加藤かおりのレビュー一覧

  • 迂回

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    ネタバレ

    物事がうまく進まないのは全て自分以外の誰かのせいという、定職を持たない身勝手男が、妻とのバカンス中にひょんなことから泥沼に足を取られ、それを妻の父親の金で何とかしようと藻掻く話。何とも不思議な味わい。しかし、とてつもなく大きなポイントの文字で印刷された150ページそこそこの本に2800円とは恐れ入る。

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    2025年07月11日
  • 迂回

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    夫婦の噛み合ってなさに終始モヤモヤしながら読んだ笑。
    最後の訳者あとがきまでセットで読んでようやく腑に落ちるような。

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    2025年06月02日
  • 生き急ぐ

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    タイトルにひかれて読んだ
    パートナーをバイクの事故で亡くした
    妻(作家)は引っ越しをひかえていた
    夢見た自分達が理想とする居場所に
    なるはずだった場所
    20年の時を経て夫の死を考える
    もしもあの時
    いくつもある もしも

    人生で悲しい事があると考える
    もしも
    もしもあの時こう言っていたら
    もしもあの時出かけなければ
    もしもあの時別れなければ
    もしもあの時イエスと言っていたら
    などなど
    でも 戻ってこない過去という時間

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    2025年05月07日
  • サヨナラは言わない

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    ネタバレ

    パリに住むエリーズのママが亡くなってから、パパは心を閉ざしている。
    二人の腫れ物を触るような、ひっそりした暮らしに、
    日本からおばあちゃんがやってきて・・・というお話。

    連作短編集みたいな感じ。
    タイトルは、日本人のおばあちゃんにまつわるのだけれど、
    「おばあちゃん」の印象が残らない。

    むしろ、パリにおける日本文化の捉え方がクローズアップされているようで
    そちらに意識がいってしまった。
    本文にも、やたら注がふられ、ほぼ日本語の説明w
    フランス人読者に向けて書いているんだからあたりまえ。
    そこがおもしろくもあり、面倒でもあり。

    若い人の文章だなぁと、エリーズのおばあちゃんより、
    少し若い「高齢者」は、途中から流し読みしましたw

    エリーズのおばあちゃんは66歳の「高齢者」
    ショックを受けたら倒れてしまうかも知れない
    おとしよりだそうです。
    (作者の年齢からいえば、その感覚なのね ここもギャップ!)

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    2025年04月18日
  • ちぐはぐなディナー

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    「なぜ、男達は気づかないのだろう?」と女の私が思うように「なぜ、女達はそんなことをするのだろう?」と世の男性達も理解に苦しむのかもしれない。

    登場人物全員「今、自分は人生の重要な局面にいる」と思っている。自分の得たい幸福において、必要かどうかでしか相手をみていない。だから、相手も大事な局面にいるなんて想像もできない。読者として、客観的に見ていると愚かにも思えるが、これは日常的に起きていることだと気付かされる。

    ほんの少しの歩み寄る気持ち、相手のことを理解しようと思う心があれば「男女のわかりあえない問題」も少しは解決するのではないかと思った。

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    2025年03月29日
  • ちぐはぐなディナー

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    フランスのジゼル・アミリ賞なる賞を受賞したセシル・トリリのデビュー作2組の夫婦が集いディナー読んでいてしみじみ考えさせられる、内容に翻訳小説を忘れほど心に突き刺されました。ミステリー抜きとしての翻訳小説もぜひ読んで欲しいです。

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    2025年02月26日
  • 夜、すべての血は黒い

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    第一次大戦の白兵戦の最中、腹を切り裂かれ苦しみに耐えかねる友人から「殺してくれ」と懇願される…余りに恐ろしい場面を経験した兵士の問わず語り。
    決して百年前のことではない。今もウクライナなどで続く戦争で同じ場面が起こっているのでは、と思う。戦争指導者にこの本を読ませるべきだ。

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    2024年09月16日
  • 念入りに殺された男

