あらすじ
中間試験間近のこの日、咲太は朝からあることに悩まされていた。 『明日、七里ヶ浜の海で会えないかな、翔子さんより』 初恋の相手、翔子から手紙が届いたのだ。しかも咲太は、おつきあいしている麻衣さんにそのことを話せないでいた。またもやこれは波乱の予感!? ――と思ったら、今度はおうち大好きな妹のかえでから、突然の重大発表が! その内容は「学校に行く」というもの。 いじめが原因で家から出られなくなったかえでが掲げた目標に、咲太は全面協力を決意。麻衣さんもまた力を尽くしてくれることに。しかし、2年間まともに外に出なかったかえでにとって、目標到達への道はなかなか険しく――。 フツーな僕らのフシギ系青春ラブコメ、おうち大好きかえでが「お兄ちゃんのためにお留守番卒業!」なシリーズ第5弾!
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テレビアニメのだいたい11~13話に当たる巻。アニメの最終話を飾るのにふさわしい、クライマックスかつ感動エピソード。王道だろうが定番だろうがキャラクターに血が通っていれば読者は感動する。そして息つく間もなく次のクライマックスへ。
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ひどいいじめが原因で解離性障害になってしまった妹と主人公の物語。
妹の「かえで」が怖気付きながらも色々な苦難を乗り越えるところは元気をもらえます。
この小説でも名前が出てきた牧之原翔子の正体が、次の巻で知れるのではないかと期待しています。
こう言ってはなんだが、ライトノベルにしては非常に読みやすい。
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妹がいじめによる過度のストレスで解離性障害。それに伴い咲太も胸に謎の傷。母親は精神を病む。梓川家は壮絶な日々を過ごしていたんだな。
でも双葉や麻衣やのどかも症状は異なるとはいえ、思春期症候群に悩まされた過去があるから、同じ境遇を経験したものとして理解してくれることがどれだけ支えられていたか。
そして次回、長い夜が始まる 笑
妹に抱いていた違和感が…
シリーズ5弾。アニメで号泣。小説で読んでもやっぱり泣けて…
いじめと思春期症候群が原因で引きこもりになっている、妹の「かえで」が、少しずつリハビリをして学校に行く! と言い出した
主人公も周囲も全面協力するが、2年間外出できなかった「かえで」には、外出も学校も険しい道で…
少しずつ困難を乗り越えた先に、「かえで」に訪れた大きな変化… シリーズの最初から感じていた違和感はこの仕掛けが原因か! と驚き、ただただ涙。もしかしたらシリーズで一番好きかもしれない巻
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私はこの作品がとても感動的でした。咲太の妹・かえでが引きこもりから脱出しようとする姿や、咲太がかえでを支える姿が切なくて涙が出ました。かえでは、2年前にいじめに遭って解離性障害と思春期症候群を発症し、自分の記憶を失ってしまったことが明らかになります。そのため、かえでは自分の本当の名前である花楓という名前を忘れてしまっています。しかし、咲太はかえでを花楓としても受け入れてくれます。かえでは、咲太や麻衣、のどかの協力を得て、「今年の目標」というリストを作り、電話や外出などの練習を始めます。その中で、かえでは自分に自信を持ち始め、学校に行くことも決意します。しかし、学校に行こうとするときに思春期症候群が再発し、かえでは苦しみます。そんなかえでに、咲太は夜の学校に連れて行って「今年の目標」を達成させます。その後、かえでは自分の記憶が戻り、花楓として生きることを選びます。咲太と別れることになったかえでは、咲太に感謝の言葉と笑顔を残して消えていきます。この作品は、引きこもりや不登校などの社会問題や、解離性障害や思春期症候群などの心理的な問題について考えさせられる作品です。かえでや花楓の気持ちや苦悩がリアルに描かれています。また、咲太や麻衣、のどかなどの周囲の人々がかえでや花楓を支える姿も心温まります。特に、咲太とかえでの兄妹愛は素晴らしいです
匿名
5巻読みました。
今回もめちゃくちゃ面白かったです。
かえでがメインの今巻。最後は少し悲しい感じで幕を閉じましたが,かえでがまたどこかで出てくるのでしょうか?思春期症候群は治ったのでしょうか?
