池澤春菜のレビュー一覧

  • ぜんぶ本の話

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    書評集付録で対談を読んだことがあったけど、本作は純粋に親子二人の対談本。自分もその場に居合わせて、一緒に読書論を交わし合ったような気分を体験できる。内容がちんぷんかんぷんだとそうはいかないけど、本書はちょうど良い感じ。本好き同士の話は面白い。そして、父・夏樹氏の発言から引いたこのフレーズに、自分の感想は集約される。

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    2022年04月12日
  • 火守

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    ネタバレ

    SF作家による童話。愛する女の子の病を治してもらうために火守を訪ねたサシャと、毎日海から上がってくる太陽に火を灯すという重要な責務を負う火守の物語。

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    2022年04月04日
  • ぜんぶ本の話

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    小説家の池澤夏樹氏、声優であり日本SF作家クラブ会長を務める池澤春菜さんがひたすら本について話す対談本。親子というよりも気の置けない友人同士のような喋りは冒頭で語られる「最高の本読み仲間」という関係がしっくりくる。登場するのはいずれも自分が読んだことのない本ばかりで非常に興味がそそられました。特に海外の冒険小説はまったく未踏の分野なので読んでみたい。これをきっかけにお二人の作品や書評にも触れてみたいです。

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    2022年01月25日
  • 火守

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    『三体』の劉慈欣が書いた童話で、表紙がとてもお洒落な絵本。短い話だが、サシャの生き方を考えさせられる。大事にすべきことは何なのか、守るべきことは何なのか。しばらくして読み返したら、どう感じるだろうか。手元に置いておきたい素敵な本だ。

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    2021年12月26日
  • ぜんぶ本の話

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    本が大好きな親子の対談本。知らない本の名前がいっぱいでした。
    当然の如く読んでる御二人の読書量には舌を巻きます。
    ふたりして毒を吐いてるところ、ミステリオタクの会話みたいで良かったです。

    「とにかく一度書いて、しばらく放っておくといいよ。半年くらい置く。そのあと、読み返すと、きっと欠点が見つかるから。そこからどうするか、考えればいい。」
    この考え方は何事にも共通しますね。

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    2021年08月17日
  • SFのSは、ステキのS

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    SFマガジンに連載されていたエッセイをまとめた一冊。各回にcocoさんの四コマ漫画、巻末に用語集までついた贅沢な仕上がり。羨ましいほどのSF愛で読み応えがあった。そもそもSFというカテゴリーは、ロマンス、ミステリー、ファンタジー等々、多様なジャンルをまるっと包んでしまうから、自力で好みの一冊に辿り着くのはたいへん。そういうとき、この手の本が意外と役立つ。たぶん。熱量とマニアックさを許容できれば。

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    2021年05月28日
  • ぜんぶ本の話

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    児童書、少年小説、SF、ミステリー、そして「作家の父を持つこと」について、父娘が初めて語らった対談集。


    春菜さんが学校の図書室の本を読みきって「転校したい」と言った伝説を持つのも頷けるほど、二人の児童書知識がものすごい。私は岩波ようねんぶんこ及び岩波少年文庫とは縁遠く、挙げられている本のなかで読んだことがあるのはダールくらいだった。幼い頃から日本の作品より海外のものが好きだったというところは共感。子どもの本に詳しく、けれど読書傾向に口出ししない両親がいるのは羨ましい。
    二人が今の職業に行き着くまでを語った最後の章も興味深かった。福永武彦と原條あき子のあいだに生まれ、女であるがゆえにキャリアを諦めなくてはならなかった母と叔母のことを常に考えながら仕事をしているという夏樹さんの思い。春菜さんが声優になった経緯や、変名でアニメの脚本にも関わっていることは初めて知った。穏やかな口調ながら、二人の闘いの記録を読むような気持ちになった。

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    2021年05月26日
  • ぜんぶ本の話

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    とてもディープな読書対談でした。かっちりと手応えのあるものをたくさん読んできたお二人の姿がくっきりと見えてきます。親子ですけれど、すごく対等な、ちょっとドライな仲の良さも、嫌味がなくて好感が持てます。一箇所だけ、他の方に対して「あれ?ちょっと上から目線??」と、どきっとした箇所があり、読んだ私の感じ方が過敏だったかなと思うので、もう一度時間を置いて読み直すつもりです。こちらがある程度の読書量がないと楽しめない本なので、知らないことが出てきても、ふむふむと気軽に読んで、こちらの読書量を底上げしましょう。

