溝口ケージのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アニメ化に際してタイトルを耳にするようになり、舞台が地元だと聞いて購入。ラノベを読むのは数年ぶりなのでは…?
雰囲気や世界観、キャラクター色の強い登場人物達が繰り広げる青臭いやり取りと非日常…そんな要素が大好きで、けれど平静を装いつつやる時はやっちゃいます、内心では熱いんですみたいなこの手の主人公が大の苦手で…ああ、まさしく自分は今ラノベを、ラノベの中のラノベを読んでるなって感覚がもの凄く懐かしくて、時々ニヤニヤしながら一気に読み終えた。
そう、この手の世界観とか雰囲気は大好きなんですよ。青春と思春期ど真ん中な高校生の物語だし、ちょっと不思議要素が入った感じも好みだし…けど、この手の主人公がマ -
Posted by ブクログ
シリーズ再始動と言っても殆どの問題は解決しているし、相変わらず咲太と麻衣はイチャイチャしているし、どのような物語を描くのかと疑問だったのだけれど、そういえば花楓の不登校問題が残っていたね
思春期症候群とそれにまつわる学生生活のあれやこれやが描かれてきた本シリーズ。けれど、花楓の話の時だけはノンファンタジーの様相を呈するのが印象的
花楓の場合はSNSでの不和から思春期症候群が発症し、解離性障害から不登校になってしまった。だから思春期症候群の発症を抑え、解離性障害が解消されたとしても花楓が抱える問題の根っこの部分は全く解決されないままだった。そして不登校やSNSへの恐怖心を解決するためにはファン -
Posted by ブクログ
会話のテンポが一巻に引き続きとても良かった。主人公のちゃらけたところと真面目なところのギャップを自分的には推したい。先輩が慣れてきてしまったのか主人公の言葉に対して照れるシーンが少なく残念であったが、一方でまたバニーガールになったり何だかんだ主人公に甘いところはとてもよかった。
女子高生たちの複雑な人間関係が書かれていたところは読むのが辛かった。まさしく空気を読む、読まない、空気のような何かとたたかうという要素が多く詰まった内容でうまくこの作品のテーマを表せていると思う。
これまた一巻に引き続き次の巻への繋ぎ方が良く、読者を取り込めていると感じた。3巻も引き続き読もうと思う。
-
Posted by ブクログ
タイトルが気になり読むことに決めた。ジャンルはSF恋愛?みたいな感じ。
物語の舞台に関して実際の場所(すぐいける範囲程度には近い)が使われていることなどからかなりリアルよりの認識で読み始めたが、物語がSFじみてきて少し戸惑った。勝手ながらノンフィクション的なノリで読んでいたのでこんな現象は起こり得るのだろうかと考え初めはもやもやしていたが、読み進めて行くうちにSFよりの認識に切り替わり読みやすくなった。
主人公たちを取り巻く謎の現象を解決するうちに先輩との心の距離も縮まって行くのだが、その心情の変化が自分でも簡単に読み取れてスラスラ読める。主人公と先輩の会話の場面が読んでて特に楽しく、先輩の照 -
-
-
-
Posted by ブクログ
かえでの話も前回の話もキツかったけれど今回の話は輪をかけてキツイ話だった……
これまでの話はどれだけ展開が悲惨でも何かしらの救いが有った
けど、一度麻衣を失った事でその大切さを認識してしまった咲太にとって、今回の話で選べるのはどのように翔子を失うかだけ。
それを知ってからの咲太の行動は痛々しいけれど覚悟に満ちている。きぐるみを来てクリスマスイブの街を徘徊しながら自分を見つけてくれる人を探し続けるその行動はこれまで以上に肝が座っていたように思う。それでも無力だった咲太を見つけ世界との繋がりを取り戻してくれた古賀をMVPと咲太は評するけれど、全体で見れば翔子の方が血を流すような想いで頑張ったよう -
Posted by ブクログ
デートのダブルブッキングが発生した辺りの展開で思わず前作「さくら荘のペットな彼女」を思い出してしまったけど、咲太は空太と違ってどちらを選ぶかは迷わないんだな~と思いながら見ていたら予想外の展開に
なるほど、胸の傷の秘密についてはすっかり騙されたなぁ。これまでの思春期症候群の発症には自己嫌悪とか関係していたし、咲太の現象が発症したタイミングも違和感が無かったから全く疑っていなかったよ
これまでの諸問題に対しては泰然としていた咲太が最後の最後に慟哭してしまったのが、前巻の話だったけど今回は更に踏み込んで翔子と自身の命を天秤にかける事に。
デートの待ち合わせなら全く迷わずに決められる咲太にとっても -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレこれまでの2つの話では日常の中で根付いていった原因によりやっかいな思春期症候群が起こっていたけれど、今回は思春期症候群そのものは地味で無害であったものの原因が非常に根深いものであった。それを解決するための咲太の行動が熱血系でも正論をぶつけて解決を目指すというものでもなく、本人に少しずつ問題を自覚させていく方法であったのはかなり好印象
ただ、あのSNSの辺りはライトノベルではあまり見ない展開だったからどうにも心臓に悪かったよ…
咲太も「イイ奴」に分類されるのだろうけど、それ以上に佑真の「爽やかイケメン」っぷりが遺憾なく発揮されている。真夜中に突如電話で起こされたのにそれに怒るでもなく理由を聞く -