ダニエル・キイスのレビュー一覧
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知能が無いときの方が幸せだったかもしれない。自分のことを笑う友達もいた。それでも友達だった。
人々は知能が高まった状態のチャーリーを人として認識し、存在を認めた。しかし、チャーリーはもともと人間だった。彼はずっと実在していた。
知能が下がっていくところはとても切なかったが、チャーリーはこの世界を達観していたと思う。手術を受ける前とたとえ同じ知能レベルになったとしても彼の心は発達していた。
私も幼少期に比べて知能レベルは高まったと思う。幼少期楽しかったこと、興味があったこと、大人の話すことが理解できなかったことを思い出した。ばかで笑われたかもしれないけど、純粋に人生を楽しんでいた。そん -
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読んだ後複雑な気持ちになった。無意識のうちに
チャーリーのような人たちを見下して、人間として
扱っていなかったと思う。可哀想だなとか、要らな
い憐れみをかけてしまっていた。本人は本人で精一杯生きていて憐れに思われているために生きていないのに。
本文中にたびたび出てきたキリスト教の教え?みたいなやつに納得がいかなかった。神が命や自分の生まれ持った素質を与えるという考え方は嫌いだ。そうすると素質を与えられても本人の努力に関わらず自分の限界は神によって決められている感じがするし、自分の努力も全部神のおかげになっちゃう。逆に生まれながらに何も与えらなかった人は神が与えなかったからしょうがないと -
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ネタバレ
知能は人との間に障壁をもたらす。知を求めれば求めるほど、人へ対して疎かになっていく。自分が高みへ行くほど、人間の無知や穢れが見えてしまう。正解を知っていると、正してしまいたくなる。それは時に人間社会と衝突する。人を見透かしたような気になり、人と心が通じ合う感覚を失ってしまう。また、相手も自分との距離を感じて離れて行ってしまう。
→天才よりもある程度の知能の方が幸せなのかもしれない。現代社会も同じだと思う。政治制度・政策は不完全なもので欠陥がある。賢い人は間違いに気づき、正そうとする。しかし、姑息な政治家に搾取されている制度が確立されているので、それらを翻すのは困難である。賢い人は人間の -
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ネタバレ間違いなく名作。テーマ、着眼点、構成、それに伴うリアリティ。人の本質を考えるためにサイエンスの力を使ったフィクション小説(SF)と感じた。
あらすじは、ある知的障害者が知力を上げる手術を受け、一般的な人よりも知的能力が向上し、その後また衰退していくというもの。事実だけを記載するとシンプルだが、この過程を本人が書く日記というフォーマットで表現している点が非常に斬新。主人公の主な思考の流れとしては以下。
・IQが低く、人を疑うことができない状態。頭が良くなる可能性に非常に期待している。
・IQが上昇し始める。自分が信じていた友情が、見下しや嘲りを含んだ感情だと知る。
・IQがほぼ最高に到達する -
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ずっと気になっていてやっと読んだ名作。名作であることが納得できる内容でした。
最後の一文を読んだ後に込み上げてきてぶわぁっと泣いてしまった。
知能を失っていくことの恐ろしさ、思いやりと知性との関係と、障害がある人の生きづらさ
「どおか、読み方や書き方を忘れないよおにしておいてください…」
私も人生の終盤か、その前にありうるかもしれない、
知能がどんどんなくなっていく事態に直面したら、きっとこう切実に願うんだろう
「かわいそうっておもわれるのはいやだ」
それも当事者はそう思うんだろなとはっとさせられた
胸が締め付けられる、でも後味は悪くない。
読んでよかった作品でした。
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ネタバレこの本の本質は何か考えると私は文明の発達は手放しで誇るべき事なのか知能数値が変わることで多角的な視点から見る幸せとはなにかのようなものだと思う。
文明の発達は凄まじく文化や流行りも目まぐるしく変わっていくその時に健常者にあるものをない人も得られるようになっていく
盲目の人が目が見えるようになるような事だ
本当にそれは人類の進歩だと簡単に誇れるのか
目が見えるようになることは感覚が1つ増えると言うことそれは慣れるまで沢山の時間を要するのではないか、目に見えなかった頃の悪意を知ってしまうのではないか
今回は知能が人工的に与えられる
知的障害を持つが心優しく全て自分が劣っていると考えるチャーリー
チ -
ネタバレ 購入済み
切なくなった
終始日記風の書き方で、最初幼児の知能レベルで書いた日記はかなり読みづらかったけど、とある日を境に作文能力が急上昇、こんなに変わるもん??!とびっくりしました。
最初は低知能だったが故にいじめられていると気づかなかったものの、周り対する優しさや希望のようなものが読み取れました。
「頭がよくなる手術」を受けたことによって、数日後チャーリィの理解力や会話の能力はメキメキ上達、でもそれと同時に小さい頃の嫌な思い出やトラウマがよみがえるようになり、それによって苦しみます。
物語が進んでいくにつれてより賢くなったチャーリィは、ずっと憧れだった「他の人と政治や宗教や、そういう高度な内容の話がしたい」という夢 -
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ネタバレ下巻にも人格名と性格一覧を載せてくれよ、と思いながら読み始めたが、順番に新人格が登場してパンチのある紹介(行動)をしていくので必要なかった笑
"憎悪の管理者"で喧嘩担当のレイゲンだが、ロビンフッドのように貧困の子供を助けて喜んだり、人格の中でもクリスティーンを気に入っていて、スポットに出ていない時は遊び相手になっていたり(レイゲンが必要な時に呼んでも出てこないのでアーサーが探し回ってみると遊び相手をしていた)、レイゲンがエイプリルに唆されてチャーマー・ミリガンを銃殺しようとするのを、アーサーがクリスティーンに止めさせる(効果あり)流れが面白かった。
アダラナは女性と一体に -
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ネタバレ人格同士の争いや、他者と各人格とのやりとり中心の話かと思って読み始めてみたら、前半はレイプ事件中心なので、あくまで他者から見聞きして得られた情報のみを記していくのかと思いきや、後半から人格同士の対話が増えてきて、期待どおりの面白さだった。
ノンフィクションでありながら執筆にあたり、全てが事実通りではなく脚色も入っており、公にされると犯罪として立証されてしまうため伏せられた案件もある(本人の希望を尊重)等の注意書きから始まる。
そして複数人の登場人物の名前として、人格の名前と簡単な性格などの説明。
上巻はレイプ事件の捜索からビリーミリガンという人物の登場、裁判にかけての一連の話。
そして本著