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    2021年03月10日
  • ヒミツのヒミツの猫集会

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    猫集会をテーマにした文とコラボの写真集。
    ・猫のカラー写真 沖昌之
    ・エッセイと物語     「毛玉」前田司郎  
       「化身」池澤春菜  「猫をやめたい」いしいしんじ
    ・解説「猫集会の科学」今泉忠明
    猫たちは何処へ行くの?何故集まっているの?
    なんだか不思議な猫集会をテーマにした写真とエッセイ、物語。
    そろそろかな・・・行こう!・・・一緒に・・・挨拶して・・・集まる。
    三々五々集まって・・・猫集会・・・時が経ち・・・解散・・・またね!
    そんな感じの猫たちの写真が並ぶ合間に、猫集会をテーマにした
    エッセイ、物語が顔を出します。最後に猫集会の研究の話。
    集会?な場面の猫たちの様子は、等間隔だったり、触れ合ったり、
    寛いだりと違うけど、人の視線に対しての拒否を思わせる視線は、
    猫たちだけの不思議な集まりなんだなぁと感じます。
    ともあれ、猫好きには楽しい写真集です。

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    2021年01月09日
  • ぜんぶ本の話

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    中学校のお友達のキヨちゃんのお父さんが半村良だった、というエピソードに「へぇ」3つ。
    (キヨちゃんは苗字の略だったようで)

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    2020年10月28日
  • ぜんぶ本の話

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    本をたくさん読む人たちは、もちろんどんな才能があっても、本が好きという立場ではわたしたちと同じところに立ってくれる。読書というのは贅沢な趣味だな!!池澤夏樹さんの読書エッセイも絶対好きだと思うから読みたいし、こういう人たちのセレクトショップには信頼が置けるので、河出の全集も少しずつ揃えられたらなと思いました。

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    2020年07月11日
  • SFのSは、ステキのS

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    池澤春菜さんのSFに纏わるエッセイ。
    『乙女の読書道』が非常に面白かったのでこちらも。

    これは、ある程度SFをよくご存知で
    既読の本がたくさんある方の方が面白いかも。

    SFの作品紹介にとどまらず、SFと距離の近い
    サブカルのいろいろに、たくさん言及してらして
    それからSFへの発想や、作品との連想を
    広げておられるので。

    池澤さんの書かれている内容が、ツーカーでわかる
    程度に知識量があれば、お腹を抱えて笑って読めた
    だろうと想像がつきます。

    但し!私のような、ちょろっとしかSF読んでない
    ヒトであっても、大丈夫。

    最後の脚注…用語集が素晴らしいSFガイドになって
    います。『乙女の読書道』とは重複してない作品も
    たっくさん収録されてますので、そちらをお読みに
    なった読者様も、最後のページまでガッツリどうぞ。

    そして何よりも、この本の中に出てきた作品を
    手にとって読んでみましょう。

    本なんて、読まなきゃ始まらない。
    一冊面白かったら、また次って読む中で、絶対
    詳しくなっていけるはず。

    わぁーん!知らないことたくさん!って
    腰を引けてないで、ふーん、なんか格好いい…
    と読んでいきましょう。

    そのうち私達だって、どこかで池澤さんと
    出会っても(まずないでしょうが)

    『あの本良いですよね!」

    「これおすすめですよ!」

    なんて話せるくらい、SFが得意になってるかも。
    冗談はともかく。

    本の収納や整理についてのくだりや、他のヒトの
    本がどうしても気になるとか、本好きあるあるも
    満載で、笑っちゃいますよ。同類だって(笑)

    SF以外の趣味のお話も満載なので
    どれかちょっとでもあなたの好みにヒットしたら
    なお楽しい本だと思います。

    無論、出てきた本は全部書誌データ取りましたとも!
    またその作業の楽しいこと!わくわくしました。

    楽しい本ですけど、一個だけ難があるとしたら
    それは段組みと、字の大きさ。
    ものすごく字が細かいので、若干見づらくて。
    工夫すればもう少し読みやすくなったんじゃないかな。

    SFマガジンも、覗いてみようかなんて思いました。
    えへへ。

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    2017年12月06日
  • SFのSは、ステキのS

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    SFマガジン連載のエッセイ。COCOさんの4コマ漫画も楽しい。

    毎晩寝る前に少しずつ読む。
    池澤父もまさか娘がここまでのSF者のなるとは夢にも思わなかったに違いない。どれだけのめり込むかで楽しみの深さも違ってくる。のめり込んだ者が勝ちというかハッピー!の典型ではないか、と最近のめり込めない自分を振り返り思う。

