池澤春菜のレビュー一覧

  • Genesis されど星は流れる

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    このアンソロシリーズは、色んな角度からの話があって面白い!

    特に好きな話
    「止まり木の暖簾」オキシタケヒコ
    語り手が次々変わって、少しずつ情報が繋がって、最後にこう来たかー!という展開!!面白かった!!

    「蒼の上海」折輝真透
    かなり特殊な設定と、情景描写が細かくて想像力をゴリゴリ刺激されて楽しかった!

    「メタモルフォシスの龍」空木春宵
    小説だからこその仕掛けが面白かった!これも特殊な設定、と思ったけど、特殊とか普通ってなんだろう?との問題提起にも思える。
    最後にタイトル見て納得!

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    2026年08月14日
  • 台湾、お菓子の旅

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    台湾が好きで、台湾関連の本をよく読んでいたが、最近は世の中にあふれる台湾情報に勝手に食傷気味になっていた。この本を見かけたときも、あまり期待せずに台湾本だからと義務感のようなもので読み始めたのだけど、とても面白かった。

    かわいらしい表紙とお菓子という主題にだまされた。歴史や文化、地理まで広がる甘いお話はとても興味深くひきこまれる。池澤春奈さんてかわいらしいのですが、骨太なオタク気質があるようでこれまでもなかなかの情報量の台湾本を書かれている。池澤さんの台湾本の中でこれが一番好き。自分の好きにまっすぐ猪突猛進(?)なお姿を拝見していると、羨ましいと思うと同時に元気がもらえる。いろいろなことにも

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    2026年07月26日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    3代にわたり作家という家族のお話です。小説とかではなく、リアルにその設定なのです。ギネス記録?とかにもなりそうな気がします。
    父親と娘の本にまつわるあれやこれやが語られています。とても楽しく拝見しました。巻末には、本書で語られた書籍がリストになっており、読書ガイドにもなっています。春菜さんの中学生時代の友達の家にいったら、同じ作家の本がたくさんあり、実はその子の父親が半村良さんだったという逸話には驚きました。
    親子で本を話題に、途切れることなく話が続くのは、すごいなぁと思うわけです。
    そんな境遇に生まれたこと、幸か不幸か、複雑な思いもあったようで、そんな話も伺えます。楽しいひと時を過ごすことが

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    2026年07月13日
  • 光雨往来

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    声優でもある池澤春菜さんの、台湾での出来事を参考にして書かれた短編集。
    勿論舞台は台湾。読みにくい漢字や名前もあったけど、そこは雰囲気で。春菜さんぽい、独特でリズム感のいい言い回しが心地よく、登場人物たちの人柄も良い。
    特に好きなのは「神様のお粥」。
    猫との距離感もすてきな「猫猫馬馬虎虎」も、切なくてちょっと悔しい気持ちになるけど、一歩踏み出したくなる。

    私も台湾は好き。また行きたいし、何度でも行きたいと思える場所。

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    2026年06月27日
  • 光雨往来

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    話が移ろうごとに台湾を感じる空気の濃さが増していくような気がした。
    台湾の文化に日本も大きく影響しているのだから好みが合うのも納得できる。
    けれど台湾の人々を傷付けてしまったことも決して忘れてはいけないのだと肝に銘じた。

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    2026年06月20日
  • ぜんぶ本の話

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    本の合間に読んでみたいと思って読み始めたが、結局一気読みした本。
    夏樹先生と春菜さんの語りなので読みやすかった。
    まだまだ読書量が浅いので、読んでない作品もたくさんあるのだが、頭に残っている本を選んで読んでいきたいと改めて思った。
    春菜さんってなんでも読んてそうだけど、その中でも好みがあるんだなと嬉しくなった。
    親子の話の中で、自分自身を振り返るのってしんどいところもあると思うけど、そこも書かれていて、ある意味覚悟の感じられる本だった。

