サラ・パレツキーのレビュー一覧

  • ブラック・リスト

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    ネタバレ

    数少ない上得意からの依頼で、夜間の侵入者についての調査を始めたところ、侵入者を追ううちに敷地内の池に落ちて死体を引き上げてしまう。侵入者と死体についてさらに調査を進めると、過去のシカゴの上流階級の内輪話に踏み込んでいくこととなるのだが、すでに亡くなった者もおり、複雑な人間関係を読み解くのに難航する。そこへテロと関係が疑われる少年が事件の目撃者として入り込む。
    いつもは登場人物の人物描写や心理描写が多いのだが、今回はシカゴの上流階級それ自体の描写にも力が入っている。最後、事件全体の取り調べが始まったところとはいえ、上流階級の有力ファミリーのマダムは人を射殺しておいて逮捕されないんだよなあ。だけど、それでいいのか?それまでの経緯もあって身内の複雑な心理も描かれているが。日本でも似たようなケースに関連し上級国民という言い方が流行っているが、定着しそうな気もする。

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    2019年05月05日
  • ガーディアン・エンジェル

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    隣人の友人が行方不明になり、死体となって発見される。近所の老婦人は入院中に飼い犬を処分され、息子と名乗る人物が後見人となっている。調査を進めるうちにこの2件は無関係ではなさそうに見えてくる。
    ストーリーより印象に残ったのが最後の元夫が自分の弱さを認めたこと。そしてヴィクに、2人がいい関係だった時もあったのだと思い出させたこと。こういう描写は日本の小説やドラマには滅多にないですね。昔読んだ小説の再読ですが、昔はそういうところに感じるものはなかったかもしれない。

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    2019年03月11日
  • センチメンタル・シカゴ

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    何冊目まで読んだか忘れてしまったが、このシリーズは随分前に読んで結構面白かったのは覚えている。しかし内容も忘れていたので再読することにした。でもまた最初から読むのは癪に障るので3冊目から。
    株券の偽造発覚に端を発し、犯人を突き止めようとする探偵の主人公、ヴィク。職業は堅気じゃないけど、クールでドライな、格好いいキャリアウーマンってこんな感じだろうか。
    株券偽造を筆頭に、IT技術の発達でもう現在ではあり得ないものがいくつも出てくる。しかしそれでも、やっぱりおもしろかった。

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    2019年01月31日
  • フォールアウト

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    また別れるの⁉︎?…でもミスタコントレーラスは元気そうだしいいかと思って読み進むうちに引き込まれ。
    ウチもワンちゃんがきたばかりなのもあり、ペピーのお利口さんぶりに感嘆しながら読んだ。
    家族同然のひとたちや、友人との関わりを大切にしながら、相変わらず正義を貫くカッコよさ。

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    2018年08月25日
  • カウンター・ポイント

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    ネタバレ

    カーリイの後に読み始めたせいなのか、間延びしているようで最初読みづらかったが、後半は、畳み掛けるように事実も明らかにされていき、最近よくあるお金持ちからの粋な計らいで車も買えそうだし、いつものようにハッピーエンディングで満足できた。

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    2018年03月10日
  • ウィンディ・ストリート

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    ネタバレ

    ケガの多いお話だな…と。だけど若い世代を認め懐かしみ応援するヴィクに憧れる。そんなふうに歳を重ねていきたいなと思う。
    しかし今作は、いや今作も?収入が心配になるのは私だけかしら…。

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    2017年05月08日
  • ビター・メモリー 下

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    ヴィクが丸くなった。巻末の解説にも書いてあったけれど確かにそうかもしれない。恋愛も、怒りに対処する姿も。今までの何でもござれなスーパーヒーロー的なヴィクよりも、より人間味というか女性らしさというかを感じられて、気持ちを寄せて読みやすいという気はする。年齢を重ねていくヴィクの今後が楽しみといったところ。
    ストーリーは、同じ女性の私としては上巻後半くらいからロティの物語は予想できていたので、それがどう落ち着くのかという気持ちで読み進んでいたが、回想を挟むという今までになかった手法は斬新で読みやすかった。
    リアル本棚へしまおうとしてカバーを外して初めて気づいたけれど下巻の表紙は私のロティのイメージそのものでした。

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    2017年01月29日
  • カウンター・ポイント

