ダニエル・キイスのレビュー一覧

  • ビリー・ミリガンと23の棺 上

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    24人のビリーミリガンのその後を描いたノンフィクションストーリー。後に所謂「多重人格」ブームを引き起こしたビリーミリガンの統合までの本。こちらも上・下巻と別れています。人格の内情などが描かれているのはこちらかも。

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    2009年10月04日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ネタバレ

    「不朽の名作!」と言われる程の感動はしなかった。
    読み終わった後の何とも言えない感情がもどかしい。あっけなく終わった印象。

    家族との再会シーンが印象的。
    父親はチャーリィをチャーリィだと認識できなかった。きっと父親にとって息子の知能などどうでもよくて、ただ息子を愛していたんだろうなと思う。
    妹はずっと、兄の知能が上がることを望んでいた。だからこそ、再会した時に快く出迎えた。
    母親は再会を喜び、そして昔のチャーリィを重ねてヒステリーを起こす。息子をそのままに愛してやりたい。でも、知能のある子だったらどんなによかっただろう。

    科学者たちに、そしてアリスに。チャーリィは利用されたのか、それとも愛されたのか。最後まで、彼らの目にチャーリィは「人間」として写っていなかったように見えた。

    チャーリィが論文を完成させる直前に立てた問い、「どうしてここまで孤独なのか」。
    これに答えが出なかったことが、知能と人情のベクトルの差を表していて一番好きなポイントかもしれない。

    アルジャーノンの死がさらっと書かれたのは、世間がアルジャーノンを実験対象としてしか見ていないからだろうなと思う。

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    2026年09月10日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    日本で映像化されたドラマは2作とも拝聴していたので内容自体は新鮮味もなくある程度予測がついたが原作は一度読んでみたかったので読破できて良かった。
    執筆当時の障害者は偏見と差別に塗れていて読んでいて苦しくなる部分があったが人間の悩みの根底には親子関係が根強く影響していることが分かった。
    母親への愛情を得るために危険な手術まで受けて知能を得たいと願うチャーリーの直向きさには感動した。知能を得たことにより親しみや愛着というものが失われ孤独になっていく様が自分のように感じた。自分の不遇をないものにねだりするのではなくあるものを生かして生きていくしかない思える作品。

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    2026年08月12日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    昔読んで結末だけ覚えていたけれど、ここまで再度読み返してここまでかと思った。人ってなんなんだろう。チャーリーの孤独、幸せっていったい何なのか…気づいてよかったのか、気づかずに通り過ぎた方がよかったのか。それにしても人って悲しいけれど平等に関わっているようでそうでもないのかもしれない。自分もそんな場面があるんじゃないかと思うと誰かを馬鹿にしているんじゃないかと怖くなる。

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    2026年07月24日
  • 心の鏡〔新版〕

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    これはこれで面白いとは思うんだけど、やっぱり長い方のアルジャーノンに感服した身としては幾ばくか物足りなさを感じてしまった。業腹である。

    ただし、短編であるが故に人により薦めやすいという利点もあって、『アルジャーノンに花束を』は全人類に読んで欲しいから、今回のプロトタイプから読んで興味が湧いたら長編へと進んで欲しい。

    他編を読むと、ダニエル・キイスってSF作家だったのかってなる。最後の『ママ人形』だけ異色。

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    2026年05月10日
  • 心の鏡〔新版〕

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    ネタバレ

    チャーリーに起きたことって、これに近いことは人間誰しも起こりうることなんじゃないかと思った。大人になって子供の時を振り返ったり、衰えたり、認知症になってしまったりとか。
    それをチャーリーの人生としてぎゅっと凝縮して読者に体験させる構成はうまいな〜って思った。
    あとは、小さい子供の時だったり、認知症になってしまったりしたときでも、言語化がうまくできないだけで、普遍的な心の感受性は存在するんじゃないかっていうのを思った。

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    2026年01月17日
  • 五番目のサリー 下