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    2026年05月27日
  • 光雨往来

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    雨の日にも、
    光を信じる人へ。

    ・・・と最初にある。
    『光雨往来』というタイトルもとても良い。
    雨粒に光が当たって、キラキラと輝いている様子が見えるようだ。その後ではきっと虹も出るのだろう。
    漢字って、素晴らしいと思う。
    たった一文字で意味がある。中にはいくつも意味を持つものもある。
    中国から頂いたもので、その後日本で作られた漢字もあるけれど、文字を共有できているのはうれしいことだ。
    しかし、「日本人は中国語を話そうとすると、日本語の読みに引きずられてしまう」というのが、登場人物たちの共通した悩みでもある。

    身体的に、精神的に大変なことがあったり、仕事がうまく行かなかったりで、心に穴が空い

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    2026年05月16日
  • 光雨往来

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    飲むように読み終わった。とても読みやすい。お茶好きとしては美味しいお茶を光に喩えた一文に魅かれた。ペトリコールという、売れない作家と不思議な郵便局員の話がとても良かった。個人的にはもっと台湾と日本の歴史、そして太平洋戦争で日本側が行ったことを深掘りしても良いと思った。従軍慰安婦問題は様々な叩きや嫌がらせを受ける危険性が高く、これらを描く際には細心の注意を払ったとは思う。とても勇気のいることだと思うが、作者が描いたこれらをもっと知りたいと支持する一読者がいることをお伝えしたくここに記しておきます。

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    2026年04月18日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    ネタバレ

    本について語り合える親子、いいなあ。お2人ともさすがの読書量かつ知識量。池澤春菜さんの、ほんとに好きなんだなというのが伝わる紹介を読んでいると、あまり普段読まないSFが読みたくなってくる。

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    2026年03月09日
  • わたしは孤独な星のように

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    声優とし池澤春菜さんしか知らなかったので、どんな物語を書く人なんだろうと思って読んでみたら、面白かった。
    さすがあまたの本を読んできた読書モンスター笑
    どの短編も素晴らしく、特に「糸は赤い、糸は白い」と「あるいは脂肪でいっぱいの宇宙」「宇宙の中心でIを叫んだワタシ」が好き。
    多種多様な物語を1冊で楽しめる本。

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    2026年03月05日
  • わたしは孤独な星のように

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    精錬されたタイトルと興味深い表紙のデザインにひかれて手に持ったものの、良い意味で裏切られてしまった。コミカルに、時に情緒的に作られたSF短編集。緩急がよいスパイスになってすらすらと読んでしまった。表題作『わたしは孤独な星のように』と『いつか土漠に雨の降る』がお気に入り。

    『わたしは孤独な星のように』
    祖母が星になった。少女はその祖母の最後の願いを叶えるために祖母の旧友と旅に出る。人が一人いなくなるということ。その喪失の表し方が印象的だった。その喪失に気付いた時、そばにいてくれる人がいることがどれだけのものをもたらすのか。世界観も相まってお気に入りの一作。

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    2025年12月31日
  • 別冊NHK100分de名著 フィクションの超越者 筒井康隆

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    ネタバレ

    私がかなり筒井作品を読んできたとはいえ、学生時代の集中した読書がメインで、その後は一気にペースダウン。さらには、私の読み方といえばほとんどエンターテインメント軸なので、各人のどの評を読んでも感心してしまう。
    本書全体の掲載記事にはとても丁寧な語彙の注釈・解説が全ページの下1/4の欄外に掲載されている。文学用語や作家名・作品名(私は極めて無知で助かる)だけでなく、常識ではないかと思うような昔の事件まで注釈になっている、と驚いたが、よく考えれば、私が年寄りだから知っていることが多いのだと気づいた。若い人は大阪万博や三島事件だって知らないのも無理はない。

    1. 中条省平(フランス文学者)
    テーマは

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    2025年12月15日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    ネタバレ

