池澤春菜のレビュー一覧

  • 火守
    『三体』の著者による童話だそうで、SFとファンタジーによる素晴らしい物語でした。

    月を舟にして星の海を漕いでいく場面は幻想的でとてもよかったです。

    子どもの頃、アニメのエンディングで、月でブランコする場面があったと思うのですが、あれは何てアニメだったっけ…



  • 火守
    劉慈欣(Liu Cisin)という方が書かれた大人の童話?
    短い話なのだが、とにかく発想がユニークで面白い。
  • 火守
    日本でも大ヒットした中国発のSF小説「三体」の著者である劉慈欣さんによる物語絵本(大人の童話といった感じ)。病気の少女のため、地の果てに棲む火守(火を司る老人)の許を訪れたサシャが、火守と共に少女の星を探す過酷な旅に出る物語。あとがきに電車の中でiPadを使って執筆したとある、翻訳が声優の池澤春菜さ...続きを読む
  • おかえり台湾 食べて、見て、知って、感じる 一歩ふみ込む二度目の旅案内
    アートや文化、そして食を写真中心に紹介されていてとても楽しく読めた。
    台湾に精通された方々の台湾での過ごし方、アプローチに羨ましくもあり次に訪台した際の参考にしよう。まずは食とマッサージ、それと書店に足を運んでみたい。
  • おかえり台湾 食べて、見て、知って、感じる 一歩ふみ込む二度目の旅案内
    台湾に精通している池澤春菜さんが作家の高山羽根子さんと一緒に台湾を巡る旅行案内本。

    観光地や食事の話から日本統治時代の台湾の話まで多彩なジャンルを網羅していて、台湾への関心が高まる。
  • ぜんぶ本の話
    池澤夏樹・春菜の父娘が本と読書について語った対談を文章化したもの。児童文学・SF・ミステリーなど、いままで読んできた本が多数紹介させている。そのほとんどが海外作品だったため、始めは読み進むのがシンドかったが、第六章『謎解きはいかが?(ミステリー)』以降で、知っている作品が出て来てからは、スイスイ読み...続きを読む
  • 子供の詩の庭
    「宝島」のロバート・ルイス・スティーヴンソンの詩集"A Child's Garden of Veres"「子供の詩の庭」池澤夏樹・春菜 父娘による共著。
    あとがきによると池澤夏樹さんが子供の頃に母親と読んだ詩、9篇を訳し、残りは春菜氏による訳。
    この詩集には船や航海をテーマにしたものが多く、子供の無...続きを読む
  • 火守
    「三体」の著者が手掛けた大人向けの童話?絵本?です。

    ひとは死んだら星になるのではなく、ひとが元気でいるから星が輝いているってステキだなと。
    世界に太陽が昇り、星が瞬き、人々が平和に暮らしていくための大切な役割を担う火守。
    日々の営みは辛く孤独な仕事だけど、愛する人への思いの詰まった、ノスタルジッ...続きを読む
  • ぜんぶ本の話
    たまたま書評っぽい本を2冊続けて読んだ
    池澤夏樹と池澤春菜の父娘対談
    語り下ろしだから話言葉で記されててそこがちと読みにくい
    恩田陸の本の話は活字を雑食しまくりな感じが滲み出るけど、こちらは本を評価対象として距離感保ちつつ論評していく
    所々酷評もあり、現役作家に関する箇所は大丈夫なの?って心配になる
  • 火守
    大人向け絵本という感じ。
    美しい絵と、独自の世界観。海と陸、宇宙に繋がる空のシンプルな舞台。
    個人に対応する星があって、星に埃がかぶると病気になってしまう。火守は毎朝太陽に火を焚べる。

    ストーリーは少し物足りない。
    だが、現実と異なる仕組みで成り立つ世界への入口を提供してくれる本だと思う。
  • 火守
    あとがきに「童話」とあるが特に子供向けの文章ではないし、フリガナも少なく、実際には子供には難しいと思う。
    『三体』を書いた作家だが、これはファンタジー的な寓話という感じ。
    三日月は本当に三日月型、太陽は海の中では真っ黒で、火守が毎日火をつけることで燃え上がり空に浮かぶ、など小学生でも科学的事実と違う...続きを読む
  • 火守
    あの「三体」の著者がこんなに叙情的なファンタジーも書くのねぇ…と新鮮に感じたけれど、内容的には何処かで見たことがあるような感じだった。装丁はきれいで、イラストも素敵だったけど、もっと中国っぽい感じにしても面白かったのではないかと思った。
  • Genesis されど星は流れる
    SF。短編集。
    どの作品もまずまずな感じ。
    メンツ的にもハズレはないか。
    異様な世界観が魅力の、空木春宵「メタモルフォシスの龍」。
    爽やかな青春SF、宮西建礼「されど星は流れる」。
    上記2作品が好き。
  • 火守
    鯨、海、月、星、太陽。
    散りばめられたモチーフの中、決められた役目を全うしようとする姿勢の美しさ。

    素敵な大人の絵本だ。
  • ぜんぶ本の話
    池澤親子の、これでもか的に、ほぼ本の話だけの対談。
    夏樹氏は昔からファンだけど、声優の娘さんについては、この本が出るまで知らなかった。
    小難しい評論ではなく、読書好きの親子の普通の会話と言う感じ。

    読まないジャンルの話になると、取り上げる本も知らないんだけど、お二人の話しぶり、家族の会話らしい力み...続きを読む
  • ぜんぶ本の話
    父親と娘が、こんなふうに共に読んだ本のことを話し合うなんて、素敵だなぁ、と思う。しかも、こんなにも心ゆくまで・・・。
    春菜さんが子供の頃、本にのめり込んでも、お父さんは見守っていた。「本を読むことは自閉ではない、自開なんだよ。だから心配ない」という池澤さんが素敵。

    SFやミステリはあまり読まないの...続きを読む
  • Genesis されど星は流れる
    数学は苦手だが松崎作品が読めて嬉しい。表題作のように、今の世の中はSF作家の腕の見せどころではないだろうか。
  • Genesis されど星は流れる
    理解しやすいSFが、減った気がする。設定が複雑過ぎて読むのが億劫になる中、この作品集は、サクサク読める。これ、とても大切。難しい事を易しく表現するのは、作家の技術です。偉い!楽しく読めた。
  • ぜんぶ本の話
    一流の読み手であるお二人の話を読んでいると読みたい本、読み返したくなる本がたくさん出てくるが、前半は児童文学とSF中心で、その辺りが苦手な自分にはあまり入りこめなかった。池澤夏樹が福永武彦の作品を冷静に分析するくだりや、福永が亡くなりようやく小説を書いてみる話などはとても興味深い。その池澤夏樹が福永...続きを読む
  • ぜんぶ本の話
    池澤春菜さんのお名前は「本の雑誌」でお見掛けしていたけど、似た名前の方だなと長いこと思っていた。池上冬樹さんという書評の方もいらしたから、池のつく姓と春夏秋冬の名は語呂が良いんだなぐらいに思っていた。

    父君の夏樹氏の書評は昔、良く読んだ。お嬢さんもかなりの読書家らしいので、小川洋子さん・平松洋子さ...続きを読む