曽根圭介のレビュー一覧

  • 鼻

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    ホラー短編集
    ホラージャンルは正直疎いのだけど表題作の「鼻」
    エルロイ文体の刑事パートと外科医の私パートが結びつく圧巻のクライマックスに盛大にKOされた
    他も楽しめた

    こういうのがあるのならホラーももう少し熱心に読んでいかねば
    見事な病み具合に心躍りもうした
    少しずつ手を出してみよう

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    2025年11月07日
  • 沈底魚

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    上梓されたのが平成19年 タカ派の三代目が一度目の総理に就任した年と相前後する  元総理はまことしやかに暗殺説がささやかれる  こうなると”深読み”ではなく”妄想”の域に・・・  

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    2025年09月11日
  • 腸詰小僧 曽根圭介短編集

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    曽根さんのブラックミステリ大好きだなー
    全て「してやられた感」あるのと、登場人物がクズばかりで救いようのないのも。
    表題の「腸詰小僧」が一番好き。

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    2025年04月11日
  • 藁にもすがる獣たち

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    サウナ店でパートする元・理容店経営の初老の男。
    夫からDVを受けながらデルヘルで働く主婦。
    暴力団とベッタリ癒着する警察官。

    金・金・金…そんな事件に巻き込まれていきます。
    こんなにも理性がなくなるか?てな感じ。

    後半、この3人が交わる瞬間…あっ!そこに繋がるの?で、パズルのピースがハマるような気持ちよさ。
    これ、映画化されているようですね!
    是非、映画でも楽しみたいです♪

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    2024年09月01日
  • 本ボシ

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    久々曽根先生。
    テーマが図地反転なので、
    最終的な犯人がどうとかに重きを置いてない?
    確かにそれまでの展開を考えると
    オチは尻すぼみ感は否めない。
    けどやっぱり文体が合ってるのか
    サクサク読めて楽しかった。

    普段短編しか読まない自分からしたら、
    結構な文量があったのでしばらく積読状態だったけど、
    2泊3日の福井1人旅行でちょうど読み切った。

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    2024年08月25日
  • 藁にもすがる獣たち

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    サウナの客が残していったバッグには大金が!? 持ち主は二度と現れず、その金で閉めた理髪店を再開しようと考える初老のアルバイト。FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。暴力団からの借金で追い込みをかけられる刑事。金に憑かれて人生を狂わされた人間たちの運命。ノンストップ犯罪ミステリー!



    初読みの作家さん!
    この間、映画化された韓国映画を観て面白かったので 原作を読んでみました
    これ、映画を先に観てたからわかりやすかったけど 時間軸が行ったり来たりしてるのかな?なんだかごちゃごちゃしてる感があって 活字だけだとわからなくなってしまいそう
    映画のラストも原作のラストも それぞれに良かったと思い

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    2024年01月13日
  • 鼻

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    軽い文体なのでサクッと読める。読みやすいが構成は複雑なので読後感も満足。
    読んだ印象はテレビの「世にも奇妙な物語」的な感じ。不思議な世界で展開されるストーリー、どんでん返し。でも結末はブラックなのでそのままテレビ番組にはしづらい。

    ・暴落
    国民全員に株価評価がついてまわる世界で、評価が暴落していく男の転落劇。

    ・受難
    監禁された男の前に次々と現れる奇妙な人々。誰も男を解放しようとしない。監禁された理由は?助けてくれないのはなぜ?

    ・鼻
    豚と呼ばれる人々がテングと呼ばれる人々を差別する世界で、豚の医者がテングの親子を助けようとするが…。

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    2023年08月25日
  • 藁にもすがる獣たち

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    お見事!
    そして、もう一周したくなる。

    スピード感も抜群でこの構成。先が気になってどんどん進んじゃうことがまた目を眩ませるよね。

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    2023年05月06日
  • 沈底魚

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    買ってから何年経ったんだろうか。
    普段短編以外を読まないので積読から手に取るまで時間がかかった。

    曽根さん特有のクズが出てくるということはなく、ちゃんとした(?)ミステリだった。
    後半に向けて加速していく様は相変わらず素晴らしいし、結局何だったのかわからないオチも好き。
    主人公のキャラもすごく好きだった

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    2023年03月30日
  • 鼻

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    収録されている三篇がいずれもえげつなく、厭な顔をしながら読み進めた。どれも先が気になって手が止まらない。

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    2022年11月05日
  • 藁にもすがる獣たち