    父と娘、祖父も入れれば三代で作家であり、今なお本の世界に魅了されている二人がただただ延々とこれまで読んできた本のことや作家になるまでの人生を語り合うという内容。

    全編を通して特に海外文学の翻訳書への造詣が深い様子が描かれ、児童文学からSF、果てはミステリーまで数多くの本について語られている。
    私はこの本を読んだことでほしいものリストに20冊以上の本が増えた。うーん商売上手。

    これまでいくつか海外文学に手を付けたことはあるが、そのほとんどは途中で投げ出してしまい、苦手意識を持っていた。
    しかし、よくよく考えてみれば子どものころに読んだことのある有名な絵本は海外のものが非常に多く、それには原作

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    2025年12月05日
  • ぜんぶ本の話

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    著者のお二人を「理想的な親子」と言ったら、言い過ぎでしょうか?

    もちろん、見えないだけで、家族にはいろんな側面があると思います。
    でも、この本で本について語り合うふたりのやりとりには、
    まさに “同志” としての絆を感じる、信頼に満ちた空気が流れていました。

    私も父とはあまり多くを語りませんが、本のことだけは、なぜか少しわかり合えている気がします。
    父は、本を読む私を、どこかで信じてくれているような気がするんです。

    そして今は、幼い娘とも、いつかそんな関係が築けたら、と願ってしまいます。
    もしかすると私は、娘のために、少しずつ本を集めているのかもしれません。
    いつか彼女が困ったとき、つら

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    2025年11月13日
  • 別冊NHK100分de名著 フィクションの超越者 筒井康隆

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    NHK100分シリーズで、対象が筒井道隆、評者も個人的に気になる面々となると、これは読まない手はないわな。で、改めて本サイトで既読の筒井作品を確かめてみると、なんとまあ少ないこと。本書で取り上げられているものも、殆ど未読のものばかり。これはいけません。まずは積読状態にあるものから。

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    2025年08月07日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    本に対する知識が質、量ともにすごかった。読んでみたい本もたくさんあったけど、読書家三代の方が印象的で、なおかつとても良かった。

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    2025年07月26日
  • 火守

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    作者が電車の中で書き上げた本らしい
    そんな中で書かれたとは思えないくらい、静かなそして力強い内容だった
    挿絵も素晴らしく引き込まれた
    主人公のサシャがヒオリの元に帰らず火守との約束を守り、太陽を上げる仕事をやり遂げた
    凪の中で漂っている時の気持ちが何となく読み取れそうだった
    薄い本ではあるが内容は濃いと思った

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    2025年05月31日
  • ぜんぶ本の話【毎日文庫】

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    池澤夏樹、池澤春菜親子の読書対談。

    親子でこんなに深い読書の話ができるなんて素敵だなと思いながら読みました。

    読んだことの無い本たくさんあり、いろいろ読みたくなる一冊。
    何より、
    マシアス・ギリの失脚はまた読み直したいと思いました。

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    2025年05月22日
  • 火守

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    とてもよかったです。
    科学的な話をファンタジーに落とし込んだような、これがリアルだったら素敵だよなーと思うSF童話でした。
    池澤さんの訳も素晴らしく、ヒオリという名前の翻訳も素敵だと思いました。

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    2025年05月04日
  • 火守

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     SFでもファンタジーでもない。『三体』シリーズで知られる劉慈欣の唯一の「童話」。童話と言っても、(日本では?)子ども向けではないだろう。それなりに漢字を使って書かれており、特に難しいと思われる漢字以外にはルビは振られていない。

     世界の果ての島に住む火守の老人のもとへ、サシャが訪れる。少女ヒオリの病を治すためだ。世界に生きるすべての人は、空にその人だけの星があるという。サシャは天に上り、ヒオリの星の輝きを取り戻すのだ。

     なにか切ない気持ちにさせる物語だ。やはり子ども向けではない。

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    2025年04月29日