彩坂美月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
高校生の菜月は、過去二度のタイムリープを経験したことがある。2つのタイムリープで共通していることといえば、精神的に追い詰められたことや同じ1時間を5回繰り返し、その後5回目の出来事が現実として歩むことである。
そして文化祭の日、クラスメートの拓未から告白された直後、タイムリープが発動してしまった。なぜ?
今回は告白なので、同じことを繰り返せば良いと思っていたはずが、拓未が告白前に転落死してしまう。
回を重ねていくたびに状況は悪化。果たして拓未を救うことはできるか?
タイムリープものとなると、同じことが永遠と繰り返され、何かをきっかけにそのループが解かれるといったイメージがあります。
今回は -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初苦手なタイプかと思ったけど、途中から怒涛の展開で一気読み。以下すごいネタバレです。
↓
苦手と思ったのはまず設定。引きこもり中学生が初めてネットで小説を書いていきなり大ブーム、とか、その小説の登場人物がいかにも類型的で面白くないとか、なりすましの文体模倣がうますぎるとか(超ネタバレしますが、プロのライターだからってそんな模倣できません笑 だからそれも伏線だと思って、犯人はもうひとり裏にいると思ってた。ぶっちゃけ兄貴か、主人公の二重人格を疑ってた)。あと冒頭でいきなり友だちが飛び降りるのも、すぐ死ぬ感動うつ系なのかな…と嫌な予感がした。でもテンポがいいからついつい読み進め。そして「彼女たちを -
Posted by ブクログ
遠田志帆さんのイラストに惹かれて、あらすじも気になって購入。
自分がきっかけで友だちをイジメの被害者にしてしまい、校舎から転落させてしまった。それをきっかけに学校に行けなくなり、引きこもりとなった少年が主人公。多分高校生?なのかな?と思いますがカバーイラストと、描写的に中学生な気もしてしまい年齢があやふやです。
引きこもり生活の中でふと小説を書いてみたところ、その通りに事件が起きてしまう……
というあらすじ。
一瞬ホラーファンタジーっぽいですが、しっかり現実的なミステリーっていうのが気に入りました。
四時間一気読み。なんて贅沢な休日でしょう……
引きこもりの主人公の鬱々としたリアル -
-
Posted by ブクログ
「新青春エンタ!」なんて標榜しているどこかの戯言みたいに、とかく昨今の小説はジャンル分けがしにくいものである。本格ミステリかなと思いきや恥ずかしいラブコメだったり、純文学かと思いきやバトルものであったり、第一印象がまるでアテにならないのは、まぁ多分、売る側がそんなこと考えなしに売っているからなんだろうな、なんて思ったりするわけだけれど、はたして。
さて、そんな中で背表紙のあらすじが謳う本書のジャンルは「青春群像ミステリ」。べつに解説・有栖川有栖の文字に惹かれて買ったわけじゃないんだから、と無様を晒しておいて、レヴューに入ります。どろん。
B級パニック映画ちっくで、サスペンスちっくで