【感想・ネタバレ】新装版 機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE ３のレビュー

久織ちまき / 矢立肇・富野由悠季

「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」24年1月26日公開記念して「機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE」が新装版で復活！

[ブクログ · ★★★☆☆]

新装版3巻。ミーアとのベッドシーンから始まります。慌てすぎでしょアスラン。そりゃあ、朝起きたらベッドにかつての婚約者の偽物がいたら驚くか。据え膳ってやつと割り切ってしまってもいいのでないかな、と思わないでもないけど、そうすると現在の状況に悩みながら、最善の道を取ろうともがくアスラン・ザラという存在ではなくなってしまうんだよな。据え膳って、ある意味では合理的判断と言えなくもないと思うので。ミーアはそういうつもりだしな。恋人同士ならば、当然という感覚なので。
キラ、アスラン、シンに共通するのは思想的に潔癖である点ではないかな、と思います。だから、過去を許せない、現実から目を背けられない、未来への道筋を諦めない。
最善ではないかもしれないけども、自分が今できることを、最善に近いであろうことを選ぶ、というのがアスラン。迷いがあるから、DESTINYでも部下から信頼を得られず、仲間を失ってしまいます。

3巻の内容は、フリーダム再臨、ハイネ死亡、セイバー撃沈、エクステンデッド工場、捕虜ステラと、中盤の山場です。