ダニエル・キイスのレビュー一覧

  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ◯賢いってそれだけに正義になるものではない

     人は、子供の頃から、学校教育の影響もあって、「テストで点が取れる・賢い」=「すごい、正しい」と言う意識が刷り込まれている。しかし、この本を読むと、それだけでは「すごい、正しい」とは言えないことがわかる。むしろ、賢さが人を落ちぶれさせることもある。

     読んでいるうちに、主人公の苦悩や傲慢さが痛いしく見えてくる。しかし、これは自分にも当てはまるところあるよなぁと想いながら読んでいた。自分の痛いところを突かれるような感覚もあった。

     最後に、普段聴く曲の歌詞も引用する。Mrs.Green Appleの「breakfast」の歌詞で「馬鹿でもいいんだ

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    2026年01月18日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ネタバレ

    Audible
    名前だけ知っていていて、読もう読もうと思っていた作品をようやっと。
    知的障害の話だとは知らなかった。
    初めは拙い言葉を使うチャーリーが可愛かったが、次第に賢くなり、教授や博士よりも賢くなってしまったことに驚き、なんだか好かない性格になってしまったと思った。しかし、またどんどんと衰えていき、また拙い言葉を使い始めたチャーリーを、最後には可愛いではなく、切ないと思ってしまった。
    賢くなって周りの人間の言動が理解できるようになった時、理解できなかった時の記憶を覚えているのは辛い。同じ人間なのに。

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    2026年01月17日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    実験によって知能が高くなったチャーリーが最後にはもとに戻ってしまったことが衝撃的でした。経過報告の内容がどんどん複雑になっていく過程がおもしろかった。家族や恋人チャーリーの心情の変化が、せつなく感動しました。

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    2026年01月17日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    IQだとか頭の良さ以前に心の豊かさが大切なのだと感じた。
    特に主人公のIQが上がったことで今まで気づいていなかった人の悪意に気づいてしまうところが苦しかった。
    チャーリィにとってハッピーエンドでありますように

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    2026年01月16日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    後半結末まで本を閉じる事ができず、時間を忘れて読み耽ってしまった。

    本作は「もし人間の知能を人工的に高めることができたら、いったいどういう事になるか?」というアイデアから書かれた小説である。

    知的障害をもつ主人公チャーリーが語る「けいかほうこく」というページから始まり、彼の一人称視点で私たち読者は物語を読み進めていく。彼の心理描写や自分自身の変化に対する葛藤への共感、そして彼の純粋さ、誠実さに心を打たれる人は少なくないはず。

    ただ序盤の独特な文章や、中盤からの人間関係の重さ、生々しさなどから読むのを挫折してしまう人が一定数いる事も納得。個人的には大学生以降になってから読むのがベストかと。

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    2026年01月15日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    最初はチャーリーがどんどん頭が良くなるワクワク感があってどんどん読み進めてしまう!
    知能を得ると幸福に気づくことも多いが、同時に不幸にも気づいてしまうこともある。頭がいいからといって必ずしも幸せになれるわけじゃないんだなぁという気づきが得られた。

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    2026年01月12日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ネタバレ

    最後の、自分の知能の状態をエスカレーターで例える場面が切なかった。知性が低くても高くても、それが自分と自分の愛していた人々の間に楔を打ち込むことになってしまった。
    パン屋の新米のクラウスがチャーリーをからかったとき、ギンピイたちはチャーリーを庇った。チャーリーがもとに戻ってかわいそうだから?人として接しようという気持ちの変化?なんだろう。


    チャーリーは幸せだったよね。そうだといいな。

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    2026年01月11日
  • 五番目のサリー 下

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    人間が住む世界や宇宙は広い。
    そして、個々の人間の内面も同じくらい広い。
    と思えた。

    本当の私。ありのままの私。自分探し。
    とかの類の言葉や行動は、自分を矮小化してしまうなーとも感じた。
    そんなもので見つけられる、わかるほど私は明確でも小さくもない。

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    2025年06月19日
  • 五番目のサリー 上

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    アルジャーノンから流れてこの本にたどり着いたが面白い。
    多重人格、解離は病だとされている。しかし、一つの自分の枠に勝手に収まっているだけで、本当は実はいろいろできるんじゃないかな、やりたいんじゃと思った。

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    2025年06月10日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    チャーリィやさしいね 知的障害を持ちながらパン屋ではたらく優しいチャーリィが、人工的に知能を高くする手術を受けて圧倒的なスピードで天才になっていく。動物実験で天才となったアルジャーノンの退行していく様子から、自分の未来を完全に予測したチャーリィが、退行していく自分自身の知能に対しても「新しいことを覚えれば下降するエレベーターに乗っていても今の階にとどまれるかもしれない」と本を読み勉強していく様に、この人はすごく純粋で優しい人だと思った。人のせいにしないで自分のやることに一生懸命になれるチャーリィが、作者の経験や出会った人から着想を得て描かれているのはあとがきで知った。きっと作者のダニエル・キイ

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    2026年01月12日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    『アルジャーノンに花束を』が良かったので。

    私のビリー・ミリガンに関する知識は、多重人格の犯罪者、といったものだった。実際読むまではその”犯罪”は殺人だと思っていた(なぜだ)。
    多重人格という題材はある意味アイキャッチーで、興味本位で書かれたものには食指が働かず、よって本書にも手が伸びなかった。
    ノンフィクションというのもためらった理由の一つだったのだが(現実は救いがないからだ)、本書はまるで小説のようだった。

    一気に読んだ。

    まずはダニエル・キイスは誠実に描こうとしており、私の勝手な先入観とは全く異なり、決して興味本位の本ではなかった。
    執筆のきっかけはビリー本人によるものであり、ビリ

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    2023年07月05日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    匿名

    購入済み

    言わずと知れた名作。
    書き方も独特で、ある出来事がきっかけで運命が狂わされた主人公の心情が丹念に描かれている。
    真実は恵みなのか、それとも呪いか。
    切なくて胸が苦しくなるような作品が好きな人にオススメしたい

    #切ない #泣ける

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    2023年02月14日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    ネタバレ

    辛い現実を前に、人格を分散させることによって心を保ち、命を守る。そんなこともある人間の精神や脳の不思議。一人ひとりの人格はビリーが生み出したもののはずなのに、統合されていくと一部の人格だけしか表れなかったりする。

    じゃあ、本当のビリーって??

