【感想・ネタバレ】やがて君になる(5)のレビュー

「わたしには特別って気持ちがわからないんです」
人を好きになること、特別に思うこと、恋愛感情が分からない主人公の侑は、生徒会所属の先輩の七海の告白現場に出くわしてしまう。自分と同じような感情を持っているのではと考えた侑は七海に親近感を覚えるが…。
特別に思うことが分からない侑と片思いしかわからない七海の、絡まりそうですれ違ってしまいそうな関係がもどかしく、今後どう二人の感情が変化していくのかが気になります。
感情の変化や表情のひとつひとつが繊細な描写が綺麗で、百合漫画と分類されるであろう作品ですが、百合に触れたことない方にも読みやすい作品だと思います。

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匿名 2024年02月08日

劇の主役の練習をしつつ燈子の自分探し?のような巻。最終的にどうなっていくのか楽しみです。スイスイ読めて読みやすい。

#切ない

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月27日

 同様に再読。初見では開幕までに随分時間をかけるなあと思った記憶がある。ここくらいで、劇が1エピソードというより中核なんだと気づいたんだったかなあ。遅いかな、もうあんまり覚えてない。
 ゆっくり進んだとしても、それはテンポが悪いと言う訳ではなく、高い密度で心のやりとりが行われているので、時間が進まな...続きを読むいことへのもどかしさはない。前巻では、ジレンマからはっきり気持ちを言葉にできない侑へのもどかしさを感じた人も、きっとここですっきりするはず。
 「誰かを好きである気持ち」を確かめることで、望んで演じたはずの人格の中に、自分を感じて安心する燈子。そして当初はその矛盾を受け入れつつも、やがて燈子に向けられた好意は、あくまで彼女に向けられたものなんだと断じる侑。少しずつ頑なさをほぐしてゆくような丁寧な話作りが心地良い。

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百合史に残る水族館シーン

Y
2021年09月04日

カラー表紙&扉絵の侑と燈子が秀逸です。2巻表紙では燈子に手を引かれた侑の表情が不安げなのに対して、この5巻では侑が自信ありげに燈子の手を引いて螺旋階段を登っています。二人の関係が変化しているのが見事に表されています。二人の水族館デートは百合マンガ史に残る名場面だと(勝手に)信じています。ビジュアルに...続きを読む楽しめるカットがいくつもあります。水族館の全面水槽の中を二人が手を繋いで進んでいくシーン。カラーでないのが残念ですが、アニメでは見事に再現されていて感動しました。絵になる5巻です。

#胸キュン #感動する #ドキドキハラハラ

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すごくいい

2020年11月17日

良かったです!!

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2020年08月13日

侑と燈子の話がメインだけど、
他のキャラクターもそれぞれにスポットが当たる話があって
きちんとみんな成長していくのがいいですね。

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水族館デート

2020年02月22日

水族館デートがとても楽しそうで憧れる巻です。いよいよ劇直前、今までの侑とは異なるシーンが。侑がかなり七海ののために行動しているのがよく分かる重大な巻です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年02月07日

初読。燈子に対する侑・沙弥香両名の立ち位置は未だ基本的には同じであったが、この巻と前巻ラストを境に明確に分かれたと言えるのではないだろうか。燈子に積極的に干渉することを恐れる者と、そうでない者である。燈子に対しての生徒会と劇は、いわずもがな彼女が敬愛してやまなかった姉のメタファーであり、それに干渉す...続きを読むることは燈子を知る者にとってはタブーであった。そこに踏み入ることは、リスクを孕む行為である。聡明な沙弥香はそれを十分に理解し、「燈子の意思を尊重」した。つまり、結果的にではあるが、今の関係性を保つことに甘んじたということになる。一方侑は勇気を持って燈子の内面に進んでゆく。燈子の一番の理解者としての人物ではなく、対等なカップルとしての振る舞いを見せるのだ。前巻ラストの『わたしの[検閲により削除]もののこと嫌いって言わないでよ』という侑のセリフから、燈子に対しての姿勢が以前と比べて変化したのは明らかである。姉の体現者としての自分に存在理由を見出していた燈子に、今まで他人から向けられた感情は燈子を媒介した姉に向けられていたのではなく、燈子自身に向けられていたのだと説く侑。続けて燈子自身の今までを認める。この一連の侑の行動に拒絶を示さなかった燈子。このシーンに私は胸を打たれた。
また本巻は「自分にとっての過去と、現在の自分の意思の重要性」が大きなテーマである。これについて思うところを記すと記すと更に延びてしまうため止めておくが、燈子のみならず、こよみやサブキャラにも通底していたように感じる。次巻以降は精算と前進がテーマになるのだろうか?
ストーリー上では侑と燈子間における思考の一致が多くみられた。良好な人間関係を築けていることの表れであるといえよう。弥栄弥栄。私もこんな風に他人と心や人格の輪の交流が積極的になされる高校生活を送りたかった。
メンダコを知らない燈子さんかわいい。ねこ吸引する沙弥香さんかわいい。次巻も楽しみ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年11月18日

