ダニエル・キイスのレビュー一覧

  • 眠り姫 下

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    下巻後半からの動きが早く読んでいて爽快。上巻と下巻前半は動きが少なく、読むのが苦痛だったが、我慢した甲斐があった。

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    2019年06月02日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    オハイオ州立大学医学部一帯で二人の女性がレイプされるという事件が発生し、容疑者としてビリー・ミリガンという青年の名前が浮かぶ。それをきっかけとしてビリー・ミリガンの特異性が露呈。協力的な医師らより多重人格者と認定されるノンフィクション。
    上巻の後半は、多重人格が形成される過程で養父から実の母親が暴力を上、ビリー自体が性的虐待を受けることから防衛本能が複雑に働くことによって他の人格が形成される。
    そのプロセスが極めて生々しく読んでいて辛い。

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    2018年04月07日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    ネタバレ

    子供の頃テレビで見て、彼についてなんとなくは知っていた。今でも内容が頭を離れず、ようやく読むことができた。
    解説にもあったが、多重人格は親からの虐待に起因することが多いらしい。ビリーの場合は、継父からの性的虐待、実父の死によるショック、母親からの激しい叱責などが原因で、自分を守るために人格が分裂していった。怪力のレイゲン(スラブ訛り)、愛を渇望するアラダナ(レズビアン)、知的能力の高いアーサー(イギリス上流階級訛り)、全ての苦痛を引き受けるデイヴィッド(幼児)などなど。それぞれが全く異なる人格やバックグラウンドを持っているのも驚きだし、リーダーを作って人格をコントロールしていたというのも衝撃だった。
    ある人格がビリーになっている間は他の人格の記憶がなくなるため、ビリーの混乱は激しく、例えば気づいたらアメリカにいたはずがロンドンにいたり、苦手な科目のテストで満点をとったり、何より覚えのない罪に問われ苦悩する姿が読んでいて辛い。
    法廷に立つにあたり精神科医が人格の統合に尽力、成功したものの、社会からの冷遇によりまた分裂する。統合と分裂を繰り返し、人に裏切られ、彼を救おうとする人も周囲からの嫌がらせや家族との亀裂が生じ、苦しむこととなる。
    あまりに過酷だが、読むことができて良かった。

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    2017年06月30日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    教師という人格が登場し回復の兆しを見せているのに、偏見などによるマスコミの煽りに遭い、必要な治療もままならならず、症状も悪化するのは残念だった。
    ふと思ったのだが、人格の統合=回復としてもいいのだろうか?
    ビリーの頭の中では全員が会話することができていたのだし、それさえできていれば無理やり統合しなくてもいいような気がした。
    それでも、後書き?の部分の他の多重人格の症例を読んでいると、彼は良い方に好転したケースのように思えた。
    ビリー自身は2014年に生涯を閉じたが、彼の晩年が幸福なものであればいいと思った。

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    2017年02月19日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    多重人格というものに対しての偏見?イメージ?みたいなものが変わった気がする。
    自分が知っている冷酷で理知的で、必要に応じて人格を分けるサイコパスではなく、生きていくために人格を変えざる得なかった弱者だったのが衝撃的だった。
    今回の話は身体的な意味でビリーが犯した罪よりも、多重人格者が犯した犯罪という意味で有名になった訳で、そう考えると偏見にまみれているように感じるし、周りからの視線も好奇以外のものがないと思う。
    罪を犯していない人間(人格)を逮捕するのは冤罪と変わらない気がするが、身体的な意味では犯罪者だから、どう分類したらいいのかわからない。
    それにしても、知力や体力はもちろん、使用する言語まで変わるのなら、もう別人なのではないか。

    個人的には22歳のイギリス人のアーサーというのに驚いた。
    好きなアニメに そのまんまのプロフィールの人物がいる。
    性格は全く違うが…。

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    2017年02月19日
  • 五番目のサリー 上

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    ダニエル・キイスは初めて読んだんだが、素晴らしいね。
    主人公のサリーは自分の中に4つの人格を作り出してしまった。それを知らずに今まで生きてきたサリー。本人の中で記憶がとんでいる際に、別の人格と交代していて、そのそれぞれの人格はそれぞれの人生をサリーと同じように歩んでいる。しかしサリーはある日、本当の自分の姿に気付いてしまう。アッシュ医師と共にサリーは自分と向き合うことを決意する。
    心理学者だけあって、過激な描写や心理に訴えかけるような描写が多々ありますね。

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    2010年07月24日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 上

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    24人のビリー・ミリガンの続編。一度は1人の人間に統合された彼も、困難な状況にぶつかるたびに分裂してしまう。完全に統合されるために強いられる苦痛。
    しかしそれを乗り越え、自分自身の人生を歩もうともがく彼のひたむきな姿を描く。過去の虐待を克服し、忌まわしい記憶のすみつくほったて小屋を後にするシーンでは、涙せずにはいられない。

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    2009年10月04日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 下

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    ビリーがナゼ多重人格になったのか?
    ビリーを受け入れる病院 施設の対応は?

