彩坂美月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレホラー?というか超常現象?系の小説を初めて読んだ。面白かった!
どんな話?
簡潔に言うと、霊というか超能力、異常現象がやばい家!!の話。
超能力持ってる方と主催者でなんか家の調査に行くんですけど、あれあれ?となってく話です。
色々、話の理屈通っててすごい!
ネタバレなんですが、
椅子に入って死んでたのは子供の動揺で電気分解事故死。女性投身自殺とワイン事件は、蓮の連れのあの人が社会的地位や評判を保つために、屋敷のせいにするために、ていう思いを屋敷に利用されて殺したって言う話。
その他ほとんどの現象は激ヤバ屋敷のせいだけど、ここの話は理屈通ってる気がして、はえすげえなーと思った。あと蓮の動機も、屋敷の中でしか屋敷の影響無いけど、蓮の両親は外で死んだ。つまり屋敷関係なく死んだ?いやそんなはずは無いそう考えたくは無い、で調査に行った、ていう考え方らしい。回収の仕方、理由の付け方が納得できるものになってて本当すごいと思う。
あとそういえばだけど、屋敷もなんか会社の奥さんが?なんか幽閉されて悪い思いが募って?それに屋敷が干渉して?で、今に繋がってるみたいな。これも一応話通ってるなすごいなーと思った。
→心霊!全部この家のせいです!!!だと思ってたから、こんなに理屈で説明してくれると思ってなかった。散々怖がらせてビビらせて、最後に解決してくれる展開、楽しかったぞ!!!
書き方うまい!
恐怖を煽るというか、意識を向けさせるというか、そういううまく集中させる文章の書き方が素敵だと思った。読みいってしまった。
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普通に結構怖かった
ホラー、とかこういう系読まないので、怖かった。幽霊なの?なんなの?のよくわからんやつに一々閉じ込められて。幻覚幻聴で誘導されて。人同士も少しづつ不安でギスり始めるし。正体が分からない、閉じ込められててどうしようもない、解決法ないかも、の状況で次々訳分からんこと起きて、ドキドキでした。人間怖い系でも無いし、幽霊超こわ!系でもない。超能力や超常現象+人の思い、意思のハーフみたいな感じだと思う。面白かった。
きになったとこ
・意外と死なないのね
基本1人のとき、屋敷に知人の声や姿で話しかけられたり、変な音がしたり、電気消えたり、ドアが急にしまって閉じ込められたりするんだけど、意外と生きたまま逃げられてて、そうなんだ、となった。閉じ込められた所、温室いったとことか、絶対死んだと思ったけど生きてた。そこで死なれても困るか。だし、みんな死ぬやつよりも後味、見てる雰囲気が良くていいと思う。
・明イライラ
違う価値観、能力の人を入れたいのは分かるけど、明がずっと不安で自分にいらいらしてて辛かった。最初の方のセクハラじじいはすぐ退場したのでいいです。
・基本なんでもあり
屋敷の力はなんでもありです。読んでて楽しかった。
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Posted by ブクログ
父親が亡くなり、山形の集落に引っ越してきた小6のみのり、よそ者の入ってくることの少ない閉鎖的な村の中で過ごす日々が丁寧に繊細な描写で語られる
「ここは閉ざされた王国みたいだ」と感じる山深い村に残る風習や地域の行事
その一つである「向日葵流し」
その準備中に起こった事件
子どもたちが噂する〈向日葵男〉
なにやら不穏な空気をまとったこの村で、みのりは中学生になり
友人たちとの関係もまたすこしずつ変わっていく
村にきて一番初めに顔見知りになった怜
優しく穏やかでちょっと憂いのある少年の描写やエピソードがとっても好き
そして乱暴者の隼人
突然キれるような子だけれど、何故か目を離せない魅力を持つ
最初は理解出来なかったが、彼には彼なりの信条があることが分かってくると
隼人もすごく魅力的
ミステリのくくりにはなるのかもしれないけれど、一つの文学作品としての完成度が高い作品
ちなみにミステリとしても
途中で出てきたみのりの感じる「違和感」(伏線)がちゃんと回収されていてすっきりしたものになっている
ミステリ的な要素と文学的な要素とどっちも満たしたとても良作だと思う -
Posted by ブクログ
読んで良かった。
気持ちの良い感動に酔いしれる青春ミステリーだった。
父親が亡くなり母の実家である山形の祖母の家に引っ越してきた小6の高橋みのり。
近所で出会った少年は、優しく話しかけてきてくれた藤崎怜。
乱暴な強い眼差しをぶつけてくるのは、隼人。
みのりと怜と隼人を中心に物語は進んでいく。
この土地では向日葵男というおぞましい怪物がいて…という噂があり、何者かによって向日葵の花が切り落とされる事件が起き、真っ先に向日葵男のしわざだと。
