ダニエル・キイスのレビュー一覧

  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    生きていく上で大切なのは知能だけでなく、愛を与えたり、受け入れたりする能力なんだとチャーリイを通じて学んだ。

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    2025年12月14日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ネタバレ

    あんなに虐げられてたお母さんを知能が高くなっても「許す」ことができる、、、チャーリーの優しさが残っているシーンがぐっと来た。対立とか理不尽が目につきやすい世の中だけれども真の優しさを持った人間になりたい、なれるかな?と考えさせられる作品でした。

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    2025年12月11日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    チャーリィの能力の変化が、用いる言葉の変容から読み取れる構成が印象的だった。頭が良くなって周りの人にただ愛されたい、受け入れられたいという純粋な希望が、賢くなることによって反対に遠ざかっていくのが読んでいて苦しくなった。アルジャーノンの存在は彼にとって、自分の未来を示唆する、恐ろしさを感じさせる存在であり、最後の心の支えであったのだと思った。

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    2025年12月08日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    この感想書く時に、主人公の名前忘れて、彼と同じ体験(後半の失っていく感じ)をしている錯覚に陥って、やばいと思った。

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    2025年12月07日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    人を人たらしめているものは、なんだろうか。
    人の尊厳を守るとは、どういうことなんだろう。
    笑わない、邪険にしない、しないことはできる。でもそれって、見て見ぬふりをしているだけなのでは?現実から目を背けて、自分の世界に侵食してこないよう逃げているだけなのでは?
    障害の有無にかかわらず、
    人と相対するとき、
    純粋に相手を尊重することってできているんだろうか。
    大人になるたびに友だちができなくなっている、人と純粋な会話ができなくなっていることの要因って、なんなんだろう。

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    2025年12月06日
  • 心の鏡

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    ⚫︎感想
    どれも、人間のある感覚や能力が研ぎ澄まされたとき、本人は、周囲の人々はどうなるか?という物語たちを通して、人の心理描いている。
    表題の「心の鏡」は、相手の先入観通りに振る舞える能力を持つ少年との対峙によって、自分自身を曝け出し、自分自身をみつめ、相手を信じ、直視できるのか?という問いが物語として描かれている。多かれ少なかれ、きっと人間は誰しも、そういった先入観で他人を判断して、そういった自分に気づき、気づかないふりしたり、否定したり、といった視点で周りの人間を見ているのだ、ということを伝えたかったのだと思う。
    長編「アルジャーノンに花束を」の原型、短編の「アルジャーノンに花束を」は、

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    2025年10月23日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    高校生のときか,大学生のときか,とにかく若かったころに一度読んだことがある.
    でも「名作」と聞いて手に取ったその本のこと,あまり覚えていない.
    いや,むしろ何にも残っていなかった.
    面白くなかったな,って感想だけが,なぜかくっきり記憶にある.

    で,いまの自分で再読してみた.

    結論から言うと,やっぱり今回も物語として「めちゃくちゃ面白い!」とは思わなかった.
    でも,読後に残ったものはまるで違った.
    むしろ,今じゃなきゃ読めなかったな,と思っている.

    この本,SFの皮をかぶった,社会と人間の構造暴露本みたいなものだ.
    チャーリーという知的障害を持つ青年が,手術によって“賢く”なる.
    その過程

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    2025年12月15日
  • 五番目のサリー 下

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    人間が住む世界や宇宙は広い。
    そして、個々の人間の内面も同じくらい広い。
    と思えた。

    本当の私。ありのままの私。自分探し。
    とかの類の言葉や行動は、自分を矮小化してしまうなーとも感じた。
    そんなもので見つけられる、わかるほど私は明確でも小さくもない。

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    2025年06月19日
  • 五番目のサリー 上

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    アルジャーノンから流れてこの本にたどり着いたが面白い。
    多重人格、解離は病だとされている。しかし、一つの自分の枠に勝手に収まっているだけで、本当は実はいろいろできるんじゃないかな、やりたいんじゃと思った。

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    2025年06月10日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ぼくの代わりに花を添えてください  脳手術により飛躍的に知能が向上した実験用ネズミのアルジャーノン。知能障害を持つチャーリー・ゴードンはアルジャーノンと同じく脳手術を受ける。
     チャーリーは賢くなりたかった。賢くなれば周りの役に立てると思っていた。そして手術は成功、チャーリーの知能指数は爆発的に伸びていく。しかし、知能に精神的な成長が追いつかない。人との関わり方が解らない。
     手術前には感じなかった孤独に苛まれる。知能は伸び続け、ついにはチャーリーを手術した医師や大学教授さえも超えてしまう。そしてアルジャーノンに異変…。

     一人称の日記形式で物語が進む。チャーリーの知能がどんどん伸びていく様

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    2025年12月09日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    『アルジャーノンに花束を』が良かったので。

    私のビリー・ミリガンに関する知識は、多重人格の犯罪者、といったものだった。実際読むまではその”犯罪”は殺人だと思っていた(なぜだ)。
    多重人格という題材はある意味アイキャッチーで、興味本位で書かれたものには食指が働かず、よって本書にも手が伸びなかった。
    ノンフィクションというのもためらった理由の一つだったのだが(現実は救いがないからだ)、本書はまるで小説のようだった。

    一気に読んだ。

    まずはダニエル・キイスは誠実に描こうとしており、私の勝手な先入観とは全く異なり、決して興味本位の本ではなかった。
    執筆のきっかけはビリー本人によるものであり、ビリ

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    2023年07月05日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ネタバレ

