曽根圭介のレビュー一覧

  • 沈底魚

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    ナカナカ読み応えのある警察小説?でした。
    中国に機密情報を流している国会議員=沈底魚は誰なのか?をめぐる話かと思いきや、そもそもいるのか?と言う話で、誰はスパイで誰はダブルスパイで、だれが情報提供者で、誰は踊らされているだけなのか?振り回されます。
    想像が少し読んでは覆され、また想像すると覆されナカナカ楽しめました。
    それにしても、普通こういった小説に嫌われ役の紅一点が登場するとなると、米倉良子や浅野ゆう子がキャスティングされそうな美人が登場するものですが、この話に登場するのは名前も凸井ならばルックスもゴツイ感じの女理事官。ちょっと画的には楽しめませんが、キャラには合ってるのかなぁ。。。

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    2012年11月06日
  • 沈底魚

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    警察小説(公安モノ)のジャンルとしては、下手なクドサみたいなものもなく、サラッと読める。
    ストーリー自体は二転三転する為やや混乱する箇所もあるが、それほど難解というわけではない。時間取れるときに一気に読んだ方が良いだろう。

    この作家なら主人公の「不破」より、相棒の「若林」を主体に描いてもオモシロそうだ。

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    2012年10月30日
  • 本ボシ

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    連続幼女殺人事件を扱った秀作。
    全体的にテンポも良く読ませる。
    アパート管理人の老人のパートは面白いですね。
    終局に向かっての弱さも指摘されますが充分な出来。

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    2012年10月24日
  • 本ボシ

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    何ともやるせない事件。真犯人はどこに…カイシャと刑事の闘い…二転三転する展開に結末は一体どうなるのかと、手に汗を握りながら読んだ。うわっ、この結末は…風呂敷を広げ過ぎたのか、それとも、最初からこういう狙いなのか。残念。

    それは無いですヽ(´o`;

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    2012年08月12日
  • 沈底魚

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    警察の公安の話。
    スパイとか情報提供者とか、ワクワクするようなお話でした!
    第53回江戸川乱歩賞受賞作らしく、どんでん返しの連続で集中して読めました“(`(エ)´)ノ彡☆ !!

    でも、最初のうちに出てくる情報が多すぎて
    読んでるうちにちょっと混乱してくるかなぁ。
    「あれ?この人前に出てきてたような気が…」みたいな。

    もうちょっと小出しにしてもらいたいなぁ。

    あとは話をもっとブラッシュアップさせて
    一つ一つのストーリーや結末を丁寧に描いてくれたら最高に大好きな作品になったはず!

    全体のストーリー自体はとてもおもしろいので、
    サスペンスが好きな方は一読の価値あります(。・`ω´・。)ゞ

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    2012年08月02日
  • 沈底魚

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    私はこの著者の作品はこれまで短編集の「熱帯夜」しか読んだことはなかったのだが、ここまで本格的な長編を書く人だとは恥ずかしながら知らなかった。
    ただでさえ複雑になりがちなスパイもの、そこを二重三重にこねくり回しているから、プロット自体がややこしくなってしまっていることは否定できないが、長編デビュー作にして、充分な意欲作だと思う。
    ただ、傑作と呼ぶには、比較的早期の段階で“敵”が予見できてしまうことが妨げとなっており、惜しい。
    好みとして、星4つ。

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    2012年07月13日
  • 沈底魚

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    現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。指揮官として警察庁から女性キャリア理事官が送り込まれるが、百戦錬磨の捜査員たちは独自に捜査を進める。その線上に浮かんだのは、次期総理の呼び声高い芥川健太郎だった。第53回江戸川乱歩賞受賞作

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    2012年02月10日
  • 沈底魚

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    乱歩賞受賞作品。警察公安モノ。日中、日米関連、警察内部のいざこざ等、目新しさはそんなに感じられなかったけど、テンポ良く進み、程よい読み応え感あり。

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    2012年01月08日
  • 熱帯夜

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    表題作が絶妙! ホラーなんだけどミステリーでユーモアもある。他2編はおもしろいのはおもしろいんだけど表題作ほどのパンチはないかな

