松岡圭祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
我らがQちゃんこと、凛田莉子!
今回は、中国は北京のとある街角から始まる。
経営者から貧乏暮らしに転がり落ちた男。
彼には喘息の娘がおり、その治療を受けさせるために病院へ向かった。
しかし、すでに病院前には人、人、人!!!!!
金さえあれば......
そこに金が転がり込む。
怪しすぎるカネ、そう、それはまさにあぶく銭。
このマジックを作り出した輩を追いかけ、凛田莉子は中国と日本を行き来する!
落ちないスピード感、高まる二人の関係進展への期待、そして巧妙に現実世界を混ぜた物語。
これがあって、やはり本作の魅力と言えるだろう。
凛田莉子の偽物が登場したり、妙にきな臭い美術品の「交換」だったり、人は死なないミステリだとわかっているのに、一触即発と言える展開にどきどきする。
日中間の、自分のところこそが正統だ、いや、こちらの方こそ本家本元だ、そんなやりとりが時に悔しかったり、もどかしかったりする。
著者のメッセージは終わりの方で見て取れる。
これこそ、大団円、めでたしめでたしだとほっとする。
もちろん、現実ではこううまくいくことばかりではない。
ほとんどのことが意地の張り合い、プライドのぶつかり合い、国内世論の顔色伺いで、なかなか解決まで至らないことの方が多いだろう。
しかし、だからこそ、本作の終わり方には未来を見てしまう。
こうなったらいいな、こうしたいな、そうやって未来を見てこそ、人である喜びなのだ。