あらすじ
「実は、私が霧島透子なんです」
ステージで歌を披露した麻衣が、観衆を前に言い放つ。ついに夢見たその日がやってくる、シリーズ第14弾。
感情タグBEST3
匿名
青ブタの今までの映像作品を見てきて、続きを見たいなと思って購入しました。
先が読めない展開で、とても面白かったです。まさか、ほかの人が見ていた桜島麻衣が自分が霧島透子であると発表する、という夢が本当になってしまうとは思いませんでした。続きが楽しみです。
次巻が楽しみ
次巻が最終巻だそうで…長いようで短い青ブタシリーズでした。
今回の内容は今までの話以上に咲太が追い詰められて、その中でも葛藤しながら動いていく、というストーリーでした。
今までの咲太の行動がもたらした結果をどう受け取るのか考えさせられる展開ですね。次巻が楽しみです!
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最終回という集大成に向けての前兆が始まったなと感じ。「楓」と「かえで」が同時に存在したり、過去の話と繋がりがあるシーンが多く、かなり腑に落ちた。この話も透子の話題が中心だが、それ以外にも多くのことが起こり咲田が振り回されているのは相変わらず健在で嬉しい。あと個人的に双葉が幸せそうで良き。
Posted by ブクログ
アニメの続きが待てず。
この先どうなるのかが気になる。
それにしてももう1つの世界線が上手く作用しており、物語にどう蹴りが着くのかわからず続刊が楽しみ。
Posted by ブクログ
ライトノベルには、けっこう面白い本が多い。勿論、私みたいな高年齢(?)者には、マンガもアニメもライトノベルも見ないし、読まないし、嫌いと言う人も多いみたいだが、私みたいにマンガもアニメもライトノベルも好き、ついでに小説も好きと言う人もけっこう多くいると思う。
ライトノベルで私が面白いと思い感動した作品は多くあるが、泣きそうになった作品は少ない。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」と「青春ブタ野郎シリーズ」、「りゅうおうのおしごと!」がベスト3。
他にも泣きそうになった作品はあることはあるが、やはり上記3作品がすぐ頭に浮かぶ。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」はすでに完結しているし、「青春ブタ野郎シリーズ」も次巻は出版されたかどうか。されたとしてもまだ読んでいない。ちなみに「りゅうおうのおしごと!」は後1作で完結するみたい。
ところで「青春ブタ野郎シリーズ」について、このシリーズ通じて思うのは1話完結のていをとっているが、実は全巻とも「思春期症候群」という架空の病気にかかった各巻のヒロインや主人公「咲太」の切ない思いとその病気に対するあがきを描いている。この「思春期症候群」とは、思春期にある若者なら(最近では思春期を過ぎた大人でも)経験したことのあるかもしれない「仲間外れにされたくない」「いじめられたくない」「好きな人に友人としてしか見られてない」「多くの人たちに注目されたい」逆に「特別視されたくない」等々の思いが講じて不可思議な現象が起こる病気という設定。他人から見たら「たかが」とか「これくらい」とか言われそうなこれらの悩み、思いも当人からみたら相当辛く、時には死にたくなってしまうような思いをするかもしれない。大小の差こそあれ誰もが経験する思い。
このシリーズのヒロインたちの切ない思いや感情、主人公「咲太」のやりきれない思いと切実な決意が悲しく、そして解決の結果も悲しい巻がある。勿論、ハッピーエンドで終わる巻もあるが。
とにかくこのシリーズは最終巻まで通して読みたいと思う。そして、しばらく経ってから、もう1度読みたいと思う。
アニメ、映画化もされた青春ブタ野郎シリーズ。今年には大学生編もアニメ化されるということなとなので一気読みした。大学生編になり新キャラも出て、7巻あたりから名前だは出ていた霧島透子の正体や謎がわかる巻となっている。
Posted by ブクログ
いよいよ最終章だと思うと感慨深い。
麻衣さんがコンサート中に自分が霧島透子だと宣言する爆弾発言から始まる展開は、それ自体は前巻から容易に予想できた。
ただ、そこから始まる異変の数々がどれもあったら良いなと読者が一度は思っただろう展開で、それだけに切なくなる。
特にかえでのくだりはダメだ。
今でもおるすばん妹巻は思い出すだけで泣けてくるのに、そんな姿を見せられたら、もうなんとも言えなくなる。
それはそれとして咲太がどんどん追い詰められていく果てに登場するのが、もうオールマイティじゃん、と思った。
ここで翔子ちゃんかあ。
ヒロインすぎる! いやヒーローかな?
