サラ・パレツキーのレビュー一覧
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ネタバレ数少ない上得意からの依頼で、夜間の侵入者についての調査を始めたところ、侵入者を追ううちに敷地内の池に落ちて死体を引き上げてしまう。侵入者と死体についてさらに調査を進めると、過去のシカゴの上流階級の内輪話に踏み込んでいくこととなるのだが、すでに亡くなった者もおり、複雑な人間関係を読み解くのに難航する。そこへテロと関係が疑われる少年が事件の目撃者として入り込む。
いつもは登場人物の人物描写や心理描写が多いのだが、今回はシカゴの上流階級それ自体の描写にも力が入っている。最後、事件全体の取り調べが始まったところとはいえ、上流階級の有力ファミリーのマダムは人を射殺しておいて逮捕されないんだよなあ。だけど、それでいいのか?それまでの経緯もあって身内の複雑な心理も描かれているが。日本でも似たようなケースに関連し上級国民という言い方が流行っているが、定着しそうな気もする。 -
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ヴィクが丸くなった。巻末の解説にも書いてあったけれど確かにそうかもしれない。恋愛も、怒りに対処する姿も。今までの何でもござれなスーパーヒーロー的なヴィクよりも、より人間味というか女性らしさというかを感じられて、気持ちを寄せて読みやすいという気はする。年齢を重ねていくヴィクの今後が楽しみといったところ。
ストーリーは、同じ女性の私としては上巻後半くらいからロティの物語は予想できていたので、それがどう落ち着くのかという気持ちで読み進んでいたが、回想を挟むという今までになかった手法は斬新で読みやすかった。
リアル本棚へしまおうとしてカバーを外して初めて気づいたけれど下巻の表紙は私のロティのイメージそのものでした。 -
Posted by ブクログ
この本の少し前に発売になったパトリシアコーンウェルは見送って、こちらを購入したが正解だったと思う。
ヴィクが生まれ育った街の紳士達とウォーショースキー家が絡む過去の因縁。
そして相変わらず身を危険にさらして、その因縁を明らかにしようとする。
しかし、探偵ヴィクの依頼人は、依頼したことを後回しにして、他の事件でメディアを賑わせていても、クレームをつけないなんて、優しいねと思てってしまう。それとも、いつものことだから、あきらめて(もしくはそれも見越して)いるのかなぁ。
この本では、いつでもファンをがっかりさせているカブスは、昨シーズン優勝したので、次巻はカブスファンがどのように描かれているか楽しみだ。 -
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今回は、命の危機は前作、前前作程ではありませんが、謎が謎呼ぶ展開になっています。イラクからの帰還兵、民間軍事会社が出てくるのは時代ですね。
ところで、最近、ボビー・マロリーが出てこない気がするんですが?って言うか、ちょっと前に定年を思わせる描写が有ったんですが、まだ定年ではない?ちょっと気になります。それに合わせ、シカゴ警察との仲も、微妙になってしまってますね。
その変わりと言ってはなんですが、ペトラがここ二作品続けて出ています。ころころと態度を変えるところ辺りは、日本で言うと“ゆとり”の雰囲気を感じさせますが、アメリカでそう言う概念有るんですかね? -
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9.11以降のアメリカの様子がよく描かれています。所謂‘愛国者法”。これによって、疑心暗鬼になるV.I.の姿も描かれています。
あとがきでも触れられていますが、このところ「年とった」とか「疲れた」とか言うボヤキ話が多かったV.I.ですが、この作品では、そう言ったボヤキ話は減って、若かりし頃を彷彿させるような八面六臂の活躍を示しています。V.I.は、こう来なきゃね。
気になるのは、ロティの出番が減ってきているところ。V.I.が年齢を重ねているんですから、年上のロティはより年齢を重ねているわけで・・・。まぁ、診療所も運営しているようなので、そう言う点での心配は今のところ無いと思いますが、小説なのに珍しく登場人物が歳を取っていく形式を取っているので、何れはロティとの別れもあるんでしょうね。 -
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タイトルの通り、ヴィクがハードな目に遭います。これまでも、結構痛い目に有ってきていましたが、その中でも今回は、最高にハードですね。
この作品の特徴としては、これまでのシリーズでは、マロリー警部補やマゴニガル、ローリングスなどシカゴ警察の“仲間”が登場してきましたが、この作品では、彼らは登場せず、むしろ敵対的なシカゴ警察の刑事が登場しています。この刑事が、ヴィクを執拗に狙うんですけどね。
それと、ロティーの登場シーンが激減。ロティが還暦を超えたという背景もあるのかもしれませんが、ここまでの作品で、ヴィクの心の拠り所となっていたロティ登場シーンが少ないことも、ハードな理由かもしれません。
それと、つかず離れず来ていたマリがね・・・。まぁ、仕方ないですね。仕事しないと生きていけませんからね。
中身としては、十分面白いです。読み応えあります。 -
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シカゴの女私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ、長編16作目。
アラフィフとなっても相変わらず、気風のいいヴィクが活躍します。
助けを求める電話をのこして、行方が分からなくなった女性ジュディ。
友人ロティの頼みで、ジュディを探していたヴィクが事件に巻き込まれます。
高名な医師ロティは年上の親友で、ヴィクが母とも慕う女性。
そのロティとは親の代からの縁がある一家とはいえ、ジュディは麻薬中毒で身を持ち崩しているらしい。
行方を追ううちに、ジュディの息子マーティンまでが行方不明とわかります。
企業の秘密を盗んで逃亡したという疑いがかけられていた‥
ロティが育ったヨーロッパでの出来事、第二次大戦中の核開発研究までが絡んできます。
現代のシカゴの巨大企業と、壮大な過去が交錯する‥
家族の歴史の暗部が次第に明らかに?
ヴィク自身は、演奏旅行で留守がちだけど理解ある恋人と上手くいっていて、元気がいいのにほっとします。
途中で出くわした麻薬密売人をやっつけたり、監禁から逃れたりと大車輪。
ユーモアと皮肉も健在で、かなりややこしい話を面白く読ませます。
2012年発表の「ナイト・ストーム」から少し間が開いてますね。
今後も、活躍ぶりを読みたいものです☆