    そんな問いは、場面によって顔を使い分けることにも重なるようで。友人と過ごす自分、家族と過ごす自分、恋人と過ごす自分、一人で過ごす自分。どれも現実で本物なのに、本当の自分に悩んだりする。もしも、これらが統合されて一つの顔しか持てないのなら、どの自分が残るんだろうか、なんて。

    ー現実の世界を閉めだすことによって、ぼくたちは自分たちの世界で平和に暮らせま

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    2022年05月05日
  • 五番目のサリー 下

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    一人一人の人格が本人に統合されていく過程が下巻であり、最終的に一人の人間である五番目のサリーが誕生する。
    人は誰でも防衛本能を持っている。危険に遭遇した時、どのような方法で防衛するのか。彼女の場合は別人格を作り、自分は記憶喪失になり、創造した人格に全てを委ねるという方法だった。サリーは、最後に残った凶暴な人格のジンクスに対して謝罪をする。ジンクスには辛い体験だけを担当させてしまっていたからだ。そしてすべての人格が融合し、彼女は怒りや苦しみも含めて内在する完全な個人となる。

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    2022年04月05日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    自分の心を守るために、人はいろいろな反応をする。多重人格もその反応の一つ。

    空想の人格なのだけど、その一人一人が「人格」と言われるのを嫌うように、それぞれに過去があり個性のある別の人のように思う。実際にどこまで表情や仕草、口調が変わるのかは分からないけれど、訛りはなかなか真似できるものじゃないだろうし、どこで彼はそういったものを習得して一人一人を生み出していったのかと興味がわく。それを23人分も。
    そうまでして守られる、人の心の不思議。

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    2022年04月04日
  • 五番目のサリー 上

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    全く別の人格が、都合の良い場面で登場するというのは、実は理にかなっているのではないかと穿ってしまう。
    主人公は本来引っ込み思案でオドオドした性格。別人格では、明るくて陽気な人格や、冷静で知的で芸術家肌の人格など、私もほしいと思うような羨ましいものもある。凶暴な人格もあるが、戦わなければならない場面も生活には存在する。
    もちろん、それらの人格がきちんと意識下にあり、コントロールできれば、という条件がつくだろうが。
    不思議なことだが、本人が見たら全く理解できない書籍を別人格が読破していたり、難解な数式をいとも簡単に解いてしまうというのは、多重人格者には本当にあり得るのだろうか?24人のビリーミリガ

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    2022年04月03日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    「アルジャーノンに花束を」を読み、同じ著者の作品を読みたいと思い手に取りました。
    題名は聞いたことがありましたが、こんな衝撃的な内容がノンフィクションとは信じられないと思いました。別の人格になる事で自分を守らなければ余りにも辛い現実のビリーの運命がこれからどうなるのか、下巻を読みたいと思います。

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    2021年08月07日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    ネタバレ

    新品で上下巻揃えて買っていたのに途中まで読んで積読していた本作。久しぶりにISOLAを読んだのをきっかけに、数年の時を経てまた読み始めた。

    感想は下巻の方にまとめるとして、
    とりあえず、翻訳された本にしては格段に読みやすかった!
    きっとダニエル・キイスの文章も読みやすいものなんだろうし、翻訳者の方も優秀なんだろうなぁ。

    時間を奪われている、気づくと違う場所にいる、という表現でファイトクラブを思い出した。
    多くの作品に影響を及ぼしているはずなので、これはしっかり読まなくては…。

    それにしても映画はいつやるんだろうな〜。スプリットのマカヴォイの演技がすごかったのでレオ様にも期待しちゃいます。

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    2021年04月28日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    ネタバレ

    アルジャーノンに花束をの作者ダニエル•キースによる実際に存在したビリー•ミリガン氏について書かれたドキュメンタリー小説。

    この小説は上・下の2巻構成であり、上巻は主にミリガンにいる人格の解明と人格が分裂するに至った経緯が書かれている。下巻は前半に事件が起きるまでのミリガンの半生、後半にミリガンを刑務所に入れないようにするために世間のバッシングと戦ったミリガンと医者たちの奮闘が書かれている。
    この物語はアメリカで起きた3件の婦女暴行事件の犯人であるビリー•ミリガンが捕まったところから始まる。
    逮捕され勾留されたミリガンは様子がおかしかった。子供のように怯えていたかと思えば、あるときは知的なイギ

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    2021年02月25日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    これが実話であり、他にも精神分裂病苦しんている人々がいることは真実であると考える他ない。
    幼少の頃の虐待によることが要因であるならばこのような事象を広く世間に認知され、虐待のない世の中になることを願う。虐待する側も病んでいるのだろうし、病が伝染すると考えさせられる。
    ビリーの場合、主人格を乗っ取る交代人格による性犯罪で窮地に陥るが、その犯罪履歴を持つものが身近にいるのは確かに恐ろしいし、隔離しておくべきとの主張もよくわかるので難しい問題である。
    その犯罪、フィリップが主犯であろうが、レイゲンの暴走による所が大きいと感じた。
    多国語を読み書きできる人格がいるのも驚き。自分の脳にも強いきっかけがほ

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    2020年09月27日