仲谷鳰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「成就した恋ほど語るに値しないものはない」という至言がある。敬愛する森見登美彦氏の『四畳半神話大系』の台詞だけれど、これは僕の中で一種の信念にまで昇華されていると言ってもいい。現実では付き合ったあとが色々大変なんだろうけど、物語においては安定して幸せになることを望んでいいと思うし、そういう甘々な描写ばかり見せつけられると口から砂糖を吐き出すほど胸焼けする。だから、新しい関係の始まりで幕を引くべきだ、と思っている。
本作を初めて読み終えたときは、そういう理由で少し不満が残った。勿論、思いが通じてから、自分たちの関係をどう定めていくべきか模索する描写の丁寧さは素晴らしかったけれど、恋が成就して -
Posted by ブクログ
ネタバレ例によって再読。
あー、めっちゃ良い。前半は沙弥香、先生、児玉さんとどっちかというと美人な人たちが可愛く描かれてて魅力的だし、後半は完結に向けて駆け出してるし。
沙弥香先輩はね、単体だとマジでイチオシだし、燈子との取り合わせも凄く良い。考え方も好きだし。最初から敵わない、叶わない恋に臨んでいたのは分かってるけど、ほんと良いよな。小説読まなきゃ。
私の好きなあなたでい続けてくれる信頼、という「好き」の解釈は素敵だと思う。相手の好きだった要素が変わっていっても好きだと言えるか、という話に関して考えたのは、それでも肯定できるとしたら、それは「好きな要素」じゃなくて「好きになった要素」に過ぎな -
Posted by ブクログ
ネタバレ同様に再読。初見では開幕までに随分時間をかけるなあと思った記憶がある。ここくらいで、劇が1エピソードというより中核なんだと気づいたんだったかなあ。遅いかな、もうあんまり覚えてない。
ゆっくり進んだとしても、それはテンポが悪いと言う訳ではなく、高い密度で心のやりとりが行われているので、時間が進まないことへのもどかしさはない。前巻では、ジレンマからはっきり気持ちを言葉にできない侑へのもどかしさを感じた人も、きっとここですっきりするはず。
「誰かを好きである気持ち」を確かめることで、望んで演じたはずの人格の中に、自分を感じて安心する燈子。そして当初はその矛盾を受け入れつつも、やがて燈子に向けら -
購入済み
深い
ただの百合漫画じゃないですね。
お互いの複雑な心境がこの2巻以降どうなるのか気になります。
お互いが納得出来る関係性になれるのかこれからが楽しみです。
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購入済み
最高
先が気になりページを捲る手が止まらない。このレビューを書くのは2週目を読んでいる時だが、結末を知っていて読むのは新しい発見もあって、更に面白い。迷っている方は今すぐ読むべし。