読んでるこっちも咲太同様、彼女の登場で安心してしまった。
途中でこれはこの巻で終わらないなと思ったらやっぱり最終巻に続くだった。
もうね、大体分かる。でも分かっていてもこれは絶対切ない。苦しい。でも読むしかないんだよなあ。
次巻、青春ブタ野郎シリーズ最終巻。
見届けたい。
最後の思春期症候群
「実は、私が霧島透子なんです。」
「#夢見る」で話題となっている麻衣がステージ上で自身が霧島透子だと名乗るというその日がとうとう訪れた。果たして、「#夢見る」の内容は現実のものとなってしまうのか。
そして、ついに霧島透子の正体が明らかになる第14弾…………ちょっと不思議な青春物語の最終章が開幕。
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運命の4月1日だろうと岩見沢寧々の件を解決したのだから、これ以上の問題なんてやって来る事は無い筈…という慢心を嘲笑うかのように現実をひっくり返してみせた冒頭には本当に驚かされたよ……
ステージに辿り着くまでもランドセル姿の麻衣という軽いジャブが有りつつ決定的な問題は無かった筈。だというのにいざフェスが始まってみれば現実が書き換わっていたなんて防ぎようがない奴じゃん……
これまでも広範囲に影響する思春期症候群というのはあったけど、あくまでもそれらは個人の認識を主軸にして現実に作用するタイプが多かったように思う
だというのにこの霧島透子に関する事象は誰が中心かも判らず現実があっさり塗り換えられてしまった。おまけにもう一つの世界まで侵食されているなんて規模が大き過ぎてどう対処すれば良いかも判らないタイプ
ただ、そう考えると何故咲太や郁実は麻衣のステージを見た後も認識が書き換えられなかったのか、そして郁実は何故消えたのかという点がよく判らないのだけど……
今巻は麻衣を筆頭に世界が書き換わってしまったのだけど、それによって咲太の近しい人物も異なる現実に突入している点が何とも言えないね…
特に何の脈絡も無く『かえで』が帰ってきたシーンは驚きつつも、このような展開を待っていた…なんて気分になってしまった
だって、あのかえでが少し成長した上で峰ヶ原高校に通っているなんて少し話を聞いただけでも目頭が熱くなる…。他にも双葉が国見と付き合っているというのも何とも言えない心情になってしまうし…
それらはまるで各自の望みが叶ったかのよう
だから現実が書き換わっていたとしても安易な否定が難しい。咲太が最も大切にする麻衣に何かしら異変が起きているという点では解決しなければならない状況だけど、他の事象を見ると解決して、無かった事にしてしまう事が正しいとも言い難い
全てが上手く回る世界において咲太の方が異常分子かのよう
だからこそ不安感が最大級に膨らんだ瞬間に翔子が現れたシーンには救われた思いになってしまったよ……
咲太が救われた時とはほんの少しだけ異なる相手だけど、あのような振る舞いが出来るならやはり『翔子さん』だと思ってしまう
そこからの展開は驚きというか、真実はそこにあったのかと云うか…
思えば、幾つもの未来を見た翔子をして霧島透子を知らないと言うのなら、唯一の未来となった現状における特殊要因にこそ霧島透子出現の理由があると考えるのは指摘されれば当たり前の話で
でも、だからって翔子が助かったから霧島透子が出現したなんて思いたくもなかったな……
けれど、それによって咲太が目指すべき方向性ははっきりしたね
交友関係が色々な意味で限られる咲太にとって気の置けない友人に成り得た美織。そんな彼女が書き換えられゆく世界の中心人物であるならば、咲太は何とかして彼女の問題を解決しなければならない。だというのに、ここに来て新たな問題として浮上してしまうのが彼女はどのような問題と対面しているのかという点
透子を死なせたと悔いる彼女にとって、透子が生き返ればそれで済む問題なのか?或いは透子の死と直面できれば解決できる悩みなのか?
また、咲太にとってもこの書き換えられた現実を元に戻してしまう事が本当に正しいのかという点も問題。思うが儘に元に戻せばかえでは再び失われるし、双葉の幸福は途絶えてしまう
それだけに何らかの確信を抱いた様子の翔子の行動に期待してしまうが…
Posted by ブクログ
青春ブタ野郎はガールフレンドの夢を見ない
著者:鴨志田一 イラスト:溝口ケージ
### あらすじ
『青ブタ』シリーズ第14弾。麻衣がステージ上で「実は、私が霧島透子なんです」と衝撃の言葉を観衆に放つところから始まる本作。ついに夢見たその日が訪れた彼らに、どのような試練が待ち受けるのか――青春と奇跡が交錯する、最終章の幕開け。
### 感想
前作からの間が少し空いたため、内容を思い出すのに時間がかかってしまいました。そのせいか、最初はストーリーに入り込むのに少し苦労しましたが、記憶が戻るとともに再び『青ブタ』の世界に引き込まれていきました。今作は分量が控えめだったため、せっかく思い出して熱中し始めたところで読み終えてしまったという印象です。
シリーズものは、完結した後に一気読みするほうが物語の流れに没入できると感じていますが、やはり気になると最新巻をつい手に取ってしまいます。この「最終章開幕」という展開も読者としては非常に心が揺さぶられるポイントで、これからどんなドラマが待っているのか、次巻が出るのを期待せずにはいられません。結局、また出ればすぐに読んでしまうのでしょう……。