彩坂美月のレビュー一覧

  • 柘榴パズル

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    ちょいちょい挟まれる事件記事がいい。本編とギャップがありすぎて気になってしょうがなかったが、それも最後にすっきり。似たプロットの作品や映画があると解説にあったので、読み慣れた人には不向きかも。

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    2022年04月23日
  • 夏の王国で目覚めない

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    主人公の境遇とか、怪しい感じに集められての半ば強制されてのゲームとか、ありがちと言えばありがちです。ゲームは推理劇のはずなんだけど、あんまり推理してる感じはなくてデスゲーム化してるし。
    どことなく中途半端な感じでラストまでなだれ込んで、最後いきなりミステリーに回帰しますが、その後の展開はよかったかな。

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    2021年12月17日
  • 僕らの世界が終わる頃(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    読みやすい。
    ミステリー初心者でも、スラスラ読めると思う。
    なかなか強くなれない主人公。
    家族、友達から、距離をとってしまい、最後には、自分自身が消えてしまいたいと思うまでに。
    心がつぶれそうになりながらも、そこから這い上がって、行動するまでも読みどころのひとつ。

    「味方だよ」と言ってくれる人がいるっていいですよね。

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    2021年09月10日
  • 柘榴パズル

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    仲の良い家族が日常の謎を解決していく連作短編なのかなと思いきや、なぜか間に残忍な殺人事件の記事が…まさかこの家族に…と心配&ドキドキしながら読み進めていくと、驚きの展開が待っていました。
    家族の物語とミステリーが両立した作品でした、面白かったです。

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    2021年08月03日
  • 柘榴パズル

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    ネタバレ

    「どんでん返し!」「手が込んでる!」という触れ込みを見かけて気になって読んでみた。たしかにミステリ(?)としては なるほどね、という展開ではあったんだけど、文体が幼稚で耐えられなかったな…。文章の稚拙さが作品のレベルを下げていると思う、もったいない。

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    2021年07月16日
  • 金木犀と彼女の時間

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    ネタバレ

    ――

     金木犀好きなんですよ。昔から。


     タイムリープミステリ、ということで。青春小説×タイムリープの相性の良さといったらないんだけれど、今作はそのタイムリープがサスペンス要素と同時に主人公のトラウマとしても設定されていて、そのあたりも読みどころ。
     その分ミステリとしての解き甲斐、みたいのは薄いのと、ちょっと全体的に堅苦しいというか、物語的な行き先にまっしぐらという感じがして少し息苦しかったのが残念。かといってこの設定でもう少しゆるく、っていうのも難しいか…ふーむ。
     もっとこーざっくり、肩の力の抜けたのも読んでみたいなぁと思います。


     ところでやはりタイムリープと青春小説の相性の

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    2021年05月11日
  • サクラオト

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    ーー

     桜、ミステリ、彩坂美月となると、読まないわけには。
     咲いてしまえば、散るしかなくて。



     学校その他が9月始まりになかなかならない最大の理由って、桜の季節が4月だからなんじゃないかって本気で思っている。
     桜の下で始まって桜の下で終わる、連作短編、となっているけれど通読をおすすめします。各編それぞれが想い合い、すれ違う姿を様々に描いていて、しかし夕陽と一緒に鬼も背負っちゃったような奴ばっかりなんだけど、それも伏線と云えばそうなのかな。

     桜を題材にした、となるとやはり梶井や安吾が出てくるんだけれど、皆さん何か桜と云ったらこれ、みたいなのあるのかしら。桜塚護か? あれはなんてい

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    2021年01月25日
  • 僕らの世界が終わる頃(新潮文庫nex)

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    引きこもりの中学生がネットへ投稿したミステリー小説。そのとおりに事件が起き始める。ミステリー。

    ちからは弱いですが、不穏な空気がながれてて、先が気になります。ただ、この本自体がたぶんラノベ寄りな理由もあってか、主人公の書く小説もラノベ的で、ちょっと軽い(ラノベ読者寄り)なストーリーという感じを受けました。
    本格ミステリーを求めていると、すこし物足りないかもしれません。

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    2020年03月29日
  • 夏の王国で目覚めない

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    おもしろく一気に読んでしまった。
    トリックが難しくてぜんぜんわからない。唯一分かったのは人体消失トリックのみ。ほかは開設されても一切わからない。
    若い女の子の切ない感じかと思ったらそこまでそういう感じでもなかった。結局家族との軋轢的なやつも特になんの仕掛けもないまま解決してしまって、なんつーか主人公が変にこだわってたのだけが悪かったんじゃない?
    事件の前と後で何かが変わって成長していないとジュブナイル小説としてダメだと思うんだけどそこはなんかあった?俺は読み取れなかった。
    でも著者が大学同じだから今後とも贔屓しちゃう。

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    2020年02月23日
  • ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日

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    ネタバレ

    双子の片割れの友人との高校の思い出、先輩の婚約指輪
    恋人から聞いた避暑地バイトでの話、宇宙船を探す冒険。
    そして…な最後。

    確かに最終章で、全てがひっくり返ります。
    思い出してみれば、確かにそう呼ばれている部分は
    存在していません。
    騙された! というよりも、思い込みがすごいというか
    そうだと思わされていた、というべきか。
    読み終わって、要所に出てくる『自分そっくりな』ものも
    納得なものがありました。

    普通の日常が、普通ではない落ちへ。
    しかし、ここまでさらっと推測できるのかと言えば
    なかなか頭が回らなさそうです。

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    2019年11月20日
  • 文化祭の夢に、おちる