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    2016年11月27日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    春菜さん1人でも凄まじい熱量と読書量なのは知っていたけれど親子でこの熱量は他にいないなぁと思う。ジャンルがかなり限定はされていたけれどそれでも深さを感じられて読みたくなる本は多かった。

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    2026年09月30日
  • わたしは孤独な星のように

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    著者の池澤春菜さんは出版区の本ツイに出ていたのがきっかけで知り、声優の仕事をしながら本も書いてるのか〜と興味本位で開いたのがきっかけだった。
    こちらはAIや地球温暖化など、現代の社会問題も多く落とし込まれているSF作品。『糸は赤い、糸は白い』では、人間がきのこの菌を脳に植え付けることで、他者とマイコパシー(言語なしでの意思疎通)が出来るようになり、辛さなどの感情を共有できるようになった世界を描いていて面白い。「この友情や恋愛は永遠に続くに違いない」とか「ウチら何があっても一生一緒」と屈託なく思えてしまう、思春期あるある。
    『あるいは脂肪でいっぱいの宇宙』は、コメディ色満載のダイエットギャグSF。かと思えば後編で地球外生命体との邂逅まで果たす。なんだか聞いたことある題名だと思ったが、SF作家のアヴラム・デイヴィッドスンの『あるいは牡蠣でいっぱいの海(旧邦題)』、もしくは筒井康隆の『あるいは酒でいっぱいの海』をオマージュした題名のようだ。多分前者の方かな?
    表題作の『わたしは孤独な星のように』の、叔母が死んでしまった後の旅の中で、突然波が押し寄せたように「もう会えない、もう会えない」と叔母の死を理解してしまうシーンは、自分が祖母を亡くした時とぴったりリンクしてしまい少し泣いた。
    叔母が主人公にしたお願い(弔い)を主人公自身が成し遂げることで、折り合いをつけていく過程を描いている。全体的に好きな作風だったが、時々何が面白いのかわからない独特なギャグが入ってくるのだけ苦手だった。

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    2026年09月07日
  • 台湾、お菓子の旅

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    食とともに歴史を知ることができる良書。
    筆者の台湾愛と食への貪欲なまでの追求に感心する。
    写真よりも文字が多い所も旅行記の区分けで考えると風変わりであるが、読みやすく楽しい気持ちにさせられた。
    一点、残念なところをあげると、ルビのふりが少なく台湾独特の漢字を読めないまま通過しなければいけない所。
    不勉強な自分を反省しつつも、「これくらい読めて当然」的な印象を受けて少ししんどかった。
    とはいえ、台中市長の言葉をこの本から知ることができて本当に良かった。素晴らしい人格者を知るきっかけとなっただけでも読んだ価値がある。
    数多の資料と向き合って、不都合な事実も書いて下さった筆者に感謝したい。

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    2026年08月22日
  • 光雨往来

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    出版区のYouTube動画で知り即購入。池澤さんの著者を読むのは初めてだった。
    台湾の食事とお茶を味わいたくなり、そして台湾と日本の関係性を調べる機会になった。
    登場人物が何人かおり、年齢も性別も異なるようだが、没入して読めた。

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    2026年08月15日
  • 光雨往来

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    読んでいる間、旅行しているみたいな気分になる本だった。
    色と、匂いと、知らないことばと、おいしいものと、少しの不思議。するすると読み下せて後味さっぱりな、お茶のような文体。これはどんな食べ物なんだろう、ここはどんな景色なんだろうと、話と直接関係のないところまで想像する過程も楽しかった。

    話としては、『光を飲む』が一番心に残った。お茶を飲んだ時の主人公の感動が手に取るように伝わってきて、晴れやかな読後感だった。

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    2026年07月22日
  • わたしは孤独な星のように

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    SF短編集。叙情的な作品が多く、シスターフッドや現代的な女性の生活や悩みなど現在に根ざした短編で構成されている。
    オチのないオープンエンドな終わり方ばかりなのが残念。抽象的な話ならともかく具体的なストーリーはもっとしっかりオチて欲しかったなと思う。

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    2026年07月08日
  • 台湾、お菓子の旅

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    台湾の魅力がギュッとつまってる、とくにグルメ。美味しそう。地味うま三兄弟のもちと、水果珈琲がほんと食べたい飲みたい。

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    2026年07月07日