    チャーリィの報告書という体で話が進んでいくのですが、賢くなる手術を受ける前と後で文体や使われている語彙に大きな差があることが日本語でも上手く表現されていて、原作ではどう表現されているのかが気になりました‼︎手術を受けたからといって、チャーリィがチャーリィという人間であることは何も変わりないはずなのに、実験者側の人々がチャーリィを実験動物のように扱っていることに気づいてしまい激怒するチャーリィの気持ちがとても苦しく思えました…。どうしても知能の低い人を下に見てしまう自分の心の醜さを突かれました…。

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    2025年12月21日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    匿名

    購入済み

    言わずと知れた名作。
    書き方も独特で、ある出来事がきっかけで運命が狂わされた主人公の心情が丹念に描かれている。
    真実は恵みなのか、それとも呪いか。
    切なくて胸が苦しくなるような作品が好きな人にオススメしたい

    #切ない #泣ける

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    2023年02月14日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    ネタバレ

    辛い現実を前に、人格を分散させることによって心を保ち、命を守る。そんなこともある人間の精神や脳の不思議。一人ひとりの人格はビリーが生み出したもののはずなのに、統合されていくと一部の人格だけしか表れなかったりする。

    じゃあ、本当のビリーって??

    そんな問いは、場面によって顔を使い分けることにも重なるようで。友人と過ごす自分、家族と過ごす自分、恋人と過ごす自分、一人で過ごす自分。どれも現実で本物なのに、本当の自分に悩んだりする。もしも、これらが統合されて一つの顔しか持てないのなら、どの自分が残るんだろうか、なんて。

    ー現実の世界を閉めだすことによって、ぼくたちは自分たちの世界で平和に暮らせま

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    2022年05月05日
  • 五番目のサリー 下

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    一人一人の人格が本人に統合されていく過程が下巻であり、最終的に一人の人間である五番目のサリーが誕生する。
    人は誰でも防衛本能を持っている。危険に遭遇した時、どのような方法で防衛するのか。彼女の場合は別人格を作り、自分は記憶喪失になり、創造した人格に全てを委ねるという方法だった。サリーは、最後に残った凶暴な人格のジンクスに対して謝罪をする。ジンクスには辛い体験だけを担当させてしまっていたからだ。そしてすべての人格が融合し、彼女は怒りや苦しみも含めて内在する完全な個人となる。

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    2022年04月05日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    自分の心を守るために、人はいろいろな反応をする。多重人格もその反応の一つ。

    空想の人格なのだけど、その一人一人が「人格」と言われるのを嫌うように、それぞれに過去があり個性のある別の人のように思う。実際にどこまで表情や仕草、口調が変わるのかは分からないけれど、訛りはなかなか真似できるものじゃないだろうし、どこで彼はそういったものを習得して一人一人を生み出していったのかと興味がわく。それを23人分も。
    そうまでして守られる、人の心の不思議。

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    2022年04月04日
  • 五番目のサリー 上

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    全く別の人格が、都合の良い場面で登場するというのは、実は理にかなっているのではないかと穿ってしまう。
    主人公は本来引っ込み思案でオドオドした性格。別人格では、明るくて陽気な人格や、冷静で知的で芸術家肌の人格など、私もほしいと思うような羨ましいものもある。凶暴な人格もあるが、戦わなければならない場面も生活には存在する。
    もちろん、それらの人格がきちんと意識下にあり、コントロールできれば、という条件がつくだろうが。
    不思議なことだが、本人が見たら全く理解できない書籍を別人格が読破していたり、難解な数式をいとも簡単に解いてしまうというのは、多重人格者には本当にあり得るのだろうか?24人のビリーミリガ

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    2022年04月03日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    「アルジャーノンに花束を」を読み、同じ著者の作品を読みたいと思い手に取りました。
    題名は聞いたことがありましたが、こんな衝撃的な内容がノンフィクションとは信じられないと思いました。別の人格になる事で自分を守らなければ余りにも辛い現実のビリーの運命がこれからどうなるのか、下巻を読みたいと思います。

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    2021年08月07日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    ネタバレ

    新品で上下巻揃えて買っていたのに途中まで読んで積読していた本作。久しぶりにISOLAを読んだのをきっかけに、数年の時を経てまた読み始めた。

    感想は下巻の方にまとめるとして、
    とりあえず、翻訳された本にしては格段に読みやすかった!
    きっとダニエル・キイスの文章も読みやすいものなんだろうし、翻訳者の方も優秀なんだろうなぁ。

    時間を奪われている、気づくと違う場所にいる、という表現でファイトクラブを思い出した。
    多くの作品に影響を及ぼしているはずなので、これはしっかり読まなくては…。

    それにしても映画はいつやるんだろうな〜。スプリットのマカヴォイの演技がすごかったのでレオ様にも期待しちゃいます。

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    2021年04月28日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    ネタバレ

    アルジャーノンに花束をの作者ダニエル•キースによる実際に存在したビリー•ミリガン氏について書かれたドキュメンタリー小説。

    この小説は上・下の2巻構成であり、上巻は主にミリガンにいる人格の解明と人格が分裂するに至った経緯が書かれている。下巻は前半に事件が起きるまでのミリガンの半生、後半にミリガンを刑務所に入れないようにするために世間のバッシングと戦ったミリガンと医者たちの奮闘が書かれている。
    この物語はアメリカで起きた3件の婦女暴行事件の犯人であるビリー•ミリガンが捕まったところから始まる。
    逮捕され勾留されたミリガンは様子がおかしかった。子供のように怯えていたかと思えば、あるときは知的なイギ

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    2021年02月25日