ルソーのレビュー一覧

  • 孤独な散歩者の夢想

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    ルソーって、社会の教科書に出てきた『社会契約論』とかの、あのルソーだよね…?
    と思うくらい、偉人が晩年に書いた作品というより、本当にひとりの老人の「孤独な散歩者の夢想」そのものだった。
    こんなにも自分には悪意がないとか他者がいなければというようなことを言えるのはそれが夢想だからなのだと、解説や訳者あとがきのおかげで分かった。
    幸福のこと。
    人は結局そこに行き着くのだろうなと、そこに行き着くまでに沢山のまわり道をするのが人生なのだなと感慨深かった。
    反面、どうして学校で、あなたたちが生きていくときっとこんな風に感じるようになりますよ、って教えてくれないのかな、とも思った。
    何百年経っても人の想い

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    2025年10月26日
  • エミール 分冊版(2)

    匿名

    購入済み

    素晴らしい

    原著を読む前に、読むと大体の概要が掴めるのでオススメです。ルソーの人物像についても軽く触れられているのが特に良いと思いました。

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    2025年10月08日
  • 社会契約論/ジュネーヴ草稿

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    ・学校の教科書で名前程度は知ってましたが読んだことはありませんでした。今回「世界を動かした一冊」というフレーズにしびれ読んでみることにしました。もっと読みづらいかと思ってましたが新訳のおかげか意外とスラスラいけました。でも内容は難しく、一般意思などわかるようでわからないもどかしさを感じました。今度は「人間不平等起源論」を読んでみたくなりました。

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    2022年04月12日
  • エミール

    購入済み

    エミール

    おもしろい🤣

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    2022年03月15日
  • エミール 下

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    一人の人間を育て上げる仕事(子育て)がこの世で一番難しい仕事だと思うことを思い知らされる。子供を持つ親あるいはこれから子供を持つ人が読むべき本。

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    2020年03月08日
  • 孤独な散歩者の夢想

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    晩年のルソーが、
    故国フランスを追われ、社会から断絶された状況下で、
    過去の華々しい栄光と栄華を忘却の彼方に見ながらも、
    今を生きることの幸せと儚さを、独り言のように綴った日記のような書。

    人間不平等起源論や社会契約論を著して
    フランス革命思想に貢献したルソーが
    これほどに理不尽と思える仕打ちを受けるのか
    と思いたくなる。

    最後には革命軍によって、
    亡骸はフランス故国へうつされたようである。

    ルソーという人間がまたひとつ深く知れる書。

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    2019年05月01日
  • 社会契約論/ジュネーヴ草稿

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    1762年ルソー50歳の時に出版。
    2019年の現在から約250年前に刊行された本だ。

    当時、フランスは王政による封建制度だったが、人民に主権があるとしてこの『社会契約論』を打ち出した。


    が、
    即刻発禁処分となりルソーも迫害を受けて国外逃亡する。
    そして、ルソーは祖国の地を踏むことなく没する。

    1778年のことだ。
    それから11年後の1789年にフランスで革命が起こる。

    ルイ16世はギロチン処刑、マリーアントワネットも車で引き回しの後処刑される。



    そして、
    1794年革命政府により
    祖国フランスへ墓地が移されて、
    ヴォルテールの墓地の横で眠る。


    その革命の思想のルーツとなっ

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    2019年03月26日
  • 人間不平等起源論

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    ルソー著『人間不平等起源論』
    1755年に刊行され、7年後に刊行される『社会契約論』の元になる思想のエッセンスといえる書。

    1789年から始まりルイ16世が処刑され99年に終結したフランス革命の思想の元となったといえるルソーの書。

    ルソーは、教育学や恋愛小説や自伝など様々なタイプの書を世に出しているが、このルソーの政治哲学の刮目すべき点は、

    それまでの政治哲学のホッブズやロックなどが提唱した人間の自然状態への考察を、それは現代を生きる人間による枠組みから見た状態であり、結局は原始状態に遡って見極めることは誰もできなかったと喝破し、さらに遡って人間の自然状態から論考を進めて、その上で人間の

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    2019年02月12日
  • 人間不平等起源論

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    面白すぎる。解説は繰り返しが多く蛇足な感じ。本編は本当に面白かった。考えたり想像したりする読書の中でかなり面白い部類の本。こういう本がきっと愛読書になるんだろうなって感じがした。また読んでみたいなと思う。楽しい時間が過ごせる。

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    2017年12月18日
  • エミール 上

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    ルソーの考え方と似通っているところもあり、いろいろなところで引っかかってしまい、なかなか読み進むことができない。思わず納得させられてしまう指摘が多い。

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    2017年04月15日
  • 人間不平等起源論

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    人が、土地を柵で囲って私財を主張するようになって以来、不平等は拡大。闘争状態を収めるために、法が導入された。自由を守るためには『腕に傷を負った人が体の残りの部分を守るために腕を切断することに同意するかのように』その一部を犠牲にする必要があった。それがのちに王権国家へと発展する。西欧の民が航海を経て出会った“未開人”はキリスト教の力を以てしても、文明化しなかった。北半球の人々がいち早く手にしてしまった【知恵の実】はいったいどこにあったのだろう。世界史も宗教も、学びなおす必要がある。

