あらすじ
その日は峰ヶ原高校の体育祭。咲太はいつも通り、かえでに起こされ学校に向かう。理央や佑真と同じ青組で応援を決め込むも、憂鬱な相談が舞い込んで……。
「玉入れのメンバーに欠員が出たから、咲太が出てくれ」
任されたのは、急に姿を消した同級生にしてビーチバレーのジュニア選手でもある大津美凪の代役。朋絵と玉入れをしたり、のどかと借り物競争に出たりして、ようやく訪れた麻衣とのお弁当タイム。
ところが、その途中立ち寄ったあるところで美凪の姿を発見し――!?
書き下ろし『トロピカルサマー』も収録する『青ブタ』初の短編集をお届け!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
凄く良かった。
本編が終わってるのをわかってみてるからかなんか安心感を持って見てた。
アニメサンタクロースの夢を見ないのBlu-ray版を見て、付属のSSを見たことでようやく見る気が湧いてきて今更読んだ感じ。
このタイミングも良かったのかも知れない。
Blu-ray付属のSSはアニメ二期終了後に読んでくださいと言うことで、小説版にもなかった本編後を楽しんだことで、このビーチクイーンの夢を見ないも過ぎ去った思い出を思い出すような感覚で見れて良かった。
Posted by ブクログ
シリーズ本編終了後の最後の短編集。
三つの話が入っている。
最初のビーチクイーンは百ページ越えの中編で、本編で語られなかったもう一つの思春期症候群のお話。
そのシチュエーションがちょっとエロイです^^
二つ目は「ハツコイ少女」の過去に戻ってやり直した後の例のクリスマスイブのお話でシリーズを読み続けてきたものにはグッとくる。
本編でできなかった咲太と麻依のえのすいデートの様子や例の交通事故の場面で咲太に去来する様々な激情が本編を思い出して泣きそうになる。
大丈夫。麻依さんの卒業式の日、咲太はちゃんと思い出すから。そう言ってあげたい。
そしてラストは大学生になった咲太たちの夏休みのキラキラとした青春模様。思春期症候群の関係しないお話は、本編終了後には咲太たちが再びこんな日常を取り戻したんだろうなと思えて嬉しくなる。
これがシリーズの本当に最後と思うと寂しいけれど、素敵なお話をありがとうございました。
Posted by ブクログ
体育祭の時は、咲太はずいぶん苦労していたのか。
多感な時期は誰もが苦労するけど、結局は自分が辛さと向き合って乗り越えなきゃいけないところは皆同じ。咲太は、なんだかんだ不器用ながらも背中を押してあげる姿はかっこいい。
国見が相変わらずいい奴すぎる。
短編集
物語には終わりがある。それを改めて実感した本巻でした。
時間を遡りつつ、今まで見てない登場人物の一面やifストーリーは面白かったです。青ブタ作品の余韻に浸りつつ、次回作をまったりと待ちたいと思います。
Posted by ブクログ
咲太の思春期は終わり咲太自身は不思議な現象に遭遇する事は無くなった。けれど、不思議な現象に悩む少年少女に寄り添える大人となった
本編がそのように綺麗な終わり方を迎えたものだから、再び小説媒体での作品を読めるとは思わなかった。しかも収録されている話の内2つは高校時代。何とも懐かしい気持ちになってしまうね
『ビーチクイーン』と『ホワイトクリスマス』は特典小説、『トロピカルサマー』は描き下ろしである為か、はたまた本編が綺麗に終わっているから更なる問題を書く必要がないからか
どれも気軽に読める作品となっているね。勿論、『ホワイトクリスマス』は翔子の不在が感じ取れる少し寂しい内容となっているのだけど、あれが『ハツコイ少女』のラストに繋がると思えば希望を感じられる
本編のあの終わり方を見れば、ラストの光景の続きを見たいような見たくないような。そんな気持ちにさせられるだけに、本作にて本編後の時間軸を描くのではなく、本編で拾い上げられなかった時間軸のお話を改めて描いたのは少し救われた気持ちになってしまったり
誰もがいつかは思春期を終えて大人になる。だけど、それは思春期時代を捨て去ってしまうからではなく、思春期のままでは居られないからで
そう思えば「思春期は終わらない」という標語と共に咲太が思春期まっしぐらな時代の話が繰り広げられると、読んでいるこちらまで思春期時代の懐かしさに浸れるかのように思えたよ
何だかんだ言って、好きな作品のお話を読めるというのは幸せな経験だね