サラ・パレツキーのレビュー一覧

  • レディ・ハートブレイク

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    大活躍する主人公の女探偵さん、なかなかのやり手なんですが、証拠を掴むために不法侵入して書類を盗み出すあたり、ちょっとだけ違和感を感じました。お国柄の違いですね、きっと。
    でも、いい感じです。応援したくなります。
    38年も前に書かれた本ですが、人の営みなんて、そんなには変わりはしないので、全く古さを感じません。本書の次の第5作目は、英国推理作家協会賞受賞作なのでたのしみです。

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    2025年12月20日
  • センチメンタル・シカゴ

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    主人公のお姉さん探偵が、えらくタフで気に入ってます。山本やよいさんの訳もいいですね。最後の@@ページくらいまで、話のゴールが混沌として、ここからどうオチをつけるんだろうと気になって最後は一気読みしてしまいます。それにしても、どうして、訳者の山本やよいさんは、この原題にこの訳を付けたのだろう…謎です。

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    2025年12月06日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    ちょっとツッパリすぎなほど肩に力が入った、覚えにくい名前の主人公V・I・ウォーショースキー

    タフな女性私立探偵の行動に、名推理も特殊技能もない。
    ただ、ひたすらしつこい。

    まだまだ、女性の社会的地位が低い1980年初頭に、男性でもよほどではなければしない「探偵家業」を、たった一人で成り立たせるためには、女性版のフィリップ・マーロウである必要があったのだろう。

    それがこの第一話に色濃く出ている。

    シリーズが進むうちにどう変化し、何を貫き通すのか、読み進めてみたくなった。

    それにしても、カバーの絵がいい。

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    2025年01月01日
  • クロス・ボーダー 下

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    ヴィクの追っていた、ロティの親戚フェリックスの殺人容疑事件と、姪のリノ失踪事件と、二つの事件が繋がった。フェリックスの無実を証明し、リノとハーモニー姉妹を守り抜けるか?

    意外にも考古学の出土品と巨大企業の闇が事件の鍵となります。こんな馬鹿げた動機で、こんなひどいことが起きるものかと驚くところ。

    ラスト近くのヴィクが犯人を追い詰めるシーン。大変な迫力です。圧巻のシーンなので多くは語りませんが、フェリックスがカナダ人青年であることが、ラストで「このためか!そうか!」と効いてきます。

    ヴィクとヤーボローのラスト近くの会話シーン、なぜ二人が別れたのか、立っている地平が全く違うことが、よくわかって、一抹の情が揺曳するのが切ないです。でも、ヤーボローにしても、フィンチにしても、ヴィクがここしばらくずっと傷心を抱えていたチェロ奏者のジェイクにしても、本当にヴィクを嫌ったわけではないように思えてなりません。

    縦横にヴィクが駆け回るシカゴ。この街そのものが、もしかしたらヴィクの最大の理解者であるのでしょうか。
    ようやく彼女にも、新たな出会いがあったので……。いや、これは。うん。読んでください。とっても素敵ですから。上手くいくと良いなあ。

    それにしても、いつもながら山本やよいさんの訳、ほんとに、カッコいい翻訳読んでるなあ、って大満足させてくれます。ラヴゼイも、このパレツキーの名シリーズも翻訳者さんを好きになるって読み方は、この方に強く意識させられました。そこから色んな方の名訳にしびれて今に至るわけですが。ますますご活躍頂きたいものです。

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    2024年12月01日
  • コールド・リバー 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    従兄弟のブームブームが子供の頃犯罪に手を染めかけて、
    警官だったヴィクの父親に怒られた話にはなんだか懐かしささえ感じた。
    新聞記者のマリといつ仲直りをしたんだっけ?と思ったら、
    前作でマリが撃たれたことがあったような。
    悪徳警官たちを罠にかけた時に活躍できなかったと怒っていた
    隣人コントレーラスももはや九十歳代らしい。
    いつまでもお元気でいてほしいものだ。

    今更ながら、ヴィクのアパートメントは事件のたびに大変な騒ぎだ。
    警官が張り込みハンドマイクで怒鳴り、
    それに対してミッチとパピーが吠え、
    一度ならず家宅捜査が行われる。
    ヴィクには活躍してほしいが、同じアパートには住みたくない。

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    2024年10月26日
  • コールド・リバー 上

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの22作目。

    ワクチン接種が進んでいるものの、まだまだコロナ禍のシカゴ。
    湖岸の岩場でミッチが見つけた少女は足に火傷をした上に虫の息だった。
    無事病院に運ばれたのもつかのま、
    警官が訪ねてきた後に逃げ出してしまった。
    成り行きというか、必然で行方を探すヴィク。
    一方、ロティに頼まれて破壊活動が行われないかと見張っていた古いシナゴーグは、
    窓が割られ壁に落書きをされてしまうし、
    父親が厄介ごとに巻き込まれていると少年が訪ねてきて、
    子供の頃に近所に住んでいた家族のもめごとに巻き込まれる。

