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中間試験間近のこの日、咲太は朝からあることに悩まされていた。 『明日、七里ヶ浜の海で会えないかな、翔子さんより』 初恋の相手、翔子から手紙が届いたのだ。しかも咲太は、おつきあいしている麻衣さんにそのことを話せないでいた。またもやこれは波乱の予感!? ――と思ったら、今度はおうち大好きな妹のかえでから、突然の重大発表が! その内容は「学校に行く」というもの。 いじめが原因で家から出られなくなったかえでが掲げた目標に、咲太は全面協力を決意。麻衣さんもまた力を尽くしてくれることに。しかし、2年間まともに外に出なかったかえでにとって、目標到達への道はなかなか険しく――。 フツーな僕らのフシギ系青春ラブコメ、おうち大好きかえでが「お兄ちゃんのためにお留守番卒業!」なシリーズ第5弾!
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Posted by ブクログ
私はこの作品がとても感動的でした。咲太の妹・かえでが引きこもりから脱出しようとする姿や、咲太がかえでを支える姿が切なくて涙が出ました。かえでは、2年前にいじめに遭って解離性障害と思春期症候群を発症し、自分の記憶を失ってしまったことが明らかになります。そのため、かえでは自分の本当の名前である花楓という名前を忘れてしまっています。しかし、咲太はかえでを花楓としても受け入れてくれます。かえでは、咲太や麻衣、のどかの協力を得て、「今年の目標」というリストを作り、電話や外出などの練習を始めます。その中で、かえでは自分に自信を持ち始め、学校に行くことも決意します。しかし、学校に行こうとするときに思春期症候群が再発し、かえでは苦しみます。そんなかえでに、咲太は夜の学校に連れて行って「今年の目標」を達成させます。その後、かえでは自分の記憶が戻り、花楓として生きることを選びます。咲太と別れることになったかえでは、咲太に感謝の言葉と笑顔を残して消えていきます。この作品は、引きこもりや不登校などの社会問題や、解離性障害や思春期症候群などの心理的な問題について考えさせられる作品です。かえでや花楓の気持ちや苦悩がリアルに描かれています。また、咲太や麻衣、のどかなどの周囲の人々がかえでや花楓を支える姿も心温まります。特に、咲太とかえでの兄妹愛は素晴らしいです
Posted by ブクログ
うー涙が止まらないよー。
喪失感が半端ない。
これは泣く。
シリーズ始まった時からいつか描かれるだろうと思った妹話。
今回はいつものようにトンデモ思春期症候群的騒動ではなくて、いやもちろんそれも背景にはあるのだけど、それがなくてもお話的には全然問題ない展開だった。
引きこもりからの脱出を目指すかえでに、簡単な解決法なんかなくて、彼女の苦しさとそれでも頑張る姿にこちらの胸も締め付けられる。
なのにその上、解離性障害ーいわゆる記憶喪失なんて隠し玉まで出てきて……なので途中からは引きこもりの解決とは別の心配も持ち上がってくる。
そして現実になる”かえで”の喪失。
パンダが好きで、お兄ちゃんが好きで、目標を達成しようと頑張って、明日にはお昼の学校に行こうと約束したのに!
なんでいなくなるんだよ!
と言う咲太の叫びは自分の叫びそのものだ。
ラストの彼女の日記がまた卑怯。
こんなん、泣かないわけないだろう。
かえでがお兄ちゃんのことが好きだった理由が今更ながらによくわかる。
そりゃ、自分を自分として観てくれて、それでいいのだと許してくれるただ一人の人ならば、そうなるよね。
そんな大好きなお兄ちゃんを悲しませないために、後悔させないために、いっぱい頑張って目標を達成しようとしたかえで。
ああもう、泣けてくる。
このかえでの姿しか知らないから、彼女がいなくなったことをうまく消化できない。
僕らには翔子さんはいないんだ。
いなくなったかえではどこへ行ってしまったんだろう。
本当にもうどこにもいないんだろうか?
もう二度と会えないのか?
そう思っただけで苦しい。
そうじゃない世界を期待してしまう。
でも、彼女の最後の望みはきっと花楓に引き注がれるんだろう。
実は読んでて「長門有希ちゃんの喪失」を思い出してしまった。
あれも切なかったなあ。
もちろん、咲太と麻衣さんとの会話はニヤニヤだったし、萌絵とのやり取りはいつも通り愉しかった。
前作の主人公の姿もちらっと見えたのもうれしい。
そして、いよいよ翔子さんの登場で、これまたシリーズ最初からの謎にいろいろ想像させられる。
前から彼女は未来からきたんじゃないかと思ってるんだけど、今回の事に対する彼女の言動から、もしかしたら萌絵の時と同じように世界はループしているのかもしれない。
その世界で今度は咲太には記憶はないけど翔子さんにはあるんじゃないか?とか。
さて、その真相は次巻で語られるんだろうか?
読まねば。
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少年・青年マンガ
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