    ビリーの苦しみを思うと 辛くなります。

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    2009年10月04日
  • 五番目のサリー 下

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    たくさんの誰かを、一人ずつ、自分の中に溶け込ませていく。どんどんステキな女性になっていくサリー。でも、ステキなだけじゃなく、いやな部分だって、自分の一部だよね。誰しもがもっているよね。

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    2009年10月04日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    ビリーを通して見る世界はあまりにも残酷です悲しいけれど、なんとか現実的と向き合い生きていこうとするうちなる存在に泣きそうになる。

    でもまだ上巻なんよね…読み応えありすぎて…今日はもう無理。

    続きは明日にしよう

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    2026年10月19日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    発達障害の青年が、手術により天才的な知能を獲得し、社会や自分自身と向き合う。もし健常だったら?と、自分や身近な人々に重ね合わせるたび、喜びも悲しみも増幅される。人と人とのつながりの大切さが沁みる。

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    2026年10月18日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    知的障害を持った主人公チャーリィが手術によって知能を得ていく過程で、周りが自分のことを馬鹿にしていたことに気づいていく様子が心苦しかった。

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    2026年10月12日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    流石に名作だけあって、内容が良かった。それだけに重いので、読むのに覚悟が必要。知能と性格など、色々と考える機会になるので、是非一度は読んでみてほしい。

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    2026年09月29日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    AIが進化した時代の中で読み 改めて 人間とはを考えたが 答えが出るものではないな、、、
    温かな争いのない世界がいいな

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    2026年09月28日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ネタバレ

    読み終わったばかりで思考の整理が追いついてないが、率直にめっちゃ切ない、、、。久しぶりに泣くかと思った。

    本作の重要なポイントは、オリジナルのチャーリーと知能を獲得したチャーリーが統合されるのではなく、別人格として成立している。かつ2つの人格が2人の人間として存在していることだと思った。
    知能獲得後もオリジナルのチャーリーが天才チャーリーに自分の存在をたびたびちらつかせる。これは勝手な解釈だが、自分の存在を明らかにさせようと家族に会わせたりするのもオリジナルではと思った。最終的に天才チャーリーもオリジナルのチャーリーがずっと心の奥にいることに気付き、同時に自分の存在を残そうと必死になっている。

    しかしその努力虚しく、知能を失っていくチャーリーのフラストレーション、焦り、恐怖をひしひしと感じた。持つことがそのまま幸せにつながるのではないと思わされた。

    そして、最後にチャーリーがなるべく周りに負担をかけない形で養護学校へと向かうのは何とも皮肉だと思った。結局社会から隔絶した場所でないと生きていけない現実を突きつけられたように感じたからだ。
    キニアン先生もノーマも結局は、オリジナルのチャーリーを周りに置くことはできないし、それを一番痛感しているのがチャーリー自身であり、だからこそ去るしかない現実があると思う。
    作者も言及していたが、持ち込みで断られた出版社の編集者からはチャーリーが知能を獲得してキニアン先生と結ばれるというハッピーエンドにストーリーを変更するよう指摘されたという。本作のエンドが現実を突きつける形で終わってよかった。

    こうした現実の厳しさはあるが、やはり何よりも重要なのはエンパシー、共感力である。天才チャーリーのセリフにある通り、共感力のない知識は無意味だと思う。そして、何よりもこの共感力が人間を人間たらしめているのだと思う。
    そういう意味でいえば、オリジナルのチャーリーは誰よりも人間らしいのかもしれない。しかし、そんな彼も養護学校に戻るしかない。この事実が何よりも切ないのである。

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    2026年09月23日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ネタバレ

    世間から評されてたように、涙が止まらない!!は正直なかった
    知能の低いチャーリーが実験を経てどんどん賢くなり今までの自分自身の事や周りの人たちからの目線、知らなかった事実を賢くなって初めて理解して苦悩する姿が残酷で可哀想だった。知らない方が幸せな事って世の中たくさんあるのよね…と思った。

    結局最後は虚しくも退行してゆき……
    この実験が少しでも今後の知的障害者のためになるのであればチャーリーは報われるのかなと思った。
    チャーリーがウォレンの学校で楽しく暮らせていると良いな

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    2026年09月22日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ネタバレ

    手術を受けたチャーリィはみんなを遥か通り越すまで賢くなったが、愛情を知らずに知能だけを得たチャーリィに待っているのは孤独だった。家族は崩壊し帰る所も無かった。もしみんなと同じくらいになれてたら、報われてたのかもしれない。だんだん知能を失っていくチャーリィを見ていると悲しくなった。

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    2026年09月06日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    「学ぶということの奇妙さ。奥深く進めば進むほど、存在すら知らなかったものが見えてくる。ほんのしばらく前まで私はすべてを一世の中のあらゆる知識ーを学ぶことができると愚かにも考えていた。いまの私は、せめてその存在だけでも知ることができたらと思う、そしてそのほんのひとかけらでも理解できさえしたらと願うものである。」


    「私は一個の物であるばかりでなく、ひとつの存在の仕方でもあるー数ある存在の姿のひとつー私がこれまでたどってきた道とこれからたどる道を知ること
    によって、私がどういうものになるかわからせてくれるだろう。」

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    2026年09月05日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    最後らへん、実際自分が迎える自分の死に際を読んでいるようだった。最初の100ページくらいを読み進めるのに気が進まず2ヶ月くらいかかったが、賢くなり始めると一気に200ページほど、翌日に最後まで読み切った。
    幼児レベルの文章を読むのが辛かったのは、内容が薄いし読みづらさもあるからだけど、最後らへんの拙い文章は、最後何を感じ考えて過ごしているんだろうと興味を持ちながら、且つ死への焦燥も駆り立てられながら、自分の動悸を感じながら読んだ。
    8ヶ月くらいの出来事?だけど、私たちもこれを引き延ばしただけで同じような人生を送るのだと、どこか虚しく心を削りとられていく気持ちになりながら読み進めた。
    映像化されたものも観てみよ〜、えっちな部分の描写がどんなのかが気になるぜ〜

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    2026年09月03日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    凄まじい本だった。内容と、書き切った作者の腕もさることながら、これを翻訳することの果てしなさに震えながら読んだ。
    翻訳者を目指す人がいたら必ず読まないといけないとおもう。

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    2026年08月31日