仲谷鳰のレビュー一覧
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ネタバレ初見。アニメ放送の際にタイトルを知り、結局視聴しなかったが原作を読みたくなって購入した。高校生活を舞台にした、燈子(先輩)と侑(後輩)の恋愛+沙弥香(燈子の同級生)の横恋慕がストーリーである。ところで恋愛関係には駆け引きとギブアンドテイクが付き物だが、駆け引きは年齢とテンションでどうにかなるとして、ギブアンドテイクに危うさを感じている。燈子は侑の「誰のことも特別視しない」という性格を拠り所としているのに、時間が経つにつれて侑が燈子に対して好きの感情を持ち、他との差別化を行ってしまったら、2人の関係は成立するのか?侑が燈子の近くにいるために諦めなければいけないことが何なのかは明らかなように見える
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Posted by ブクログ
ネタバレついに舞台開演! 七海燈子が周囲の人間の想いをようやく受け止められるようになり、それを経て自己肯定をする。しかしそれは七海燈子の越えるべき最初のハードルでしかなく、ここからが「二人の物語」の本番、というところ。
ラストの侑で遂にやったか!!!!となりました…………読んでて緊張する漫画だよまったく…………。
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ただ劇中劇はもっと異化して描いてほしかった気がする(落語心中とか、ガラスの仮面とかみたいな)。でなければお芝居である意味がない(少なくとも読者にとっては)し、そのせいで登場人物がそのまま説教臭いセリフを言ってるみたいに見えてしんどい。
単純に舞台の脚本が正直そんなに面白くないというのも -
ネタバレ 購入済み
ああ、あのコマのあのセリフ…
合宿の後、燈子が侑の家に寄り悩みを打ち明け、その後のシーン。駅まで送って別れるところで「わたしの もののこと」が別のセリフで隠れてて意味がわからなかったけど、最新巻の6巻まで来ると理解できるとは思わなかった。ああ、この頃から侑は意識し始めてんだな。
7巻っていつ??と待ち遠しくなる漫画は久しぶりな気がする。 -
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ネタバレ叶ちゃん怖い…。
的確過ぎる内面描写がとんでもない。これ、ホントに諸事実知らずに書いてるとしたら、とんでもない異能ですわ。
ついに揺らぎ始めた燈子。信じていた理想が「そうではない」と否定されれば、不安定になるのも当然。
そして不安から逃れるため、一方的な好意を侑に押し付ける…いびつさ。
実に燈子はめんどくさい子であり、客観的に見ると幼い子供のよう。振り回される方は大変だ。
…でも多分、振り回される事すら望んでしまうのがつまり、侑の「奥の方につっかえてて言葉にならない」思い。
菜月の言葉に納得しつつも、侑も周りを振り回してる事に気づいたり。
あぁ、実にめんどくさい子達だなぁ(だがそれがいい -
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ネタバレぐぁぁ……なんだこのメンドクサイ百合…!!
だがそれがいい、っていうかー。
こう、普通に高校生の少女達が日々を過ごしながら、将来を考えたり、友達とか思ったり…って描写をしっかりやりつつ、侑と燈子のどうにもメンドクサイ関係をじりじり見せてくるのがたまりません。
特に今回、燈子もこじらせてるのが分かり…これがまたほんとにメンドクサイ(苦笑)。君らいったいどうしたいのw
変化を求めながら、変わらない事を願う、二律背反が何とも思春期って感じですねぇ…。
実は、お互いが影響し合ってぐるぐるぐるぐる…変わっていってるのが、凄くキュンとくる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれはなかなか絶妙にこじらせてる百合…。
気になった作品を表紙買い、とりあえず1巻だけ、というわけで購入(その2)。
百合ものですが、主人公・侑が「恋をできない」(好きになってドキドキする事がない)ので、お相手の燈子に一方的に好かれるという構図になっているのが中々新しい。
いわゆる百合の持つ美しさや儚さ、秘め事感が十分に描かれているのですが、それが双方向ではない(侑も燈子を好ましく思ってはいるけれど)ので妙にギクシャクし、噛み合わない。
客観的には燈子が空回りしてしまう感じもするのですが、侑は侑で「自分を好きな」燈子に戸惑ったり、恋愛感情とは異なるレベルで近づいてしまったりでカップリングと