加藤かおりのレビュー一覧

  • すべては救済のために

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    2019年11冊目。

    これは本当に多くの人に読んで欲しい。2018年ノーベル平和賞を受賞したコンゴ民主共和国の産婦人科医、デニ・ムクウェゲさんの自伝。

    「世界最悪の紛争地」「第二次世界大戦以降540万人以上の人々が理不尽な理由で亡くなっている」...コンゴの状況は、いくつかの情報源からある程度知ってはいた。だけど、実際に現地で生まれ、現地に根付いて活動されている方の言葉から知る現状は、想像をはるかに超えるものだった。ここに言葉として書くのがはばかられるほど、性暴力の嵐の中にいる現地の女性たちの立場は厳しい。厳しいなんていうものじゃない。この世の沙汰とは思えない。

    性暴力は、「安上がりで」

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    2019年05月04日
  • すべては救済のために

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    【魂を揺さぶる産婦人科医】

    2018年ノーベル平和賞受賞者。コンゴ民主共和国東部で「女を修理する男」として活躍。医療のみならず、性暴力を撲滅するために、自らの命を危険に晒してまで圧倒的な行動力を持つ。

    「性暴力」とは住民を脅すため、
    軍人や警察官が、強姦し堕胎に至るだけではなく、膣に銃や刃物を入れ傷つける。膣に穴が開き尿や便が溜められず垂れ流しになってしまい、家族から辱めを受けたものとして追放されてしまう。
    銃や砲弾より安上がりな「兵器」なのだ。

    自ら手術をし心を癒すムクウェゲ医師からは、強烈なエナジーを感じる。ミッションを持つ人の輝きがある。

    医療、福祉関係者には読まずにいられない一

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    2019年05月02日
  • マプチェの女

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    国の歴史に関わる事件といい
    マプチェ族の女、探偵の男
    深い傷を持つ二人が惹かれ合う構図

    あれ?オカシイな〜
    やだなぁ〜コレもしかして…
    探偵は女にモテるし…
    女は闇を抱えて強気だし…

    コレって「ドラゴンタトゥーの女」
    の縮小版かな…とか、序盤は嫌な汗を
    かいていたのですが
    作者に失礼でした。すみません。

    600ページというボリュームですが
    なんとも読み進めたくなる。
    第3部のタイトルページで鳥肌が立ちました。

    「ミレニアム」に手を出しづらいと感じてるあなたは是非コチラをどうぞ。

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    2018年02月16日
  • マプチェの女

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    カリル・フェレ『マプチェの女』ハヤカワ文庫。

    珍しいアルゼンチンを舞台にした冒険小説。全く期待はしていなかったのだが、まるで、アンデシュ・ルースルンドの『熊と踊れ』を彷彿とさせる非常に面白い作品だった。

    その土地の匂いまでも感じるような小説には、なかなか出逢う機会は少ない。かつて、船戸与一という作家が居たが、彼は日本で唯一、砂漠の匂いを感じさせる小説を書いていた。本作は船戸与一が書いた砂漠の匂いをも感じさせる熱い小説だ。650ページに及ぶ大作なのだが、独特の荒々しい雰囲気と手に汗握るストーリーを最後の最後まで堪能出来た。

    かつてアルゼンチンで起きたスペイン人入植期の原住民虐殺と1976年

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    2017年09月14日
  • マプチェの女

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    激烈。一言で表すとこの言葉かしっくりとくる。
    しかし、そうであるが故の儚さと美しさがあった。
    気概と闘志、どんな状況でも目を逸らさず、真っ直ぐなジャナ。軍事政権時代に弄ばれ、壮絶な拷問に耐えながらも憎悪を糧に生き続けたルベン。
    2人の生きる姿は、荒々しく獰猛であるのに、どう見ても美しかった。
    久々に読み応えのある本で、ズブズブにのめり込んだ。

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    2017年09月06日
  • マプチェの女

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    久しぶりにドップリ漬かる小説だった。近年はエンターテイメント・ミステリーと言えどもプロットの面白さだけでは成立せず、歴史や政治、恋愛、性風俗など様々な要素を重層的に積み重ねて、アクションあり、サスペンスあり、ラブロマンスありとサービスし放題にサービスしないとなかなか評価される作品には仕上がらない。

    『マプチェの女』はまさにそのようにして成功した作品で、アルゼンチンを舞台にスペイン人入植期の原住民虐殺と、1976年の軍事クーデターから開始され1980年代まで続いた『国家再編成プロセス』(国家権力による左派勢力の大量誘拐、失踪)を背景に、マプチェ族の末裔ジャナと探偵ルベンが戦争犯罪者を暴くという

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    2016年09月25日
  • 異常【アノマリー】

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    ものすごく繊細に、そして情緒的に、でも大胆に書かれた作品
    難しい部分はあれど、読み込むうちに不思議と自然に、この作品の世界観に引き込まれていく素敵な感覚に陥るのが本作の魅力だと思う

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    2026年05月16日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    非現実的な展開に直面した人々がいかに葛藤し、行動するか。存在しないifであるにも関わらず、登場人物一人一人にすごく心を動かされた。

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    2026年05月03日
  • 異常【アノマリー】

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    前半は全く意味が分からなかったがそういうこと?となってからあっという間に読み終えた。SFでありながら哲学的な内容で考えさせられることも多々あった。時間を置いて再読したい。

