池澤春菜のレビュー一覧

  • ぜんぶ本の話

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    児童書、少年小説、SF、ミステリー、そして「作家の父を持つこと」について、父娘が初めて語らった対談集。


    春菜さんが学校の図書室の本を読みきって「転校したい」と言った伝説を持つのも頷けるほど、二人の児童書知識がものすごい。私は岩波ようねんぶんこ及び岩波少年文庫とは縁遠く、挙げられている本のなかで読んだことがあるのはダールくらいだった。幼い頃から日本の作品より海外のものが好きだったというところは共感。子どもの本に詳しく、けれど読書傾向に口出ししない両親がいるのは羨ましい。
    二人が今の職業に行き着くまでを語った最後の章も興味深かった。福永武彦と原條あき子のあいだに生まれ、女であるがゆえにキャリア

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    2021年05月26日
  • ぜんぶ本の話

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    とてもディープな読書対談でした。かっちりと手応えのあるものをたくさん読んできたお二人の姿がくっきりと見えてきます。親子ですけれど、すごく対等な、ちょっとドライな仲の良さも、嫌味がなくて好感が持てます。一箇所だけ、他の方に対して「あれ?ちょっと上から目線??」と、どきっとした箇所があり、読んだ私の感じ方が過敏だったかなと思うので、もう一度時間を置いて読み直すつもりです。こちらがある程度の読書量がないと楽しめない本なので、知らないことが出てきても、ふむふむと気軽に読んで、こちらの読書量を底上げしましょう。

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    2021年03月10日
  • ヒミツのヒミツの猫集会

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    猫集会をテーマにした文とコラボの写真集。
    ・猫のカラー写真 沖昌之
    ・エッセイと物語     「毛玉」前田司郎  
       「化身」池澤春菜  「猫をやめたい」いしいしんじ
    ・解説「猫集会の科学」今泉忠明
    猫たちは何処へ行くの?何故集まっているの?
    なんだか不思議な猫集会をテーマにした写真とエッセイ、物語。
    そろそろかな・・・行こう!・・・一緒に・・・挨拶して・・・集まる。
    三々五々集まって・・・猫集会・・・時が経ち・・・解散・・・またね!
    そんな感じの猫たちの写真が並ぶ合間に、猫集会をテーマにした
    エッセイ、物語が顔を出します。最後に猫集会の研究の話。
    集会?な場面の猫たちの様子は、等間隔だっ

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    2021年01月09日
  • ぜんぶ本の話

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    中学校のお友達のキヨちゃんのお父さんが半村良だった、というエピソードに「へぇ」3つ。
    (キヨちゃんは苗字の略だったようで)

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    2020年10月28日
  • ぜんぶ本の話

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    本をたくさん読む人たちは、もちろんどんな才能があっても、本が好きという立場ではわたしたちと同じところに立ってくれる。読書というのは贅沢な趣味だな!!池澤夏樹さんの読書エッセイも絶対好きだと思うから読みたいし、こういう人たちのセレクトショップには信頼が置けるので、河出の全集も少しずつ揃えられたらなと思いました。

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    2020年07月11日
  • SFのSは、ステキのS

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    池澤春菜さんのSFに纏わるエッセイ。
    『乙女の読書道』が非常に面白かったのでこちらも。

    これは、ある程度SFをよくご存知で
    既読の本がたくさんある方の方が面白いかも。

    SFの作品紹介にとどまらず、SFと距離の近い
    サブカルのいろいろに、たくさん言及してらして
    それからSFへの発想や、作品との連想を
    広げておられるので。

    池澤さんの書かれている内容が、ツーカーでわかる
    程度に知識量があれば、お腹を抱えて笑って読めた
    だろうと想像がつきます。

    但し!私のような、ちょろっとしかSF読んでない
    ヒトであっても、大丈夫。

    最後の脚注…用語集が素晴らしいSFガイドになって
    います。『乙女の読書道

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    2017年12月06日
  • SFのSは、ステキのS

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    SFマガジン連載のエッセイ。COCOさんの4コマ漫画も楽しい。

    毎晩寝る前に少しずつ読む。
    池澤父もまさか娘がここまでのSF者のなるとは夢にも思わなかったに違いない。どれだけのめり込むかで楽しみの深さも違ってくる。のめり込んだ者が勝ちというかハッピー!の典型ではないか、と最近のめり込めない自分を振り返り思う。

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    2016年11月27日
  • 光雨往来

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    出版区のYouTube動画で知り即購入。池澤さんの著者を読むのは初めてだった。
    台湾の食事とお茶を味わいたくなり、そして台湾と日本の関係性を調べる機会になった。
    登場人物が何人かおり、年齢も性別も異なるようだが、没入して読めた。

