ダニエル・キイスのレビュー一覧

  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    ネタバレ

    子供の頃テレビで見て、彼についてなんとなくは知っていた。今でも内容が頭を離れず、ようやく読むことができた。
    解説にもあったが、多重人格は親からの虐待に起因することが多いらしい。ビリーの場合は、継父からの性的虐待、実父の死によるショック、母親からの激しい叱責などが原因で、自分を守るために人格が分裂していった。怪力のレイゲン(スラブ訛り)、愛を渇望するアラダナ(レズビアン)、知的能力の高いアーサー(イギリス上流階級訛り)、全ての苦痛を引き受けるデイヴィッド(幼児)などなど。それぞれが全く異なる人格やバックグラウンドを持っているのも驚きだし、リーダーを作って人格をコントロールしていたというのも衝撃だ

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    2017年06月30日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 下

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    教師という人格が登場し回復の兆しを見せているのに、偏見などによるマスコミの煽りに遭い、必要な治療もままならならず、症状も悪化するのは残念だった。
    ふと思ったのだが、人格の統合=回復としてもいいのだろうか?
    ビリーの頭の中では全員が会話することができていたのだし、それさえできていれば無理やり統合しなくてもいいような気がした。
    それでも、後書き?の部分の他の多重人格の症例を読んでいると、彼は良い方に好転したケースのように思えた。
    ビリー自身は2014年に生涯を閉じたが、彼の晩年が幸福なものであればいいと思った。

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    2017年02月19日
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

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    多重人格というものに対しての偏見?イメージ?みたいなものが変わった気がする。
    自分が知っている冷酷で理知的で、必要に応じて人格を分けるサイコパスではなく、生きていくために人格を変えざる得なかった弱者だったのが衝撃的だった。
    今回の話は身体的な意味でビリーが犯した罪よりも、多重人格者が犯した犯罪という意味で有名になった訳で、そう考えると偏見にまみれているように感じるし、周りからの視線も好奇以外のものがないと思う。
    罪を犯していない人間(人格)を逮捕するのは冤罪と変わらない気がするが、身体的な意味では犯罪者だから、どう分類したらいいのかわからない。
    それにしても、知力や体力はもちろん、使用する言語

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    2017年02月19日
  • 五番目のサリー 上

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    ダニエル・キイスは初めて読んだんだが、素晴らしいね。
    主人公のサリーは自分の中に4つの人格を作り出してしまった。それを知らずに今まで生きてきたサリー。本人の中で記憶がとんでいる際に、別の人格と交代していて、そのそれぞれの人格はそれぞれの人生をサリーと同じように歩んでいる。しかしサリーはある日、本当の自分の姿に気付いてしまう。アッシュ医師と共にサリーは自分と向き合うことを決意する。
    心理学者だけあって、過激な描写や心理に訴えかけるような描写が多々ありますね。

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    2010年07月24日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 上

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    24人のビリー・ミリガンの続編。一度は1人の人間に統合された彼も、困難な状況にぶつかるたびに分裂してしまう。完全に統合されるために強いられる苦痛。
    しかしそれを乗り越え、自分自身の人生を歩もうともがく彼のひたむきな姿を描く。過去の虐待を克服し、忌まわしい記憶のすみつくほったて小屋を後にするシーンでは、涙せずにはいられない。

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    2009年10月04日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 下

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    ビリーがナゼ多重人格になったのか?
    ビリーを受け入れる病院 施設の対応は?

    ビリーの苦しみを思うと 辛くなります。

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    2009年10月04日
  • 五番目のサリー 下

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    たくさんの誰かを、一人ずつ、自分の中に溶け込ませていく。どんどんステキな女性になっていくサリー。でも、ステキなだけじゃなく、いやな部分だって、自分の一部だよね。誰しもがもっているよね。

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    2009年10月04日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ネタバレ

    手術を受けたチャーリィはみんなを遥か通り越すまで賢くなったが、愛情を知らずに知能だけを得たチャーリィに待っているのは孤独だった。家族は崩壊し帰る所も無かった。もしみんなと同じくらいになれてたら、報われてたのかもしれない。だんだん知能を失っていくチャーリィを見ていると悲しくなった。

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    2026年09月06日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    「学ぶということの奇妙さ。奥深く進めば進むほど、存在すら知らなかったものが見えてくる。ほんのしばらく前まで私はすべてを一世の中のあらゆる知識ーを学ぶことができると愚かにも考えていた。いまの私は、せめてその存在だけでも知ることができたらと思う、そしてそのほんのひとかけらでも理解できさえしたらと願うものである。」


    「私は一個の物であるばかりでなく、ひとつの存在の仕方でもあるー数ある存在の姿のひとつー私がこれまでたどってきた道とこれからたどる道を知ること
    によって、私がどういうものになるかわからせてくれるだろう。」

