彩坂美月のレビュー一覧

  • 金木犀と彼女の時間

    Posted by ブクログ

    同じ1時間を5回繰り返して、5回目で確定する、という
    ずいぶん限定的な制限つきのタイムリープもの。

    設定が面白かったし、主人公の視点から
    繰り返されて残り回数が少なくなるタイムリープに焦りを感じたりして
    読んでいてワクワクした。

    0
    2021年07月06日
  • 金木犀と彼女の時間

    Posted by ブクログ

    高校生の菜月は、過去二度のタイムリープを経験したことがある。2つのタイムリープで共通していることといえば、精神的に追い詰められたことや同じ1時間を5回繰り返し、その後5回目の出来事が現実として歩むことである。
    そして文化祭の日、クラスメートの拓未から告白された直後、タイムリープが発動してしまった。なぜ?
    今回は告白なので、同じことを繰り返せば良いと思っていたはずが、拓未が告白前に転落死してしまう。
    回を重ねていくたびに状況は悪化。果たして拓未を救うことはできるか?


    タイムリープものとなると、同じことが永遠と繰り返され、何かをきっかけにそのループが解かれるといったイメージがあります。
    今回は

    0
    2021年05月27日
  • 夏の王国で目覚めない

    Posted by ブクログ

    彩坂美月が2011年に発表した作品の文庫版。高校生の美咲は、熱中する正体不明の作家 三島加深の未発表作が手に入るミステリーツアーに参加するのだが…。本作は良い意味で裏切られました。タイトルやカバー絵からもっと軽いタッチの作品を想像していたのですが、きっちりとしたクローズドサークルの作品です。とはいえ文体は難解さはなく、読みやすく、500ページ弱をサクッと読めます。読後も青春小説を読んだような爽やかさで良いです。ミステリーのトリックは弱いですが、クローズドサークルの作り方など設定の緻密さを楽しむ作品です。

    0
    2020年03月07日
  • 夏の王国で目覚めない

    Posted by ブクログ

    チャットコミュニティでの正体隠匿状態から、推理ゲームが始まり、そしてそれが惨たらしい殺人ゲームへ…。

    読後感としては、主人公の成長物語であり青春小説のような感じもうける。

    革命的な部分ではないが、期待を裏切らず満足して読み終えれた。

    0
    2019年10月06日
  • 夏の王国で目覚めない

    Posted by ブクログ

    家族の中に居場所はないと感じる美咲。ネットの中に居場所を見つけ誘われたゲーム。始まる参加型の推理劇。人が消え、殺される。誰が犯人でこのゲームの目的はなにか。いくつもの謎が提示され展開も早く面白い。美咲の高校生としての悩みや家族への想いも描かれていて推理ゲームだけではなく他の部分も楽しめる。二転三転しながら謎が深まっていけばいくほど読み応えが増す。最後まで退屈せずに一気に読める。彩坂さんの他の作品も読んでみたくなった。

    0
    2019年09月01日
  • ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日

    Posted by ブクログ

    「夏の王国で目覚めない 」が面白かったので読んでみたのですが、短編の連作的な印象でしたが、最後になるほどと思われる構造はとても面白かったです。そして青春小説的な爽やかさ、舞台となる土地の雰囲気や懐かしさの出し方などこれはもうさすがとしか言えません。2作ですっかりファンになりました。他の作品も読んでみようと思います。

    0
    2019年07月01日
  • 夏の王国で目覚めない

    Posted by ブクログ

    ネットでの出会いで、現実の事件?に巻き込まれるお話。
    既読感があったのは、歌野晶午の密室殺人ゲームシリーズみたいと思ったからか。

    同じ作家のファンが集うSNSの会員サイトから集められ、ミステリツアっぽく物語は展開するのだか、果たしてその目的は?

    0
    2018年09月01日
  • 僕らの世界が終わる頃(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初苦手なタイプかと思ったけど、途中から怒涛の展開で一気読み。以下すごいネタバレです。

    苦手と思ったのはまず設定。引きこもり中学生が初めてネットで小説を書いていきなり大ブーム、とか、その小説の登場人物がいかにも類型的で面白くないとか、なりすましの文体模倣がうますぎるとか(超ネタバレしますが、プロのライターだからってそんな模倣できません笑 だからそれも伏線だと思って、犯人はもうひとり裏にいると思ってた。ぶっちゃけ兄貴か、主人公の二重人格を疑ってた)。あと冒頭でいきなり友だちが飛び降りるのも、すぐ死ぬ感動うつ系なのかな…と嫌な予感がした。でもテンポがいいからついつい読み進め。そして「彼女たちを

    0
    2018年08月23日
  • 僕らの世界が終わる頃(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    遠田志帆さんのイラストに惹かれて、あらすじも気になって購入。

    自分がきっかけで友だちをイジメの被害者にしてしまい、校舎から転落させてしまった。それをきっかけに学校に行けなくなり、引きこもりとなった少年が主人公。多分高校生?なのかな?と思いますがカバーイラストと、描写的に中学生な気もしてしまい年齢があやふやです。

