仲谷鳰のレビュー一覧

  • 仲谷鳰短編集 さよならオルタ

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    「やが君」でお馴染みの仲谷鳰さんが同人や「エクレア」などに発表した短編をまとめた短編集です。全9作品収録です。いずれの作品も短いながらも、一ひねり二ひねりしてあり、タイトル作である「さよならオルタ」から引き込まれます。描き下ろしの「優しくなりたい」はギュッと胸を締め付けられるような感じがしました。「やが君」でも描かれていた変わること/変わらないことが、どの作品の根底にも流れているようで、百合か百合じゃないかは関係なく仲谷鳰先生の作品が好きなんだと確認できました。次はどんな世界に連れていってくれるのかな。

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    2020年04月05日
  • やがて君になる 佐伯沙弥香について(3)

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    やがて君になる、外伝ノベライズ、第3巻。
    大学生になった佐伯沙弥香が描かれていました。

    やが君の続刊としても、百合物語としてもとてもいい小説になっています。
    甘い関係にもだえ、ふとした繊細な描写に目を奪われます。
    好きという想いへのそれぞれのアプローチ。丁寧に一つ一つを重ねていく物語が最高でした。

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    2020年03月19日
  • やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)

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    ネタバレ

    やがて君になる 本編の前日譚。佐伯沙弥香の高校1年生時代を中心に彼女の高校生活が描かれる。燈子に一目惚れした沙弥香が、燈子に心惹かれていく。燈子をいつも見つめているが故に彼女が隠す弱さを見抜いた沙弥香。一方で燈子との関係を崩すことを恐れた沙弥香は、一線を超えることができなかった。

    燈子の姉のことを知ってしまったと沙弥香が告白しようとした時、燈子が先んじて沙弥香の告白を妨害したシーンが印象的だった。燈子は全部わかった上で封じていると僕は思っているので、七海先輩本当に怖い女だなぁとなった。

    本編で語られなかった沙弥香を少し掘っただけなので、1巻に比べて満足度は低い。読んでいて本編のシーンがすぐ

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    2020年09月05日
  • エクレア orange あなたに響く百合アンソロジー

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    月刊コミック電撃大王から2019年に発表された百合アンソロジーの第5弾。百合アンソロジーとしてお馴染みになったシリーズです。参加している作家陣が安定していて、収録される作品のクオリティが一定に保たれているというのも安心して読めます。まだまだ百合作品に触れたことない人がたくさんいると思うので、まずは本書で百合の扉を開いてみるといいと思います。

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    2020年03月02日
  • エクレア あなたに響く百合アンソロジー

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    月刊コミック電撃大王から2016年に発表された百合アンソロジーの第1弾。仲谷鳰、天乃咲哉、伊藤ハチ、缶乃などお馴染みの作家さんが参加しています。アンソロのため、一つ一つの物語が短く、お話の展開としては唐突な感じだけど、この題材でじっくり描いてくれないかなと思う作品に多く出会えた。好きな作家さんが参加しているのであれば、読んでおくべきだと思います。

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    2020年03月02日
  • やがて君になる(8)

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    百合なんだけど、それはジャンルでありテーマではなく、最初から最後まで侑と橙子自身の悩みであり決断でよかった。

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    2019年12月07日
  • やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)

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    入間人間氏の「やがて君になる 佐伯沙弥香について」の第2巻。仲谷鳰氏の「やがて君になる」のスピンオフ小説です。前巻では、佐伯沙弥香の小学生/中学生時代が描かれ、沙弥香の事を深く知れる素晴らしい内容でした。本巻はついに高校の生徒会のお話がメインです。燈子や侑の視点で話が進む原作のエピソードを、沙弥香視点で再構築し、「やが君」の世界に、もの凄い奥行きを持たせています。この小説を読む前と読んだ後では世界がまるで違います。沙弥香の大学生編の予定もあるようなので、すごく楽しみです。幸せになってほしい。

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    2019年08月15日
  • やがて君になる(7)

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    7巻

    この漫画は心理描写と情景描写をうまく合わせてとても効果的に魅せてくれます。
    ただ七巻は何故鳥を使ったのか、水族館に行ったのだから魚を使ってほしかったです。鳥を見て主人公を思い出すのは不自然。次の展開とも掛け合わせてるだろうけど、魚がよかったです。
    情景描写を心理描写に合わせるのはいいけれど
    心理描写を無理に情景描写に合わせて見えます。

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    2019年07月05日
  • やがて君になる(7)

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    ネタバレ

    前巻ラストで告白からの擦れ違い、更に次巻が最終巻ということも有ってか、この巻は溜めの印象を感じさせた。
    かと言って、溜めているのは侑と燈子の関係性だけで周囲動き続けている

    燈子に告白を拒否された(と思っている)侑は「好き」が判らなくなってしまう。「特別」が判らないと日々を過ごしていた侑が燈子と過ごす内に「特別」を少しずつ知り始め、燈子にその想いをぶつけたのが前巻の話。
    ここでの侑の状態は端から見れば失恋がショックすぎて心が追いついていない状態に見えるのだけど、近くで朱里の失恋を見ていた侑は自分が朱里と同じようにならなかったことで、自分の恋心を疑ってしまう。
    これは自分の中にあった「特別」を否

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    2019年07月02日
  • やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)

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    前巻と同様、原作の雰囲気が少しも損なわれていません。
    三巻も発売予定だけど、完全オリジナルになるのかな。
    それも楽しみ。

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    2019年06月16日
  • やがて君になる(7)

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    雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第7巻です。2018年にはアニメ化されました。生徒会劇がきっかけで自らの足で前へ歩き出した燈子とそんな燈子を見て1歩を踏み出した侑。本巻は、そんな2人を見て、自分も踏み出す決意を固めた沙弥香のお話。ついに燈子と沙弥香の関係もハッキリとさせる時が来ました。分かっていたけど、この展開は切ない。泣いても笑っても次巻がラスト。ついに侑と燈子の関係に決着がつきます。どんな展開になっても最後までついていきます。舞台も始まったし、早く観たい!!