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    2026年09月05日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    最後らへん、実際自分が迎える自分の死に際を読んでいるようだった。最初の100ページくらいを読み進めるのに気が進まず2ヶ月くらいかかったが、賢くなり始めると一気に200ページほど、翌日に最後まで読み切った。
    幼児レベルの文章を読むのが辛かったのは、内容が薄いし読みづらさもあるからだけど、最後らへんの拙い文章は、最後何を感じ考えて過ごしているんだろうと興味を持ちながら、且つ死への焦燥も駆り立てられながら、自分の動悸を感じながら読んだ。
    8ヶ月くらいの出来事?だけど、私たちもこれを引き延ばしただけで同じような人生を送るのだと、どこか虚しく心を削りとられていく気持ちになりながら読み進めた。
    映像化され

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    2026年09月03日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    凄まじい本だった。内容と、書き切った作者の腕もさることながら、これを翻訳することの果てしなさに震えながら読んだ。
    翻訳者を目指す人がいたら必ず読まないといけないとおもう。

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    2026年08月31日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    知性を知るほど人間としての葛藤や汚さ、傲慢さが出てくるのがリアルである。子供の頃ってみんないい子なのに、大人になるとどうしてこうも憎しみ合うのかという点と同じ。完璧を求める母親へのトラウマと女性に対するトラウマ、公園での売春婦のシーンは印象的だった。最後のアリスとのシーンは流石に切ない。

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    2026年08月30日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ネタバレ

    物語としてよかった。彼の心理状態が変わるにつれて見える世界も変わり、たくさんのことに気づいていく。自分の未来をアルジャーノンを通して察せられ、再び変わっていく様を認知し続けてしまう惨さ。それでも最後にタイトルとなっている願いを残すのは、すべてを失ってしまわない希望も感じられた。記憶に残る本だった。
    宇多田ヒカルとのインタビューもよかった。インテリジェンスには愛が不可欠だということ、1999年当時学生だった宇多田ヒカルの公と私の扱いと姿勢、作品を生み出したあとの心境など、ここでしか読めないものがあった。

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    2026年08月28日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ネタバレ

    15年前くらいにドラマで見たのを覚えていたので、書籍でも読みたいと思ったのがきっかけ

    最後の1ページで泣けた
    賢くなったチャーリーがかなり利己的、衝動的で幼い印象だった。元の人に好かれたいという素直な性格や”友達”がいるチャーリーから、猜疑心が強くなり孤独、周りとの衝突が増えるなど対比が切ない。このままIQが元のように下がり、養護学校に入ってチャーリーが過去の自分とのギャップに苦しんだり知識を忘れていく姿を想像してさらに泣ける。
    与えられた中でベストなパフォーマンスをすることが運命なのかも、今回は知能と心がメインでフォーカスされていたけど、持ちうる能力才能外見…すべて、どれか一つを無理に突飛

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    2026年08月16日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    アルジャーノンに花束をを読み終えて、強く残ったのは、これは知能の上昇や下降を描いた物語ではなく、人が世界とどう関係を結び、どう壊していくかを描いた物語だという感覚だった。賢くなることも、賢さを失うことも、主題ではない。変わっていくのは、世界の輪郭と、人との距離だ。その変化が、逃げ場のない形で積み重ねられていく。

    物語の前半、チャーリーの言葉は拙く、文も不安定だ。けれど、そこには疑いのない視線がある。人を信じ、言葉を信じ、世界をそのまま受け取っている目線だ。胸が苦しくなるのは、彼が「足りない」からではない。むしろ、信じすぎているからだ。傷つけられていることにさえ気づかないほど、世界を善意で見て

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    2026年07月28日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    久しぶりに読み直そうと思ったら本棚になくて、ちょうど本屋に平積みされてた文庫版を購入。

    前に読んだとき(二、三十年前?)は「チャーリーは最終的に元に戻った」と大雑把にしか理解していなかった。

    今回は、チャーリー本人も周囲の人々もみんな当初とは「違う場所」に着地しているのが分かって、色々切なかった。良い読後感でした。

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    2026年07月25日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ネタバレ

    知的障害を持つ主人公が、手術によりIQ が大幅に改善し、過去の自分を見つめ直す物語。また、一定期間後に急速に知能が低下し、過去出来ていたことが出来なくなるという、急速な老化も経験する。

    ・何かができるようになると、何かが出来なかった時の気持ちを忘れるというのは、人間にはある。
    ・と同時に出来てたことが出来なくなる恐怖は今後自分は経験することになるだろう。

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    2026年07月24日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    何かを得るために犠牲にしてしまうものがある。知識や能力が人の価値の全てではない、というのを改めて知ることができたなぁ。

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    2026年07月23日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    諸行無常感というか、日本人が好きな話だと思う。障害者を相手に仕事をしているとチャーリィの気持ちもよくわかる。
    笑っていたらいいんだよ。笑っていたら。

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    2026年07月03日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ヒグチユウコが表紙描いて値上げすんならいいよと買ったら作者と宇多田ヒカルとの対談(しかもほぼ宇多田ヒカルのインタビュー)が長々載ってて そ う い う こ と す ん な ?って思った…のがまず出ちゃうのでマジでこういうのやめてほしいんだが、この方が売れるんです…?ほんとに…?
    読んで損はなし、掛け値なしの名作古典。
    …ではあるが、言ってることに共感するかというと意外に…

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    2026年07月01日