    いつもの通り、少女と少年に手を差し伸べ、
    関係者に聞きまわったり、少女が監禁されているのではと家宅侵入したり、
    川に飛び込んだり、弾丸の嵐をかいくぐったりと暴れまくるヴィク。
    だが今回は、
    被疑者でもない市民に暴力をふるうこともいとわない悪徳警官を敵に回し、
    危険度は高い。

    (下巻へ)

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    2024年10月25日
  • ペインフル・ピアノ 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    ヴィクが、
    火の壁の向こうにいる母親と医師ロティを助けられない夢を見たと書いてあった。
    それは母親とロティを同一視しているということだろうし、
    誰よりもヴィクのことを心配し面倒をみてくれているロティだから、
    母親同様だと思っていても当然なことだろうと、
    ヴィクともロティとも付き合いの長い自分は心を打たれた。

    それにしても、ヴィクの依頼人たちは、
    自分がお金を払った仕事をそっちのけで、
    他のことにかまけた上に最後には怪我をしてしまっているヴィクに、
    よく仕事を頼んでいるものだ。
    いや、そういう正義と追いかけてしまう彼女だからこそ、
    仕事を頼んでいるのか。

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    2024年04月04日
  • ペインフル・ピアノ 上

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの21作目。

    久々のヴィク。
    なので、こんなに非現実的なぐらいパワフルでしたっけ?と思うぐらい
    動き回っていた。
    カンザスの峡谷や沼地の中を歩き回ったり、鉄道のホームの下に潜り込んだり。

    前に出て来たブーム=ブームの親友の娘バーニーが
    軽く付き合っていた男性が殺され、
    事件に巻き込まれる。
    同時にガード下でおもちゃのピアノを弾き歌を歌っていた女性が、
    マリの記事がもとで失踪し行方を追うことになる。
    彼女を守ろうとする謎の男に彼の犬を押し付けられ、
    犬が三匹になってしまうヴィク。

    マリとは、確か付き合っていたこともありましたよね?
    それなのに冷たすぎじゃないか、
    それとも昔つきあっていたからこそ、
    報道のプロとしてのプライドを捨ててしまったことに腹が立っているのか、
    と思っていたら、
    撃たれてしまい生死の境をさまようとは。

    (下巻へ続く)

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    2024年04月04日
  • ブラック・リスト

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    ▼サラ・パレツキーさん作、シカゴを舞台にした「女私立探偵ウォシャウスキー・シリーズ」です。海外ミステリ好きなら、知らないはずはないシリーズ。個人的には読むのは二作目。

    ▼ウォシャウスキー、という名前に既に、WASP的アメリカ社会というか、トランプ的アメリカ社会からのアウトロー的精神が漲っているのですが、さらにはウン十年前からの女性主人公ですから、とにかくマイノリティーの味方、左翼的反骨精神に貫かれています。

    ▼お話は、9.11の直後なんですね。ですから2002年くらいでしょうか。黒人ジャーナリストの変死体発見から、テロリストの疑いをかけられたアラブ人少年の逃避行へと。「9.11後のヒステリックなアラブ人バッシング」の精神構造へと進んでいくんです。ネタバレで言うと。。。。

    ▼黒人ジャーナリストは、1950年代の「赤狩り」の時代に活躍した黒人文化人たちの歴史ネタを取材していた。行きついたのは、

    ・当時、リベラル派として黒人文化人を擁護していたはずの金持ち白人セレブが、我が身を守るために、黒人文化人を含む仲間のことを、赤狩り陣営に「売っていた」という事実。

    ・それを知られたくない当の金持ち白人セレブの一族が、黒人ジャーナリストを殺害していた。

    ・さらにその現場を目撃されていたので、アラブ人少年のことも「テロリスト」として射殺してしまう。

    ・それが、色々証拠はあるのだけど、どこまで裁かれるのかは、「どうなることやら」で終わる。

    ・・・というなかなか救いがあまりない、お話。
    サスペンス、それなりに読ませますが(結構複雑)。

    ▼なんですが、小説全般から、崩れ行くリベラルへの哀惜と、独善的なナショナリズムへの憤怒が溢れるようで、その熱量にはちょっとグッと来るものがあります。2024年の現在から読むと、なんとも現在が「ディストピア」になっちゃってる感がとにかくしてしまうのですが・・・。こういう熱量のエンタメ小説が、日本でも海外でも、読まれると良いなあと思いました。

