サラ・パレツキーのレビュー一覧

  • ナイト・ストーム

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    旅行のお共に何か適度に読み応えがあって面白いものを……と思い、10年振りくらいでサラ・パレツキーの V.I. シリーズを読む。このシリーズは大学時代に好きでよく読んでいたのだが、その後も毎年一冊くらいのペースで出つづけていたらしい。あの素晴しく魅力的だった V.I. も、もう 50歳のおばあちゃんだよ……。
    ストーリーは上院議院選挙候補者の娘達、偏向報道を繰り返す保守系巨大メディア、過去に傷を持つ大富豪、精神鑑定により責任能力なしとされた犯罪者を収容する精神病棟といった要素が複雑に絡みあい、そして 25年前の殺人事件へと継がっていく……というもの。プロットは複雑だが、伏線は綺麗に回収されるし、

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    2012年10月11日
  • レディ・ハートブレイク

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    ネタバレ

    ヴィクのような素敵な女性が、どうしてバーゴインとかディックみたいなのと付き合ったりするの!?ショック(;ω;)
    途中、自分には珍しくカラクリが分かった物語。「そいつ胡散臭いわヴィク気づいてー!」と大騒ぎ。
    レイクサイドストーリーのマーティンブレドソーと付き合ったらいいのに・・・と勝手に自分のタイプをヴィクに押し付けている自分。

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    2012年08月07日
  • レディ・ハートブレイク

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    原題:BITTER MEDICINE
    著者:Sara Paretsky
    訳者:山本やよい
    解説;訳者
    初版:1987(US),1988(JP)
    ハードボイルド、サスペンス
    V・I・ウォーショースキー・シリーズ第4弾
    医療業界が舞台。良質のサスペンス。

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    2012年02月05日
  • ビター・メモリー 上

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    シカゴの女私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ、第十弾。
    2001年の発表。
    2002年にCWAのダイヤモンド・ダガー(巨匠賞)、2011年には、MWAのグランドマスター賞を受賞しています。

    ヴィクの恋人モレルはジャーナリスト。
    アフガン行きが決まり、危険な取材になることを心配しつつ、別れを惜しむ日々。
    黒人労働者サマーズの家庭で、保険請求が断られた不審な事情の調査を依頼される。
    ところが代理店の男性が殺されてしまう。

    折しも保険会社や銀行に対して、ユダヤ人や黒人の損害賠償の抗議行動が起きていた。
    ホロコーストについて話し合う会議で、テレビに出ていた男性ポール・ラドブーカが、催眠療

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    2014年03月05日
  • センチメンタル・シカゴ

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    原題:KILLING ORDERS
    著者:Sara Paretsky
    訳者:山本やよい
    初版:1985(US),1986(JP)
    ハードボイルド、サスペンス
    V・I・ウォーショースキー・シリーズ第3弾
    カトリックと証券業界が舞台。
    偽装証券の謎がメイン。良質のサスペンス。

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    2012年01月03日
  • ミッドナイト・ララバイ

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    新作を読む前に、その一つ前のを慌てて読みました。
    ヴィクの姪ペトラが登場。
    大学の夏休み中に、シカゴでバイトをするため。
    疎遠だった叔父は遅く結婚し、実は4人もの娘がいたんだそうで。
    娘達には厳格で、ヴィクには近づくなといっていたらしい。

    ペトラは長身でつんつんした金髪、明るく生気に溢れているが、お喋りで軽率。いまどきの若者にイライラさせられるのがおかしい。
    同じアパートに住む世話焼きのコントレーラス老人はすっかり気に入ります。
    ただ、上院議員選挙の活動の手伝いをしているという仕事の様子が、どうもおかしい?

    40年前の吹雪の夜、忽然と姿を消した黒人青年ラモント。
    偶然のきっかけで、ヴィクは

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    2013年10月09日
  • ウィンター・ビート

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    新作。
    快調です!
    もうじき50歳になろうという女探偵のヴィク。
    同じアパートに住む恋人ジェイクとは上手くいっているが…

    前作で登場した年若い従妹のペトラが、シカゴに居着いて働き始め、ヴィクに心配を掛けることに。
    父親の金は受け取らないと言い張っているのだが、高給の取れる夜のクラブで働く仕事なので、ヴィクもコントレーラス老人も反対している。

    そのクラブ・ガウジでは、前衛的なショーが人気。
    ボディ・アーティストを名乗る女性のイベントが行われ、客寄せになっていた。
    ヌードの全身に絵の具を塗りたくった姿で登場し、客にも参加して絵を描かせるのだ。
    ところが、妙な反応をする客もいて…
    店の外で何かが

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    2015年04月06日
  • ウィンディ・ストリート

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    ずーっと好きで読んでいるシリーズ。もう主人公も私の年齢を追い越していったけれど、相変わらずの大活躍。でもケガしすぎ。体壊すよ~と、いつも思う。

    今回も最後まで楽しめました。

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    2011年11月09日
  • ウィンター・ビート

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    ネタバレ

    恋人ジェイクや親しい友人達とステキな夕べを過ごすべく訪れた人気店で行われていた前衛的なショー。見ているものを落ち着かない気分にさせ観客の中には不穏な空気が漂う。やがて予感は的中し若い女性が銃殺され、彼女とトラブルになっていた帰還兵が自殺を図り意識不明のまま犯人として逮捕される。帰還兵の無実を信じる父親の依頼で調査を開始したが次々と不可解な点が浮かんでくる。一体あの絵は何だったのか?謎を追って寒いシカゴの冬を走り回るヴィク。

