イヴラヴェの作品一覧
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「イヴラヴェ」の「迂回」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
冷え切った気持ちを晴らすためヴァカンスに出かける夫婦。
最初からつまずく旅がはじまり、大雨のなか空港からホテルへレンタカーを運転中、車に何かぶつかった。
しかし、そのぶつかった正体を確認せずに目を背け、計画した楽しい旅行を実行しようとする。
不安がどんどん募りながら状況はさらに悪い方向へ展開していくストーリー。
結末に、なるほど、そうなっちゃうわけか。
と、ゾッとする感覚にスリラー?ミステリー?
となんとも不思議な読後感を覚えた。
主人公の夫の行動に苛立ちや失望感を感じつつ、妻の行動もなんとも理解しづらい。
これこそがこの作品の特徴で、行動や状況が淡々と進むなか、キャラクターの感情が詳細に描かれていないところが、読者の感情を物語の中に乗せたくなるのだと思う。
一般的な日本人の思想とは異なる部分が海外文学の面白さだと思っているが、作中の主人公の行動には、自分もそうしたくなるよね。と間違っていると頭ではわかっていても、逃避願望を理解できる部分もあり、より作品に引き込まれ楽しませてもらえたと感じる。
Posted by ブクログ
嫌な気持ちになるが、面白い。
子どもを車で轢いてしまったかもしれないという事実から逃れるために、どんどん追い詰められ、また、同乗者である妻も絡め取られ、悪い方へと巻き込まれてゆく感じが、『イソップ童話』のようであり『笑うセールスマン』のようでもあった。そして、いろいろ画策したにも関わらず、結局、被害に遭わせたかもしれない子どもと、同じ身のうえになろうとしているところが皮肉だなと感じた。
大それたことをしたかもしれない時に、直面せず、かえって大変なことになるというシチュエーションは、日常どこにでもありそうだし、自分の身のうえにも起きそうで恐ろしい。
Posted by ブクログ
まず、この小説を読んで思ったことは推理小説ではあるんだがはっきりとした事件や犯人が出てこなく、不思議な小説ということです。次にイタリア・シチリア島をせっかく夫婦で旅行している中、天気が大荒れで夫がさらに道を間違いまくっていくということです。
自分はイタリアを個人で旅行する際に、身の回りの物(特にパスポート)は肌身離さず持つということをさんざん言われましたが、結局イタリアを旅行することはありませんでした。でも、海外を旅行するときには身の回りのものには気をつけるということをこの小説を読んで改めて思いました。あと、夫が道の選択を間違った上に何かにぶつかったという現象は最後になっても解決されることはなく、あとは読者の想像に任せるということかなと思って、不思議だけど面白いミステリー小説を読んだなぁ、っと思いました。