あらすじ
バイク事故で夫を亡くした作家は、20年後、思い出の家を手放す今、再び問いに向き合う。もしも、あのとき別の選択をしていたら事故は避けられたのか? 悲劇の日までの二十数年にわたる結婚生活の「あのとき」の数々を見つめ直す。ゴンクール賞受賞の感動作。
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Posted by ブクログ
著者の自伝的作品と知り、読んでい辛かった。21の「もしも」と二つの「なぜ」からは著者の後悔や怒りが感じられる。色々な場面での何気ない選択や偶然の積み重ねが私たちの「運命」に影響することを考えさせられた作品。日々の一つ一つの選択をいい加減にはできない。
Posted by ブクログ
無意識と意識の鬩ぎ合いの中で人生を連ね、何かが起こったとき、無意識が途端に意味を持つ何かへと、かわっていることに気付く。
核心への怯えが伝播するように、じっくりと向き合う一冊でした。
Posted by ブクログ
20年前に最愛の夫クロードをバイク事故で喪ったブリジット。2人で手を入れながら住む予定で購入した家に引っ越す直前の事故だった。事故に至るまでの様々な分岐点を振り返りながら、「もしも」を問い掛ける。
SFやファンタジーならばタイムリープものになるのだろうが、本作では後悔と諦念の繰り返しになる。重い。つらい。だが、人生とはそうしたものだ。“運命”という言葉は使いたくないが、どれか1つでも違っていれば、結果もまた異なったのかもしれない。
訳者あとがきを読んで、本作が著者の実体験に基づいたものだと知って激しい衝撃を受けた。
Posted by ブクログ
ゴングール賞受賞作品ってことで、興味深く読みました。フランス文学って、やっぱりちょっと感覚が違うかなって改めて思う。pied noir って言葉も出てきて、フランスでホームステイしてたときに教わった言葉だから懐かしかったー
Posted by ブクログ
著者の体験に基づいた私的な小説。もしあの時こうしていたら~のifで章立てられている。途中突然バイクの記述ばかりになってなんか話変わった?(小説というよりここだけノンフィクションノベルみたい)と感じてしまった。