溝口ケージのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母親のいない生活に慣れていた中、母親が復帰するにつれ、環境の変化に大きな不安を感じる咲太。その思いが自分のいない世界や、何もかもが上手くいっている世界を作り出すという思春期症候群に遭う。
でも咲太の周りの人達は、思春期症候群を自分の力で乗り越えてきたのだし、咲太が楽な方へ甘んじてしまうのは違う。考え直して元の世界に戻り、自分の現実と向き合った。
麻衣との婚姻届がなかったらこの問題は詰んでたかな。どの世界線でも理央は咲太の相談に乗ってくれるし、理央の存在もかなり助けになっているんだろう。
そして次巻から大学生編。赤城郁美や霧島透子といった伏線的人物の存在。塾に行かず麻衣と同じ大学に受かった -
ネタバレ 購入済み
花楓がその先を選ぶお話
牧之原翔子に関わる件が解決し、花楓の高校進学のお話になります。花楓は長いお留守番生活で学校生活から遠ざかっており、願書を出すにも人の目を避けるようにする様には心苦しいものを感じました。咲太と同じ高校に通いたいという"かえで"の願いを叶えたいとする一方、彼女があっての今の自分という現実が自己否定につながり、その狭間で苦しむ梓川花楓という人物が非常に繊細な内面を持つ事を実感します。定時制高校と全日制高校の在り方を含め、花楓の進学エピソードは"皆と一緒である事の是非"を深く考えさせるものでした。
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Posted by ブクログ
湘南住みということで、方々で看板やポスターを見かけていて、ずっと気になっていた作品。
なんとなくライトノベルが読んでみたい気分だったので手にとって見た。
タイトルやあらすじから想像していた話より面白かった。もっと荒唐無稽なストーリーなのかと思っていたのだけれど、わりと地に足の付いた堅実な青春ストーリーだった。思春期症候群という、思春期の悩みが深すぎて、現実に影響を与えてしまう奇病?現象を扱った話で、「こんなことあるわけはないけど、もしかしたらあるかもしれない」と思わせた。
日々、通っている道や場所が出てくるので想像しやすいというのもある。物語全体がきちんとまとまっていて、読後感も満足感の