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    2016年08月18日
  • 社会契約論/ジュネーヴ草稿

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    主題:人間をあるがままの姿において捉え、考えられるかぎりで最善の法律を定めようとした場合に、市民の世界において、正当で確実な統治の規則というものがありうるのか。

    社会構築の唯一の原理としての「合意」
     ルソーはまず、「社会」というものがいかにして成立したのかを考察する。なぜなら、ルソーにとって「社会」とは人間にとって自明ではないからである。古代ギリシア哲学 と異なり、ルソーは人間の「自然状態」を想定する。自然状態こそ、人間にとって「自然な」状態であり、社会を構築するのはある種「特殊」なのである。自然状態では、誰もが独立して生きており、他者と恒常的な関係を結ぶことはない。そこでは、「彼が気にい

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    2014年12月07日
  • エミール 下

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    『エミール』第5編および『マルゼルブへの手紙』を収録している。エミールの教育の締めくくりとして、エミールのみに似つかわしい女性とはいかなる人物であるべきか、という女性論が開陳される。その女性ソフィーと出会ったあとも、「市民の義務」を学ばなければならないと称して、『社会契約論』の思想を規準に諸国を遊覧し、どの国に居住すれば自由を維持することができるかを検討する。最終的には、この地上において自由を維持することのできる国家は存在せず、積極的に国家活動に関わることはないが「執政官」として必要とされた場合にのみ義務を果たせばよい、という『社会契約論』で提示される「市民」像とは真逆の、自然法に従う「人間」

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    2014年02月21日
  • エミール 上

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    『社会契約論』とほぼ同時に出版された『エミール』のうち、第一篇から第三編までを収録する。「自然人」の教育こそが主題だが、それはまったくの無為を意味するわけではない。のちにヘーゲルが、「自然法」という言葉の二義性に着目して述べたように、ここでの「自然」はむしろ人間の「本質」を意味し、それを、社会から隔絶された人工的環境を作り出すことによって実現しようとする。したがって、『エミール』は完全な作為の立場に立っている。そうした本来的な人間を作り出すための予備段階として、まず感覚からある程度の推論=判断能力を育てることが、第一篇から第三編までの主題である。

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    2013年12月26日
  • 孤独な散歩者の夢想

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    ルソーは、理性の時代を生きる人間としては、優しすぎた。直感的で、情け深い(そして妄想癖のある)ルソー。そんな「人間」ルソーの魅力を、本書が余すところなく伝えている。

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    2013年02月28日
  • エミール 上

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    エミールは名前は知っていたけれども、なかなか手が出なかった。でも死ぬ前に読んでおかなくては(死ぬには遠いとおもうが)と頭にひっかかっていたので、おもいきって読んでみた。
    おもしろかった!
    ルソーが愛情をこめて子供を立派な大人に育てるにはどうしたらいいかということを事細かに記しているのである。それだけではなく、彼の考え方、勉強法、幸福論など、いっきょ大公開である。

    たとえば、幼い子供には情緒を育てるため明るい色の服を着せたほうがいいといっている。また食べ物にも言及している。とても細かい。それだけ筆者のあたたかみが感じられる。読む本も、古典や評価が定まったものを読むようにといっている。悪書は読ま

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    2013年01月15日
  • 孤独な散歩者の夢想

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    ここにいるのは人間ルソー。歴史上の偉大な人物ではなく、いや、でもありつつ等身大のルソーがいる。勘違いかもしれないけど、ここに書かれている感情、情動の多くは私でも体験したことがある。素晴らしい著作だなぁ。

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    2012年10月06日
  • 人間不平等起源論

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    高校時代から気になってたルソーの人間不平等起源論をようやく読んだ。18世紀フランス革命前夜のジュネーブにおける市民社会への真摯な想いに感銘を受けた。自然科学の知見は当然古いが、その思考の過程と導き出した人間社会に関する結論は現代でも褪せてはいないように思う。

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    2012年08月18日
  • エミール 上

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    ネタバレ

    「エミール」は、副題にもあるのですが、教育論といった作品で、ルソーの息子(実在するのかは?)としてエミールを設定し、エミールを育てて行く過程を教育論として説いていくものです。
    さて、内容ですが、上巻がエミールの幼年・少年時代についての教育論、中巻がエミールの思春期から青年期、下巻がエミールの青年期から恋愛・結婚についての教育論をまとめたものになっており、すべての教育の基礎には自然があるとの大定義のうえに論述が組み立てられています。

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    2011年10月23日
  • 孤独な散歩者の夢想

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    「社会契約論」で有名なルソーが過ごした、孤独な晩年。
    そこで彼が散歩しながら考えた、「自分自身」について。
    自分の内面を深く深く掘り下げる、孤独な旅路。

    「彼らの哲学は他人用なのだ。僕には自分用のものがあればいい。」
    「自分が学ぼうと思った時には、それは自分自身を知るためであって、
    教えるためではないのである。」
    など、俗世的に生きる人々(彼を疎外した人々?)に批判的意見を飛ばします。
    自分の内心を居所とする人間が最も強い、とするかのように。

    こうした姿勢は独善的、自己中心的と批判されそうなものですが、
    まあ、どっちもどっちでしょう。ただ、
    「判断を練りに練ったうえで、

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    2011年07月31日