曽根圭介のレビュー一覧

  • 鼻

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    この作者には驚いた。何はともあれ、天才だろ! って思った。この不条理さは、かの筒井康隆を彷彿とさせる。収録された三つの短編、全てが馬鹿みたいに面白かった。先を気にさせる展開、とにかく発想が凄い。特に気に入ったのは『暴落』だ。人間に直裁<株>の概念を付与し、その上がり下がりによって人の価値を計るなんて……恐ろしいが面白い、面白いが恐ろしい……。しかし、矛盾を挟むことなく、秀逸な筆致によって、世界観を「本当にこんな世の中もあるかも……」と思わせるくらいの書きっぷりには恐れ入った。曽根圭介という作家が一番怖いのかも知れない。
    また、これは蛇足に違いないが、どの話も(鼻は無理かも知れないが)是非『世に

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    2019年01月16日
  • 熱帯夜

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    久しぶりに、曽根圭介はヒット。3編の短編集だが、はずれなし。
    ■熱帯夜
    どんでん返しの回数にびっくりしました。
    もうね、どん底とスッキリが繰り返しすぎて…
    ■あげくの果て
    高齢者問題。ラストはまぁ、続いてもいいんじゃない?とか思うが…設定のディテールがすごい
    こんなことにならないように、みなさん政治に参加しようね。
    ■最後の言い訳
    壮大な夢オチばりに、そこまでひっぱってそんな言い訳すんなよって、大、大、どんでん返しおち。

    すぐ読み返しますよこれは。

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    2010年10月30日
  • 鼻

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    ネタバレ

    『暴落』がわかり易く面白かった。株をあげるという日常的に使う言葉がリアルに自分の株価を上げる事だとは。過去を精算、毒親と縁切り、結婚で成り上がる、全部自分の株価につながる、よってインサイダー取引が起こるって。他にない作家さんだと思う。

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    2026年04月24日
  • 鼻

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    一話目の暴落が、とにかく非常に大好きでした。二話目の受難もめちゃくちゃよかったです。したがって、満を持しての三話目、ホラー大賞短編賞でもあるということで期待値爆上がりの状態で挑んだものですから、若干、いやほんと若干ですよ、肩透かしを食らった気分になりました。俺だったら暴落で応募するな、と大変失礼なことを考えたりしました。ホラー大賞なるものの基準がわかりませんけれど、もしかして暴落で出してたらこれ(どれ)、あったのでは⁉︎と思ってしまったわたしのことはどうぞ真っ先に手術台へ乗せてください。
    タイトルもいいですよね。なんてことないように感じるかもしれませんけど、鼻とついていなければ、全く違ったお話

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    2026年04月24日
  • 藁にもすがる獣たち

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    江波戸(エバト)興梠(コウロギ)など珍しい名字が気になる。床屋を廃業し夜勤のバイトをする初老男性、投資失敗で借金返済のためデリヘルで働く主婦、暴力団から借金し追われる刑事、三人とも正に藁にもすがる状況で出会う人に騙される。高みの見物だから最悪最低の人間を笑えるが当事者だったらもっと下手を打ちそう。結論、他人を信用するな。
    しのぶがトレノをさっと運転するのはかっこいい。
    床屋の嫁、美佐子はなんてできた人なんだろう!
    エリンギにグジュグジュされたのか?

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    2026年04月19日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2

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    ネタバレ

    ホラー小説大賞の集成1は、私には合わなかったため、期待せず読んだ。(1と2同時に買ってしまったので)
    でも、こちらの本はおもしろかった。「サンマイ崩れ」と「鼻」は、オチに驚いた。「トンコ」は、オチが切なかった。「生き屏風」はオチにほっこりした。「寅淡語怪録」は謎が多かった。(でもおもしろかったと思う)「穴らしきものに入る」はオチに笑った。

    ■サンマイ崩れ 吉岡 暁

    →ワタナベさーーん!!なんて素敵なご老人なんだ。元々いい人だったんだろうね。

    たまたま出会った「僕」のために、川を渡ってくれたんだ。てっきり、「僕」に悪霊か何かでもついているのかと思った。

    自殺未遂直後の記憶が全くなか

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    2026年03月26日
  • 鼻

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    怖くてすぐ読み終わっちゃった。短編3篇ともイヤな感じが続く…
    「藁にもすがる獣たち」が好きで、他の曽根作品読みたくなりまして
    全く違う世界の話だけど共通してやっぱりなんかかっこいいんだよ文章が。うすらかっこいいの。
    ご本人、すごくユニークな方らしくて(あとがきより)それがうかがえるね。

    新装版になる前の表紙もこの表紙もなんだかな、合ってないな

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    2026年03月23日
  • 鼻

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    ホラー短編集
    ホラージャンルは正直疎いのだけど表題作の「鼻」
    エルロイ文体の刑事パートと外科医の私パートが結びつく圧巻のクライマックスに盛大にKOされた
    他も楽しめた

    こういうのがあるのならホラーももう少し熱心に読んでいかねば
    見事な病み具合に心躍りもうした
    少しずつ手を出してみよう

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    2025年11月07日
  • 沈底魚

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    上梓されたのが平成19年 タカ派の三代目が一度目の総理に就任した年と相前後する  元総理はまことしやかに暗殺説がささやかれる  こうなると”深読み”ではなく”妄想”の域に・・・  