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    雰囲気が辻村さんの冷たい校舎〜に似ていた。でも、やっぱり彩坂さんの作品が好き。神隠し似合っている中での、悟志の気の狂いようは尋常ではなかったが、青司も相当歪んだ愛情を持っていると感じました。さらっと流されたけれども。神隠し後は、それぞれの心のわかだまりも取れたようだし、良かったと思います。ぜひ後日談も書いて欲しいです。

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    2017年02月04日
  • 少女は夏に閉ざされる

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    高校最後の夏休み。「ある理由」から帰省せずに女子寮に残った七瀬は「死んだ女生徒の幽霊」の噂を耳にする。一方同じ居残り組の双子・日向と美夜子は男性教師神崎が女性を撲殺する瞬間を目撃。狂気に満ちた神崎に追い詰められる少女たち。そのとき死んだ女生徒の親友と名乗るあかりが寮に現れ……。

    もっとこう、クローズドな女子高生たちの自意識のぶつかり合いみたいなのを期待して読み始めたのでちょっと想定とは違った。殺人鬼と地震と土砂崩れのパニックものとは。でもそこかしこにある思い込みと暴走は女子高生ならではの青春感があってとても良かった。でもここまで久実(主人公によくかまってくる幼馴染の女子。ちょっとがさつで男っ

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    2016年08月22日
  • 少女は夏に閉ざされる

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    辻村深月氏をいろんな意味でスケールを小さくしたような作風かな。少女達が抱える鬱屈をこれだけしつこく描写するなら、せめて全員に何らかの答えを与えて欲しかったな。

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    2016年05月20日
  • 文化祭の夢に、おちる

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    トワイライトゾーンの都市伝説を学園祭に持ち込んで、ミステリー仕掛けにした作品。米澤穂信の「ボトルネック」を彷彿させる。
    物語が単純すぎたかな。もうひとつ絡みがあって、謎解きも展開が欲しいところだが、人間以外の物体もトワイライトゾーンに存在するのなら、現実の世界ではどうなっているのか?
    別の次元の空間世界がよく描ききれていない分が弱い。納得のいかないままピリオドがうたれた感は否めない。

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    2014年03月22日
  • 少女は夏に閉ざされる

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    もりだくさん。終わり方がすっきりしない。集団行動じゃないの?それぞれがどうなったか書いてほしかった。もやもや。

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    2014年01月27日
  • 文化祭の夢に、おちる

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    ネタバレ

    密かに応援している作家さんです。
    某作家さんの某作品を思い浮かべてしまうような設定。
    どこか歪な世界に巻き込まれてしまった5人の戸惑いや焦り、そこで起きる出来事に対する緊迫感が良く伝わってきて楽しめました。
    この方は十代の少年少女達の繊細な心情描写が巧いですね。
    閉ざされた世界でそれぞれが自分の内側と向き合い、心の奥底にある本当の願いに気付いていく様子には共感を覚える部分も。
    もう少しページ数増やしてそれぞれの背景を掘り下げて欲しかったかなとも思いますが、そこは大人の事情もあるのでしょうかね。
    今後も期待しています。

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    2013年12月20日
  • 文化祭の夢に、おちる

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    ネタバレ

    ☆3.8
    辻村深月の『冷たい校舎の時は止まる』をもっと簡単にしたような話。もっと羽状人物の心情とかを書き込んでほしかったなー。サクサク読めるけど、サクサクいきすぎで物足りなかった・・・。

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    2012年10月30日
  • 文化祭の夢に、おちる

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    ネタバレ

    彩坂さんの作品はいつもちょっと惜しい。
    設定は面白いんやけどなー。
    登場人物が好みでない。
    「下級生が怖がってる」の円の台詞は確かにおかしいわな。

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    2012年09月15日
  • 文化祭の夢に、おちる

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    三年に一度の文化祭前日、準備の途中に事故が起きる。倒れてきた壁画の下敷きになった円が次に目覚めたとき、町には人が消えていた。
    「青春神隠し小説」というコピーどおり、だれもいなくなった世界で元の世界に戻るべく奮闘する高校生の物語。世界の謎に向き合ううちに、自らの隠していた気持ちにも気づいていく流れは、王道かつ青春。目新しさはだからそんなにありませんが、爽やかな少年少女(一人除く)たちのやりとりは悪くなく、さばさばしてみせつつも私を見てほしいというエゴが強い十代のワガママさがある意味気持ちよく描かれています。終盤、暴走した少年がようやく和解する場面はほっとさせられました。
    ただ作者の作品、「未成年

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    2012年08月29日
  • 文化祭の夢に、おちる

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    ネタバレ

    桐野高校の文化祭前日、皆で作った巨大壁画が倒れる!
    下敷きになった生徒会副会長の円(まどか)、親友であり会長の青司(せいじ)、ケガで陸上部を辞めたムードメーカーの諒、1年生の沙貴、勉強でいつも青司にトップを取られている事を根に持っている不気味な存在の悟志。文化祭当日、学校に来てみると自分たち以外誰もいない。学校だけではない、町中にいるのは自分たちだき!!
    どうも、壁画の事故を機に、時間のすき間から異次元に入りこんでしまったようだ。不気味な存在の悟司の行動を軸に、元の世界にもどるために行動に出る。

    青春SFものとでも言いましょうか。異次元の設定が解ったような解らないような。まあ、そんなものかも

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    2012年08月23日