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Posted by ブクログ 2020年07月24日
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。堀辰雄の『風立ちぬ』。夏目漱石の『夢十夜』。連城三紀彦の『戻り川心中』等々。
文章の美しさが印象的な作品はいくつかあるのですが、この『小さな国で』の文章も、それらの名作と同じくらい印象に残ります。
本編である少年時代の回想に入る前に、語られるギャビーの追憶。自身と似た境...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月04日
舞台のブルンジは初めて名前をきく国だった。ホテル・ルワンダも映像としての衝撃があったけど、この小説は、特にお母さんの言動を通じて当事者としての体験が生生しく感じられる。
中立に、平和主義で、事なかれ主義でいたい性格の主人公が、殺伐としていく状況から逃げたいけどどうしようもなく紛争に絡め取られていく様...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月18日
ブルンジ共和国でフランス人の父とルワンダ難民のツチ族の母の間に生まれた少年ギャビーの日常とそれを襲ったルワンダ大虐殺と内戦を描いた作品。そもそも無知すぎて作品背景についての知識があまりなかったので勉強になった。
第二次世界大戦下イギリスの少年の日常を描いたロバート・ウェストールの『機関銃要塞の少年た...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月25日
ルワンダでのフツ族によるツチ族の大虐殺のニュースはたいへんショッキングだったのでよく覚えている。それ以前にも同じようなことが繰り返されていて、そのせいでルワンダから隣国のブルンジに逃れてきたルワンダ難民のツチ族の女性とフランス人男性の間に生まれた男の子が、少年期までを過ごしたブルンジでの日々を回想す...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月04日
アフリカの小さな国で、仲間たちと川で遊んだり、近所の家のマンゴーを取って笑い合ったりという日常を送る少年。
そんな日常の中にも使用人や、奥地に住む貧しい人を見下す意識、民族差別が垣間見えます。
やがて虐殺の嵐が近づいて来て、否応なく飲み込まれていく。ずっと続くことを疑わなかった日常が破壊される恐怖や...続きを読む
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