ルソーのレビュー一覧

  • 人間不平等起源論

    Posted by ブクログ

    フランス革命のきっかけになった本

    今は当たり前のような考えが、当時は革新的だったんだな
    王侯貴族は自らの身分は神から与えられたと信じ切っていた時代

    結局みんな自分の利権は守りたいんだよな
    今の時代もそうじゃん。。
    ルソーが追い回されるのもわかる

    途中違う本読み始めちゃって、通しで読めてないからまた読み直そ

    0
    2025年11月23日
  • エミール 1

    Posted by ブクログ

    学生の頃、教育学の講義で読んだ一冊。
    3人と先生で、1章ずつ読んでは、その意味について語り合い、解釈の違いを話しながら真理を探していくという、密度の高い授業だった。

    さらっと読めてしまう内容でありながら、意図する哲学は難解で、だからこそ教科書としてはとても優れてると感じた。
    本に引かれた、たくさんの線や汚いメモまでがとても愛おしい。

    0
    2025年09月25日
  • エミール 下

    Posted by ブクログ

    「あなたがたが子どもや青年に付けさせたつもりでいる習慣は、たいてい、ほんとうの習慣ではない。」この一言は、まさに現代の教育にも繋がる恐ろしい言葉だと思う。

    0
    2025年09月09日
  • エミール 1

    Posted by ブクログ

    教育の原典と言われるものを読んでみようと手に取りました。自然を大切にありのままの人間として育てる教育のことが書かれていて面白かったです。しかし、目次もなく、筆者の思いのままに書き綴られていて後で読み返す時にどこになにが載っていたか探せませんでした笑。

    0
    2025年08月04日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    しばしば危険思想と目される人物による書籍だけあって、晩年の作品にも関わらずきわめて強烈かつ異様、芳醇な毒気を放っている。この作品は読む劇薬だと思う。僕も例にもれず、短い作品ながら頭がクラクラする思いだった。

    この毒気は一読に値する。曖昧かつ内省的な文章が延々と並んでいるように見えるが、よく読めばすごい妖気だ。後のカントやトルストイが生涯かけて愛読したように、これはハマる人には途轍もなくハマる内容だ。

    しかし一人の人間が必死に生きようとした、その軌跡の末尾として作品を見るならば、この著者にも共感を多く見出せるだろう。
    小説にも哲学書にもカテゴライズしがたいが、その作品は紛れもなく文学だった。

    0
    2025年05月20日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    この人の哲学は性善説とか有神論を前提にしてるからか、ピュアさがあって微笑ましい。
    僕はもうちょいネガティブだけど、性格的にはとても親近感があった。
    人から離れることで、逆に自分の存在がはっきりするような感覚とかを、ただ知覚するだけじゃなくて、言葉にして説明しきれるとこまで見つめられるのが思想家の強さだね

    0
    2025年05月12日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    本来は書かれている字句をしっかり受け止め、その字義を吟味して読むべきと思うが、時々頭をもたげてくる迫害妄想がそれを難しくさせた。
    この文章は正常な判断力をもって書かれたのだろうかと疑問を持ちながら、ある意味では精読を留保しながら読むのは非常に骨が折れた。正直あまり頭に入ってこなかった。

    一方で壮年期のルソーの事績や著作に興味をもつことができたので無駄な時間ではなかった。

    0
    2024年07月15日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    徳を積むという行為は、特別なことをしなくても、日常の生活の中にあることがわかった。
    『方丈記』鴨さんと同じ行為で精神を落ち着かせるのに驚いた。時代も国も違うのに、同じものにたどり着いている。人間の本能なのだろうか。

    0
    2023年07月07日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    ルソー初読。エセーを読んだ時も思ったが、教科書で学んだ哲学者たちの著作を大人になって実際に手にしてみると、想像以上の人間臭さに驚く(学生時代に背伸びして読んだカントからは全く感じなかったが…)。思想を吟味するというよりは、親近感をもって軽く読んでしまった。また読み返したい。

    0
    2023年04月30日
  • 社会契約論/ジュネーヴ草稿

    Posted by ブクログ

    新訳ということでだいぶわかりやすくなっているように思えるが、断片的な理解である。
     草稿については本文と対照させながらよまないとわからない。解説が非常に丁寧であるので、解説だけでもいいのかもしれない。

    0
    2022年12月22日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    迫害という真実とそうではない被害妄想に囚われたルソーが世間を忌み苦しみながらもどう生きていくか、という本。
    夢想をし、植物研究に熱中し、己を肯定する為に自己弁護と理論武装をして未来の読者に向けて(ルソーはあくまでも余生のためと書いているが)託したかったのだろう、正直なところ救ってほしかったのかもしれない。
    個人的に人間臭いルソーが苦手で、でもこの丁寧な解説があるのに、苦手なんて言えないよねと思った。