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    2024年03月24日
  • クロス・ボーダー 下

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    今回、バトルが激しかった! いろいろな人の年齢がもうわからなくなってしまっているが、それはもう良しとしよう。何作か読み飛ばしてしまったらしく、気づいたら音楽家の彼が消えていた。だけど素敵な出会いがあって嬉しい。今回改めて思ったが、ヴィクの魅力は減らず口ではないだろうか。気の利いた皮肉を素早く出せる! この能力を身に付けたい。

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    2024年03月14日
  • クロス・ボーダー 下

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    不死身の女探偵、アクション映画を観ているかの死闘に継ぐ死闘!
    ブィクの周りの人がもう少し彼女を信じたならと腹を立てながら読んだが、まぁ結果オーライで良しとしよう

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    2023年12月26日
  • クロス・ボーダー 上

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    ヴィクの身内ともいえる人物2人が別件で助けを求めている。行方不明に殺人容疑、いくらタフでも疲労困憊、上巻では元夫が何やら怪しいが、五里霧中状態。

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    2023年09月15日
  • クロス・ボーダー 上

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    最新作『ペインフルピアノ』を先に読んでいるから、皆(人間以外も)無事生還する事はわかっちゃいるけど。相変わらず読み出したらハラハラドキドキ、怒涛の勢いで下巻に続く。

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    2023年09月11日
  • フォールアウト

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    グインに夢中になっていて、読むのを途中で一旦止めていた、ヴィクことV・I・ウォーショースキーのシリーズ。長いこと読んでいるシリーズだと、登場人物が自分の友人のように思ってしまうことがあるけど、このヴィクもそういう主人公のひとり。シカゴを本拠地に活動する私立探偵だ。

    読み始めた頃は、憧れのお姉様って感じで、ほんとに身近でカッコいいと思った。こちらが社会人になって、親近感の質は変わっていくが、このシリーズ、作品の中でも時間が経ってるので、もう彼女は50代。でも相変わらずパワフルで美人で、熱い。行動派だ。

    ヴィクの姪っ子、バーニーが友達と一緒に持ち込んだ依頼は、オーガストという、映画監督志望の青年を探して欲しいというもの。老女優、エメラルドと一緒にカンザスに行ったきり、行方がわからないという。二人を追ってカンザスに飛んだヴィクだが、女優の生まれ故郷の小さな町にたどり着いた。どうもそこでは、合衆国の空軍が、不可解な核、ないしは、正体のはっきりしない、危険な何かの実験をやっていた過去があるらしいが…。

    核は怖い。いや、戦争に使われる兵器は全て怖い。だが、中でも怖いのは、核をはじめ、使っている側にも、使用後にどんな事態が引き起こされるか読みきれない、強大な武器たちだ。ヴィクは当初、行方不明の二人を探しているだけのはずだった。なのに気がつけば、過去の兵器実験にまつわる謎に、どんどん巻き込まれてゆく。

    町の人物は、みんな典型的な、スモールタウンのいいひと。ゴシップもよそ者への排除論理も吹き飛ばすような、実に恐ろしいものに目を閉ざしている。だんだん謎が解明されると

    「世界の何処かで、こんな恐ろしいことが、実際に起きているかも。」

    と、背が凍る思いがする。作品のスケールも大きいし、読み応えがあるが、ふと、現実をなぞっているような恐怖を覚えるのだ。本当は、たった一人の私立探偵に背負えるような秘密ではない。著者は、フィクションを通じて、戦争や、人間の手に負えない兵器の使用への警鐘を、強く鳴らしていると思う。こういうリアルな恐怖への疑似体験を通して、社会に訴えるメッセージがあるのも、パレツキーの作品のの特色だ。

    そんな中、敵ばかりの街で、味方が多少なりとヴィクにできると、それだから一層嬉しく、彼女の誠意が伝わると、ぐっと心でガッツポーズをしてしまう。一時期、ほんとにだいぶ前、ちょっとヴィクがパワーダウンしたかと思う時期があったのだが、これだけの事件を解決するとは、さすが。ファンとしては嬉しい。いつも彼女は、怒りも喜びも隠さない。悲しい思いをした人のために怒り、不当なことに怒り、命をかける。でも、その裏に、犬を愛する優しさや、心通じる人を求める温もりも持っている。繊細な一面がある。そこが良いのだけれど。

    今回、以前に刑事の恋人と別れたと同じような理由で、スイスに行ってしまったチェロ奏者の恋人に、別れを告げられている。一人涙を見せるヴィク。どんなにかつらかっただろう。

