中島輝賢のレビュー一覧

  • 蜻蛉日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    年越し読書は蜻蛉日記でした

    切ない
    一夫多妻制の心許ない身の上、体験したことないけど哀しさが身に沁みた

    道綱がかわいそう
    振り回されちゃってる

    兼家はユーモラスで魅力的なんだろうな
    笑わせてくれるのに頑なになってしまう道綱の母の気持ちも何となくわかるけど、素直になってしまえばもっと気持ちも軽か...続きを読む
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    来年の大河ドラマが紫式部をテーマにしたものだったので、見るかはわからないが予習するために読んだ。古文に関してはかなり苦手意識があり、高校の時からの積読本だったのでようやく解消できた。
    光源氏の圧倒的なプレイポーイ恋愛模様から、時が経つに連れ子孫たちの恋愛観がだんだん現代に寄っていく様がおもしろかった...続きを読む
  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけむ 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さへこそ揺るがるれ

    10年ほど前の大河ドラマ『平清盛』の挿入歌にもなったこの今様が好きで、そのうち読みたいと思っていた。後白河法皇の集めた当時の流行歌は、言葉遊びやファンタジー、エロティックなものもあれば、俗物でも成仏で...続きを読む
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    徒然草の内容に関心があっても、古文は苦手という人にオススメ。先に意訳があり、内容を楽しんだ後に原文を眺める、という仕様になっており、各段に解説もあってわかり易い。個人的には、先に古文がある方が読み慣れているので、少々心地悪かったが、読み終わる頃には古文の意味合いがスムーズに入ってくるようになったので...続きを読む
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    日本最古の古典文学である竹取物語の現代語訳。
    現代語→原文→作者の感想という構成で書かれており大変読みやすく思いました。ただ、、また一つの話を細々と区切っているため、一つの難題ごとに複数の作者の感想が載せられているのは流石に冗長だと思います。
    しかし、おそらく現代出版されている竹取物語の本の中で最も...続きを読む
  • 南総里見八犬伝 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    読本だけあって、原文を声に出して読むと、調子がよくて気持ちがいい。全巻現代語訳はないそうだが、庶民の本の読本であるから現代の庶民にも原文で読めそうだ。
    さすがビギナーズ・クラシックスで、よくまとめてくれていて大体のストーリーや雰囲気はわかった。これで多少は八犬伝の会話に参加できるかもしれない。
    ただ...続きを読む
  • 土佐日記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    教科書に載ってて存在は知ってるけど内容はよく分からないから読んでみたいシリーズその1。
    せっかちさんには向かなそう。土佐から帰京する船旅の、日記の体の文学だそう。でも船が悪天候やらなんやらかんやらで、遅々として進まない。まだ同じ場所で停泊しなければいけない、そんな船上の人たちの不満や不安が伝染するよ...続きを読む
  • 方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    著者、鴨長明。1155生~1215没ということは、平安末期から鎌倉時代前半に生きた人物であり、60年間の人生における社会の様相などをルポルタージュした作品である。

    当時、世の中の様相は自然災害が頻発しており、長明が記している災害だけでも、大火、竜巻、飢饉、大地震等
    と、被災した民衆は多数に及び、悲...続きを読む
  • 御堂関白記 藤原道長の日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    華麗なる貴族の日常を想像していたが、日記を読む限り全然楽しそうではなかった(笑)

    権力はあるが、しがらみも多く、気苦労は絶えず、常に忙しそうだった。

    結局最後は仏にすがるようだった。

    普通の人間だった。
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    元祖ヲタク。物語に恋焦がれた13才の時からの40年に渡る日記です。

    楽しかったですね。きらきらした若い日々。夫を亡くしてからの孤独な日々。

    平安の女性の人生はこうだったのかと思い、本を閉じました。
  • 土佐日記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    私はこのビギナーズクラシックスシリーズをすごく信頼しています。
    かなり噛み砕いて解説してくれているので古典初心者にはありがたい…!このシリーズはとっつきやすくなる!入門編にぴったり。
    ただし、これだけを読んで原作を読んだ気になるのはやや気が早い感じがする。これより堅めの解説や原文を読んで、やっと読ん...続きを読む
  • 南総里見八犬伝 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    とても面白かった。冒険ファンタジー小説としてよく出来ている話。キャラクター一人一人が魅力的だし、戦いのシーンも躍動感があってワクワクする。
    仲間で支え合い戦っていくのがいいね。
    水滸伝を元にしたとのことで、伏姫の珠が108だったり、芸が細かい。
    馬琴が挙げている小説を書く時の7つの法則の7番目・隠微...続きを読む
  • 方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    「冬は雪をあはれぶ。積もり消ゆるさま、罪障にたとへつべし。」p.120
    どこかに出典がありそうでもありますが、この例えは好きです。
    罪は自然に消えず、行動で雪ぐしかないという固定観念があったのですが、雪に例えるなら時間と共に消えてしまうものになります。
    それは方丈の庵での生活の清々しさが洗い流してく...続きを読む
  • 和泉式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    面白かった。平安貴族は、本当に和歌によって自分の気持ちを伝え合うということがよく理解できた。
    和泉式部は、実に魅力的な女性だったことがよく分かる。
    当時としては、驚き、好奇、批判の的とされてしまうのは理解できる。凄いなとも思う。
  • 新古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    詳しい解説と訳があり、わかりやすい。
    枕詞・序詞など和歌のきまりごとなどの簡単な解説もあり、和歌の楽しみ方がちょっとわかる。
  • 大鏡 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    最近ハマっていていろんな古典文学を読んでいるが、1番といっていいほど面白かった。
    こういうところから歴史はつくられたんだなと実感した。
  • 西行 魂の旅路 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    ビギナーズ仕様なのに、結構読みごたえがある。
    出家から死ぬまでの西行の心の軌跡、和歌に対する姿勢が何となくわかる。
    ちと難しくて眠くなるところも・・ゲフゲフン
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    ダイジェスト版で、代表的な場面以外はあらすじのみ。
    そのため、全体のストーリーはつかみやすい。
    平家方・源氏方にかかわらず、文字通り命懸けのギリギリの場面では、個々の人間性・本性が露わになる。ひとりひとりの人間らしさが垣間見えるのも面白い部分。
    時代で仕方ないこととはいえ、平家方の高潔な人物や幼い者...続きを読む
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    タイトル通り、ビギナーでも源氏物語の全巻を無理なく読めて、全体の物語を把握できるテキスト形式。源氏物語は、好きなのだけど、少し離れていると忘れてしまうところがあるので、一日一巻、2ヶ月かけて忘却防止読書。
    この本は、各巻ごと、あらすじ・通釈・原文と配置され、とてもわかりやすい親切な構成。
    そして、こ...続きを読む
  • とりかへばや物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    最近、古典の話を読むのにハマっている。
    なぜかというと、思ってた以上に面白いからだ。
    平安時代などという雰囲気もそうさせてる要因かもしれないが、何より話の内容が面白い。
    時を超えて読み継がれる話には、それ相応の理由があるらしい。
    今回も、とても面白かった。