曽根圭介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ナカナカ読み応えのある警察小説?でした。
中国に機密情報を流している国会議員=沈底魚は誰なのか?をめぐる話かと思いきや、そもそもいるのか?と言う話で、誰はスパイで誰はダブルスパイで、だれが情報提供者で、誰は踊らされているだけなのか?振り回されます。
想像が少し読んでは覆され、また想像すると覆されナカナカ楽しめました。
それにしても、普通こういった小説に嫌われ役の紅一点が登場するとなると、米倉良子や浅野ゆう子がキャスティングされそうな美人が登場するものですが、この話に登場するのは名前も凸井ならばルックスもゴツイ感じの女理事官。ちょっと画的には楽しめませんが、キャラには合ってるのかなぁ。。。 -
Posted by ブクログ
警察の公安の話。
スパイとか情報提供者とか、ワクワクするようなお話でした!
第53回江戸川乱歩賞受賞作らしく、どんでん返しの連続で集中して読めました“(`(エ)´)ノ彡☆ !!
でも、最初のうちに出てくる情報が多すぎて
読んでるうちにちょっと混乱してくるかなぁ。
「あれ?この人前に出てきてたような気が…」みたいな。
もうちょっと小出しにしてもらいたいなぁ。
あとは話をもっとブラッシュアップさせて
一つ一つのストーリーや結末を丁寧に描いてくれたら最高に大好きな作品になったはず!
全体のストーリー自体はとてもおもしろいので、
サスペンスが好きな方は一読の価値あります(。・`ω´・。)ゞ -
Posted by ブクログ
エゲつない表紙でお馴染み(?)の「あげくの果て」を「熱帯夜」と改題し文庫化したもの。内容は「熱帯夜」「あげくの果て」「最後の言い訳」の三篇。
なかでも、近未来SF「あげくの果て」がずば抜けて良かったが、個人的(年齢的)にシャレにならない題材で、その強烈なブラックコメディっぷりにくくく、と笑いながらも背中に汗したりして…(苦笑)
もちろん、小説ならではの展開が冴えるサイコミステリ「熱帯夜」も、世相をパロったゾンビギャグが炸裂する「最後の言い訳」も構成・物語共々ハイクオリティなブラックコメディで大満足の一冊。
ああしかし、俺もいずれは「難局二号」で東シナ海に投入されるんだろか…生ける軍神…おおヤダ