    引きこもり生活の中でふと小説を書いてみたところ、その通りに事件が起きてしまう……

    というあらすじ。

    一瞬ホラーファンタジーっぽいですが、しっかり現実的なミステリーっていうのが気に入りました。

    四時間一気読み。なんて贅沢な休日でしょう……

    引きこもりの主人公の鬱々としたリアル

    0
    2018年05月12日
  • ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日

    Posted by ブクログ

    読み進める内に段々足元が覚束なくなってくる様な、少し不安感を煽るほんのり薄暗い雰囲気がとても良い。
    途中で引っかかりを覚えた部分が伏線として物語の最後で綺麗に回収されて爽快な気分になった。

    ルパンとホームズに関する主人公の趣向が理由まで全く自分と同じで物凄く親近感を覚える…。

    0
    2016年07月27日
  • ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日

    Posted by ブクログ

    日常の謎系ミステリー。山形出身の作者が舞台にしたのは山形県だと思われる土地。
    その土地ならではの慣習なども交えつつ作られた青春ミステリーは、知っている人でないと書けないだろうなと。勿論その土地のことを詳しく知らなくても、面白く読めた。
    最終章で全ての伏線が回収され、あぁそうだったのかと納得。

    0
    2016年05月31日
  • ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日

    Posted by ブクログ

    読んでいる途中はやや中途半端な、ちぐはぐな印象を受けます。なんかすっきりと解決されないような、何かがかみ合わないような。しかしそれは最後に解消されます。なかなか手の込んだ作りのミステリーです。

    0
    2016年04月29日
  • 少女は夏に閉ざされる

    Posted by ブクログ

    『未成年儀式』が改稿&改題され、大幅パワーアップ……と思いきや、クライマックスの大好きなあの台詞がない!

    0
    2015年08月28日
  • 文化祭の夢に、おちる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一気に読めて面白かった。一気に読みすぎて結局何もしなくても戻ってこれたのかどうか理解できず。それにしても危険な文化祭準備だな。

    0
    2015年05月20日
  • 少女は夏に閉ざされる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者デビュー作『未成年儀式』に大幅改稿、改題をした作品。
    デビュー作だけ未読だったのでこちらを購入。
    当たり前の1日のはずが非日常へと突如色を変えた夏の1日。
    隔絶された空間で少女達の様々な思いが交錯する。
    色んな要素を詰め込みすぎなきらいは若干あるのですが一気読みさせてくれる。
    双子の姉妹が危うい均衡を保っている様が良い。
    この方は若者の心に宿る不安定で屈折した思いや葛藤、脆さを描くのが非常に巧いと思う。
    それにしても神崎はゾンビか(笑)
    因みに解説は有栖川氏。エールの込められた素敵な解説です。
    今後の作品も楽しみです。

    0
    2013年12月21日
  • 少女は夏に閉ざされる

    Posted by ブクログ

    サバイバルなのかミステリーなのかどっちなんだ、という感じもありますが、危機的情況からの脱出と、解き明かされる謎にカタルシスは感じます。少女たちそれぞれが抱える不安、秘密、想いなんかが複雑に絡み合って、独特の雰囲気を作り上げていますね。

    0
    2013年11月13日
  • 少女は夏に閉ざされる

    Posted by ブクログ

     「新青春エンタ!」なんて標榜しているどこかの戯言みたいに、とかく昨今の小説はジャンル分けがしにくいものである。本格ミステリかなと思いきや恥ずかしいラブコメだったり、純文学かと思いきやバトルものであったり、第一印象がまるでアテにならないのは、まぁ多分、売る側がそんなこと考えなしに売っているからなんだろうな、なんて思ったりするわけだけれど、はたして。

     さて、そんな中で背表紙のあらすじが謳う本書のジャンルは「青春群像ミステリ」。べつに解説・有栖川有栖の文字に惹かれて買ったわけじゃないんだから、と無様を晒しておいて、レヴューに入ります。どろん。


     B級パニック映画ちっくで、サスペンスちっくで

    0
    2013年11月07日
  • 金木犀と彼女の時間

    Posted by ブクログ

    彩坂先生初読です。

    「七回死んだ男」に似てますね
    さりげなく同じようなト◯ックを(笑)
    これは意識したのではないかと思います。

    設定もなかなか面白かったです。
    文章もすごく読みやすかったです。


    0
    2025年11月05日
  • そして少女は、孤島に消える

    Posted by ブクログ

    途中までは、芝居なのか現実なのか分からずスリリングな展開はのめり込んだけど、最後があれ?どういう状態?っとなった。
    ちょっと消化不良感が拭えなかった。

    0
    2025年11月02日
  • そして少女は、孤島に消える

    Posted by ブクログ

    無人島で行われる映画の主演オーディションに参加した5人の少女たち。ホラーサスペンスな台本に則って演技をするが、不可解な出来事が起こっていく…

    そういうオチなのか、というドンデン返し感はすごくあった。もうちょっとドロドロしたものを想像していたけど、意外にさわやかというか。
    全員の緊張感が伝わってくる作品だった。

    0
    2025年09月02日