時間ではとうとう翔子さんの謎が明かされそうで楽しみです。
Posted by ブクログ
アニメは視聴済みだけどだいぶ忘れています。ちょうど劇場版『おでかけシスター』を観てきたところです。花楓が気にかけていたかえでの頑張りが分かります。先を知ってしまうと、この結末で一安心というわけにはいかないけれど、花楓の思いがかえでに伝わったように、かえでの思いは花楓にちゃんと伝わって、ほっと胸をなでおろす。これは応援するしかない! このシリーズお決まりの終章での波乱の予感。これは次に行くしかないでしょう。
Posted by ブクログ
青ブタシリーズ第5弾!
今巻のヒロインは咲太君の妹の梓川かえでちゃん
思春期症候群は、全く別の人格と、精神的打撃に伴う身体への傷
今まで読んだシリーズの中では今の所1番好き!
かえでちゃんの頑張る姿に勇気を貰え、そして最後は……泣くしかないよ……
花楓ちゃんと、かえでちゃん
身体は同じだとしても、全く違う人格
咲太君、そんな妹をしっかり支えて本当に素晴らしいお兄ちゃんだよ
2年間も、1からの関係性を作っていく
相当な覚悟がないと出来ないことだと思う
そして唐突なお別れ
本当に本当に悲しい
咲太君の立場に立ったら、私は平常心を保って彼女に接することが出来るだろうか
そして今後、『かえでちゃん』しか知らない私は、花楓ちゃんのことを好きになれるだろうか…
Posted by ブクログ
別れというのはとても重いテーマで、軽々しく使うものじゃない。裏を返せばここまで積み上げて来たかえでとの、それも真の意味では咲太本人にしか分からないであろう悲しい別れというのは辛い。
いなくなってしまった人間は何も言わないし届かない。ただ残してくれたメッセージだけが語りかけてくれる訳で、残された方が辛いというのは良く言ったものですよね。
最後の日記は元は咲太がかえでのために与えた日記だったけど、最後にはかえでが咲太のために残した日記になった訳で、とても美しい流れだと思います。
アニメ版から来ました。
アニメ版が消化不良で終わったので、続きが気になって小説版を買いました。
内容は、想像以上に面白かったです。
ちょっと残念だったのは、『かえで』が意識を失って病院へ運ばれた際の咲太と麻衣の会話中に、「ありがとうござます」という誤記があったところ。
シリアスな場面でやっちゃいけないミスですよ!
Posted by ブクログ
青春ブタ野郎シリーズの第5巻。
今回のヒロインは、妹の「梓川かえで」。これまでも、何故引きこもりになったのかの経緯は触れられてきましたが、本格的にその原因と、引きこもり、記憶喪失の問題に対峙する巻です。
二人の妹「かえで」と「花楓」の間で心が揺れる様が、咲太が如何に良いヤツか、というのが全面に出ています。
かえでの、特殊な環境下で自分を見てくれた兄に対する兄妹愛も凄いなと思うところ。
それにしても、翔子さん、良いところで出てきて、これは惚れてしまいますよねー。
修羅場で終わって、思わせ振りな5巻。
Posted by ブクログ
『おするばん妹』本筋のかえで(花楓)の話しも好きであるが、pp.70-72の麻衣さんの「学校は特殊」の話だったり、pp.162-169の咲太と双葉の「文化祭のやりとり」、pp.282-284の豊浜のどかの「アイドルをやらなきゃよかったなんて思わない」の話し含めて、凄く好き。
Posted by ブクログ
うー涙が止まらないよー。
喪失感が半端ない。
これは泣く。
シリーズ始まった時からいつか描かれるだろうと思った妹話。
今回はいつものようにトンデモ思春期症候群的騒動ではなくて、いやもちろんそれも背景にはあるのだけど、それがなくてもお話的には全然問題ない展開だった。
引きこもりからの脱出を目指すかえでに、簡単な解決法なんかなくて、彼女の苦しさとそれでも頑張る姿にこちらの胸も締め付けられる。
なのにその上、解離性障害ーいわゆる記憶喪失なんて隠し玉まで出てきて……なので途中からは引きこもりの解決とは別の心配も持ち上がってくる。
そして現実になる”かえで”の喪失。
パンダが好きで、お兄ちゃんが好きで、目標を達成しようと頑張って、明日にはお昼の学校に行こうと約束したのに!
なんでいなくなるんだよ!