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    ネタバレ

    サリーは、ロジャーの催眠術で人格統合されていく。
    相性のいい精神科医に出会えてよかった。
    素直に過去の自分を出すことができ、生きたいと感じるように。
    今のタイミングて読むのがきつかったので時間をおいて再読したい。

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    2025年10月03日
  • 五番目のサリー 上

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    ネタバレ

    サリーの中には、時々あらわれる4人がいる。デリー、ノラ、性的にあけすけなベラ、暴力的なジンクス。激しい頭痛が起こると別人格に変わる。ビリー・ミリガンほどではないが記憶にない自分が他人に見えていることは、どんなに恐怖か…
    下巻へ続く

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    2025年10月03日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    被虐待児は全国でかなりの人数に上ると思うが、その中で解離性同一性障害を発症するのはどのような特徴を持った人間なのか。
    ビリー・ミリガンは多才で知的にもかなり高かったようだけど、それも関係しているのか。
    そもそも人格なんてものがあるのは人間だけで、その人格が分裂していることが良いこととも悪いこととも見なせない。最終的にミリガンが社会の中で生き、生活していけるのならば「共同経営」でも「個人経営」でも「会社組織」だろうと問題は無いと言ったドクターコールの見解にその通りだなと思った。

    ミリガンは癌を患い亡くなったようだが、彼が晩年幸せな時間を少しでも多く過ごせたことを願ってやまない。

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    2025年08月23日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    昔、ドキュメンタリーみたいに淡々と語られるので、つまらなくて途中でやめたけど、読み直すと結構面白い。
    ただ、、兎に角登場人物が多い。

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    2018年05月13日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    主人公に据えられているはずなのに、徐々にビリーにうんざりしてしまったのはなぜだろうか。自分の望まないことを回避するように統合と分裂を無意識にコントロールしているのでは?とか、自分が性根では善人なのだと喧伝したいがための正当化なのでは?という気がしてくる。
    作中の作家は中立であるように描かれていると思うが、一方で、実際のキイスはビリーに心を寄せていたのではないかとも感じた。
    そう感じたのに、ビリーに対して上記のような感想を覚えたのが少し不思議だったけれど、それがこの作品の妙なのかもしれず、また最後の方はストーリーが一進一退だから、そのためかなとも思う。

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    2017年03月21日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    はっとしたのは、弁護士や医師たちが私生活を破綻させたり名誉を傷つけられたりした描写があり、何かを守る側に立つ人は強い信念のもと立脚してはいるものの、ただの人間にすぎないと感じさせられたこと。
    淡々とした筆致だと思うのだが、正義のレッテルのない防御戦の辛さが滲む。

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    2017年03月21日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    1977年、ビリー・ミリガンは連続レイプ犯として逮捕された。だが、本人には全く犯行の記憶がない。精神鑑定の結果、彼の中には複数の人格が存在し、犯行はそのうちの一人によるものという事実が明らかになる。初めて『多重人格』により無罪となった男のノンフィクション。

    『ザ!世界仰天ニュース』でも放送され、実際の映像も残っているビリー・ミリガンという人物について、本人へのインタビューや関係者の証言をもとに『アルジャーノンに花束を』で知られる作家が記録作品とする。

    ビリーは幼少のころ、父親の自殺を目撃したころから精神の分裂が始まってしまう。そして分裂が加速したのが、再婚相手となったチャーマーによる虐待やサディスティックな性的暴行や暴言だった。

    ビリーの体の中では、暗い中に白くスポットが当たったような部分があり、その周りに何人もの人格が待機している。そして、スポットに進んだ人格が表面に現れ、意識をもつという感覚をもっている。

    基本人格であるビリーは、高校生のときに自分が知らない間に時間が過ぎていることに悩み、自殺を試みる。しかし、学校の屋上から飛び降りる寸前で、レイゲンという人格がスポットに現れ、自殺を免れて以来、ビリーの人格は眠らされることとなる。

