曽根圭介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説やドラマの世界でありがちなパターン。
警察の権威やメンツを守るためには、真の犯人かどうかは二の次。
絶対に守らなければならないのは「捜査は間違っていない!!」ということだけ。
誰のための警察なのだろう?
犠牲となった者は浮かばれない。
遺族も、ずっと犯人でもない人間を怨みながら生きていかなければならない。
結局真犯人は誰だったのか。
それはこの物語にとって些細なことでしかない。
「間違いと認め正すことが出来るのか」
それこそが曽根さんの言いたかったことのような気がする。
出来れば続編を書いてほしい。
何とも中途半端なまま幕を閉じた物語を、どこかですっきりと終わらせてほしい。