    揺るがないポリシー、ブレない正義感、出会って20年以上経っても変わらないヴィクにまた会えた嬉しさ。

    かなり年上に思っていた彼女の年齢に自分が近づいていることにリアルと小

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    2011年11月01日
  • ウィンター・ビート

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    久しぶりのV.I.ウォーショースキーシリーズの新作。
    小説の中の時間はほとんど経過していないのに、日本での出版期間は長いので、ヴィクの彼氏が音楽家だったこととか、従妹がシカゴに来ていることとかすっかり忘れてた。
    今回の主要な事件の起こる場面設定になじみがないので、いまひとつのめり込めなかったけど、探偵仕事としてコツコツやらなくてはならない書類仕事と、突拍子もないアクションの対比が面白い。

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    2011年10月27日
  • ブラック・リスト

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    おもしろくないわけじゃちっともないんだけど、いかんせん長かったかなー。あと登場人物が多くて人間関係が複雑で。わたしがちびちび読んでるのがいけなくて、一気に読んだらもっとおもしろく読めた気はする。でも、なんというかリアルなアメリカ社会みたいなのが描かれていて、すごく読みごたえがあった。赤狩り、とか、人種問題、とか、貧富の差とか。テロ以降の令状なしで盗聴とか捜査とかできるって法律とか。おそろしい……。さすがサラ・パレツキーという感じで、単なる女性私立探偵モノっていうのとは格が違うという感じだった。ヴィクはいつもいつも、肉体的にひどい目にあってでもまったく休めずにさらにひどい目にあい、体力の限界まで

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    2011年09月18日
  • ビター・メモリー 下

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    最初まったく別の事件と思われた事件が、意外な形で接点を見せ始める。ただこの展開もV.Iの推理というより、行動力により犯人が勝手にぼろを出したというべきか。多少自分の感情を抑えるようになったヴィクだが、多少向こう見ずな行動は年を取っても変わらず。
    ロティの過剰な反応の原因は予想外だったし、納得もいく。

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    2009年12月10日
  • ブラック・リスト

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    隣の空き家に人がいるらしいので調べてほしい。旧知の依頼主からの頼みで出かけたところ死体を発見する。それがきっかけでアメリカの上流階級のスキャンダルとテロリスト問題に巻き込まれてしまう。愛国と自認する自由の国と、9・11後の自己矛盾のアメリカのジレンマが絵が描かれている。

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    2009年10月04日
  • レイクサイド・ストーリー

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    いとこの死の真相を追うヴィク。ネイビーブルーのスーツを颯爽と着こなし、その上アクションもお手の物。ロジャーとの恋の駆け引きまでスリリング。

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    2009年10月04日
  • ペインフル・ピアノ 下

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    「ハードボイルド」な、V.I.ウォーショースキーの世界観。酷く残酷な事件は小説や映画の中だけにとどまって欲しいのですが・・・。今回印象に残ったのは、登場人物 フランクリン・オールポップがヴィックに「あんたを見ててはっきりわかることがある。ゴールをめざして果敢に進む人だ。 たとえ他人から見ていかに無茶苦茶なゴールであろうとも」と言ったシーン。

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    2025年12月21日
  • ペインフル・ピアノ 上

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    犯罪の被害者に残る心の傷の深さを思い知らせるる。 この、私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズも好きで読み続けています。 この上巻で特に印象に残っていたのが、元歌姫
    リディアの恋人だったエクトルの母・エリサがヴィクに言った「やめようとしたことはないの?走るのを、質問するのを、他人の人生を詮索するのをやめようとしたことはないの?」というシーン。 本当に探偵って過酷な仕事。

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    2025年12月14日
  • ミッドナイト・ララバイ

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    1960年代
    “ほんの”60年前のアメリカ合衆国、キング牧師に代表される人権運動に揺れた。そしてひとりの黒人青年が姿を消した。
    40年後に捜索を依頼されたヴィクは、次第に当時の殺人事件に関わる謎に入り込む。

    デビュー作「サマータイム・ブルース」新版のカバー絵に魅かれて続けて本作を読んだが、どうやらずいぶんあいだを飛ばしてしまったようで、会話に出てくるエピソードに少々ついていけない。
    また、唐突で攻撃的な言葉でのやり取りにもついていけず、読むのに苦労した。
    壮年期を過ぎの人たちは、実際こんなものなんだろう。上品な人しか出てこないミステリーの方が現実離れしているとも言える。

    頑張って読んでしま

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    2025年10月07日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    面白いですが、登場人物が多く、読み始める度に人物像を思い出すのが大変でした。帯に登場人物の説明が書かれていますが、自分でメモなどに相関図を書くのをおすすめします。

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    2025年09月18日
  • レイクサイド・ストーリー

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    昔のミステリーを読むシリーズ。主人公の探偵がシカゴの良い女ウォーショースキーで、女探偵珍しいので楽しめました。キャラクターが魅力的で、地の文もおしゃれな感じでした。

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    2025年09月08日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    ◼️ サラ・パレツキー「サマータイム・ブルース」

    ハードボイルド人気シリーズ。まっすぐに闘う女性探偵、ヴィク登場!

    サラ・パレツキーというと、このヴィクシリーズで人気が出たころ、5作めの「ダウンタウン・シスター」を人に薦められて読んだ覚えがある。懐かしい大阪の旭屋書店ビルに探しに行ったような。残っていればおそらく名建築の仲間入りをしていたであろう、本が詰まったレトロなビルには推理小説フロアがあり、下りのエスカレーターが無かった。

    1982年に発表された、ポーランド系の女性探偵、V.I.ウォーショースキー、通称ヴィクが活躍するハードボイルドもの人気シリーズの初回作品。新装版をたまたま貸して

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    2025年04月07日