加藤かおりのレビュー一覧

  • マプチェの女

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    国の歴史に関わる事件といい
    マプチェ族の女、探偵の男
    深い傷を持つ二人が惹かれ合う構図

    あれ?オカシイな〜
    やだなぁ〜コレもしかして…
    探偵は女にモテるし…
    女は闇を抱えて強気だし…

    コレって「ドラゴンタトゥーの女」
    の縮小版かな…とか、序盤は嫌な汗を
    かいていたのですが
    作者に失礼でした。すみません。

    600ページというボリュームですが
    なんとも読み進めたくなる。
    第3部のタイトルページで鳥肌が立ちました。

    「ミレニアム」に手を出しづらいと感じてるあなたは是非コチラをどうぞ。

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    2018年02月16日
  • マプチェの女

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    カリル・フェレ『マプチェの女』ハヤカワ文庫。

    珍しいアルゼンチンを舞台にした冒険小説。全く期待はしていなかったのだが、まるで、アンデシュ・ルースルンドの『熊と踊れ』を彷彿とさせる非常に面白い作品だった。

    その土地の匂いまでも感じるような小説には、なかなか出逢う機会は少ない。かつて、船戸与一という作家が居たが、彼は日本で唯一、砂漠の匂いを感じさせる小説を書いていた。本作は船戸与一が書いた砂漠の匂いをも感じさせる熱い小説だ。650ページに及ぶ大作なのだが、独特の荒々しい雰囲気と手に汗握るストーリーを最後の最後まで堪能出来た。

    かつてアルゼンチンで起きたスペイン人入植期の原住民虐殺と1976年

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    2017年09月14日
  • マプチェの女

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    激烈。一言で表すとこの言葉かしっくりとくる。
    しかし、そうであるが故の儚さと美しさがあった。
    気概と闘志、どんな状況でも目を逸らさず、真っ直ぐなジャナ。軍事政権時代に弄ばれ、壮絶な拷問に耐えながらも憎悪を糧に生き続けたルベン。
    2人の生きる姿は、荒々しく獰猛であるのに、どう見ても美しかった。
    久々に読み応えのある本で、ズブズブにのめり込んだ。

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    2017年09月06日
  • マプチェの女

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    久しぶりにドップリ漬かる小説だった。近年はエンターテイメント・ミステリーと言えどもプロットの面白さだけでは成立せず、歴史や政治、恋愛、性風俗など様々な要素を重層的に積み重ねて、アクションあり、サスペンスあり、ラブロマンスありとサービスし放題にサービスしないとなかなか評価される作品には仕上がらない。

    『マプチェの女』はまさにそのようにして成功した作品で、アルゼンチンを舞台にスペイン人入植期の原住民虐殺と、1976年の軍事クーデターから開始され1980年代まで続いた『国家再編成プロセス』(国家権力による左派勢力の大量誘拐、失踪)を背景に、マプチェ族の末裔ジャナと探偵ルベンが戦争犯罪者を暴くという

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    2016年09月25日
  • 異常【アノマリー】

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    SFかと思って購入したら、ちょっと様子が違う。よく見ればハヤカワのシリーズもepi文庫。カズオ・イシグロと同じカテゴリ。
    読み始めからどんどんと違うシチュエーション、違う人物のストーリーが展開される。
    そのまま第1部は終わり。
    第2部から急展開でSFチックになって楽しいのだが、なぜそんな展開になったかを明確にされることも無くやっぱりSFではないよなぁ と思いつつも読み進めた。
    登場人物が多すぎて名前見ただけではどういう素性の人だったか思い出さないと言う苦労はした物の最後までたどり着いた。ラストうなりましたー

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    2026年03月17日
  • 異常【アノマリー】

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    何だこれは?と思いながら読んだが、何だこれは?となりながら読む本であった。
    文が面白くて気持ちいいので、こういう文が読みたかったんだよ〜と楽しい時間でした。

