加藤かおりのレビュー一覧

  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    異常事態の全容が明らかになった時、映画『シン・ゴジラ』を思い出した。人智を超えた事態が発生した時、人類はどう行動するのかをシミュレーションしているような内容だったのが共通しているからだろう。

    一部の時点では、多分描写されている人物達には皆、後々重要な変化が訪れたりするんだろうなぁとうっすら予想しながら読み進めていたが、正直集中力が続かなかった。ピックアップされている人物が多すぎることに戸惑いがあったので。
    二部以降は筆者の意図も理解でき、一部を読み流していたら面白さが加速していく波に乗れなかったな、とちょっと得した(?)気分になった。

    重複者を日常へ戻すにあたり対策を講じる中で、宗教面にも

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    2026年05月30日
  • 星の王子さま

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    子供の頃に読んで以来、久しぶりに読みました。絵柄が変わって、こちらのバージョンもまた可愛らしくて良いですね。
    子供の頃分からなかった部分がすっかり理解できるようになっていて、子供の頃から忘れていた感覚を思い起こさせてくれて、長い時の流れを感じました。
    今の私には大切な花がたくさんあります。
    わが子にとっての大切な花も摘み取ってしまわないように、気をつけたいなと改めて思わせてくれるお話でした。

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    2026年05月29日
  • 異常【アノマリー】

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    ものすごく繊細に、そして情緒的に、でも大胆に書かれた作品
    難しい部分はあれど、読み込むうちに不思議と自然に、この作品の世界観に引き込まれていく素敵な感覚に陥るのが本作の魅力だと思う

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    2026年05月16日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    非現実的な展開に直面した人々がいかに葛藤し、行動するか。存在しないifであるにも関わらず、登場人物一人一人にすごく心を動かされた。

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    2026年05月03日
  • 異常【アノマリー】

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    前半は全く意味が分からなかったがそういうこと?となってからあっという間に読み終えた。SFでありながら哲学的な内容で考えさせられることも多々あった。時間を置いて再読したい。

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    2026年04月14日
  • 異常【アノマリー】

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    なんとなく久しぶりに本が読みたくなって買ってみたら思ったより面白くて、大事に読んでるうちに最初の方忘れて読み返して、を繰り返しているうちにもう最初の方読みたくないけど誰が誰だかわからないなとなってしまって途方に暮れています

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    2026年04月13日
  • 異常【アノマリー】

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    SFかと思って購入したら、ちょっと様子が違う。よく見ればハヤカワのシリーズもepi文庫。カズオ・イシグロと同じカテゴリ。
    読み始めからどんどんと違うシチュエーション、違う人物のストーリーが展開される。
    そのまま第1部は終わり。
    第2部から急展開でSFチックになって楽しいのだが、なぜそんな展開になったかを明確にされることも無くやっぱりSFではないよなぁ と思いつつも読み進めた。
    登場人物が多すぎて名前見ただけではどういう素性の人だったか思い出さないと言う苦労はした物の最後までたどり着いた。ラストうなりましたー

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    2026年03月17日
  • 夜、すべての血は黒い

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    アルファの視点で語られるので言及されてないけど、どう見てもアルファは頭がおかしくなってる。病院に入れられてるし。
    戦争で人間性を失ってしまった人の語りという点では大岡昇平の「野火」とよく似ている。
    独特の文体の中に異文化が見えてとても良い。

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    2025年11月07日
  • 迂回

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    ネタバレ

    難民の子供を轢き逃げした夫婦が、まさに難民のような危険な旅路を斡旋されて日常生活に戻ろうとするラストの皮肉さと後味の悪さ、フランスの短編〜〜〜!!って感じ

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    2025年11月05日
  • 夜、すべての血は黒い

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    狂気に染まることが美徳とされる戦場で、周囲からも畏怖されるほど人間味を失った行為を繰り返す主人公は、果たして死神なのか、狂人なのか、殉教者なのか、あるいは……。

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    2025年06月13日
  • 異常【アノマリー】

    ネタバレ 購入済み

    想像を裏切られる

    「第一部のラストで思わず本を落とした」という小島監督などの帯コメントにひかれて購入。
    SF読みなので一部のラストでめちゃくちゃ驚いたかというとそうでもなかったけど、その後の展開がすばらしい。
    私を含む多くの読者が(なんで? どうしてこうなったの?)と期待するタネ明かしが本筋ではなく、(巻末解説にもあったが)それにどう立ち向かうかを作者は描きたかったのだ。そこが目ウロコでおもしろかった。そういう物語でもいいよね。
    多岐にわたるジャンルへの作家の博識もすばらしいが、訳者のなめらかな翻訳がさらにすばらしい。
    おかげで様々な文体ジャンルを含む物語をすらすらと読めた。
    (アンドレの日常だけ、興味が持てな

