矢立肇・富野由悠季のレビュー一覧
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「隊長のザクさん」2巻。なんとソロモン司令になってしまいました。ガンダム撃退という功績は流石に大きい。と出世に喜ぶ暇もなく、地上方面軍への異動命令。
理由?バカッターで炎上したから。雑誌掲載時の時事ネタですね、アイスケースに入ってるので。ただ、この時事ネタ風化しているよなぁ、と思えない世相が悲しい。SNSのおでんやスシローのような炎上は、10年周期で起きるような気がしてならない。忘れた頃に次の世代の事件が起きるという、過去から学習できない10年周期。
やだねー。
地上へ左遷させられたザクさん。彼が出会ったのはモビルワーカーにアッガイの兄妹と、連邦のジム。
アッガイ兄妹のエピソードが、ミハル -
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「機動戦士ガンダムさん」内の作中劇「隊長のザクさん」。
ガンダムエース掲載時から楽しみにしていたシリーズが、一気読みできるように全3巻に編集されて発売。中間管理職の悲哀のザクさんが主人公ですね。
1巻で一番好きなのは、旧ザク爺さんにビビるドムのシーン。若造がイキってんじゃねぇぞ、の古兵の凄みがあります。かっこいいよね旧ザク爺さん。
旧ザク爺さん、ビグザム司令、ファイアパターンゲルググ、ギャンと人間関係こんなに絡み合ってるとは思わなかったよ。中間管理職のしんどさもあるけど、人間関係だけで疲れてしまいますよ。
ストレスから逃げ出してバーテンやったり、急な転勤でジャブローに行ったりするザクさん。 -
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機動戦士ガンダム・水星の魔女の外伝「ヴァナディースハート」。公式外伝という煽りと、登場するMSのルブリス・ジウの巨大腕にひかれて購入。まあ、アニメ本編が面白かったというのも大いにある。ルブリス・ジウって王虎みたい、と思ったけど王虎はデカい丸太というか柱でした。なんかと勘違いしてる。
物語はアニメのプロローグ後の地球から始まります。
ルブリスのパイロットのキユウとGUND研究者のヴィルダ・ミレンの二人の旅。
天真爛漫なキユウですが、無邪気ゆえの邪気にも転がってしまうほどの危うさがあります。その心の成長を描いてゆくのが骨子かな。心の成長が母親への依存で止まってしまっていたスレッタのことがあるので -
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U.C.0097。ラプラス事変の一年後の地球圏。消息不明となっていたユニコーンガンダムの3号機「フェネクス」。フルサイコフレームMSをめぐって騒乱再び。
というざっくりストーリー。
小説版も劇場版も見たけれど、人類の進化の先にあるニュータイプ。人と人とが誤解なくコミュニケーションをとることのできる存在、というニュータイプの定義(だいぶ端折った言い方)に沿っているのであれば、その行き着く先がリタのような精神生命体になってしまうというのは悲しすぎるよなぁ。普遍的無意識の存在になってしまった、という考えであるならば「誤解のないコミュニケーション」は可能なだろうけども。
その存在はララァが代表だと思 -
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逆襲のシャアでアクシズ・ショック後に生死不明となったアムロ・レイ。彼の足跡をキッカ・コバヤシがたどる、という物語です。
ホワイトベースの一員として共に一年戦争を経験したキッカ。あのカツ、レツ、キッカの子供たち。彼女が成長して、戦争の続いている宇宙世紀をアムロを通じてどんな風に描くのか。しかし、キッカがねぇ。彼女自身が、一年戦争から続く戦争の時代をどのように生き延びてきたのか、それをどう感じているかも気になるし、これから再会するかつてのクルーの面々とどんな会話をして、どういう感情もを持つのか、が気になります。
アムロの伝記かあ。ノンフィクションだと検閲対象になりそうだけど、「ピューリッツァー」 -
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ゼータプラスを駆る防衛隊員はここで退場か……。そもそも名前が明かされていない時点で事前に示唆されていたとも言えるんだけど
ゾルタンが切り札のつもりで出撃させたⅡネオ・ジオングがとんでもない事に…!というよりナラティブがヤバいパターンか、これ?
