あらすじ
時と場所を選ばず突如眠りに落ちてしまう睡眠障害、ナルコレプシー。少女のころからこの奇病に悩んでいた31歳のキャロルは、ある日発作を起こし、何日も続く昏睡に陥ってしまった。その間、彼女の娘のエレナが男友達とともに他殺死体で発見されるという事件が起こった。キャロルは詳しい事情を知らないはずなのに、催眠状態に誘導されると、驚くべきことを語りはじめた。「娘たちを殺したのは夫のロジャーである」と…。
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Posted by ブクログ
最初の段階で『誰が』は判明したので上下巻にするほどの内容ではないなと思った。動機の点でもなんとなく察せられるし、登場人物の中では唯一と言っていい不快な人物だという印象を受けたので、ミステリとして読むのではなく、『眠り姫』と呼ばれた女性の周囲を取り巻く人物達の群像小説のような感じで。
ダニエル・キイスはこの本が最初だったのでとりあえず別のを読むかという気にはさせられた。なので次は『アルジャーノンに花束を』でした。
Posted by ブクログ
プロローグと矛盾する方向でストーリーが展開しているのに違和感を覚えながら読み進めていきました。
上巻では、その答えは出ず、下巻につながっていくようです。
Posted by ブクログ
ユング心理学をちょこっとかじった人なら涙を禁じ得ない戦慄の一冊。心理学医の作者が小説仕立てで語る人間の「こころのかたち」。ヒロインが体験した過去の暗い出来事が、読み終わった後も日常生活のなかで突然フラッシュバックして傷つくこと度々。日常風景と交錯させて描く人の心は、ありふれた風景だけに現実味を増して、トラウマを植え付けてくれる。