矢立肇・富野由悠季のレビュー一覧
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1stガンダムのルナⅡ攻防戦の場面を切り取ったコミカライズ。
サイド7から脱出したホワイトベースの面々が逃げ込んだルナⅡ。そこに襲撃をかけるシャア部隊という構図です。
まだMSを動かせるだけのアムロ。歴戦のパイロットであるシャア。融通の効かないお役所のワッケイン司令。
ワッケインの「寒い時代と思わんか」が聞けるのはここですね。
大人になって思うのは、イレギュラーな存在の逃亡ホワイトベース隊に何かを任せるのは無理難題である、ということが理解できてしまうことか。組織ではそうなるよねぇ、というね。融通の効かない軍部というのが、アムロたち少年に対する大人としての敵なのだけど、それはそうなるよ、と思っ -
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新装版の2巻。セイバー登場からガルハナン解放まで。あのザムザザーみたいなMSってなんだったっけ?というか、この戦いの舞台も忘れているな。SEEDは2周したけど、DESTINYは1周しかしてない違いがこういうところで出ますね。
ラクスとアスランって、公にはまだ婚約者なのか。完全にカガリとできているから、無かったことになっていると思っていました。いやミーアなんだけど。このアイドル化したラクスにはびっくりした記憶。アイコンのラクスでなく、ただ消費されるアイドルとしてのラクス。後々の展開もあるけど、議長の策謀はずっと根を張り巡らされていたのだな、と感じますね。 -
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2024.1.26に公開されるSEEDの新作映画。それを受けて発売された新装版です。旧版を持っていないのでちょうどいいと思って購入です。まあ、かつてはガンダムは宇宙世紀だけ知ってればいいかな、なんて思っていた時期もあったのでね。懐かしい。そして、楽しみを自ら閉ざしてしまう自分の愚かさにドロップキック。
アスランを主人公に据えて、彼の視線から描かれるSEED DESTINYということですが、アニメでもシンではなくてアスランじゃなかったっけ?前半はアスランで、後半はキラ。それがDESTINYでしょ。
そんな風に茶化されてしまう不遇な主人公でしたねシン。
映画見る前の予習として、DESTINYの -
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「隊長のザクさん」2巻。なんとソロモン司令になってしまいました。ガンダム撃退という功績は流石に大きい。と出世に喜ぶ暇もなく、地上方面軍への異動命令。
理由?バカッターで炎上したから。雑誌掲載時の時事ネタですね、アイスケースに入ってるので。ただ、この時事ネタ風化しているよなぁ、と思えない世相が悲しい。SNSのおでんやスシローのような炎上は、10年周期で起きるような気がしてならない。忘れた頃に次の世代の事件が起きるという、過去から学習できない10年周期。
やだねー。
地上へ左遷させられたザクさん。彼が出会ったのはモビルワーカーにアッガイの兄妹と、連邦のジム。
アッガイ兄妹のエピソードが、ミハル -
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「機動戦士ガンダムさん」内の作中劇「隊長のザクさん」。
ガンダムエース掲載時から楽しみにしていたシリーズが、一気読みできるように全3巻に編集されて発売。中間管理職の悲哀のザクさんが主人公ですね。
1巻で一番好きなのは、旧ザク爺さんにビビるドムのシーン。若造がイキってんじゃねぇぞ、の古兵の凄みがあります。かっこいいよね旧ザク爺さん。
旧ザク爺さん、ビグザム司令、ファイアパターンゲルググ、ギャンと人間関係こんなに絡み合ってるとは思わなかったよ。中間管理職のしんどさもあるけど、人間関係だけで疲れてしまいますよ。
ストレスから逃げ出してバーテンやったり、急な転勤でジャブローに行ったりするザクさん。 -
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機動戦士ガンダム・水星の魔女の外伝「ヴァナディースハート」。公式外伝という煽りと、登場するMSのルブリス・ジウの巨大腕にひかれて購入。まあ、アニメ本編が面白かったというのも大いにある。ルブリス・ジウって王虎みたい、と思ったけど王虎はデカい丸太というか柱でした。なんかと勘違いしてる。
物語はアニメのプロローグ後の地球から始まります。
ルブリスのパイロットのキユウとGUND研究者のヴィルダ・ミレンの二人の旅。
天真爛漫なキユウですが、無邪気ゆえの邪気にも転がってしまうほどの危うさがあります。その心の成長を描いてゆくのが骨子かな。心の成長が母親への依存で止まってしまっていたスレッタのことがあるので -
