ジョージ・R・R・マーティンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
だいぶん、勢力図が一気に塗り替えられる感じの動きのある第3部でした。
一気にピーンと張り切った糸が、もう引っ張りすぎて、バチバチと音を立てて切れていく感じ。
おもしろいのですが、なんか、悲しいことが多かったなぁという印象です。けっこう、重要人物も、退場したし。
本当に、誰でも死ぬから、油断できない。
そして、何かいてもネタバレになりそうで、書けない。
テレビドラマの方は、2部まで見ました。こっちも、いいよねぇ。
これを読んだりみたりすると、また、ボードゲームの方をしてみたくなります。
第4部と第5部は、続き物の話なので、第5部が文庫になってから一気に読むかなぁ。
続き、気になるので、出 -
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本シリーズのテレビ・ドラマ版『ゲーム・オブ・スローンズ』の評判がいいらしく、解説でもそのことへの言及が多いのだが、見てないし、久しぶりに続編を読むわけで、解説のこれまでのあらすじがありがたい。前巻『乱鴉の饗宴』とほぼ同じ時期の他の地域の話が語られて、最後のほうでその先に進むのが『竜との舞踊』である。実は『乱鴉の饗宴』をまだ読んでないのを忘れていて、これ読んでしまったが、まったく大丈夫なわけ。
主に3つの舞台がある。七王国ウィスタロスの中心での王座争奪戦(ゲーム・オブ・スローンズ)。300年続くターガリエン家の支配の最後、狂王エリアスの暴虐のため、傍系のロバート・バランシオンが王座を奪って十 -
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七王国ウェスタロスのロバート・バランシオン王の死去で始まった王座争奪ゲームは五人の王が乱立する五王の戦いという状況になるが、すぐに王たちは斃れる。北の王ロブ・スタークはフレイ家の陰謀で謀殺され、レンリー・バランシオンはスタニス・バランシオンのもとの〈紅の祭司〉の魔法で暗殺される。鉄諸島のペイロン・グレイジョイは事故死するが、これも弟のユーロンの隠謀があるのかもしれない。ロバート王の跡を継いだ息子のジョフリーも宮廷で毒殺される。王家の後ろ盾ラニスター家の次男、小人の〈小鬼〉ことティリオンが毒殺の嫌疑を着せられ収監されるが、兄ジェイミーの計らいで宮廷宦官ヴァリスによって王宮の抜け穴を通って逃がさ
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ネタバレは避けたいので、一言。ただ一言。
いや~、随分と死にました!
主要なキャラのうちあの人この人その人が死にました。
うわ~。
全6巻になったという事なので、最終巻がいったいどうなるのか全く予測がつきません。
あの人を殺しちゃっていいのか? というようなキャラまで殺されております。うわ~。
一方、デナーリスは大草原からなんとか帰還しようと苦闘し、サーセイはサーセイで実にしたたか。彼女が選んだ新しいキングスガード(応の楯)とは一体何者なのか!
謎も多く残ります。
生存しているキャラのそれぞれがどうなるのかも見当がつかず、最終巻の翻訳が待たれます。
しかし。第五部で頻出する距離の単位ですが、 -
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デナーリスが竜たちの制御を全く喪ってしまうという予想外の事態、そしてデナーリスが行方不明に!
