ダニエル・キイスのレビュー一覧

  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    私の語彙力ではどうもチープな感想になってしまうと思うが、読んでよかった作品。洋書は読んだことがなく、翻訳小説を初めて読んだ。故に慣れるまでカロリーを使い読むのに時間がかかってしまった。
    まず、構成が素晴らしい。最初は正直読みにくいたどたどしい文章が一般的なものになり、今度は高度すぎて理解に時間がかかる⋯この文章の流れが、まさに学習の流れという感じで読んでいて良かった。チャーリィの学習スピードには驚かされる。最後にまた最初のたどたどしい文章に戻るのが⋯⋯切なかった。チャーリィの視点で終始進むのが、この作品の肝だと思う。
    そして、知的障害者という題材への理解度。作者は誰よりも、知的障害者を一人の人

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    2025年11月13日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    正直、読みにくかった。

    けど…知能以上に大切なこと。
    それは愛情であるを感じさせてくれた本でした。

    チャーリーの葛藤は読んでいて、苦しかったけどね。

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    2025年11月08日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    冒頭の幼稚で誤字だらけの文章に心が折れかけながらも我慢して読み、終盤に出てくる同様の文章は積極的に理解しようと読んでいる自分(笑)

    チャーリーとアルジャーノン、同じ運命をたどる二人に花束を❗

    あと、お父さ~ん、気付いてくださ~い‼️

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    2025年11月08日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    幼児並みの知能しかないチャーリィゴードン
    もっと友だちのことを知ろうと頭をよくする手術をうける
    手術した白ネズミのアルジャーノよりも知能が低いゴードン
    いつしか知能が上がり周りの人が考えていることや自分に対する接し方に嫌気がさしてくる
    知能だけが良くなったことで友だちのことを知ることが出来るのか?
    知能だけでなく、家族・友だち・恋人から愛されているかが重要であり、また相手のことを考えられる思いやりの能力が大切である

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    2025年11月07日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ネタバレ

    ★4.2/5.0

    有名な作品で、ずっと読んでみたくて、でも買ってからなかなか読めずにいて、やっと読み終わりました。

    結構周りからの評価が高いイメージがあるなかで実際読んでみると、ちょっと難しかったなっていう感覚です。
    元々海外の作品だから、翻訳もかなり難しかったと思うし、特にこの作品はどう翻訳すれば良いか、かなり悩むところでもあるなぁとも思いながら最後まで読みました(訳者さんもあとがきで書いているけど)。
    個人的には、最初の頃にチャーリィが書いた経過報告が読みにくかったから、そこをついつい軽く読み流してしまったのが、この物語の深いところにまで気持ちを寄り添わせることが出来なかったのかも。

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    2025年11月06日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    途中からチャーリーの知能指数が上がり
    熟語や表現が難しくなり、かつてチャーリーが感じていた知識をつけたいという思いを自分も持ち
    自分はチャーリーなのだと思えた。
    結末を知った上でもう1度読む予定。

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    2025年11月06日
  • 心の鏡

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    ⚫︎感想
    どれも、人間のある感覚や能力が研ぎ澄まされたとき、本人は、周囲の人々はどうなるか?という物語たちを通して、人の心理描いている。
    表題の「心の鏡」は、相手の先入観通りに振る舞える能力を持つ少年との対峙によって、自分自身を曝け出し、自分自身をみつめ、相手を信じ、直視できるのか?という問いが物語として描かれている。多かれ少なかれ、きっと人間は誰しも、そういった先入観で他人を判断して、そういった自分に気づき、気づかないふりしたり、否定したり、といった視点で周りの人間を見ているのだ、ということを伝えたかったのだと思う。
    長編「アルジャーノンに花束を」の原型、短編の「アルジャーノンに花束を」は、

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    2025年10月23日
  • 五番目のサリー 下

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    人間が住む世界や宇宙は広い。
    そして、個々の人間の内面も同じくらい広い。
    と思えた。