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U.C.0097。ラプラス事変の一年後の地球圏。消息不明となっていたユニコーンガンダムの3号機「フェネクス」。フルサイコフレームMSをめぐって騒乱再び。
というざっくりストーリー。
小説版も劇場版も見たけれど、人類の進化の先にあるニュータイプ。人と人とが誤解なくコミュニケーションをとることのできる存在、というニュータイプの定義(だいぶ端折った言い方)に沿っているのであれば、その行き着く先がリタのような精神生命体になってしまうというのは悲しすぎるよなぁ。普遍的無意識の存在になってしまった、という考えであるならば「誤解のないコミュニケーション」は可能なだろうけども。
その存在はララァが代表だと思 -
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逆襲のシャアでアクシズ・ショック後に生死不明となったアムロ・レイ。彼の足跡をキッカ・コバヤシがたどる、という物語です。
ホワイトベースの一員として共に一年戦争を経験したキッカ。あのカツ、レツ、キッカの子供たち。彼女が成長して、戦争の続いている宇宙世紀をアムロを通じてどんな風に描くのか。しかし、キッカがねぇ。彼女自身が、一年戦争から続く戦争の時代をどのように生き延びてきたのか、それをどう感じているかも気になるし、これから再会するかつてのクルーの面々とどんな会話をして、どういう感情もを持つのか、が気になります。
アムロの伝記かあ。ノンフィクションだと検閲対象になりそうだけど、「ピューリッツァー」 -
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ゼータプラスを駆る防衛隊員はここで退場か……。そもそも名前が明かされていない時点で事前に示唆されていたとも言えるんだけど
ゾルタンが切り札のつもりで出撃させたⅡネオ・ジオングがとんでもない事に…!というよりナラティブがヤバいパターンか、これ?
『UC』ではユニコーンとバンシィ等多くの者を苦しめたラスボス機体の後継機、それを一瞬とはいえ新主人公がジャックしかけるなんて……
NT-Dすら超越するニュータイプ。幾度も戦場をひっくり返してきたニュータイプがここに来て見せる新たな奇蹟。ただ、ヨナのそれは方向性を持たないから誰かを助けるものではなく、破壊する力になりかねないわけで…
ようやく明かさ -
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ガンダムシリーズは幾つか視聴したこと有るけど、SDガンダム系って全く触れたこと無いものだからイマイチ判らないままなんだけど、SDには小さいなりの良さがあるようで。可愛さと格好良さが同居していると捉えることも出来るのか
ここでつぼみのガンプラ作りがメインになると思っていただけに神崎まで作りたいと言い出すとは思わなかったけど。あと、これまで神崎にガンプラの組み立て方や塗装を教えていた桃香の指導なしで組み立てるのも驚きの展開だけど
高校生が時間取れなくて、社会人と大学生が一緒にガンプラ作ってるって不思議な光景……
その組み立て・塗装の中で進路に迷うつぼみの参考になる言葉が不意に出てくるのは本作らし -
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フェネクスの暴走と失踪、そしてリタの行方不明。これらが描かれた事でようやく『不死鳥狩り』の物語が本格始動したように思えるよ
また、本作だけに関わる『不死鳥狩り』の始まりだけでなく、ダカール演説に絡む宇宙と地球の対立、そして強化人間への注力などこれまでの宇宙世紀にも関わる部分が描かれたのは印象的
こういった描写が挟まれる事により、今回の騒乱がごく一部の人間達の物語ではなく、ニュータイプそのものを巡る因縁に含まれる歴史の一つだと感じられるね
ただ、そこに巻き込まれたリタ達にとってそういった歴史はそれはそれで関係のないのだろうけど
『奇蹟の子供たち』として注目を集めてしまったリタ達がテレビの面白ネ -
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生身でMS似の登場人物たちが繰り広げるガンダムストーリーUC版。生ファースト時の設定をそのまま流用(同じ時間軸の未来を舞台に)しているのだけれど、前回に比べて無理やりというか若干投げやり感を感じた。
生ファーストの時は主人公が能動的にガンダムに寄って行っていたのに対し、今回はあくまで主人公は知らずに動かされている形(かつMS似のキャラというよりは本家登場人物役のキャラが主体)なので、そう感じたのかもしれない。逆にずっと原作のストーリーラインに乗っている形にはなっている。
オードリーの設定が何をしたかったのかよくわからないし(単に名前オチ?)、まあ、なんにせよ読む人を選ぶ作品か。