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    2026年03月08日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    一応SFなのかな、と思う。
    エルヴェ・ル・テリエという作家、寡聞にして存ぜず。この度話題になったということで初めて手にした。

    久しぶりの★4をつけたいと感じる作品。
    同じ飛行機が時間を異にして現れ同じ人が現れるーいずれも本物、というアイデアはなんとなく他のSFにもありそうな気がするのだが、それが大勢で、その中の複数の人にフォーカスし彼らの人生や事態への対応法などで人間を描く、というアイデアがなんだか新しい。
    そういう意味では、道具はSFだが、描かれているのは人間だ。
    問題の現象が起きた理由については、「シミュレーション仮説」というものが物語内で推測されている。実際にそれが正しかったのかどうか

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    2026年02月27日
  • 異常【アノマリー】

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    様々なジャンルのお話が詰まっている、オムニバスな雰囲気を持ちながら、どんどんページをめくるスピードが上がり、一気に読んでしまった。
    翻訳がとても良かったので読みやすかった。
    異常な体験が出来た

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    2026年02月25日
  • 異常【アノマリー】

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    淡々としてる
    色んなタイプの小説が一つのテーマで混在してる感じ
    好きな映画の引用が多い、つまり好きなジャンルの本

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    2026年02月14日
  • 異常【アノマリー】

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    登場人物の多さに読むのを諦めていたけれど、「181ページまで頑張ってください」というポップを見て読み進めたらその後は面白い展開で再度諦めることなく読めた。
    登場人物が苗字や名前、芸名だったりで表記が変わるからフルネームと相関図があるとより読みやすい。
    あと、最後のページの原作を見てみたいと思った。

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    2026年02月07日
  • 異常【アノマリー】

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    多様な切り口やテーマで楽しく読めた。すべてについて言及するのは、自分の知能では無理なのでやめときたいけど、味わうことはできたと思う。
    作家ミゼルの諦観が一番自分の読後感に近いかもしれない。

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    2026年01月27日
  • 異常【アノマリー】

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    好きなYoutuberが表紙だけ載せていたのでなーーーーんにも考えずに購入&読んでみた。

    前半ダラダラ読んでて意味が分からなくなったので途中で最初から読み直した。
    それでもまぁ意味は分からなかったけれども
    後半に入った瞬間の「なるほどな」と

    あの感覚は面白かったな。

    全体通して好きなカテゴリの本ではないけれども、だからこそ普段触れ合わない世界観として読めてよかったとも思う。

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    2026年01月25日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    最初はミステリーっぽく、後半からはSFの要素が強くなる。「もう一人の自分」が発生してしまった人たちの反応を、いろんなパターンで見られて面白い。
    自分だったらスリムボーイズみたいに「もう一人の自分」と一緒になりたい。各国の首脳が本名で出ていて大丈夫なのかと心配になったけど、リアルな感じが出ていてよかった。ジョアンナが1番かわいそう。あとディヴィッドのお兄さんと奥さんもしんどい。ルイは大人過ぎて逆に心配。
    1人ずつ時系列を整理して読むとわかりやすくなって、最初から読んだときと印象が変わってそれも面白い。
    ぜひ映画化してほしい。

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    2026年01月21日
  • 異常【アノマリー】

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    前からずっと気になっていた本。
    文庫化して、やっと手に取る。

    冒頭の章で早々と二回ほど挫折して、他の本へ浮気。
    読み終わると、早く読んでおけば良かったと後悔。
    途中、第二部あたりからどんどん面白くなり、思わず笑えるシーンもあり、前半部分の点々とした人物描写が後半に凄く活きてくる。
    ミステリーともSFとも取れるし、神学論争やコメディ、恋愛、物語の中の入れ子状の物語など、登場人物の誰に心情移入するかによって多数の読み方もできる。
    小ネタや様々な言葉遊びも多い。

    ラストは驚きつつ、これは翻訳家泣かせだろうな、という視覚効果も。
    積読のまま挫折するより、読んでみて良かった。

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    2026年01月17日
  • 異常【アノマリー】

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    ラストはどういうことなのかな?
    エールフランス006便を爆破するという選択について、私たちをシミュレートする存在たちから不合格を下されて、私たちの存在が抹消されたということかな?