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    2011年11月13日
  • 鼻

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    「暴落」「受難」「鼻」の三編。
    「鼻」は第14回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作だそうです。
    三編とも世にも奇妙な物語テイストで、じわ怖で面白かった。
    特に「鼻」は大賞受賞作というだけあって、すっかりやられてしまいました。
    後書きの解説読むまでいまいちわからなかったのですが、解説読んだ後思わずもう一回読み返してしまいました。よく作りこまれた話で、良質ミステリー読んだあとみたいな衝撃でした。これはすごい。

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    2017年04月06日
  • 熱帯夜

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    ネタバレ

    うまい。日本推理作家協会賞を取っただけあり、ホラーと推理小説の上手いクロスオーバーである。
    読者は文章を時間を追って読まねばならないところを逆手に取った作品。最初の状況からよもやこんな結末になってくるとは予想だにできない展開である。
    女性との関係、女性自身の姉妹関係、性交関係、殺人関係 等々。これでもかこれでもかというどんでん返し。

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    2010年12月31日
  • 熱帯夜

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    わしゃこの人好きなんじゃー。話が黒い、面白い。でも地味。立ち位置も地味。あ、中身に触れてないや。3つの短編です。

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    2011年04月30日
  • 熱帯夜

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    エゲつない表紙でお馴染み(?)の「あげくの果て」を「熱帯夜」と改題し文庫化したもの。内容は「熱帯夜」「あげくの果て」「最後の言い訳」の三篇。
    なかでも、近未来SF「あげくの果て」がずば抜けて良かったが、個人的(年齢的)にシャレにならない題材で、その強烈なブラックコメディっぷりにくくく、と笑いながらも背中に汗したりして…(苦笑)
    もちろん、小説ならではの展開が冴えるサイコミステリ「熱帯夜」も、世相をパロったゾンビギャグが炸裂する「最後の言い訳」も構成・物語共々ハイクオリティなブラックコメディで大満足の一冊。
    ああしかし、俺もいずれは「難局二号」で東シナ海に投入されるんだろか…生ける軍神…おおヤダ

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    2010年11月13日
  • 熱帯夜

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    ミステリというより、ブラックユーモア・エンタテイメント。話の展開にスリルとスピードがあって面白い。ゾンビの話も気持ち悪いが、いいところでエンタテイメントに仕上げている。ホラー小説を得意とする作家の本領発揮。

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    2011年05月20日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2

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    ホラーというより奇妙さが際立つものが多かった。ありきたりなオチのものもあったけれど、鼻とか穴らしきものに入るはクセになりそうな感じ。トンコは可愛いに尽きる。ホラーか?と思ったが可哀想という割に豚肉食べる人間が一番ホラーだと思った。

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    2025年07月15日
  • 熱帯夜

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    ミステリ、ディストピア、ホラー?とバランス良く収められている中短編集で表題作は評判になるだけあって巧い
    狙ったものなのかブラックユーモアや軽くて下品に感じられる印象もチラホラ

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    2025年04月07日
  • 鼻

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    『暴落』が好き。★3.5。『受難』はオチが大体読めてしまったのと、物足りなさで★2.0。『鼻』は解説を読んでやっと騙されていたことに気がついた。★3.0/5。この作家のホラー小説を他にも読みたい。

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    2025年03月01日
  • TATSUMAKI 特命捜査対策室7係

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    評価の割には面白かった!
    いままでの推理作品と違ってちゃんと真相も分かったし。
    タツマキと言いつつ、主人公は壮一郎だし、肝心のタツマキさんは全然掻き乱してない。
    それどころかただの性格の悪い女で途中までイライラした笑
    相変わらずサクサク読めた。
    これで一番好きな作家こと曽根先生の作品は全部完走した。
    早く新しいの出ないかな。

    あと今月は8冊読めて最高記録。
    家のWi-Fiが死んで毎日出社してるおかげだな。
    悪いことばかりじゃないさ

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    2025年01月30日
  • 工作名カサンドラ

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    やっぱり先生の作品は読みやすい。
    文体があってるからかサクサク読める。

    2つの物語が全然交わらなくて、
    楽しみにしていた割に、、、だった。

    2つの物語を、ただ眺めているといった状態だったけど、
    それはそれでおもしろかったので、
    嫌な時間ではなかった。
    オチも前作よりははっきりしていたので良

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    2024年12月03日
  • 本ボシ

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    冤罪事件をテーマにした警察サスペンス。
    人間の記憶や自白がどのように作られて行くのかを見せつけられた感じがした。
    全てがそうではないと思うが組織の危うさを感じた。

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    2024年11月22日