    本当の私。ありのままの私。自分探し。
    とかの類の言葉や行動は、自分を矮小化してしまうなーとも感じた。
    そんなもので見つけられる、わかるほど私は明確でも小さくもない。

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    2025年06月19日
  • 五番目のサリー 上

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    アルジャーノンから流れてこの本にたどり着いたが面白い。
    多重人格、解離は病だとされている。しかし、一つの自分の枠に勝手に収まっているだけで、本当は実はいろいろできるんじゃないかな、やりたいんじゃと思った。

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    2025年06月10日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    『アルジャーノンに花束を』が良かったので。

    私のビリー・ミリガンに関する知識は、多重人格の犯罪者、といったものだった。実際読むまではその”犯罪”は殺人だと思っていた(なぜだ)。
    多重人格という題材はある意味アイキャッチーで、興味本位で書かれたものには食指が働かず、よって本書にも手が伸びなかった。
    ノンフィクションというのもためらった理由の一つだったのだが(現実は救いがないからだ)、本書はまるで小説のようだった。

    一気に読んだ。

    まずはダニエル・キイスは誠実に描こうとしており、私の勝手な先入観とは全く異なり、決して興味本位の本ではなかった。
    執筆のきっかけはビリー本人によるものであり、ビリ

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    2023年07月05日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    匿名

    購入済み

    言わずと知れた名作。
    書き方も独特で、ある出来事がきっかけで運命が狂わされた主人公の心情が丹念に描かれている。
    真実は恵みなのか、それとも呪いか。
    切なくて胸が苦しくなるような作品が好きな人にオススメしたい

    #切ない #泣ける

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    2023年02月14日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    ネタバレ

    辛い現実を前に、人格を分散させることによって心を保ち、命を守る。そんなこともある人間の精神や脳の不思議。一人ひとりの人格はビリーが生み出したもののはずなのに、統合されていくと一部の人格だけしか表れなかったりする。

    じゃあ、本当のビリーって??

    そんな問いは、場面によって顔を使い分けることにも重なるようで。友人と過ごす自分、家族と過ごす自分、恋人と過ごす自分、一人で過ごす自分。どれも現実で本物なのに、本当の自分に悩んだりする。もしも、これらが統合されて一つの顔しか持てないのなら、どの自分が残るんだろうか、なんて。

    ー現実の世界を閉めだすことによって、ぼくたちは自分たちの世界で平和に暮らせま

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    2022年05月05日
  • 五番目のサリー 下

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    一人一人の人格が本人に統合されていく過程が下巻であり、最終的に一人の人間である五番目のサリーが誕生する。
    人は誰でも防衛本能を持っている。危険に遭遇した時、どのような方法で防衛するのか。彼女の場合は別人格を作り、自分は記憶喪失になり、創造した人格に全てを委ねるという方法だった。サリーは、最後に残った凶暴な人格のジンクスに対して謝罪をする。ジンクスには辛い体験だけを担当させてしまっていたからだ。そしてすべての人格が融合し、彼女は怒りや苦しみも含めて内在する完全な個人となる。

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    2022年04月05日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    自分の心を守るために、人はいろいろな反応をする。多重人格もその反応の一つ。

    空想の人格なのだけど、その一人一人が「人格」と言われるのを嫌うように、それぞれに過去があり個性のある別の人のように思う。実際にどこまで表情や仕草、口調が変わるのかは分からないけれど、訛りはなかなか真似できるものじゃないだろうし、どこで彼はそういったものを習得して一人一人を生み出していったのかと興味がわく。それを23人分も。
    そうまでして守られる、人の心の不思議。

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    2022年04月04日
  • 五番目のサリー 上