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    設定は面白い。ただ無理があるなあと随所で感じました。指紋認証ってそんな感じ?とか。実際その通りなのかもしれないけどそういう細かいところもなりすましの面白さ・リアリティをだすところかなと。フランス人の名前は男女が分かりにくかったです。

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    2024年04月28日
  • ちいさな国で

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    アフリカの小さな国、ブルンジの日常描写が色鮮やかで印象的。明るい記憶に彩られた前半は瑞々しいが、潜んでいた暴力の暗い影が大きくなっていく後半は苦しい。ヒップホップアーティストの著者自身の体験を元に書かれたそう。美しい故郷の思い出、当たり前の日常が崩れていく様を刻一刻と追体験しているかのようだった。

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    2024年04月18日
  • 念入りに殺された男

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    プロットは面白い。襲われ男を殺してしまったが、過去の犯歴でいくら正当防衛とはいえ情状酌量は望めないと判断した主婦。そんな彼女は作家崩れの知恵を働かせてその罪を他者に負わせようと奮闘する。結末が気になり一気に読んだ。
    そんな都合よくいくか!な場面もあるが、昨今の人類総SNS時代、起こり得る話でもあると思った。

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    2024年02月26日
  • 念入りに殺された男

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    フランスのミステリ。
    興味を引くタイトル通り、着想が面白い。

    フランスの田舎町に住むアレックスは、家族とは睦まじく暮らしているが、人中に出ることのない内気な女性。
    小説家を目指していたが、今はほぼ諦めていました。
    家族と営む民宿に、思いがけなく有名作家のシャルル・ベリエが滞在することに。
    お忍びで作品を完成させたいというのだ。
    気さくで話し上手なベリエは家族を魅了するが、アレックスは次第に圧迫感を覚える。
    ある晩、ベリエに襲われて、抵抗した勢いで殺してしまったアレックスは‥

    この宿に来ることを誰にも教えていなかったベリエ。
    複雑な性格で、勝手な行動も多かったため、隠蔽できるのではないかとアレックスは思い立つ。
    変身してパリに出て、アシスタントと名乗って行動し始めるのです。
    ある意味ファンタジックな興味深い展開。

    ‥しかし捜査したら、こんなのバレるよね?!
    と思うと、感情移入はしきれず、はて?
    作家らしいややこしさや身勝手さを隠蔽に生かしたり、ある程度才能ある女性だからこそベリエの作品や周辺のことを理解し、出来る立ち回りなど、フランスらしいエスプリは感じられます。
    続編があるらしいのだが、えええ?それって~…

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    2021年10月13日
  • ちいさな国で

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    アフリカの小さな国で、仲間たちと川で遊んだり、近所の家のマンゴーを取って笑い合ったりという日常を送る少年。
    そんな日常の中にも使用人や、奥地に住む貧しい人を見下す意識、民族差別が垣間見えます。
    やがて虐殺の嵐が近づいて来て、否応なく飲み込まれていく。ずっと続くことを疑わなかった日常が破壊される恐怖や悲しみ、苦しさが伝わってきます。
    そんなに昔のことでもなく、今なお取り返しのつかない心身の傷に苦しめられている人を思い切なくなります。

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    2021年09月04日
  • 念入りに殺された男

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    着想のフレンチミステリ。まさに。

    アレックス一家の営むペンションに訪れた有名作家ベリエ。
    その屈託のなさで家族にあっという間に馴染み溶け込んでいたかと思えば、その裏では自身の新作の題材に家族のイメージを勝手に使ってしまうあざとい男。

    あげくの果てに、アレックスのサプライズ誕生日パーティーの夜にアレックスに言い寄り襲い掛かる。
    アレックスは抵抗する中でベリエを殺してしまう。

    そこからが真骨頂。
    単純な隠ぺい、逃避、しら切りではなく、他の誰かに罪をなすりつけようとベリエのアシスタントに成りすまし、関係者から候補者探し。

    いかにも素人めいた手口や無理のある偽装工作、結末への舵切りには改良の余地ありだが、コンテキストの斬新さに推されてページが進む。

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    2021年06月13日
  • 念入りに殺された男