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    2026年04月14日
  • 異常【アノマリー】

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    なんとなく久しぶりに本が読みたくなって買ってみたら思ったより面白くて、大事に読んでるうちに最初の方忘れて読み返して、を繰り返しているうちにもう最初の方読みたくないけど誰が誰だかわからないなとなってしまって途方に暮れています

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    2026年04月13日
  • 異常【アノマリー】

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    SFかと思って購入したら、ちょっと様子が違う。よく見ればハヤカワのシリーズもepi文庫。カズオ・イシグロと同じカテゴリ。
    読み始めからどんどんと違うシチュエーション、違う人物のストーリーが展開される。
    そのまま第1部は終わり。
    第2部から急展開でSFチックになって楽しいのだが、なぜそんな展開になったかを明確にされることも無くやっぱりSFではないよなぁ と思いつつも読み進めた。
    登場人物が多すぎて名前見ただけではどういう素性の人だったか思い出さないと言う苦労はした物の最後までたどり着いた。ラストうなりましたー

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    2026年03月17日
  • 異常【アノマリー】

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    何だこれは?と思いながら読んだが、何だこれは?となりながら読む本であった。
    文が面白くて気持ちいいので、こういう文が読みたかったんだよ〜と楽しい時間でした。

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    2026年03月08日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    一応SFなのかな、と思う。
    エルヴェ・ル・テリエという作家、寡聞にして存ぜず。この度話題になったということで初めて手にした。

    久しぶりの★4をつけたいと感じる作品。
    同じ飛行機が時間を異にして現れ同じ人が現れるーいずれも本物、というアイデアはなんとなく他のSFにもありそうな気がするのだが、それが大勢で、その中の複数の人にフォーカスし彼らの人生や事態への対応法などで人間を描く、というアイデアがなんだか新しい。
    そういう意味では、道具はSFだが、描かれているのは人間だ。
    問題の現象が起きた理由については、「シミュレーション仮説」というものが物語内で推測されている。実際にそれが正しかったのかどうか

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    2026年02月27日
  • 異常【アノマリー】

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    様々なジャンルのお話が詰まっている、オムニバスな雰囲気を持ちながら、どんどんページをめくるスピードが上がり、一気に読んでしまった。
    翻訳がとても良かったので読みやすかった。
    異常な体験が出来た

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    2026年02月25日
  • 異常【アノマリー】

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    淡々としてる
    色んなタイプの小説が一つのテーマで混在してる感じ
    好きな映画の引用が多い、つまり好きなジャンルの本

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    2026年02月14日
  • 異常【アノマリー】

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    登場人物の多さに読むのを諦めていたけれど、「181ページまで頑張ってください」というポップを見て読み進めたらその後は面白い展開で再度諦めることなく読めた。
    登場人物が苗字や名前、芸名だったりで表記が変わるからフルネームと相関図があるとより読みやすい。
    あと、最後のページの原作を見てみたいと思った。

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    2026年02月07日
  • 異常【アノマリー】

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    多様な切り口やテーマで楽しく読めた。すべてについて言及するのは、自分の知能では無理なのでやめときたいけど、味わうことはできたと思う。
    作家ミゼルの諦観が一番自分の読後感に近いかもしれない。

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    2026年01月27日
  • 異常【アノマリー】

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    好きなYoutuberが表紙だけ載せていたのでなーーーーんにも考えずに購入&読んでみた。

    前半ダラダラ読んでて意味が分からなくなったので途中で最初から読み直した。
    それでもまぁ意味は分からなかったけれども
    後半に入った瞬間の「なるほどな」と

    あの感覚は面白かったな。

    全体通して好きなカテゴリの本ではないけれども、だからこそ普段触れ合わない世界観として読めてよかったとも思う。

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    2026年01月25日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    最初はミステリーっぽく、後半からはSFの要素が強くなる。「もう一人の自分」が発生してしまった人たちの反応を、いろんなパターンで見られて面白い。
    自分だったらスリムボーイズみたいに「もう一人の自分」と一緒になりたい。各国の首脳が本名で出ていて大丈夫なのかと心配になったけど、リアルな感じが出ていてよかった。ジョアンナが1番かわいそう。あとディヴィッドのお兄さんと奥さんもしんどい。ルイは大人過ぎて逆に心配。
    1人ずつ時系列を整理して読むとわかりやすくなって、最初から読んだときと印象が変わってそれも面白い。
    ぜひ映画化してほしい。

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    2026年01月21日
  • 異常【アノマリー】

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    前からずっと気になっていた本。
    文庫化して、やっと手に取る。

    冒頭の章で早々と二回ほど挫折して、他の本へ浮気。
    読み終わると、早く読んでおけば良かったと後悔。
    途中、第二部あたりからどんどん面白くなり、思わず笑えるシーンもあり、前半部分の点々とした人物描写が後半に凄く活きてくる。
    ミステリーともSFとも取れるし、神学論争やコメディ、恋愛、物語の中の入れ子状の物語など、登場人物の誰に心情移入するかによって多数の読み方もできる。
    小ネタや様々な言葉遊びも多い。

    ラストは驚きつつ、これは翻訳家泣かせだろうな、という視覚効果も。
    積読のまま挫折するより、読んでみて良かった。

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    2026年01月17日