これで奴隷商人湾の情勢も全く不透明になってくる。
一方、「壁」ではすぐそこまで迫ってきた「冬」に対してジョン・スノウが孤軍奮闘し、ウィンターフェル城を巡っては、ボルトンとスタニスがまだ対決せぬまま向き合うなか、おそるべき豪雪が襲っているという、これまたなんとも……な状況。
その分、キングスランディングやヴェイルの情勢は見えない。かろうじてジェイミーやサーセイが希に垣間見えるくらい。
しかしジェイミー-はブライエニーと邂逅したとたん、行方知れずとなり、サーセイはこれまた凄まじい恥辱を味わう事になる。
サ -
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Game of Thrones の第3章原作。双子城のキャスタミアの雨といい、穢れなき軍団とアスタポア奇襲といい、黒の城襲撃といい、見事としか言えない映像化だってことがわかった。HBO素晴らしすぎる。戦闘は当然、主要人物の年齢と女性キャラの改変が効果的。原作は、女性の描き方がいまひとつ定型なとこある。原作にいてドラマではいなくてよかった人物ってどうよ?と思うくらい。
この小説は視点人物が見聞きし感じたことが書かれる形式なので、事件は伝聞、他の人の感情は推測が多いのだけど、ドラマは神視点のときも多くて、原作では書いてない部分を深掘りして詰めまくってる。イグリットのとことか二次創作の妄想並み。脚本 -
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うむ。ドラマとの違いでいくと、やはりメイスターが本来原作では科学者・技術者の位置付けのところ、ドラマでは宗教者も兼ねてしまってるのが、ドラマ見てて私がテクノロジー不在を感じる要因かもしれない。
ドラマだと『薔薇の名前』のフランシスコ会修道士みたいな格好だもん。メイスターって科学も理解して信仰も篤いウィリアム修道士に見えちゃう。
原文との比較はできないけど、メイスターのポジション以外はセリフや展開はほとんど原作に忠実。
たまに、原作にない部分(主観者から認知できない部分)が映像になってたりする。
心情的に、見てる側はスターク寄りになるけど、文字で読むとエダード・スタークはバカ正直というか。 -
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私が遅々として読み進めているうちに、『氷と炎の歌』は『ゲーム・オブ・スローンズ』のタイトル(これは原書第1部のタイトル)でTVドラマ化されて、DVDボックスも出た。ちょっと見てみたい気もするが、小説のほうだけでも膨大で一気通読といかないでいるのに、ドラマまで付き合えるかという気持ち。
さて──
北部の〈壁〉の向こうでは七王国ウェスタロスの支配にない〈野人〉たちが〈壁〉を越えてウェスタロス領内に攻め入ろうとしている。それを偵察に出たジョン・スノウは〈野人〉に身をやつし、スパイとなって動静を探っているが、〈野人〉といっても、獣人なのではなく、なかにはウェスタロスを捨ててきたものもおり、統治 -
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もうひとり、応援したくなる登場人物がダヴォス・シーワース。前王ロバートの弟スタニス・バラシオンの家臣である。通称〈玉葱の騎士〉。もとは密輸業者だったが、包囲されたスタニス軍勢に玉葱ほか食糧を運び入れて騎士に取り立てられた。密輸など過去の所業の罰として左手の4本の指先を切り落とされ、それを教訓として、いつも持ち歩いている。スタニスの王都攻略時に息子たちを失いながらも辛くも生き延び、スタニスに取り入る邪教の女祭司メリサンドルを害とみて殺害を試みるが、発覚し、投獄される。
彼もまた義の人であり、スタニスへの忠誠が行動規範である。メリサンドル殺害もその忠誠から出ていることを知るスタニスはダヴォスを -
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王都での攻防戦でスタニス・バランシオンの軍勢を下した王家では、〈王の手〉だったティリオン・ラニスターは重症を負い、代わりに入城した、少年王ジョフリーの祖父にして、ティリオンの父タイウィン・ラニスターが〈王の手〉となり、実権を握る。
そもそも小人症で怪異な容貌の上に、さらに重症を負ったティリオンは何とか回復するも、父親の支配のもと、父のやることに皮肉を差し挟むことしかできない立場に戻ってしまう。ティリオンは遊女を一人囲っており、彼女をたいへん愛しているのだが、それを父や姉の太后サーセイに知られると、父の怒りを買い、姉から弱点として利用される恐れがあり、周到に秘匿している。愛こそが彼の弱点とな -
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ラニスター家ではただひとり〈小鬼〉ティリオンが最初から視点人物となっている。彼は発育不良の小人症で、次男のために家督を継ぐ権利はなく、父親の寵愛も、剣士としての肉体もないことを、重々わきまえており、状況を斜めに見ながら、金と口先と知恵で人生を切り開いていく痛快な人物だ。
宮廷での権力を確保したラニスター家では、長男(そして皇太后の双子のきょうだいの)ジェイミーがスターク家の捕虜となってしまったため、当主タイウィンの命でティリオンが〈王の手〉として宮廷に乗り込む。少年王ジョフリーは決定的に王者としての資質を欠き、太后サーセイは子どもへの愛から盲目となっている中で、ティリオンは統治者としての才