加藤かおりのレビュー一覧

  • 念入りに殺された男

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    小説家になる夢を叶えられなかった主婦がひょんなきっかけから高名な作家に成り代わる過程で新たな人格を表出させて完全犯罪が遂に成就するのだが、主人公は何事もなかったかのように元の生活に戻れるものだろうかという疑問を持たせたまま物語は終わる‥‥ と思いきや、作者は続編を用意しているらしい。生まれ変わったここから先の主人公の運命の
    方がより興味深い物語になるのではないかと期待してしまう。

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    2021年01月06日
  • 念入りに殺された男

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    題名に惹かれて読んだが、他人の人生を送る女性、というなんとなくありがちな話だったし、結末というか問題の解決策も尻すぼみな感じがする。

    本国ではシリーズ化されるというが。

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    2020年09月17日
  • 念入りに殺された男

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     書評家筋で評価が良さそうだったので読んでみたが、珍しくぼくの予想は裏切られ、惨憺たる読後感に終わった一冊。

     出だしこそ、小説家志望の女性とその家族、そこにお忍びで訪れる有名作家という、文学の香りを散りばめたシチュエーションが素敵であり、本好きの読者は即刻物語の重厚さに引き込まれると思う。

     しかし、いざ事件が起こり、その結果をノワール風に展開する段になると、あまりの力技的プロットにその時点からついてゆきにくくなってしまった。文学的な手段を用いてゆくにしても、スタート時ほど表現として入れ込んでくれないのが残念である。

     次にヒロイン造形について難があり過ぎるとも思える。いくら追い詰めら

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    2020年08月01日
  • 念入りに殺された男

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    どんな結末になるんだろう!!!??と一気読みして、ふむふむなるほどな、と。

    ネタバレしたらそれこそ念入りに殺されそうだから口を閉ざすけれど、これは賛否がわかれそう。

    わたしはしたたかな女は嫌いじゃないので、いいと思います!

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    2020年07月17日
  • ちいさな国で

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    かの国の紛争の事は以前調べたことがあるから漠然とは知ってるけど、実体験した人が書くとリアルではある。

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    2020年05月01日
  • マプチェの女

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    エグい描写もありながら、テーマは人間の残酷さを抉る所から、マプチェ族の血を引くヒロインと探偵が権力と戦うハードボイルドを描く。闇を抱えながらも再び立ち上がった人間は強い。せこい倫理観を超えた所に、真の生命力があるのだろう。

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    2019年06月01日