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    全く別の人格が、都合の良い場面で登場するというのは、実は理にかなっているのではないかと穿ってしまう。
    主人公は本来引っ込み思案でオドオドした性格。別人格では、明るくて陽気な人格や、冷静で知的で芸術家肌の人格など、私もほしいと思うような羨ましいものもある。凶暴な人格もあるが、戦わなければならない場面も生活には存在する。
    もちろん、それらの人格がきちんと意識下にあり、コントロールできれば、という条件がつくだろうが。
    不思議なことだが、本人が見たら全く理解できない書籍を別人格が読破していたり、難解な数式をいとも簡単に解いてしまうというのは、多重人格者には本当にあり得るのだろうか?24人のビリーミリガ

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    2022年04月03日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    「アルジャーノンに花束を」を読み、同じ著者の作品を読みたいと思い手に取りました。
    題名は聞いたことがありましたが、こんな衝撃的な内容がノンフィクションとは信じられないと思いました。別の人格になる事で自分を守らなければ余りにも辛い現実のビリーの運命がこれからどうなるのか、下巻を読みたいと思います。

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    2021年08月07日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    ネタバレ

    新品で上下巻揃えて買っていたのに途中まで読んで積読していた本作。久しぶりにISOLAを読んだのをきっかけに、数年の時を経てまた読み始めた。

    感想は下巻の方にまとめるとして、
    とりあえず、翻訳された本にしては格段に読みやすかった!
    きっとダニエル・キイスの文章も読みやすいものなんだろうし、翻訳者の方も優秀なんだろうなぁ。

    時間を奪われている、気づくと違う場所にいる、という表現でファイトクラブを思い出した。
    多くの作品に影響を及ぼしているはずなので、これはしっかり読まなくては…。

    それにしても映画はいつやるんだろうな〜。スプリットのマカヴォイの演技がすごかったのでレオ様にも期待しちゃいます。

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    2021年04月28日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    ネタバレ

    アルジャーノンに花束をの作者ダニエル•キースによる実際に存在したビリー•ミリガン氏について書かれたドキュメンタリー小説。

    この小説は上・下の2巻構成であり、上巻は主にミリガンにいる人格の解明と人格が分裂するに至った経緯が書かれている。下巻は前半に事件が起きるまでのミリガンの半生、後半にミリガンを刑務所に入れないようにするために世間のバッシングと戦ったミリガンと医者たちの奮闘が書かれている。
    この物語はアメリカで起きた3件の婦女暴行事件の犯人であるビリー•ミリガンが捕まったところから始まる。
    逮捕され勾留されたミリガンは様子がおかしかった。子供のように怯えていたかと思えば、あるときは知的なイギ

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    2021年02月25日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    これが実話であり、他にも精神分裂病苦しんている人々がいることは真実であると考える他ない。
    幼少の頃の虐待によることが要因であるならばこのような事象を広く世間に認知され、虐待のない世の中になることを願う。虐待する側も病んでいるのだろうし、病が伝染すると考えさせられる。
    ビリーの場合、主人格を乗っ取る交代人格による性犯罪で窮地に陥るが、その犯罪履歴を持つものが身近にいるのは確かに恐ろしいし、隔離しておくべきとの主張もよくわかるので難しい問題である。
    その犯罪、フィリップが主犯であろうが、レイゲンの暴走による所が大きいと感じた。
    多国語を読み書きできる人格がいるのも驚き。自分の脳にも強いきっかけがほ

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    2020年09月27日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    多重人格は言葉では知りながらもここまで明確に1つの肉体に共存出来るとは知らず、これがノンフィクションである事に驚く。人格同士は話し合い、スポットとして表の世界に立つ人格と、待機する人格。お互いに存在を認識しなければ確かに生活に支障があるが、ある意味便利な1面を持つ状況、これは娯楽読み物としてと秀逸な設定と感じる。
    子どもの頃の悲惨な体験がその人格を形成したのは明確だが、誰もが多少なりともあり得ることで、一般的にも多重人格者が多く存在しているのでは、と考えさせられる。
    レイゲンが他に共存する子どもの人格者を守るとか、いかしてる。人格によっては色弱だったり利き手が違ったりなのが不思議で、脳が担う身

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    2020年09月22日