ライトノベルには、けっこう面白い本が多い。勿論、私みたいな高年齢(?)者には、マンガもアニメもライトノベルも見ないし、読まないし、嫌いと言う人も多いみたいだが、私みたいにマンガもアニメもライトノベルも好き、ついでに小説も好きと言う人もけっこう多くいると思う。
ライトノベルで私が面白いと思い感動した作品は多くあるが、泣きそうになった作品は少ない。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」と「青春ブタ野郎シリーズ」、「りゅうおうのおしごと!」がベスト3。
他にも泣きそうになった作品はあることはあるが、やはり上記3作品がすぐ頭に浮かぶ。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」はすでに完結しているし、「青春ブタ野郎シリーズ」も次巻は出版されたかどうか。されたとしてもまだ読んでいない。ちなみに「りゅうおうのおしごと!」は後1作で完結するみたい。
ところで「青春ブタ野郎シリーズ」について、このシリーズ通じて思うのは1話完結のていをとっているが、実は全巻とも「思春期症候群」という架空の病気にかかった各巻のヒロインや主人公「咲太」の切ない思いとその病気に対するあがきを描いている。この「思春期症候群」とは、思春期にある若者なら(最近では思春期を過ぎた大人でも)経験したことのあるかもしれない「仲間外れにされたくない」「いじめられたくない」「好きな人に友人としてしか見られてない」「多くの人たちに注目されたい」逆に「特別視されたくない」等々の思いが講じて不可思議な現象が起こる病気という設定。他人から見たら「たかが」とか「これくらい」とか言われそうなこれらの悩み、思いも当人からみたら相当辛く、時には死にたくなってしまうような思いをするかもしれない。大小の差こそあれ誰もが経験する思い。
このシリーズのヒロインたちの切ない思いや感情、主人公「咲太」のやりきれない思いと切実な決意が悲しく、そして解決の結果も悲しい巻がある。勿論、ハッピーエンドで終わる巻もあるが。
とにかくこのシリーズは最終巻まで通して読みたいと思う。そして、しばらく経ってから、もう1度読みたいと思う。