小糸侑の髪型がメンダコにみえてきた
「もらったものを無かったことにしないでください」侑はほんとうに強い。

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Posted by ブクログ 2018年02月05日

学園祭での生徒会演劇が始まる直前までの話。燈子が姉の呪縛から逃れられるのかどうか、1つの話が山場に差し掛かろうとしている。

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Posted by ブクログ 2018年01月29日

p.66 「そろそろ乗り換えですよ」
p.140「手伝ってくれるって言ったくせに」
p.150「手伝ってくれるんだね」

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Posted by ブクログ 2018年02月18日

とても文学的というか、ひょっとしたら俺はこれを小説で読みたかったのかもしれないと思い始めた。次巻が楽しみすぎて待てない。

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Posted by ブクログ 2023年11月16日

生徒会の劇の主人公に燈子を重なるが故に結末に納得がいかない侑は変更することを脚本を書いたが納得してなかった叶とやる
変更された脚本にいまいち納得してない燈子。
姉の幻想を演じるだけでそれ以上は無い燈子
燈子を変えようと一歩踏み込んだ侑
燈子に変わったほしいが一歩引いていた沙弥香
三者三様の立ち位置が...続きを読む面白くなっているな

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Posted by ブクログ 2019年03月22日

雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第5巻です。2018年10月~12月までTVアニメが放送されました。本巻の一部が第13話に相当。原作のダイジェストになってしまうアニメ化が多い中、作品の空気感まで含めてきちんと映像化、その上原作では語られていない細部まで追加して...続きを読むいるって凄いことだと思います。TVアニメ2期があれば、ここから再開。侑と燈子、沙弥香と燈子。それぞれのアプローチの違いが結果に大きく反映されてきました。そうそう侑に激しく同意。メンダコは可愛いのです。

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Posted by ブクログ 2019年03月13日

この巻は物語の中心となる侑と燈子の話以外にも、こよみや朱里の話が描かれたね。
こよみが抱えていた想いはかなり意外だったかな。そして朱里には新しい恋が訪れそうな予兆が…

燈子を変えるために劇の脚本を変える決断をした侑。その提案内容は劇をより良い方向に導くと共に、侑が燈子に訴えたい事そのものを反映して...続きを読むいる点が面白い
姉が死んだ瞬間から特別な存在だった姉になろうとし続けた燈子。「姉になる」という想いに囚われ、誰が相手でも本当の顔を隠し、侑と幾ら触れあっても向かう先を変えようとしない。それは侑からすれば自分との触れ合いなんて何の意味もないじゃないかと訴えたくなるようなもの。
提案内容にはそんな侑の叫びが詰められているように感じられた


燈子は侑を好きと言う瞬間には安心するという。姉になろうとしている自分の有り様は偽物だけど、侑が好きと言う自分は本物であり、好きと言っている瞬間には本物の自分を感じられるのだとか。それは最早侑をサンドバッグにしているのと同じだ
侑との触れ合いを求め、何度も好きだと言うのに返ってくる何かを求めているわけじゃない。優しすぎる侑はそれらを受け入れてしまう
でも、受け入れたからって納得しているわけじゃない。
燈子は水族館デートの最後に「このまま終わらなければいいのに」と思う。けれど、侑は燈子の手を引き出口に導く。それどころか電車で寝ていた燈子を「そろそろ乗り換えですよ」と言って起こす。
この瞬間から侑の反撃が始まったのだろうね

侑とこよみが提案した新しい脚本。それは燈子の裏側を知っていれば、その思惑に否が応でも気付ける代物。それもあって、これに沙弥香が賛成するのは少し意外だったかな。
燈子に踏み込まず、隣りに居ることを選んできた沙弥香が消極的に望んでいるのは不変の関係。心の奥底では燈子の変化を望んでいても、燈子に嫌われることを恐れる沙弥香は今以上に踏み込めなかった
だから、燈子が変わってしまうかもしれない脚本に沙弥香が賛成するとは思わなかった
燈子を変えるために行動を起こした侑はまず沙弥香の決断を変えたわけだね

燈子を変えようとしている侑に賛同する形をとった沙弥香。その後、侑に対して燈子を好きだと表明した。それはある意味、侑への敗北を認める言葉なのかもしれないけど、同時に燈子を好きだと言葉に出して認められていない侑に発破を掛ける意味合いもあったのかもしれないね

そしてこの巻で最大の見せ場とも言える、屋上での遣り取りには心が震える想いを抱いた
安心感を得るために侑とのキスを求めた燈子。それに対して侑はキスを拒みつつも、燈子に必死の言葉をかける
逃げようとする燈子の手を握り離さず、目を逸らす燈子に真っ直ぐな言葉をぶつけた。そのうえで、「今の燈子」の価値をこれ以上ない言葉で認めてみせた
これは他の誰でもない、侑の言葉だからこそ燈子に届く。頑なだった燈子も侑の言葉を信じ、侑が示すものを見る気になった

もうすぐ開演する劇。姉が出来なかった劇を代わりにすることで姉になりきろうとした燈子。しかし、その想い以外にも道があると提示された
劇が始まり、そして終わった時、燈子は何を思うのだろうか?そして侑はそんな燈子に対しどんな声を掛けるのだろう?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月22日

夏休みも終盤に向かう中、侑と燈子は水族館にデートに。第24話「灯台」の最終コマは、作品が折り返しに来たことを暗示させる。迎える二学期、劇の内容の改変が提案される。拒絶しようとする燈子であったが、ここで沙也加が侑の提案に乗る。この時の沙也加の心情表現にはぞくりそさせられる。そして第28話「願い事」。1...続きを読む64頁の侑のあり様は、燈子への祈りそのものである。合間に挟まれる朱里とこよみの物語は、今後の侑と燈子の関係を暗示させる。とにかく読んでいて、ああもうと悶えること必至。

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