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    2026年08月15日
  • 光雨往来

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    読んでいる間、旅行しているみたいな気分になる本だった。
    色と、匂いと、知らないことばと、おいしいものと、少しの不思議。するすると読み下せて後味さっぱりな、お茶のような文体。これはどんな食べ物なんだろう、ここはどんな景色なんだろうと、話と直接関係のないところまで想像する過程も楽しかった。

    話としては、『光を飲む』が一番心に残った。お茶を飲んだ時の主人公の感動が手に取るように伝わってきて、晴れやかな読後感だった。

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    2026年07月22日
  • わたしは孤独な星のように

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    SF短編集。叙情的な作品が多く、シスターフッドや現代的な女性の生活や悩みなど現在に根ざした短編で構成されている。
    オチのないオープンエンドな終わり方ばかりなのが残念。抽象的な話ならともかく具体的なストーリーはもっとしっかりオチて欲しかったなと思う。

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    2026年07月08日
  • 台湾、お菓子の旅

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    台湾の魅力がギュッとつまってる、とくにグルメ。美味しそう。地味うま三兄弟のもちと、水果珈琲がほんと食べたい飲みたい。

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    2026年07月07日
  • Genesis されど星は流れる

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    ユニークな作品が多く楽しめた。表題作が特によかった。この本が出た頃はちょうどパンデミックが世界を覆い、家に篭もること、外に出るならマスクを、と言われていた。今でこそマスクは普通になったが、あれ以降世界の風景はすっかり変わった。そして普通になった。
    宮西建礼の作品を読んで思い出したのは辻村深月の『この夏の星を見る』だ。どちらも青春ものだが、『されど〜』はSF的なアプローチが強く、夢やロマンがあった。コロナ禍もあったからだろう、締めくくりの言葉がとてもいい。愚行だらけの人類だが、ほんの少しでも未来への希望が持てるようだった。

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    2026年07月06日
  • 台湾、お菓子の旅

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    台湾・・・しばらく行かないうちにかなり物価も上がってる。台湾のスタバチェックが外せないのは周知の事実だけど、まさかミスドもとは!台湾人の攻めた食材の掛け合わせには脱帽。また行けたら散歩して豆花が食べたい。

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    2026年07月02日
  • 光雨往来

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    台湾が舞台の小説、面白かった。珍しい。だけど、台湾感が強くて、よく分からない描写や、名前が難しいと感じることもあった。光を飲むという作品がとてもよかった。エッセイかと思った汗
    台湾茶、いいなー。

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    2026年06月29日
  • 光雨往来

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    著者の台湾エッセイは数冊読んで、行きたいと思いながらも未だ行けず・・・

    今作は、台湾を舞台にした短編小説。
    ちょっと頼りない女の子たちが少しだけ成長していく物語。
    実際に訪れると、また感じ方も違うのだろう。

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    2026年06月15日
  • 光雨往来

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    やさしい雨上がりに射す柔らかで凛とした光のような物語たち。自分の選択に戸惑い立ち止まり、言葉にすれば逃げていきそうな怖さ。でもその不安と向き合うからこそ新たな出会いの喜びがあるのだと寄り添ってくれる。自分が自分であると主体的に感じる大切さがしみる。

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    2026年06月10日
  • わたしは孤独な星のように

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    池澤春奈の本だと気づいて驚いた。
    意外にも、まったくもってストレートなSF。
    とくに著者が声優であることなど関係なく面白かった。

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    2026年06月01日
  • 光雨往来

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    人間と猫は会話が出来ないからこそ、猫は人間の事をよく観察して色々な感情や空気に敏感なのかもしれない。
    その行動や態度に心当たりがあるからこそ、泣いてしまったのかもしれない。
    そんな思わず泣いてしまった「猫猫馬馬虎虎」がめちゃくちゃ良い表紙になっている。
    台湾の事、お茶の事、色々と良い気づきが多かった1冊でした。

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    2026年05月02日
  • 光雨往来

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    モンスター級の読書家。池澤春菜さんの短編集。主な舞台は台湾。可愛らしい物語の中にも、はっとさせられる話題がさりげなくちりばめられている。呼吸をするように物語にひたり、物語にひたりながらも世界とつながることを恐れないように見える池澤春菜さんが紡ぎ出す物語は「女の子」の物語。都合のいい女の子ではなく、繊細で臆病で、だけど、たくましく賢く自分をあきらめない。そんな女の子で、どこか、池澤春菜さん本人のかつての姿であったり、そうありたいと願った気持ちでもあるし、エールでもあるのかと思ってみる。

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    2026年04月27日
  • 別冊NHK100分de名著 フィクションの超越者 筒井康隆

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    長年の筒井ファンから見ても4人の選本は納得がいき、それぞれの筒井さんに対する思いも伝わってきます。「アレッ?この作品は?」と思っていたものも、「続けて読むなら」でフォローされているので、安心。それにつけても「筒井康隆」という存在の大きさ、守備範囲の広さを改めて実感した次第。

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    2025年12月30日