    #カッコいい #エモい #切ない

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    2025年06月02日
  • サヨナラは言わない

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    母を亡くした娘と父。
    父は心に蓋をしてしまう。父の心の状態を気にしながら生きていかなくてはならない娘に、いろんな出来事、人がズカズカ入って来て、生活が変わっていく。
    心温まる物語。

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    2025年05月02日
  • 生き急ぐ

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    無意識と意識の鬩ぎ合いの中で人生を連ね、何かが起こったとき、無意識が途端に意味を持つ何かへと、かわっていることに気付く。
    核心への怯えが伝播するように、じっくりと向き合う一冊でした。

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    2025年03月09日
  • ちいさな国で

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    ネタバレ

    ガエル・ファイユの自伝的小説のようであり、デビュー作のようである。
    「ぼくは、ぼくの子ども時代を追われたのだ」この言葉がこの話の本質を得ているのではないかと思う。
    主人公は子どもから大人に変わる時期をはく奪され、両親も友達も近所の仲間も多くを失った。またその失った原因は外的要因である民族間の問題である。
    父が政治に興味を抱かせなかったのも、政治に関わることで民族というフィルターが貼られることを想ってであり、そのフィルターがなかったために、主人公はある意味では自然的に、ある意味では周囲の状況を理解できなかったのだと思う。
    また、主人公は何度も恐怖と怒りの天秤に関わるところは、民族間の争いが起こっ

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    2025年02月21日
  • 生き急ぐ

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    20年前に最愛の夫クロードをバイク事故で喪ったブリジット。2人で手を入れながら住む予定で購入した家に引っ越す直前の事故だった。事故に至るまでの様々な分岐点を振り返りながら、「もしも」を問い掛ける。
    SFやファンタジーならばタイムリープものになるのだろうが、本作では後悔と諦念の繰り返しになる。重い。つらい。だが、人生とはそうしたものだ。“運命”という言葉は使いたくないが、どれか1つでも違っていれば、結果もまた異なったのかもしれない。
    訳者あとがきを読んで、本作が著者の実体験に基づいたものだと知って激しい衝撃を受けた。

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    2024年12月07日
  • すべては救済のために

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    読んでいるだけで辛くなるような酷いことが、実際に起こっているのが恐ろしい。
    文字通り命がけで女性たちを救うムクウェゲ医師だが、その背景には、生まれて間もない自身の命が神によって助けられたという思いがあるようだ。
    無宗教の自分には、どうしてもなんとなく宗教アレルギーのようなものがあるが、信仰はここまで人を支えてくれるものなのかと感銘を受けた。

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    2024年02月06日
  • ちいさな国で

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    フランスの高校生はすごい。
    高校生が選ぶゴンクール賞を受賞した本作は、「ある秘密」同様、戦争のやるせなさと、痛いほどの悲しみを描く。これは、こういうのを読まないと本当に戦争に反対できないなと、そう思った。

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    2023年12月15日
  • すべては救済のために

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    2018年ノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ氏の自伝。
    ノーベル平和賞受賞者が常に危険と隣り合わせなことは、それだけ治安が悪い地域で活動されているということ。志があっても、命をかけてまで、行動に移せることではない。
    ムクウェゲ氏の功績ばかりに目が行きがちだが、本書は彼の人生が書かれていて、興味深い。
    信仰が悪い方へ働くのではなく、活動の支えとなっていることに救いを感じた。
    彼が言うように、指導者の意識が変わり、安心して暮らせる世の中になることを願う。

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    2023年08月21日
  • すべては救済のために

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    ネタバレ

    この著者のDVD「女を修理する男」を見てこの本にたどり着いた。
    このDVDに興味を持ったのは、「性暴力が兵器として利用されている」という衝撃的なニュースを読んだから。
    DVDよりもより詳しく著者の経歴やコンゴの歴史に触れているから、この本を読んでからDVDを見た方が分かりやすかったかも。

    コンゴに限らずアフリカの悲劇はなぜなくならないのか。
    国連は、アメリカは、先進国たちは一体何をしているのか不思議だっが、この本を読んで少しだけ理解できた気がする。

    資源が豊富なアフリカでは先進諸国を含むあらゆる利権が絡んでおり、アフリカの内戦の裏には先進諸国の影がちらついている。
    その情勢は複雑で、どちら

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    2022年07月03日
  • ちいさな国で

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    アフリカのブルンジ、おそらく初めて思いを馳せた国だと思う。
    ルワンダの虐殺だけではなく、隣国ブルンジでもツチとフツの争いが起きていたことに驚いた。
    人と人が争うことの醜さ。愛する人を失うことの受け入れ難さ。戦争が現実となった今、読まれるべき本だと心から思う。

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    2022年06月24日