『UC』ではユニコーンとバンシィ等多くの者を苦しめたラスボス機体の後継機、それを一瞬とはいえ新主人公がジャックしかけるなんて……
NT-Dすら超越するニュータイプ。幾度も戦場をひっくり返してきたニュータイプがここに来て見せる新たな奇蹟。ただ、ヨナのそれは方向性を持たないから誰かを助けるものではなく、破壊する力になりかねないわけで…
ようやく明かさ -
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ガンダムシリーズは幾つか視聴したこと有るけど、SDガンダム系って全く触れたこと無いものだからイマイチ判らないままなんだけど、SDには小さいなりの良さがあるようで。可愛さと格好良さが同居していると捉えることも出来るのか
ここでつぼみのガンプラ作りがメインになると思っていただけに神崎まで作りたいと言い出すとは思わなかったけど。あと、これまで神崎にガンプラの組み立て方や塗装を教えていた桃香の指導なしで組み立てるのも驚きの展開だけど
高校生が時間取れなくて、社会人と大学生が一緒にガンプラ作ってるって不思議な光景……
その組み立て・塗装の中で進路に迷うつぼみの参考になる言葉が不意に出てくるのは本作らし -
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フェネクスの暴走と失踪、そしてリタの行方不明。これらが描かれた事でようやく『不死鳥狩り』の物語が本格始動したように思えるよ
また、本作だけに関わる『不死鳥狩り』の始まりだけでなく、ダカール演説に絡む宇宙と地球の対立、そして強化人間への注力などこれまでの宇宙世紀にも関わる部分が描かれたのは印象的
こういった描写が挟まれる事により、今回の騒乱がごく一部の人間達の物語ではなく、ニュータイプそのものを巡る因縁に含まれる歴史の一つだと感じられるね
ただ、そこに巻き込まれたリタ達にとってそういった歴史はそれはそれで関係のないのだろうけど
『奇蹟の子供たち』として注目を集めてしまったリタ達がテレビの面白ネ -
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生身でMS似の登場人物たちが繰り広げるガンダムストーリーUC版。生ファースト時の設定をそのまま流用(同じ時間軸の未来を舞台に)しているのだけれど、前回に比べて無理やりというか若干投げやり感を感じた。
生ファーストの時は主人公が能動的にガンダムに寄って行っていたのに対し、今回はあくまで主人公は知らずに動かされている形(かつMS似のキャラというよりは本家登場人物役のキャラが主体)なので、そう感じたのかもしれない。逆にずっと原作のストーリーラインに乗っている形にはなっている。
オードリーの設定が何をしたかったのかよくわからないし(単に名前オチ?)、まあ、なんにせよ読む人を選ぶ作品か。 -
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読み終わった後、何と言ってよいのかわからない感情に襲われる問題作。
中身は、機動戦士ガンダムを生身で再現する男、木戸銭寺淡泊(きどせんじたんぱく)が、同じく生身でMSそのほかにそっくりな登場人物たちと、本家ガンダムストーリを無理矢理再現していくギャグマンガ。だが、本家同様ララァの登場とともに物語は一気に核心へと迫る。明かされる某ハリウッド映画を思わせる設定と、それを踏まえたシニカルなラストには複雑な気持ちになる。
絵柄は癖が強く読み手は選ぶかもしれないけど、よくこんなデザイン考えたなあと感心。そしてララァのあの名場面再現カットは秀逸。まさにカルト的一作。 -
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『ラプラスの箱』解放から1年が経った宇宙世紀が舞台の物語ですか。あれだけの騒乱と覚悟と願いの果てに『箱』が開かれたというのに、大して世の中が変わらなかったというのは虚しいね…
ただ、本作の場合は単純に『箱』解放から1年が経った世の中を舞台とするだけでなく、むしろジオンが地球にコロニーを落としてきた悲劇をこそ源流としているのか
予知のような形で人々を悲劇から救った三人の子供達、『奇蹟の子供たち』こそ新たなる騒乱の始まりのようで
源流のズレは新たなる物語の開始を意味するわけだけど、それでもUCとNTを繋ぐ存在が居れば物語は繋がっていると感じさせる。その役はあのマーサに任せられた感じか
ユニコー -
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圧倒的な物量でユニコーンやバンシィを押し潰さんとするネオ・ジオング。おまけにフル・フロンタルが見せてくるのは刻の終わりですか
どれだけの奇跡によって可能性が示されても変わらずに争いを続けた人類が行き着く先。それこそがフル・フロンタルが見たニュータイプとしての絶望か…
未来への可能性を考えられなくなったフル・フロンタルにバナージが示すのは「それでも…」という人間の可能性と刻の終わりに至らない永遠の光
正直、この辺りの描写の意味は観念的過ぎて自分にはよく判らなかったりするのだけど、空っぽの器でしかなかったフル・フロンタルが本物のシャア・アズナブルと巡り会えた、その一点でフル・フロンタルが持ち得な -
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サイアム・ビストが語る宇宙世紀の始まりと、そこに秘められたささやかな善意。
これから果てしない世界へ送り出される宇宙棄民への贖罪の一文。最初は何の意味もなかったそれがジオン勃興とニュータイプ神話に拠って意味が様変わりし、憲章に関わる人々を呪い縛り、それが知られた時に何が起きるか判らないという恐怖を刻み込んだ
それこそが『ラプラスの箱』の正体だったわけだ
いわば『箱』は可能性そのものだね。憲章の一文も未来の可能性に言及しただけ、その憲章を今持ち出しても連邦が認める可能性は少ない。だが旗印にしたい者達が新たな闘争の御旗として掲げてしまう可能性がある
ユニコーンガンダムを巡る一連の旅もいわば可能性 -
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本作において、かなり異質なエピソードを含むこの13巻。けど同時にネェル・アーガマでの内紛を描くことで異なる立場の集団による信頼や許容の難しさをこれでもかと表現しているね
前巻ではユニコーンが発する虹の光に包まれた事で連邦とジオンの間に和解への道が開かれたのではないかと思われた。でも、その程度の奇跡で和解できるなら、それこそアクシズショックの時に和解できていたはず
それを思い知らされる内容だったね
ネェル・アーガマに拾われマリーダも救出できた状況。ジンネマン達としてはそれだけで充分と言えるかもしれないのに、戦争が終わったわけではない彼らはその程度で平和なんて享受できない
というよりも対策と監視 -
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マリーダやミネバだけでなく多くの人を助けたいバナージ、ミネバだけを助けたいリディ。そこにこそ大きな差が生じてしまった気がするよ
体制に抗い続ける人間、体制に呑まれてしまった人間。そういった両者を前にしてザビ家の生き残りとして藻掻き続けるミネバが手を取りたい相手なんて決まってる
だからってあの状況で瓦礫から手を離して自由落下を選択するのは度胸があるとかそんなレベルじゃないけど
バナージを信じていたから飛べる。バナージなら助けてくれると確信しているから待てる
人を傷つけ殺すしか出来なかったユニコーンでようやく大切な人を助けられたバナージは大きな分岐点を正しく乗り越えられたように思えるよ
ミネバを