    ビリーの人格の何人かを紹介すると、誰がスポットに出るかをコントロールする「アーサー」。アドレナリンの流れを自在に操り、女性と子供を守る「レイゲン」は、危険な場所では優位に立ち、暴力的な行為をすることもある。「アレン」は口先がうまく、他人を巧みに言いくるめることができ、クリスティーンは3歳で、他の人格から愛されている。

    アーサーがスポットに出ることを許している10人の人格の他に、好ましくない特色をもつため、アーサーによって「好ましくない者たち」とされ、スポットに出ることを許されていなかった13人の人格には、軽犯罪を繰り返す「フィリップ」や強盗を計画する「ケヴィン」、自慢や気取りで努力をしないマーティンという人格もあり、23人が統合された人格である「教師」は、他の人格が身につけている技や知識を操り、ユーモアある人物とされている。

    YouTubeで実際の映像も見てみたけど、すごく不思議で興味深い内容で、人間の精神や脳、心の働きや可能性をも感じる内容だった。
    実際のビリー・ミリガンは、今も健在のようだが、治療の結果、基本人格であるビリーがスポットをコントロールしていて、スポットの周りには他の人格もいるけど、もうスポットには出さないようにしているらしい。
    今回上巻を読んだだけだが、同ページ数くらいの下巻が残っている。内容的には終息に向かっている、ビリー本人や関わった人たちにとっては苦痛で悲惨だっただろうけど、読み物としては、これからの展開がどうなるのか、一波乱も二波乱もありそうで楽しみだ。

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    2016年04月29日
  • 眠り姫 上

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    ネタバレ

    プロローグと矛盾する方向でストーリーが展開しているのに違和感を覚えながら読み進めていきました。

    上巻では、その答えは出ず、下巻につながっていくようです。

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    2016年02月17日
  • 五番目のサリー 下

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    5つの人格を持つサリー。
    カウンセリングをしていき、順調に人格を一つにまとめていくのですが
    一番最後に残った、人格がこれまた手強い。

    カウンセラーと患者との付き合い方も難しそうだー。
    無関心でもダメ、親しくなりすぎるのもダメ。
    患ってる本人も辛いだろうが、周りの人や主治医も大変なんだろうな。

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    2014年01月28日
  • 五番目のサリー 上

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    アルジャーノンに花束をの作者が書く、多重人格の一人の女性の話。

    コロコロと人格が変わるので、誰の気持ちで語られているのか、ついていくのが少し大変でした。
    しかし、なんとも生活していくのが困難な病気ですね。
    下巻で多重人格になってしまった理由がもっと詳しく書かれていればいいな。

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    2014年01月26日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 下

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    政治ゲームに巻き込まれ、ビリーが非常に不当な扱いを受けていることに腹が立った。多重人格者の艱難辛苦というより、権力闘争に利用された者の闘いの記録だと思われる。最後には自由になれて良かったが、これからも大変だろう。「ビリー・ミリガン」は知られているから、どこに行ってもついてくるものがあるんだろうな。

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    2012年01月29日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 上

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    「24 人のビリー・ミリガン」の続編。州立ライマ精神障害犯罪者病院への移送されたビリーが、過酷な場所でどのように生き抜いてきたかの記録。人格達がわりかし互いに協力的になってきているので、多重人格者としての苦しみよりも、ろくな治療も受けられない病院でどう切り抜けてきたかが主題となっている。薬漬けでゾンビのようにされ、介護人に殴られることが日常となっている患者達。ビリーと人格達の戦いが始まる。

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    2011年12月24日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 下

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    ビリーがようやく多重人格の問題と向き合うような内容で、早足で話が進んでいくような印象でした。
    相変わらず裁判と病院が中心ですが、最後に落ち着いたビリーの様子が書かれていてホッとしました。

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    2011年10月10日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 上

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    「24人のビリー・ミリガン」の続編。
    前作で中途半端にしか書かれていなかったことが、しっかり書かれているが、精神病院の話が中心で、前作より重たい感じになっています。

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    2011年10月10日