仲谷鳰のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
タイトルに偽りなし!
過去の出来事の仔細が薄れ、その時の感情の純度が上がっているように感じました。未知への不安、一方的に与えられ、奪われる嫌悪、踏み出すことへの恐怖や踏み出さなかったことへの後悔。少し臆病になりつつも、現実的かつ生真面目に相手と向き合う沙弥香はとても魅力的な女性です。高校時代に好きになったのが燈子で燈子が好きになったのが侑で良かったなと思います。陽ちゃんには色々な沙弥香を引き出してくれたことへの感謝しかありません
-
Posted by ブクログ
ネタバレやがて君になる 本編の後日談。佐伯沙弥香の大学2年生時代を描く。物語は春、枝元陽との出会いから始まる。今まで好きになった誰とも違う種類の陽に戸惑いつつも惹かれていく沙弥香。
枝元さんと恋に落ちていく過程も良いが、個人的には佐伯先輩が高校時代の失恋と決別するシーン(「髪を切る」や「じゃんけん」)が極めてよかった。佐伯先輩と七海先輩の喫茶店のシーンが切なくて味わい深い。二人きりで会う機会も減っていくんだろうと佐伯先輩が思うシーンとか心をギュって締め付けてきてしんどかった。枝元さんと幸せに生きてくれ。侑が二人きりの時は七海先輩のことを燈子と呼び捨てにすることを、枝元さんから聞かされるシーンが一番のお気に入りだった。
恋愛は性格が反対くらいの方がうまくいくことが多そうだなと改めて思った。佐伯先輩には枝元さんみたいな自由奔放、己の心の行くままに行動するタイプがお似合いだと読んでて思った。陽ちゃんサンキュー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやがて君になる 本編の前日譚。物語は佐伯沙弥香の小学校時代から始まる。習い事で通っていたスイミングスクール先でできた友人に不思議な感情を抱いていた。その友人から友人としての垣根を超えた行動に驚き、スイミングスクールを逃げるようにやめてしまう。佐伯沙弥香が抱いた感情の正体を知るのは舞台が中高一貫校に舞台が移ったあとであった。
中学校で一個年上の(悪い)先輩に掴まってしまった佐伯沙弥香。先輩に告白された沙弥香は、先輩に対して満更でもない感情を抱いている自分に驚きつつも交際の申し入れを受け入れる。先輩が好きな沙弥香を目指し中学校生活を過ごす沙弥香。先輩にどんどん惹かれていく沙弥香。そんな彼女の恋が終わりを迎えたのは、先輩が高校に進学した時である。恋に恋する思春期の先輩は、相手が誰でも構わなかった。もう子供じゃないのだから遊びはやめましょう、と沙弥香を振る先輩。沙弥香は先輩の好みの女の子になろうと努力してきたこの1年間を無駄だったと独り言つ。
もう恋愛などやめよう、先輩と出会い恋する以前の目標に向かって努力する自分を取り戻そう。先輩と同じ校舎に通うことを避けるため選んだ共学の高校の入学式で決意する沙弥香。彼女の一大決心は七海燈子と出会った瞬間吹き飛んでしまった。そう、沙弥香は七海燈子に恋をしてしまったのだ。
僕としては最初から佐伯沙弥香は女の子を好きになる星の下に生まれたと思っている。中学校の先輩の影響もあるだろうが、彼女の本性はレズだと思う。七海に一目惚れしていることからも頷けるではないだろうか。
恋に恋した先輩はさておき、スイミングスクールの子は沙弥香に何か感じるものがあって恋愛感情のようなものを抱いたのだろう。そう思うとスイミングスクールの子と、七海燈子に一目惚れした沙弥香はそれほど大きくは変わらないと思った。一目惚れというのは極めて素晴らしい最上級のスタートだと思うが、恋愛している本人にしか究極的には理解できないのが悔しい。一目惚れに一般的な理屈がつけば良いのだが、恋愛とはだからこそ難しいのではないだろうか。 -
購入済み
ついに完結
お泊まりなと、カップルならではのイベントが見れることに。しっかり者の七海だが、可愛い一面、後輩の侑の方が先輩のように見えるシーンなど様々。
大人になった侑や七海が出てくるのはとても新鮮でうれしい。 -
ネタバレ 購入済み
劇が終わり一息。という巻では全くない。2人の関係に大きな変化が。ついに好きという思いを伝えてしまった侑。七海との関係は終わってしまうのか、続きが気になる。
-
購入済み
水族館デート
水族館デートがとても楽しそうで憧れる巻です。いよいよ劇直前、今までの侑とは異なるシーンが。侑がかなり七海ののために行動しているのがよく分かる重大な巻です。
-
ネタバレ 購入済み
七海の様子が