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    この本の少し前に発売になったパトリシアコーンウェルは見送って、こちらを購入したが正解だったと思う。

    ヴィクが生まれ育った街の紳士達とウォーショースキー家が絡む過去の因縁。
    そして相変わらず身を危険にさらして、その因縁を明らかにしようとする。
    しかし、探偵ヴィクの依頼人は、依頼したことを後回しにして、他の事件でメディアを賑わせていても、クレームをつけないなんて、優しいねと思てってしまう。それとも、いつものことだから、あきらめて(もしくはそれも見越して)いるのかなぁ。

    この本では、いつでもファンをがっかりさせているカブスは、昨シーズン優勝したので、次巻はカブスファンがどのように描かれているか楽しみだ。

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    2017年01月08日
  • セプテンバー・ラプソディ

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    ネタバレ

    よく考えてみると、ウォーショースキーシリーズの場合、事件が解決しても、犯人(と言うか黒幕というか)は、必ずしも逮捕されて終わりじゃないんですよね。この物語でもそう。一応、それなりの代償を負う形にはなって終わりますが、通り一遍の「巨悪が倒れで、目立たしめでたし」ではありません。そこが、このシリーズのもう一つの魅力なのかもしれませんね。
    それはそれとして、V.I.も、そこそこの歳になってきているはずですが、いつまで活躍できるのか?そのあたりが気になっています。

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    2016年08月21日
  • ウィンター・ビート

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    今回は、命の危機は前作、前前作程ではありませんが、謎が謎呼ぶ展開になっています。イラクからの帰還兵、民間軍事会社が出てくるのは時代ですね。

    ところで、最近、ボビー・マロリーが出てこない気がするんですが?って言うか、ちょっと前に定年を思わせる描写が有ったんですが、まだ定年ではない?ちょっと気になります。それに合わせ、シカゴ警察との仲も、微妙になってしまってますね。

    その変わりと言ってはなんですが、ペトラがここ二作品続けて出ています。ころころと態度を変えるところ辺りは、日本で言うと“ゆとり”の雰囲気を感じさせますが、アメリカでそう言う概念有るんですかね?

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    2016年07月31日
  • ミッドナイト・ララバイ

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    なんか、年を経るごとにアクションが激しくなっているような気がするのは、気のせいでしょうか?刑務所に入ったり、激しい暴行を受けたりしていますが、今回は、危うく焼け死にそうになってしまっています。
    このシリーズが終わるときは、昔の刑事ドラマみたいにV.I.の『殉職』で終わるんでしょうか?

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    2016年07月22日
  • ブラック・リスト

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    9.11以降のアメリカの様子がよく描かれています。所謂‘愛国者法”。これによって、疑心暗鬼になるV.I.の姿も描かれています。

    あとがきでも触れられていますが、このところ「年とった」とか「疲れた」とか言うボヤキ話が多かったV.I.ですが、この作品では、そう言ったボヤキ話は減って、若かりし頃を彷彿させるような八面六臂の活躍を示しています。V.I.は、こう来なきゃね。

    気になるのは、ロティの出番が減ってきているところ。V.I.が年齢を重ねているんですから、年上のロティはより年齢を重ねているわけで・・・。まぁ、診療所も運営しているようなので、そう言う点での心配は今のところ無いと思いますが、小説なのに珍しく登場人物が歳を取っていく形式を取っているので、何れはロティとの別れもあるんでしょうね。

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    2016年07月09日
  • ハード・タイム

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    タイトルの通り、ヴィクがハードな目に遭います。これまでも、結構痛い目に有ってきていましたが、その中でも今回は、最高にハードですね。

    この作品の特徴としては、これまでのシリーズでは、マロリー警部補やマゴニガル、ローリングスなどシカゴ警察の“仲間”が登場してきましたが、この作品では、彼らは登場せず、むしろ敵対的なシカゴ警察の刑事が登場しています。この刑事が、ヴィクを執拗に狙うんですけどね。

    それと、ロティーの登場シーンが激減。ロティが還暦を超えたという背景もあるのかもしれませんが、ここまでの作品で、ヴィクの心の拠り所となっていたロティ登場シーンが少ないことも、ハードな理由かもしれません。

    それと、つかず離れず来ていたマリがね・・・。まぁ、仕方ないですね。仕事しないと生きていけませんからね。

    中身としては、十分面白いです。読み応えあります。

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    2016年06月03日
  • バースデイ・ブルー

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    友達とか、親戚とか身近な(非常識な)人の依頼を承けることで、より大きな陰謀やら事件やらに巻き込まれ、命の危険にまでさらされる・・・。基本的には、そう言う流れの話なのがこのシリーズ。この作品もその例に漏れませんが、ラストが印象的ですね。今までのなかで一番好きかも。
    この作品で、一連のシリーズに変化が生じた気がします。次ぎはどうなるのか?