よほど暗い絶望感漂う事件が次々と起こるのでは…と想像していたが、殺伐としたものではなく結果としては、そういえば序盤から気にはなってたなと思い返すことができた。
大きな事件があるわけでもないが、狭いコミュニティでの複雑な人間関係と家庭内で起こる問題。
だが満足感を得られたのは心理と情景の濃さだと感じた。
季節を巡るたびにこの3人の子どもたちの成長と変化の心理描写の巧みさがより一層際立っていく。
これほどまでに丁寧に少女や少年の内面を描いていく凄さに自分も同じ年齢になったかのような錯覚に陥ってしまった。
終盤は、事件の真相に切なさしかなかったが、ラストに感動。
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Posted by ブクログ
彩坂美月『向日葵を手折る』実業之日本社文庫。
田舎では有りがちな都会からの転校生が味わう閉塞感、豊かな自然の風景と四季の移ろいが見事に表現される中、少し薄気味悪いミステリーが静かに進行していく。
どこか懐かしさを感じる、草木の緑の薫りを感じる爽やかな青春ミステリーであった。
主人公の高橋みのりが山形県で小学6年生から中学を卒業するまでの4年間に起きた『向日葵男』が関連すると思われる事件が描かれ、最後の最後に全ての謎が氷解する。しかし、それはみのりの初恋の相手との突然の別れであった……
父親がくも膜下出血で亡くなり、小学6年生の高橋みのりは母親と母親の実家のある山形県の桜沢という集落に引っ越す。新たに通う小学校は小さな分校で、そこで残酷ないじめっ子の西野隼人とその友達でみのりの家の近所に住む藤崎怜と出会う。
夏になり、小学校の行事である夏祭りの向日葵流しの準備の最中、学校で植えた向日葵の花が全て切り落とされるという事件が発生し、生徒たちの間では『向日葵男』の仕業と噂される。
その後、みのりの給食のスープに蛙が入っている事件が発生し、『向日葵男』が存在する証拠を見せると言われ、隼人に連れ出されたみのりは隼人に木に縛られ、放置されるが、怜と怜の父親に発見される。
時折、残酷な行動を見せる隼人が向日葵を切り落とした犯人ではないかと疑うみのりだったが……
そして、みのりに降り掛かる思いがけない事態。みのりを身を挺して守ったのは……
再びの春。中学生になったみのりは分校時代の仲間たちと充実した中学生活を送る。
時は流れ、みのりが中学2年生の夏、再び向日葵が切り落とされる。さらにみのりが中学3年生になった年の夏祭りの前、怜の病弱な母親の春美が何者かに襲われ、入院するが、亡くなってしまう。
急展開する物語。悲しい友との別れ……
そして、数年後……
作中には山形県の食文化も忠実に描かれている。食用菊、タラの芽、ノビル、アケビ、細竹、フキ、ミズ、無花果、ぺそら漬けそして、味のマルジュウ。山形県には出汁醤油文化があるのか、味のマルジュウを始め、幾つかの会社が出汁醤油を販売している。我が家でも色々と試した結果、味のマルジュウを採用している。なるほど、彩坂美月は山形県出身であったか。
本体価格900円
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Posted by ブクログ
ネタバレ山形県の田舎を舞台に主人公・みのりと怜と隼人という二人の少年との青春ミステリー。みのりが桜沢に引っ越してからの4年間を四季折々の描写と向日葵男の影が軸となり進んで行く。500ページ越えと少し長めながらもテンポがダレることなく進んでいくためスイスイと読むことが出来た。
“向日葵男”の正体はなんとなく想像はつくもののその原因はとても悲しいなぁと感じた。田舎特有の“疎外感”や無意識な“差別意識”は人を静かに狂わせていく。助けを求めることを自分からためらってしまう空気感は時間をかけて“向日葵男”という怪物を生み出していく。人には裏の顔を持っている。優しい先生やおとなしい親友は実はとんでもない本性を持っていたりする。一見、無愛想に見える男の子や先生が実は熱い思いを持っている事もある。そんな人々と出会いながらみのりは恋を知り、人同士の暖かさや残酷さを知り、成長していく。この小説は“向日葵男”の正体を暴くというミステリーの側面よりも一人の少女の成長物語であるのだ。この4年間の成長を見守った読者が最後にたどり着くあまりにも綺麗な結末を目撃することになる。是非読んでいただきたい。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
高橋みのり:関根明良
藤崎怜:山下大輝/佐倉綾音
西野隼人:岡本信彦/伊瀬茉莉也
犬飼雛子:水瀬いのり
倉田由紀子:黒沢ともよ
阿部小百合:上田麗奈
今井先生:中田譲治
佐古真嗣:石川界人
橋本大輝:木村昴
大島夏希:潘めぐみ
田浦恭子:斎賀みつき
藤崎春美:能登麻美子
藤崎茂:小西克幸