仲谷鳰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ以下、電子本で読んだときの感想。
もとはビザール好きで悪い意味での百合好きでも、この作者の誠実さには打たれた。
わたし人を好きになれないかもという不安を、人から与えられてなかったことにするのではなくて、自分が掴むんだ選ぶんだという強い選択をしたあと、両想いってわかって、それで私たちどうするの、っていうところを、時間をかけて描いてくれる、だからこそベッドシーンも下世話な意味ではなくなる。
すばらしい、いい意味での百合漫画。
アニメ終了後もずっとこの漫画・アニメのことは折に触れて思い出していた。
「櫻の園」「青い花」に連なる、好きな作品。
各巻の帯の一言が毎回素敵だったので、まとめてみた。
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購入済み
「クロクロクロック」と「少女妄想中。」の後日談。
前者については未読だが、特に問題なく楽しめた。
大切な人を想うことによって自分が今生きている立ち位置を確かめるお話。
この著者ならではの柔らかくナイーブな文体に浸れる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアニメ2期をしばらく待っていたが、残念ながら2年経っても製作されそうにないので、ついに完結まで読んでしまった。大団円を迎えてしまって、ハッピーエンドなんだけど、個人的には寂しい気持ちが強い(○○ロスと言われる現象か)。
7巻のラストから、2人が結ばれるまでもう少し葛藤があるのかと思ったが、これまでさんざん思い悩んできたのだから(特に侑の方が)、2人がともに思いを伝える気持ちになったのなら、素直に繋がるのは当然といえば当然。
その後は、当てられてしまいそうなほど、ひたすら2人の幸せな日々を描いている。肉体関係を描いたところ、後日譚で、2人の関係を知っている誰もがそれを自然に受け取り「女性同士の -
Posted by ブクログ
ネタバレついに最終巻。最高だった。
8巻通して語られたのは、関係性を紡ぐ物語。いつも人との関係性を紡ぐのは、何かを選んだり選ばなかったりを繰り返すことで生まれるのだな。
他人に興味の持てなかった侑、亡くなった姉の人生を生きようともがく燈子、それぞれが互いに欠けたピースは「選ばない」という共通項だったのですね。
物語終盤、それぞれが「選ぶ」ことで二人はお互いにすれ違う。でも、もう大丈夫なのだ。それまでに紡いだ糸がちゃんと繋がっている。主人公の名前、小糸侑が(糸を結う)に音が重なるのは偶然か。姉を演じ続けた燈子が姉の亡くなった年を越して選んだのが、演劇なのが、偶然か。素晴らしい作品だった。マーヴェラス! -
購入済み
素晴らしい作品
あまり言うとネタバレになってしまう為、細かな所は伏せますが…
アニメから入り気になりすぎて初めて電子書籍を購入しました!結果から言うとほんとうに素晴らしい作品でした…。
お互いの距離感、関係性、その2人を囲む人達の人間性。どこをとっても納得のいく作品でした。
終わってしまうのが悲しくもあり、しかし先へ進みたいと思うことしか出来ない位にのめり込んでしまいました。
作者様には心の底から感謝したいくらいに、素晴らしい作品です。気になってる方は是非試しに読んでみて下さい。 -
購入済み
業界の人からも愛されてるんだな
最後に作者の仲谷さん自身の作品も載っていましたが、
他の人の作品も仲谷さんの漫画に思えるものが多いと感じました
人物の作画も、コマの使い方も、かなり原作っぽい
こんな風に感じさせられる公式アンソロジーって、案外あまり無い気がします
私はそれを、この「やが君」という作品が百合業界の方々に深く読まれ、強い影響を残した結果なのかなと解釈しました
仲谷先生の次の連載にも期待したいです