    0
    2022年01月29日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    フランスでは、青少年が一度は手にとって読む本だという。
    社会科でも習った宗教改革の箇所で必ず出てくるルソー。

    人生の晩年は、教会からも、学会からも弾圧、無視され寂しい人生だったようだ。
    それらからの疎外感に憤りを感じて憤死してしまうような日々を送っていたが、怒りも一巡すると静かに自分自身を見つめる時間に変わる。
    そんな自分自身を見つめる10章。
    遺作となる。

    冒頭から読み始めないで、訳者後書きや、80ページにわたる解説から読むと、どうして冒頭から怒りに満ちた作者の心情が読み取れる。

    0
    2021年01月16日
  • 人間不平等起源論

    Posted by ブクログ

    この時代の古典とは、ちょっと相性が悪いのかな。回りくどいように感じられて、なかなか面白いと思えない。ゆっくり、自分が寄り添うような気持ちで読まなくては駄目なんだろうな。忙しい時代の我々にはキツイ。

    0
    2020年02月07日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    ルソーたん!!!!私がいる!私がいるよーっ( ;∀;)!!!!と呼びかけてしまいたくなるほど冒頭から悲壮感漂う。栄光から一転、迫害を受けたルソーが自分の殻に閉じこもって書いた夢想の束。でも読み進めるにつれ、被害妄想の羅列と化していき、「わかった、わかった」と聞き流してしまいそうに(笑)けれど、ところどころにはっとさせられる言葉が散らばっており、「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える」というニーチェの言葉を思い出した。時代が彼に追いつくまでは、まだ少し時間が必要だった。次は『エミール』読もう。

    0
    2016年09月02日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    社会契約論で有名なルソーのエッセイ。エッセイというか思いの向くままに書き連ねたもの。それがエッセイか。当時のヨーロッパの状況が垣間見られて面白いが、ちょっと難解な部分もある。こういう本は読みなれるのが必要か。

    0
    2015年07月15日
  • 人間不平等起源論

    Posted by ブクログ

    自然状態=最上の状態、社会性を持つようになったからこそ、人間は不平等になってしまったんだ、という内容。簡単に言うと。
    まあ掘り下げたりほかの知識があったりするといろいろもっと意味があるんだろうけど。
    2013年前期水曜5限の読書会の、課題図書(?)。

    0
    2013年06月26日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    ルソーでさえ、こんなこと思うんならわたしなんてどうしたら良いんだろう。
    うまく孤独にもなれなくて、自意識ばかりが肥大している他人を見て、「ねえ!?あなたは普通!普通なんだよ!!」って言いたくなる。それは自分自身に対しての言葉でもある。
    とてつもなくいたくて辛い。
    そんな惨めな思い、誰だってするのだろう。ただ、こうやってルソーのように明確な言葉になんてとてもじゃ、ないけどできない。

    0
    2013年04月12日
  • エミール 上

    Posted by ブクログ

    著書は、一人の架空の生徒エミールを自分に与え、生まれたときから一人前になるまで導いていく。
    子どもの教育から人為を排除し、自然の歩みに任せるという考えは、
    現代社会では難しいと思われるけど。
    参考になる点がたくさんあります。
    少々、男尊女卑なところも・・・

    0
    2013年01月05日
  • エミール 上

    Posted by ブクログ

    ルソーの不朽の教育論。
    当時の社会にあって、子供をより人為的な影響から避け、子供に自ずから備わる自主性だけに頼って、子供が理解しうる概念を用いて教育するにはどうすべきかを論じたもの。

    社会の環境は短期間で変わり、親の価値観は子供にとって正しいものとは限らない。ルソーが、人為を教育から出来るだけ排そうとする理由の一つとしてとして挙げるこの状況は、今日にもよく当てはまる。
    また、子供が概念を理解することなく記憶だけを増やして行くことの無為さは、われわれもよく知るところである。

    ただし、彼もいうように、ここで書かれているような教育、およそ今日までたくさんの人々が理想と感じ、それによって古典となっ

    0
    2012年05月16日
  • 人間不平等起源論

    Posted by ブクログ

    ルソーの意識は、マルクスと同様、今ここの社会の悲惨な現状がいかにして興ったのかを知ることにある。
    そのために、社会への成り立ちを、自然状態から説明する。

    ルソーは、現代が自己の外=他律的にしか自己の価値が定まらないという、吉本隆明が言うところの〈関係の絶対性〉を問題視するために、
    社会状態に移行する前の自然状態では、
    誰ともかかわりをもたない「孤独な生活者」として人間を描く。

    人に備わっているものは、次の3つ。
    自己改善能力、自由意志、憐みの情。
    だが、社会性のある生活ではないので、最後の項はほぼ潜伏している状態でしかない。

    そこから社会への移行は、天変地異が起らなければありえない、とい

    0
    2012年02月14日