加藤かおりのレビュー一覧

  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    多くの登場人物がいるため、少しずつ読んでいたら誰が誰だか忘れてしまう。
    群像劇かと思えばそうではなく、あくまでそれぞれの物語が展開される。
    共通点は同じ「異常」を経験しているということだけだ。
    SF的な科学考証はメインテーマではなく、人の物語がテーマだと感じた。
    ラストは急にゾッとさせられる。

    0
    2026年08月02日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やや根気がいったが、面白い。
    ミステリかと思いきやSFで、宗教学で、そして哲学だった。

    シン・ゴジラを思わせる作戦劇。途中ゴジラ好きのキャラクターも登場するなど、もしかしたら作者はシン・ゴジラ観たのかしらと思ったり。

    ラストについては、やはりシミュレーション仮説が正しかったのかなと私は感じた。
    パソコンを終了し、最後にはブンッ、、、と。
    恐ろしい。

    0
    2026年07月15日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    物語がどうなるのか気になって次々にページを繰った。SFなのだが、人間の心の動きに焦点を当てた作品。翻訳物なのに文章が滑らかかつ美しく、原文が素晴らしいに違いないと思ったのはもちろん、訳者の方も素晴らしい仕事をしていると感じた。

    0
    2026年07月14日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    前々から気になっていた本。
    第一部がかなりのボリュームがあるが、登場人物が出てきては、すぐに他の登場人物に切り替わり、という流れが多すぎて、前半は何を読まされているのか分からずちょっとストレス。
    そこから第二部に入り、起きている異常事態とともに第一部の沢山の登場人物には意味があったことを知る。
    最後のオチも何とまぁ、という衝撃もあり、面白い一冊だった。

    0
    2026年07月09日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    最初の方はなかなか話が進まない感じもあり、読むのに少し時間がかかったが、起きていた「異常」が明らかになってからは、とても面白く読めた。ずっと時系列が気になってはいたが、まさかのからくりだった。ただのミステリーにとどまらず、人生の意味を考えさせられるような哲学的な面白さもあった。結末の儚さも良かった。

    0
    2026年07月06日
  • ジャカランダの樹

    Posted by ブクログ

    フランスで生まれ育ったミランは、1994年のルワンダ虐殺を生き延びたクロードとの出会いと別れを経て母の祖国でもある彼の国へ。凄惨な記憶を背負う彼ら生存者たちに寄り添い、自らのルーツをも見つめ直す。

    当事者から語られる事件の詳細はあまりにも辛く重たい。それでも、癒えない傷を抱えつつ、人生を歩みつづけようとする皆に心を寄せます。

    ミランの母がなかなかシビアかつ強烈な人物で、しっかり個人として息子に向き合う姿が西洋個人主義的。「そうあろう」としているようにも感じるし、あの地獄から徹底的に息子を守ろうとする愛の盾でもあった。
    そして感情の流れは事件後に生まれたせだいでもあるステラにも続いてゆく。

    0
    2026年07月03日
  • あなたについて知っていること

    Posted by ブクログ

    積読チャンネルから来ました。自分にとっては翻訳文が少し読みにくかったです。ただ、物語は興味深いものでした。しかし、主人公がなぜ全てを捨ててまで、彼を愛してしまったのかは理解出来ませんでした。この物語の1番の被害者は彼の息子だと思います。いや、彼を産んだことこそが彼女にとって、彼への1番の復讐だったのかなとも思いました。

    0
    2026年06月19日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんかすごいものを読んだ。
    一体どういう結末なんだろうと思って読んでたけど、異常事態が淡々と綴られていくこと自体を楽しんで読むのが正解だったのかな
    各国の偉い人、どう考えてもモデルがいる(笑)

    もう1人の自分がいたらいいのに、って割と昔から思ってたので私だったらこの異常を割とすんなりと受け入れてしまいそう。
    それもそれで異常、かもしれない。

    0
    2026年06月16日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中盤の、何が起こったかわかるところがめちゃくちゃ面白い。でもそこがピークで、残りは余韻だけな気も少ししてしまう。訳者あとがきにも書いてあったけれど、こういう事件があったらどうなるだろう、というの一本で遊び倒している。
    終わりはきちんとあるけれど、ページ数も少ないし、最後の展開にあまり重きを置かれていないような感じがする。後半はずっとそんな感じ。思考実験としてすごく面白いし、創作物などでこういうシチュエーションを今後考える時に思い出される本だと思う。

    0
    2026年06月14日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    ずっと気になっていた作品を、満を持して読んだ。

    第一章は登場人物たちの日常が延々と描かれる。人数も多く、正直やや退屈。しかし章の終わりで衝撃的な展開を迎える。

    そこから先は、「一体何が起きているのか」という謎を追う話というより、その異常な出来事に直面した人々がどう生き、どう判断するのかを描く。SF的な仕掛けを用いているが、読後の印象はむしろ哲学的な思考実験のよう。