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    二度読んだ。
    ミスリードが絶妙すぎて、途中で混乱する。
    二度目は登場人物を整理しながら読んで、ようやく納得。
    すごい作品。

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    2022年10月09日
  • 腸詰小僧 曽根圭介短編集

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    ネタバレ

    インパクト強めの表題作を始め、知り合いにはなりたくないロクデナシたちが一生懸命ちがう方向に頑張っておかしな事態を招いてしまう曽根さんワールド全開の短編集。
    思い込みから見えていた景色がガラッと変わる結末とブラックユーモアが秀逸。
    どれもパターンは似ているのだが、いつの間にかまた騙されている。このしてやられた感はやみつきになる中毒性があるなぁw
    「天誅」や「留守番」の後に残るヒヤリな怖さもいいが、ダメ息子に燃やす母親のバイタリティーをなぜだか最後応援してあげたくなってしまう「母の務め」の悲喜こもごもの笑いが絶品。

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    2022年08月29日
  • 腸詰小僧 曽根圭介短編集

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    ネタバレ

    叙述トリック、特に信頼できない語り手ものが好きな人にオススメ。
    どの作品も登場人物のサイコパス味がよくて楽しめるんだけど、流石に収録作品が全部同じパターンなのはいかがなものか…と思ったので、星は一つ引きます。

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    2022年08月17日
  • 黒い波紋

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    こういう気持ち悪さが好き。タイトル通り、一つのきっかけがあらゆるシーンに影響が広がって行きました。良かった。

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    2022年06月10日
  • 鼻

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    幽霊ではなく人的な怖さのホラーでした。
    なんだかんだ全部楽しく読ませてもらいました。鼻は、およ?という感じだったけどホラー大賞なのですね。
    なんとなくハサミ男を思い出す感じがしました。
    特に救いがない感じが好感触。

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    2022年04月10日
  • 藁にもすがる獣たち

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    めちゃおもしろかった。
    三つの話が進行していく群像劇。ときどき点で交差していたストーリーが徐々に絡みあって繋がっていく。この人はあっちのストーリーのあの人なの?あの死体はこっちのこの人?とか推理しながら読んでいくのも面白い。

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    2021年11月07日
  • 鼻

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    暴落:割り切った話し手と設定で面白かったが、最後の部分はいささかテンプレートで単純すぎ。
    受難:宗教的意味合いはあり、深読み価値はある。救いのない展開には少し辛い気持ちだが、インパクトを感じる。
    鼻:構図としてとても斬新とは言えないが物語は傑作!脳内世界の構築は素晴らしいし、二人の因縁の「再会」も皮肉で面白かった!「俺」の記述は更なるブラックユーモアを加えている。
    とにかく最近で読んだ本で一番良いかな!

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    2021年09月03日
  • 鼻

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    角川ホラー文庫、久しぶりに読んだかも。

    暴落、受難、鼻、の3編。

    私は「暴落」が一番好き。設定がまず面白かったし、先が気になる展開で一気に読んでしまった。主人公がどんどん悲惨なことになっていくのも読み応えがあった。

    「受難」は終盤になるまで不可思議な部分が多くて、よくわからない状態ながらもやっぱり一気に読まずにいられなかった。

    「鼻」は少し難しかった。読後にしばらく考えて、解説で補完もして、理解したくてもう1周した。そうしたらとても面白かった(笑)。

    どの作品も、あり得ないような展開。救いの無さもすごい。だからこそ余計に面白いのかな。こういう、悪〜い話、けっこう好き。人間が一番こわい

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    2021年03月31日
  • 鼻

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    3つの短編からなるホラー小説。
    それぞれが趣向を凝らしてあって面白かった。
    3つとも世にも奇妙な‥的な物語だったが、(すでに原作になってたのかな?)特に「受難」のまともに話が通じない不条理さがなんとも言えずもどかしかった。

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    2020年11月02日
  • 藁にもすがる獣たち

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    ネタバレ

    今までとは趣が変わり、小市民的な悪党?汚職刑事、その愛人でエステ経営者、DVから殺人に走る主婦、大金を拾ったサウナ従業員が、少しずつオーバーラップしながら破滅的なラストにむかう。

    とはいえ、それぞれ自業自得という趣があり読んでてあまり
    暗くはならない。何より、凝ったそして時制が微妙にずれた物語は少しずつこちらの読みを上手くずらしていく。

    やはり曽根圭介は本当に上手い。
    しかし、こういう肩肘張らない作品もいいが、やはり「沈底魚」のような読み応えのある作品が読みたい。

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    2020年04月12日