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    2025年09月11日
  • 腸詰小僧 曽根圭介短編集

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    曽根さんのブラックミステリ大好きだなー
    全て「してやられた感」あるのと、登場人物がクズばかりで救いようのないのも。
    表題の「腸詰小僧」が一番好き。

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    2025年04月11日
  • 藁にもすがる獣たち

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    サウナ店でパートする元・理容店経営の初老の男。
    夫からDVを受けながらデルヘルで働く主婦。
    暴力団とベッタリ癒着する警察官。

    金・金・金…そんな事件に巻き込まれていきます。
    こんなにも理性がなくなるか?てな感じ。

    後半、この3人が交わる瞬間…あっ!そこに繋がるの?で、パズルのピースがハマるような気持ちよさ。
    これ、映画化されているようですね!
    是非、映画でも楽しみたいです♪

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    2024年09月01日
  • 本ボシ

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    久々曽根先生。
    テーマが図地反転なので、
    最終的な犯人がどうとかに重きを置いてない?
    確かにそれまでの展開を考えると
    オチは尻すぼみ感は否めない。
    けどやっぱり文体が合ってるのか
    サクサク読めて楽しかった。

    普段短編しか読まない自分からしたら、
    結構な文量があったのでしばらく積読状態だったけど、
    2泊3日の福井1人旅行でちょうど読み切った。

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    2024年08月25日
  • 藁にもすがる獣たち

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    サウナの客が残していったバッグには大金が!? 持ち主は二度と現れず、その金で閉めた理髪店を再開しようと考える初老のアルバイト。FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。暴力団からの借金で追い込みをかけられる刑事。金に憑かれて人生を狂わされた人間たちの運命。ノンストップ犯罪ミステリー!



    初読みの作家さん!
    この間、映画化された韓国映画を観て面白かったので 原作を読んでみました
    これ、映画を先に観てたからわかりやすかったけど 時間軸が行ったり来たりしてるのかな?なんだかごちゃごちゃしてる感があって 活字だけだとわからなくなってしまいそう
    映画のラストも原作のラストも それぞれに良かったと思い

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    2024年01月13日
  • 鼻

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    軽い文体なのでサクッと読める。読みやすいが構成は複雑なので読後感も満足。
    読んだ印象はテレビの「世にも奇妙な物語」的な感じ。不思議な世界で展開されるストーリー、どんでん返し。でも結末はブラックなのでそのままテレビ番組にはしづらい。

    ・暴落
    国民全員に株価評価がついてまわる世界で、評価が暴落していく男の転落劇。

    ・受難
    監禁された男の前に次々と現れる奇妙な人々。誰も男を解放しようとしない。監禁された理由は?助けてくれないのはなぜ?

    ・鼻
    豚と呼ばれる人々がテングと呼ばれる人々を差別する世界で、豚の医者がテングの親子を助けようとするが…。

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    2023年08月25日
  • 藁にもすがる獣たち

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    お見事!
    そして、もう一周したくなる。

    スピード感も抜群でこの構成。先が気になってどんどん進んじゃうことがまた目を眩ませるよね。

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    2023年05月06日
  • 沈底魚

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    買ってから何年経ったんだろうか。
    普段短編以外を読まないので積読から手に取るまで時間がかかった。

    曽根さん特有のクズが出てくるということはなく、ちゃんとした(?)ミステリだった。
    後半に向けて加速していく様は相変わらず素晴らしいし、結局何だったのかわからないオチも好き。
    主人公のキャラもすごく好きだった

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    2023年03月30日
  • 鼻

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    収録されている三篇がいずれもえげつなく、厭な顔をしながら読み進めた。どれも先が気になって手が止まらない。

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    2022年11月05日
  • 藁にもすがる獣たち

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    二度読んだ。
    ミスリードが絶妙すぎて、途中で混乱する。
    二度目は登場人物を整理しながら読んで、ようやく納得。
    すごい作品。

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    2022年10月09日
  • 腸詰小僧 曽根圭介短編集

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    ネタバレ

    インパクト強めの表題作を始め、知り合いにはなりたくないロクデナシたちが一生懸命ちがう方向に頑張っておかしな事態を招いてしまう曽根さんワールド全開の短編集。
    思い込みから見えていた景色がガラッと変わる結末とブラックユーモアが秀逸。
    どれもパターンは似ているのだが、いつの間にかまた騙されている。このしてやられた感はやみつきになる中毒性があるなぁw
    「天誅」や「留守番」の後に残るヒヤリな怖さもいいが、ダメ息子に燃やす母親のバイタリティーをなぜだか最後応援してあげたくなってしまう「母の務め」の悲喜こもごもの笑いが絶品。

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    2022年08月29日
  • 腸詰小僧 曽根圭介短編集

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    ネタバレ

    叙述トリック、特に信頼できない語り手ものが好きな人にオススメ。
    どの作品も登場人物のサイコパス味がよくて楽しめるんだけど、流石に収録作品が全部同じパターンなのはいかがなものか…と思ったので、星は一つ引きます。

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    2022年08月17日