    第一章の日常描写が生きてくるのもそこから。様々な人物の視点や生活が描かれ、それぞれが同じ現象にどう向き合うのかが示される。読みながら何度も「自分だったら」と考えた。

    SFやミステリーとして読むと、謎解きやカタルシスは少ない。

    0
    2026年06月06日
  • ジャカランダの樹

    Posted by ブクログ

    ルワンダ大虐殺の心の傷が世代を超えて伝わっている。ジェノサイド後に生まれた若者がトラウマ発作に見舞われるシーンは感情を麻痺させないと受け止められない。

    0
    2026年06月03日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    異常事態の全容が明らかになった時、映画『シン・ゴジラ』を思い出した。人智を超えた事態が発生した時、人類はどう行動するのかをシミュレーションしているような内容だったのが共通しているからだろう。

    一部の時点では、多分描写されている人物達には皆、後々重要な変化が訪れたりするんだろうなぁとうっすら予想しながら読み進めていたが、正直集中力が続かなかった。ピックアップされている人物が多すぎることに戸惑いがあったので。
    二部以降は筆者の意図も理解でき、一部を読み流していたら面白さが加速していく波に乗れなかったな、とちょっと得した(?)気分になった。

    重複者を日常へ戻すにあたり対策を講じる中で、宗教面にも

    0
    2026年05月30日
  • 星の王子さま

    Posted by ブクログ

    子供の頃に読んで以来、久しぶりに読みました。絵柄が変わって、こちらのバージョンもまた可愛らしくて良いですね。
    子供の頃分からなかった部分がすっかり理解できるようになっていて、子供の頃から忘れていた感覚を思い起こさせてくれて、長い時の流れを感じました。
    今の私には大切な花がたくさんあります。
    わが子にとっての大切な花も摘み取ってしまわないように、気をつけたいなと改めて思わせてくれるお話でした。

    0
    2026年05月29日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    ものすごく繊細に、そして情緒的に、でも大胆に書かれた作品
    難しい部分はあれど、読み込むうちに不思議と自然に、この作品の世界観に引き込まれていく素敵な感覚に陥るのが本作の魅力だと思う

    0
    2026年05月16日
  • 夜、すべての血は黒い

    Posted by ブクログ

    アルファの視点で語られるので言及されてないけど、どう見てもアルファは頭がおかしくなってる。病院に入れられてるし。
    戦争で人間性を失ってしまった人の語りという点では大岡昇平の「野火」とよく似ている。
    独特の文体の中に異文化が見えてとても良い。

    0
    2025年11月07日
  • 迂回

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    難民の子供を轢き逃げした夫婦が、まさに難民のような危険な旅路を斡旋されて日常生活に戻ろうとするラストの皮肉さと後味の悪さ、フランスの短編〜〜〜!!って感じ

    0
    2025年11月05日
  • 夜、すべての血は黒い

    Posted by ブクログ

    狂気に染まることが美徳とされる戦場で、周囲からも畏怖されるほど人間味を失った行為を繰り返す主人公は、果たして死神なのか、狂人なのか、殉教者なのか、あるいは……。

    0
    2025年06月13日
  • 異常【アノマリー】

    ネタバレ 購入済み

    想像を裏切られる

    「第一部のラストで思わず本を落とした」という小島監督などの帯コメントにひかれて購入。
    SF読みなので一部のラストでめちゃくちゃ驚いたかというとそうでもなかったけど、その後の展開がすばらしい。
    私を含む多くの読者が(なんで? どうしてこうなったの?)と期待するタネ明かしが本筋ではなく、(巻末解説にもあったが)それにどう立ち向かうかを作者は描きたかったのだ。そこが目ウロコでおもしろかった。そういう物語でもいいよね。
    多岐にわたるジャンルへの作家の博識もすばらしいが、訳者のなめらかな翻訳がさらにすばらしい。
    おかげで様々な文体ジャンルを含む物語をすらすらと読めた。
    (アンドレの日常だけ、興味が持てな

    #カッコいい #切ない #エモい

    0
    2025年06月02日
  • サヨナラは言わない

    Posted by ブクログ

    母を亡くした娘と父。
    父は心に蓋をしてしまう。父の心の状態を気にしながら生きていかなくてはならない娘に、いろんな出来事、人がズカズカ入って来て、生活が変わっていく。
    心温まる物語。

    0
    2025年05月02日
  • 生き急ぐ

    Posted by ブクログ

    無意識と意識の鬩ぎ合いの中で人生を連ね、何かが起こったとき、無意識が途端に意味を持つ何かへと、かわっていることに気付く。
    核心への怯えが伝播するように、じっくりと向き合う一冊でした。

    0
    2025年03月09日