    ダブルと対面したときどうなるのか、がとてもリアルで引き込まれた。
    デイヴィッドと奥さんのやりとりが悲しかった。愛する人が末期癌によって死に近づいていく様を二度も見せられるなんて。
    よくこんなことまで考えるな〜さすが数学者!と思いながら読んだ。

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    2026年01月16日
  • 異常【アノマリー】

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    なるほど……面白い!確かにこれは異常だし、その異常事態を把握してからの展開がまさに予測不明でした。そうきたかぁーって感じ。
    この手のテーマを扱う小説の中でもこれは群を抜いて異常だと思える。ストーリーが破綻することもなく、それぞれの選んだ道にも納得感があって良かったです。ジャンル分けも説明も難しい、でも色んな人に読んでもらいたい1冊です。

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    2026年01月16日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    品性のあるブラックミラー
    3月に異常をきたした人々の、6月の群像劇

    ◯登場人物たち
    殺し屋、カエル、作家、弁護士。

    ◯品の良い展開
    派手なスペクタクル展開にもできるのに、
    あくまで人物を軸にしたストーリー展開

    ◯ワードセンスたち
    ジューンとマーチ。
    プロトコル42。

    ◯構成
    一部
    3月に同じ飛行機に乗った人々の紹介
    6月末の話。皆がラストに国家の陰謀がチラリ。
    二部
    3月飛行機と6月飛行機。
    三部
    それぞれのビフォーアフター。

    ◯リアル?な政治的軍事的な流れ

    ◯SF展開に対する多角的なアプローチ
    宗教、倫理、政治、たち。

    ◯三部の恐ろしすぎる展開


    ●人物描写の少なさ
    キャラが

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    2025年12月31日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    一部のラスト(180Pくらい!)までは苦痛だった。
    物語がどこに向かうのか、ともかくわからない。
    数ページごとにシーンが変わり、登場人物が変わり、それぞれの人物の物語もぶつ切り。わかりづらく、わからない。全体を通しての客観的すぎる文体も手伝い、「?」が続き、正直なところ2回くらい読むのやめよっかなと思ったりしました。

    一部の最後、一つの異常な出来事にゾクゾクする。

    そして二部。一部で出てきた人物たちの深掘りが進む。この出来事に一部のシーンがつながっていく。なんせ最初はわかりづらかったので、確認のために何度も一部のそれぞれのシーンを読み返してしまう。
    個人的に好きな要素も出てきたりして、この

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    2025年11月30日
  • 異常【アノマリー】

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    フランス発の不可思議小説。
    11名の運命を描く。
    何かを書くことが即ネタバレになりそうなので書けないが、はじめは読むのが面倒に感じるくらい緩慢だが、1/4を過ぎたあたりから事態は急展開を迎えて面白くなってくる。

    ところどころ出てくるユーモアが基本的に風刺というか皮肉が効いているし、多少偏見かもしれないが、フランス人は本当に皮肉とタブーと不平・批判が好きなんだなあと本書を読むとしみじみと感じる。

    現代においても我ら東洋の国々と西欧の文化や価値観の違いに如実に表れていて面白い。

    そして後半ラストは我ら個々の人生に対するテーゼであり、熟慮できたのもよかった。

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    2025年11月09日
  • 夜、すべての血は黒い

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    アルファの視点で語られるので言及されてないけど、どう見てもアルファは頭がおかしくなってる。病院に入れられてるし。
    戦争で人間性を失ってしまった人の語りという点では大岡昇平の「野火」とよく似ている。
    独特の文体の中に異文化が見えてとても良い。

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    2025年11月07日