    次も既にあと二作。計四冊が上梓されている。同時期に4Fミステリの華として、ともに愛された、スー・グラフトンのアルファベット・シリーズが、作者の逝去によって、幕が下りた。これまた魅力的な主人公だった、キンジー・ミルホーンの活躍が読めなくなったことを思うと、ヴィクには元気でいて欲しいし、さよならしなくていい幸福にも、巡り合ってほしいところ。きちんと邦訳が出ているのはありがたい。山本やよいさんの訳も、相変わらずの冴え。次を読むのが楽しみだ。

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    2023年08月20日
  • クロス・ボーダー 上

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    サラ・パレツキーのV・I・ウォ-ショースキー・シリーズ、20作目。
    「フォールアウト」の次の作品です。

    元夫の姪の失踪事件と、親友ロティの甥に容疑がかかった事件。
    家族はいないのだが、身内のために奮闘することが多いヴィク。今回も熱いハートで活躍します。

    ロティの甥フェリックスの事件には、中東の考古学の遺物が絡んできます。
    助けに行ったヴィクに対して、フェリックスはなぜか、非協力的なのだが。
    研究者の所へ赴き、ちょっといい出会いもあったり。

    元夫ディックとは、若い頃におそらく互いにないものに惹かれ合って結婚したのだろうが、真逆すぎてすぐ別れた(笑)
    その姪にあたる姉妹とは縁が切れていてもおかしくないが、子供の頃に遊んでやった記憶があり、姉リノが行方不明だと訴えてきた妹ハーモニーを放っておくことなど出来はしない。

    1982年から書かれている、このシリーズ。
    年月とほぼ同じように、作中のヴィクも年齢を重ねているのだが、相変わらず元気でタフなのが素晴らしい。

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    2023年08月11日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    シリーズの一作目。

    最初は主人公への共感ポイントゼロであまり好きになれなかったけど、だんだん慣れると面白い。
    向こう見ず過ぎるヒロインが繰り広げるアクションシーンが多く、映像化したら金ローで放送しそうな映画って感じ。

    探偵業は人脈がものを言うな。

    ウーマンリブ感溢れてて時代を感じた。

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    2023年06月21日
  • ペインフル・ピアノ 下

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    フォールアウトから暫く邦訳が出てこなくて心配していたところ、クロス・ボーダー、今作と続いてひと安心。
    巻末の作者謝辞によると、ご主人を亡くされたのかな。
    辛いお別れを乗り越えての執筆だったとのことだけど、読者としては、またヴィクの活躍を読ませてもらえて本当にありがたいことです。
    ヴィクもそうだけど、身体を大事にますますの活躍を願っています。

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    2023年05月22日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    おーフェミニズム小説だなーという強い印象。ただし安易さや甘さを徹底的に軽蔑しており、リバタリアニズムフェミニズムという感じ。
    特に面白かったのが、主人公のパートナーになりそびれた男、ラルフの弱々しさ。男性に特有の弱さを上手に掬い取って造形されていると思う。所属する組織を信奉してしまったり、自分の世界の秩序が脅かされるとヒステリックになってしまったり、といった彼の弱さは彼だけのものでなく男性全てが多かれ少なかれ持っていると思う。そしてかれが主人公を信用しきれなかった理由は女性の職業意識を無意識に軽視していたことだというのも、そのような偏見を持ってしまうため物事をフラットに見れなくなるという介錯をすれば男の弱点といえる。
    他方で抽象的な議論に淫する「過激派」女性運動家たちが愚か者として描かれるのも面白い。著者の価値観では、実際に行動して勝ち取った小さな陣地だけが女にとって意味のあるものなのだろう。極めて個人主義的だけど、個人として生き方を確立した強い女性同士の連帯は否定しない。個人的な有能さに支えられた甘くないシスターフッド。

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    2022年08月12日
  • クロス・ボーダー 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    ペピーはヴィクを襲った犯人を追い払ったし、
    ミッチは大怪我をしてしまったが犯人を追いかけるという大活躍。
    同じやつらが家に来た時は、もちろん、
    ミスター・コントレーラスがパイプレンチを振り回していた。
    いつものメンバーが元気そうで良かったし、
    オリエント研究所の所長が新しくボーイフレンドになったのも良かった。

    ペピーとミッチが一緒だからかもしれないが、
    ヴィクのランニングがだんだん楽しそうに思えてきた。
    運動は全く好きではないのに。
    毎日走れば、ヴィクのように不死身になれるのだろうか?

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    2022年03月10日
  • クロス・ボーダー 下

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    いつも期待を裏切らない。このシリーズは制覇してる。その事は訳者の山本やよい氏の訳が、素晴らしいからだ。海外文庫は訳者を見て選んでる。
    昔なら田中小実昌氏清水俊二氏等素晴らしい人達がいます。芹澤めぐみ氏のフロスト警部シリーズも最高です。

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    2022年03月07日