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    2019年05月03日
  • エクレア rouge あなたに響く百合アンソロジー

    ims

    購入済み

    強いていうなら

    表紙にもなってる「名も無き花へ」の話が個人的には凄く良かった。
    続きものなのでrougeだけじゃ話が見えにくいのと、あまり気持ちが良いシナリオではないため、ハッキリ言って万人受けはしないと思いますが…。

    それでもあえて挙げたのは、痛烈な苦さを感じる切ないストーリーが私には強く魅惑的に感じたため。
    私はアンソロジーのストーリーって読んだときは面白く感じても、しばらくすると内容忘れてしまったりするんですけど、この話は忘れることは無いと思います。

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    2019年03月25日
  • やがて君になる(6)

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    雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第6巻です。2018年にはアニメ化されました。ついに生徒会劇の幕が上がります。周りの人との関係や生徒会劇を演じる事によって燈子は姉の澪との関係をうまく再構築するきっかけになったようですが、ついに侑が自分の気持を抑えられなくなりました。変わらないと思っていた侑の気持ちに、燈子はどう応えるのか。ここで次巻に続くとか辛すぎます。そして修学旅行回へ…次は沙弥香が動く番かな。2019年5月に舞台化が決まりましたが、今から楽しみです。

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    2019年03月22日
  • やがて君になる(5)

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    雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第5巻です。2018年10月~12月までTVアニメが放送されました。本巻の一部が第13話に相当。原作のダイジェストになってしまうアニメ化が多い中、作品の空気感まで含めてきちんと映像化、その上原作では語られていない細部まで追加しているって凄いことだと思います。TVアニメ2期があれば、ここから再開。侑と燈子、沙弥香と燈子。それぞれのアプローチの違いが結果に大きく反映されてきました。そうそう侑に激しく同意。メンダコは可愛いのです。

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    2019年03月22日
  • やがて君になる(4)

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    雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第4巻です。2018年10月~12月までTVアニメが放送されました。本巻は第10話~第12話に相当。生徒会劇に繋がっていくため、ずっと燈子の心の中で引っかかっている姉の七海澪について知ることの出来るエピソードが多めです。姉の色々な面を知った燈子がこれからどう行動するか。また沙弥香は燈子への気持ちをある程度自分自身で整理しているので大丈夫だとは思いますが、侑が意外とヤバイ気がします。完全に燈子の言葉に縛られてしまっている。

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    2019年03月22日
  • やがて君になる(3)

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    雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第3巻です。2018年10月~12月までTVアニメが放送されました。本巻は第7話~第9話に相当。 侑と燈子の距離がだいぶ縮まっていて、相合い傘のエピソードとか一見するとラブラブな百合ップルに見えますね。侑の心の変化がこれからどうなっていくのか。小説にもなっている沙弥香の過去や侑と沙弥香のつながり、そして体育倉庫のご褒美とけっこう転機になる巻です。次回は遂に文化祭、そして生徒会劇です。この先に何が待っているのか。

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    2019年03月22日
  • やがて君になる(2)

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    雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第2巻です。2018年10月~12月までTVアニメが放送されました。本巻は第4話~第6話に相当。燈子を中心に侑と沙弥香のアプローチの仕方が対照的で面白いです。どちらも燈子を思っているんだけど、これだけ差が出るとは…。また百合作品は女子校という設定が多い中、共学校を舞台にしているという部分で槙君の存在が面白い。この立ち位置は新鮮です。燈子も侑も無自覚に言葉でお互いと自身を縛っていく…。

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    2019年03月22日
  • やがて君になる(1)

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    雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第1巻です。2018年10月~12月までTVアニメが放送されました。本巻は第1話~第3話に相当。誰のことも特別に思えない1年生の小糸侑と自分自身のことが嫌いなために他人からの好意を受け入れられない2年生の七海燈子の物語です。侑と燈子の関係が今までにない感じで面白いです。また百合作品ではあるのですが、他の登場人物たちも魅力的で青春群像劇としても良く出来た作品だと思います。アニメも観て、初めて完成する「やが君」ワールドです。

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    2019年03月22日
  • やがて君になる(5)

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    この巻は物語の中心となる侑と燈子の話以外にも、こよみや朱里の話が描かれたね。
    こよみが抱えていた想いはかなり意外だったかな。そして朱里には新しい恋が訪れそうな予兆が…

    燈子を変えるために劇の脚本を変える決断をした侑。その提案内容は劇をより良い方向に導くと共に、侑が燈子に訴えたい事そのものを反映している点が面白い
    姉が死んだ瞬間から特別な存在だった姉になろうとし続けた燈子。「姉になる」という想いに囚われ、誰が相手でも本当の顔を隠し、侑と幾ら触れあっても向かう先を変えようとしない。それは侑からすれば自分との触れ合いなんて何の意味もないじゃないかと訴えたくなるようなもの。
    提案内容にはそんな侑の叫

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    2019年03月13日
  • やがて君になる 佐伯沙弥香について

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    仲谷鳰氏の「やがて君になる」のスピンオフ小説を入間人間氏が手がけました。本編中でも触れられていますが、佐伯沙弥香が女の子を恋愛対象として見るようになったきっかけとなる千枝先輩との中学生時代が描かれています。また追加で小学生時代も描かれ、より沙弥香の事を深く知れます。原著と作者が違うのに、ここまで「やが君」の世界観にしっくりくるのが驚きました。結末が分かっているだけにちょっとつらい。

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    2019年03月03日