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    2016年05月15日
  • バーニング・シーズン

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    自身の親戚などを相手にすることが多かったウォーショースキーですが、この作品では、ついに犯罪小説定番の警察の不正に切り込んでいます。ウォーショースキー一流のドタバタ劇なので、何でそうなるのかわかりにくく感じることもありますが、やっぱりねぇ、犯罪小説で警察(の不正)を相手にしなければならないというのは、定番ですもんね。中々、面白いです。

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    2016年05月03日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    90年ごろに旧版で読んで以来の再読。やっぱりおもしろかった。
    前回読んだあと、筋書きや事件の大筋はきれいさっぱりわすれていたんだけど、ヴィクのくらしぶりとか、ロティとのからみは「そうそう!」という感じでしっかり残っていたのがおもしろい。

    正直、あそこまでの独立心はわたしには皆無なので、そんなにがんばらなくてもいいじゃない、と思ってしまうところが多々なんだけど、ジルや、あの女の子(もう名前忘れた)に対する優しさなど、ああ、こういうところがヴィクの魅力だなと再認識した。

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    2015年08月25日
  • セプテンバー・ラプソディ

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    2015.5.6久しぶりのヴィク。
    相変わらずかっこいい。テーマは重く、読むのが辛いところも。
    家族の歴史、絆。

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    2015年05月06日
  • セプテンバー・ラプソディ

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    ロティの幼馴染、キティの家族。マルティナ、ジュディ、マーティン。物理学と家族の愛憎、嫉妬や嘘。時代背景が複雑に絡み合い‥相変わらず大きな力に翻弄されるヴィク。
    IT大企業メターゴンと国家安全保障省による執拗な追跡。
    絶望的な状況の中、小さな事実を積み上げて、仮説を立て真実に辿りつく手法、新旧の友人の手助け、信頼は変わらない安心感。

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    2015年04月10日
  • セプテンバー・ラプソディ

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    シカゴの女私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ、長編16作目。
    アラフィフとなっても相変わらず、気風のいいヴィクが活躍します。

    助けを求める電話をのこして、行方が分からなくなった女性ジュディ。
    友人ロティの頼みで、ジュディを探していたヴィクが事件に巻き込まれます。
    高名な医師ロティは年上の親友で、ヴィクが母とも慕う女性。
    そのロティとは親の代からの縁がある一家とはいえ、ジュディは麻薬中毒で身を持ち崩しているらしい。
    行方を追ううちに、ジュディの息子マーティンまでが行方不明とわかります。
    企業の秘密を盗んで逃亡したという疑いがかけられていた‥

    ロティが育ったヨーロッパでの出来事、第二次大戦中の核開発研究までが絡んできます。
    現代のシカゴの巨大企業と、壮大な過去が交錯する‥
    家族の歴史の暗部が次第に明らかに?

    ヴィク自身は、演奏旅行で留守がちだけど理解ある恋人と上手くいっていて、元気がいいのにほっとします。
    途中で出くわした麻薬密売人をやっつけたり、監禁から逃れたりと大車輪。
    ユーモアと皮肉も健在で、かなりややこしい話を面白く読ませます。

    2012年発表の「ナイト・ストーム」から少し間が開いてますね。
    今後も、活躍ぶりを読みたいものです☆

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    2015年04月18日
  • セプテンバー・ラプソディ

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    第二次世界大戦中の核開発、ドイツのユダヤ人迫害、コンピュータ、特許、そして死体、

    第二次世界大戦中のオーストリアと現代のアメリカ・シカゴが交互に描かれ、徐々に真相が明かされ、物理にとりつかれた女性科学者とその子孫の物語が語られる。

    親子の絆と反発、仕事と家族、嫉妬と裏切り、時代を超えて引き継がれるもの、さまざまな要素が詰め込まれ、物語を織りなしている。

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    2015年02月22日