と言う咲太の叫びは自分の叫びそのものだ。
ラストの彼女の日記がまた卑怯。
こんなん、泣かないわけないだろう。
かえでがお兄ちゃんのことが好きだった理由が今更ながらによくわかる。
そりゃ、自分を自分として観てくれて、それでいいのだと許してくれるただ一人の人ならば、そうなるよね。
そんな大好きなお兄ちゃんを悲しませないために、後悔させないために、いっぱい頑張って目標を達成しようとしたかえで。
ああもう、泣けてくる。
このかえでの姿しか知らないから、彼女がいなくなったことをうまく消化できない。
僕らには翔子さんはいないんだ。
いなくなったかえではどこへ行ってしまったんだろう。
本当にもうどこにもいないんだろうか?
もう二度と会えないのか?
そう思っただけで苦しい。
そうじゃない世界を期待してしまう。
でも、彼女の最後の望みはきっと花楓に引き注がれるんだろう。
実は読んでて「長門有希ちゃんの喪失」を思い出してしまった。
あれも切なかったなあ。
もちろん、咲太と麻衣さんとの会話はニヤニヤだったし、萌絵とのやり取りはいつも通り愉しかった。
前作の主人公の姿もちらっと見えたのもうれしい。
そして、いよいよ翔子さんの登場で、これまたシリーズ最初からの謎にいろいろ想像させられる。
前から彼女は未来からきたんじゃないかと思ってるんだけど、今回の事に対する彼女の言動から、もしかしたら萌絵の時と同じように世界はループしているのかもしれない。
その世界で今度は咲太には記憶はないけど翔子さんにはあるんじゃないか?とか。
さて、その真相は次巻で語られるんだろうか?
読まねば。
Posted by ブクログ
4巻目。ロジカルウィッチはまだ帰ってこない。
テレビ版でいうと最終章の内容。お兄ちゃん大好き妹のかえでちゃんのお話。
途中でおとな翔子さんも現れてCMでも使われた有名なセリフが出てきます。
かえでの日記のシーンは涙なしには読めない。ここまでで一番泣ける内容かと。
Posted by ブクログ
鴨志田一先生の「青春ブタ野郎シリーズ」の第5巻です。2018年10月~12月にTVアニメが放送。青春ブタ野郎こと梓川咲太と思春期症候群を発症したヒロインの関係を描いた青春SF作品です。本巻はテレビアニメ11話~13話に相当し、ヒロインはおるすばん妹こと梓川かえでです。ついにお家が大好きなかえで回です。今までの咲太とは全然違います。本当にかえでに関しては頑張っています。本当に偉いやつだ。かえでの日記のシーンは本当にヤバイです。このまま良い話で終わるのかと思ったのですが、やっぱり最後はブタ野郎でした。
Posted by ブクログ
今回の話はキツかったなー
これまでのように現在進行形の問題が有るわけではなく、2年前に終わった(本人たちにしてみれば終わっていない)事件がきっかけだから、思春期症候群に対するアプローチも存在しない。しかも咲太にとっては自分の妹のことだからいつものように飄々とした態度で対処することも難しい
結局、ラストを迎えても思春期症候群から回復したという描写もないため、どうにも不安が残る…。
しかし、花楓視点から見れば虐められていた時期から殆ど経過していないから前に踏み出す力なんて無い筈なのに、かえでが頑張った記録として日記が花楓に渡る事で「学校に行きたい」という言葉が出てくるのは、救われた想いとして受け取れてしまうよ
そういえば、咲太の胸の傷はかえでの思春期症候群によるものだとばっかり思っていたのだけど、今回の話を見る限りどうやら咲太が持っている思春期症候群による現象だったようで。よくよく考えれば症状が違うのだから原因も違うものだと判っても良かったな
そして遂に邂逅した初恋の人と現彼女。翔子を見てすぐには行動しなかったのにパンツ姿の咲太を視界に収めた途端に家の鍵を閉めて逃げられないようにする麻衣さん流石っす。
果たしてこの修羅場はどんな結末を迎えるのか……
Posted by ブクログ
今作はいじめが原因で解離性障害を発症した妹が治癒していくお話。
解離性障害というギミックも、作中で自己言及されているけれども、やっぱり使い古されたものだし、「別離」の悲しさもそう。
でも、それをベタにやっていくのがこのシリーズなんだなと思った。
Posted by ブクログ
展開が読める話だったのでそれほどはまりませんでした。
アニメを見てたら感想は変わってたかもね。
初めから妹が出てきたときから変だと思っていたので。。。