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  • 文化祭の夢に、おちる
    3.2
    1巻1,265円 (税込)
    三年に一度だけ行われる桐乃高校文化祭。その準備中、五名の生徒が吊り上げられていた巨大壁画の下敷きになってしまう。眠りから醒めた相原円が見たのは、いつもの通学路にいつもの校舎。見慣れた夏の光景のはずなのに、そこはどこかいびつな、誰もいない世界で……?2012年本格ミステリ大賞最終候補作『夏の王国で目覚めない』で大注目の彩坂美月が贈る、青春<神隠し>小説!

ユーザーレビュー

  • 文化祭の夢に、おちる

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さん。庭さんの素敵過ぎる装丁に惹かれて手に取りましたが、かなり面白かったです。
    文化祭の前日、誰もいない町、取り残された五人の高校生…導入部から
    漂う不安な感じにぞくぞくした。
    どうすれば現実に戻れるのか?という状況の中で、切なくノスタルジックな空気感や高校生五人のそれぞれ抱えた悩みの描写がよかったです。
    個人的には陸上部の男の子の話が一番好き。一位の人間と、十位の人間。響きました。
    あと、円はいい娘だー。

    0
    2012年07月10日
  • 文化祭の夢に、おちる

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    ネタバレ

    一気に読めて面白かった。一気に読みすぎて結局何もしなくても戻ってこれたのかどうか理解できず。それにしても危険な文化祭準備だな。

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    2015年05月20日
  • 文化祭の夢に、おちる

    Posted by ブクログ

    雰囲気が辻村さんの冷たい校舎〜に似ていた。でも、やっぱり彩坂さんの作品が好き。神隠し似合っている中での、悟志の気の狂いようは尋常ではなかったが、青司も相当歪んだ愛情を持っていると感じました。さらっと流されたけれども。神隠し後は、それぞれの心のわかだまりも取れたようだし、良かったと思います。ぜひ後日談も書いて欲しいです。

    0
    2017年02月04日
  • 文化祭の夢に、おちる

    Posted by ブクログ

    トワイライトゾーンの都市伝説を学園祭に持ち込んで、ミステリー仕掛けにした作品。米澤穂信の「ボトルネック」を彷彿させる。
    物語が単純すぎたかな。もうひとつ絡みがあって、謎解きも展開が欲しいところだが、人間以外の物体もトワイライトゾーンに存在するのなら、現実の世界ではどうなっているのか?
    別の次元の空間世界がよく描ききれていない分が弱い。納得のいかないままピリオドがうたれた感は否めない。

    0
    2014年03月22日
  • 文化祭の夢に、おちる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    密かに応援している作家さんです。
    某作家さんの某作品を思い浮かべてしまうような設定。
    どこか歪な世界に巻き込まれてしまった5人の戸惑いや焦り、そこで起きる出来事に対する緊迫感が良く伝わってきて楽しめました。
    この方は十代の少年少女達の繊細な心情描写が巧いですね。
    閉ざされた世界でそれぞれが自分の内側と向き合い、心の奥底にある本当の願いに気付いていく様子には共感を覚える部分も。
    もう少しページ数増やしてそれぞれの背景を掘り下げて欲しかったかなとも思いますが、そこは大人の事情もあるのでしょうかね。
    今後も期待しています。

    0
    2013年12月20日

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