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    いつ、どこから破綻するのかとハラハラしながら読んだ。意外な展開な気もするし、でも予定調和な気もするという不思議な感じ。

    にしても斬新な設定というかアイデアだなと思いながら読んだあと、訳者あとがきで、それがフランス文学の特徴みたいなことが書かれていて得心した。

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    2021年01月20日
  • 念入りに殺された男

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    小説家になる夢を叶えられなかった主婦がひょんなきっかけから高名な作家に成り代わる過程で新たな人格を表出させて完全犯罪が遂に成就するのだが、主人公は何事もなかったかのように元の生活に戻れるものだろうかという疑問を持たせたまま物語は終わる‥‥ と思いきや、作者は続編を用意しているらしい。生まれ変わったここから先の主人公の運命の
    方がより興味深い物語になるのではないかと期待してしまう。

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    2021年01月06日
  • 念入りに殺された男

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    題名に惹かれて読んだが、他人の人生を送る女性、というなんとなくありがちな話だったし、結末というか問題の解決策も尻すぼみな感じがする。

    本国ではシリーズ化されるというが。

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    2020年09月17日
  • 念入りに殺された男

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     書評家筋で評価が良さそうだったので読んでみたが、珍しくぼくの予想は裏切られ、惨憺たる読後感に終わった一冊。

     出だしこそ、小説家志望の女性とその家族、そこにお忍びで訪れる有名作家という、文学の香りを散りばめたシチュエーションが素敵であり、本好きの読者は即刻物語の重厚さに引き込まれると思う。

     しかし、いざ事件が起こり、その結果をノワール風に展開する段になると、あまりの力技的プロットにその時点からついてゆきにくくなってしまった。文学的な手段を用いてゆくにしても、スタート時ほど表現として入れ込んでくれないのが残念である。

     次にヒロイン造形について難があり過ぎるとも思える。いくら追い詰められたヒロインとは言え、夫と二人の子供たちへの思いやりをほとんど見せず、保身のための計画を構築し、思い切った行動に出ること自体、ストーリーとしては意外だし、それ自体が本書のエンターテインメント部分であるとは言え、あまりに不自然過ぎる。

     ヒロインの無茶や軽薄な行動は、いくつもの幸運で救われるが、先の見えない不安が強いて言えばノワール的でありながら、あまりにも展開に無理がかかり過ぎているような気がする。彼女の行方をどうやってか探り当ててしまう夫の行動についても、両親不在の子供たちの世話についても、説明はされない。

     とことんヒロインの視点でしか物語られないゆえに、謎に謎を積み重ねてゆくばかりで、しかもヒロインがあまり好きになれないばかりか、読者も家族も裏切るような軽率な行動をとることで、もはやぼくはヒロインを許せなくなった。

     女性によるノワールは珍しいように思うが、エンターテイメント性を重視して、しかも結果が結果なのでノワールというより、ブラックだったのか、との印象。わかりにくいかもしれないが、ジャンルはノワールとは異なると思う。

     作家は同じヒロインによる次作を準備中らしいが、そこで本書の欠点をフォローできるかどうかも注目しておきたい。もしかして大逆転があるかもしれない、とわずかに期待したいが、今の時点ではどうにも……。

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    2020年08月01日
  • 念入りに殺された男

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    どんな結末になるんだろう!!!??と一気読みして、ふむふむなるほどな、と。

    ネタバレしたらそれこそ念入りに殺されそうだから口を閉ざすけれど、これは賛否がわかれそう。

    わたしはしたたかな女は嫌いじゃないので、いいと思います!

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    2020年07月17日
  • ちいさな国で

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    かの国の紛争の事は以前調べたことがあるから漠然とは知ってるけど、実体験した人が書くとリアルではある。

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    2020年05月01日