溝口ケージのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終わって心の底からホッとしている。
よくぞこの結末に導いてくれたと作者に感謝したい。
ほんとうによかった。
翔子と咲太と麻衣の三者択一な苦しい苦しいお話の後編。
麻衣を失った咲太の絶望に胸が締め付けられ、麻衣を見つけた悦びに心が震えてしまった。
だから咲太が麻衣を選ぶ決断をしたこと自体は納得できる。
辛い辛い決断をそれでも咲太はちゃんとし、翔子さんにも告げた。
それはとても偉い。
けれど、そのことの代償に翔子ちゃんがいなくなることが苦しくて苦しくて。
だって翔子ちゃんはあんなにもいい子なのだ。
あんなにも頑張り屋さんなのだ。
あんなにも他人に優しい子なのだ。
その子を救えずに終わるなら -
Posted by ブクログ
心が震えている。緊張と衝撃で。
こんなに苦しい話になるなんて。
前巻での”かえで”の喪失もほんとに苦しかった。
なのに、今度は究極の二択だよ。しかもラストが……
今巻はいよいよ翔子さんが全てを語る事になるのだけど、それは翔子さんだけでなく、咲太にも深く関わってくる展開。
翔子さんが未来からきたのは予想できていた。
いや、最初は分裂の方だったのかとダマされたけど。
でも、彼女が手術を受けることができたという話を聞いても、少しも安心できなかった。
だって伏線があったから。
その提供者は誰だろうと思った。
真っ先に思ったのは麻衣。
でも違った。
そうか、そう来たか。
そこからのいわば究極の二択 -
Posted by ブクログ
うー涙が止まらないよー。
喪失感が半端ない。
これは泣く。
シリーズ始まった時からいつか描かれるだろうと思った妹話。
今回はいつものようにトンデモ思春期症候群的騒動ではなくて、いやもちろんそれも背景にはあるのだけど、それがなくてもお話的には全然問題ない展開だった。
引きこもりからの脱出を目指すかえでに、簡単な解決法なんかなくて、彼女の苦しさとそれでも頑張る姿にこちらの胸も締め付けられる。
なのにその上、解離性障害ーいわゆる記憶喪失なんて隠し玉まで出てきて……なので途中からは引きこもりの解決とは別の心配も持ち上がってくる。
そして現実になる”かえで”の喪失。
パンダが好きで、お兄ちゃんが好 -
Posted by ブクログ
シリーズ4巻目。
相変わらず思春期のイタイ感情爆発のお話だった。
突然の入れ替わり話は時々あるけれど、よくある偶然の入れ替わりではなく、ある意味これは必然。
それだけに入れ替わりの理由はわかりやすかった。
のどかの麻衣への感情は好き嫌いの入り混じった複雑さで、本人にもはっきりとは分からなかったのだろう。
そんな本編のハイライトはやっぱりラストでのどかが本音を麻衣と咲太に吐露するところ。
結局、自分が自分でいいんだと分かった瞬間に入れ替わりの理由はなくなったのだ。
誰かのためではなく、誰かに決められたわけでもなく、自分で自分の望む道を選択しようと決めた時、彼女は一歩大人になったのだろう。
う -
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ネタバレ評価:☆5
変態と天才と凡人が織り成す青春学園ラブコメ、これが本当の完結巻。
美咲に無理やり連れられて空太達の修学旅行に行ったり、空太達が卒業した後の二人の進展具合が描かれたりと、長谷栞奈と姫宮伊織がメインの巻になってます。
「『姫宮弟』は、卒業できたみたいですね」
このシーンは胸が熱くなった。
てかこの巻の伊織やたらカッコよかったけどこんなにイケメンだったっけ?w成長したってことなんだろうけど。
「私、時々、白いものを黒いって言うから」
最高に面倒くさい性格をしている栞奈ですが、その分デレた時の破壊力は抜群!
素直になれないところが微笑ましい(´∀`*)
「要するに、『何もない』 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の続巻。
【ストーリー】
麻衣から告白の返事をもらい、恋人同士になったことを喜ぶ咲太。
そんな咲太に「付き合うことになった日の朝に巻き戻る」という超常現象が起こる。
今回の現象も思春期における問題が原因で発生してしまう「思春期症候群」の一環らしい。
現象の原因となっているのは、後輩の朋絵。
朋絵は友人の好きな先輩から告白され、困っており、
無意識に時間を巻き戻したみたい。
先輩からの告白を防ぐために、朋絵は咲太と恋人の振りをすることに。
「恋人ごっこ」のおかげで、告白を回避し、
無事次の日を迎えることができた咲太。
しかし、朋絵は本気 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆5
さくら荘を舞台に描かれる、天才と凡人が織りなす青春学園ストーリー、ついに完結。
※今更ですが最終巻出てすぐなのでネタバレ注意です。未読者はリターン推奨。
いや、もう感無量ですよ・・・。
文句無しで素晴らしい締め方だった!
「夢」をとるか「恋」をとるか。
この正解のない問題に対してどんな回答を出せばいいのかと自分でも考えながら読んでましたが、本当に良かった。
もしかしてそのまま「それでも好きだ」と言って突っ切っちゃうのかな、それはそれで空太らしくてアリか?と思ってたものだけど、やっぱ両立なんて無理だもんね。
「持ちきれなくても……きっと、いつかは持てるよう -
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