劇の練習で七海(姉)の同級生と会うことになった七海(妹)。そこで、今までは知らなかったお姉ちゃんの様子を聞き、七海に変化が生まれてこれからの展開が不安に、、、、。
また、さやかの過去の彼女が!!普段見れないさやかの一面が見られてとても良かった。 -
ネタバレ 購入済み
侑の気持ちに変化が。
前半では、七海先輩がいつも通り侑のこと大好きですが、後半それに変化が。侑は自分の気持ちに気づいてはいない、気づかないようにと必死さが伝わってくる巻です。
-
ネタバレ 購入済み
七海の秘密に迫る巻です。
いつも通りイチャイチャしているシーンが序盤は多めで、癒されます。ただ後半では、七海の秘密が少しずつ明らかになっていき、これからに大きく影響していく巻です。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ侑と燈子の関係性はもう少し拗れたものになるかと思いきや、案外あっさり二人はそれぞれの想いを伝え合うことが出来たのは意外
でも、この段階の二人の間に横たわっていた問題は誤解と「好き」に対する認識の問題だけであり、それさえ解決できれば二人の間にはもはや何も障壁など無いのか
そもそも、此処に到達するまでに散々悩んで苦しんできたわけだし。
自分の「好き」「特別」の意味を納得できる形で理解した侑。変わってしまう侑をそれでも好きだと感じる燈子
それぞれが不変だと思っていた感情を乗り越えて互いを好きだと伝えあえた様子は素晴らしい
だからその後のエピソードがこれまでの重苦しさが嘘のように完全に甘々なものになっているのも、二人が障壁を乗り越えられたご褒美のようなものかもしれないね
だからって互いが好きすぎて「相手にして欲しいことを要求する権利」を基に同じ妄想をしている様子には笑ってしまったが。
障壁が無くなったからって一気に盛り過ぎである
そういった甘々な日々の中で印象的なシーンと言えば、燈子が「付き合ってる」とか「恋人」みたいな言葉で今の侑との関係を説明したくないと言ったシーンかな
侑が「特別」を判らないといって始まり、燈子が侑を「好き」で縛り付けたこの物語。二人の想いが通じ合った今の状況は確実に「恋人」と呼べるものだけど、一方で付き合いたての淡い状態でもあって
これからの変化を予め許容し当たり前だと思うために「恋人」ではなくただの侑と燈子で良いと感じた燈子の姿には確かな成長を感じられたなぁ
そして最終話で数年後の姿が描かれたわけだけど……
良い意味で変わっていない部分、良い意味で変わった部分が見られたのは良かったなぁ
ここで注目したいのは侑が「特別だったあの日もあの瞬間もはるか後方に」とモノローグしている点かな
燈子と結ばれた瞬間に念願の「特別」を手にした侑。ならこのモノローグから数年後の侑は「特別」を無くしてしまったのかといえばそうではなく、「特別」の意味が変わって、それでも変わったものを受け入れて燈子と共有しているのだろうなと伝わってくる
「特別」だったものが別の物に変わっても穏やかに二人過ごす侑と燈子。
「好き」ではなく「何になってもいいよ」と伝え合う二人の様子や星空に手を伸ばして確固たる表情で燈子の手を取った侑の様子
二人の道行きの先には確かな幸福が存在しているのだろうと感じられるラストは感無量
恋愛モノでありながら、読み進める中でここまで感情を掻き乱された作品ってそんなに多く無い自分にとってこの作品は確実に「特別」と呼べる物語
でも、二人が手に入れた物を思えばただ「特別」と呼んでしまうのも何だか勿体ない。これからも折に触れて読み返してこの物語が持つ意味を様々な方法で読み取っていきたいと思える、そのような物語だった -
ネタバレ 購入済み
ティアドロップス
仲谷鳰さんと平尾アウリさんのマンガが読めると知り、購入しました。他の話だとあらた伊里さんの ティアドロップスはすごくよかった。
-
ネタバレ 購入済み
好きに向き合えた
随分前から燈子を好きになっていた侑と好きに怯えて向かい合うのを恐れていた燈子。
前巻では燈子に告白して振られて落ち込む侑と、沙弥香の告白を受け好きの意味をやっと自分の中で整理できた燈子が描かれます。
そして本巻で2人はお互いの気持ちを確かめ合い付き合うことに。侑に特別が訪れて良かったと心から感じました。
沙弥香がストラップで2人の関係を察したところ、侑とも爽やかに接した(むしろ距離が縮んだ)ところは流石ですよね。
ハッピーエンドのその先を描いていたのも良かったです。もう1巻分ぐらい見たかった(笑)
最後は3~4年後くらいでしょうか。登場人物が皆自分らしく生きているのが描かれていてタイトル回収完了でしたね。
仲谷先生の次回作が楽しみです^^