ちいさな国で

ちいさな国で

アフリカにあるちいさな国、ブルンジ。仲間たちとマンゴーをくすねたり、家族でドライブしたり、少年ギャビーは幸せな日々を送っていた。
しかし、初の大統領選挙をきっかけに民族対立が激化し、内戦が勃発する。親戚や知り合いが次々と消息を絶ち、平穏な生活は音を立てて崩れていく……。
フランスで活躍するアフリカ生まれのラッパーが、自らの生い立ちをもとにつづった感動作!
高校生が選ぶゴンクール賞、Fnac小説賞、第24回日仏翻訳文学受賞作。解説/くぼたのぞみ

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ちいさな国で のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年07月24日

    宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。堀辰雄の『風立ちぬ』。夏目漱石の『夢十夜』。連城三紀彦の『戻り川心中』等々。
    文章の美しさが印象的な作品はいくつかあるのですが、この『小さな国で』の文章も、それらの名作と同じくらい印象に残ります。

    本編である少年時代の回想に入る前に、語られるギャビーの追憶。自身と似た境...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月15日

    フランスの高校生はすごい。
    高校生が選ぶゴンクール賞を受賞した本作は、「ある秘密」同様、戦争のやるせなさと、痛いほどの悲しみを描く。これは、こういうのを読まないと本当に戦争に反対できないなと、そう思った。

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    Posted by ブクログ 2022年06月24日

    アフリカのブルンジ、おそらく初めて思いを馳せた国だと思う。
    ルワンダの虐殺だけではなく、隣国ブルンジでもツチとフツの争いが起きていたことに驚いた。
    人と人が争うことの醜さ。愛する人を失うことの受け入れ難さ。戦争が現実となった今、読まれるべき本だと心から思う。

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    Posted by ブクログ 2021年11月04日

    舞台のブルンジは初めて名前をきく国だった。ホテル・ルワンダも映像としての衝撃があったけど、この小説は、特にお母さんの言動を通じて当事者としての体験が生生しく感じられる。
    中立に、平和主義で、事なかれ主義でいたい性格の主人公が、殺伐としていく状況から逃げたいけどどうしようもなく紛争に絡め取られていく様...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月18日

    ブルンジ共和国でフランス人の父とルワンダ難民のツチ族の母の間に生まれた少年ギャビーの日常とそれを襲ったルワンダ大虐殺と内戦を描いた作品。そもそも無知すぎて作品背景についての知識があまりなかったので勉強になった。
    第二次世界大戦下イギリスの少年の日常を描いたロバート・ウェストールの『機関銃要塞の少年た...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月25日

    ルワンダでのフツ族によるツチ族の大虐殺のニュースはたいへんショッキングだったのでよく覚えている。それ以前にも同じようなことが繰り返されていて、そのせいでルワンダから隣国のブルンジに逃れてきたルワンダ難民のツチ族の女性とフランス人男性の間に生まれた男の子が、少年期までを過ごしたブルンジでの日々を回想す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月18日

    アフリカの小さな国、ブルンジの日常描写が色鮮やかで印象的。明るい記憶に彩られた前半は瑞々しいが、潜んでいた暴力の暗い影が大きくなっていく後半は苦しい。ヒップホップアーティストの著者自身の体験を元に書かれたそう。美しい故郷の思い出、当たり前の日常が崩れていく様を刻一刻と追体験しているかのようだった。

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    Posted by ブクログ 2021年09月04日

    アフリカの小さな国で、仲間たちと川で遊んだり、近所の家のマンゴーを取って笑い合ったりという日常を送る少年。
    そんな日常の中にも使用人や、奥地に住む貧しい人を見下す意識、民族差別が垣間見えます。
    やがて虐殺の嵐が近づいて来て、否応なく飲み込まれていく。ずっと続くことを疑わなかった日常が破壊される恐怖や...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月01日

    かの国の紛争の事は以前調べたことがあるから漠然とは知ってるけど、実体験した人が書くとリアルではある。

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