戸田裕之のレビュー一覧
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「大聖堂」の続編。
200年後、既に大聖堂が建っている街キングズブリッジ。
騎士のサー・ジェラルドの長男でのちに建築職人になるマーティンと、その弟で大柄で強いが粗暴なラルフ。
裕福な羊毛商人エドマンドの娘で利発な美少女カリス。
土地を持たない貧民の娘グウェンダ。
この子供らが森で偶然に、騎士が襲われて相手を殺す事件を目撃する所から始まります。
そのときの騎士トマスは修道院へ。
修道院長を目指す修道士ゴドウィンは、カリスの伯母の息子。穏当にふるまっていますが、実は野心家。
修道院の内部抗争も描かれます。
女子修道院の存在が大きくなっているのも、時代の流れというか、前作とは違う興味をそそります。
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『火の柱』は上、中、下巻通して、イングランド架空の町キングズブリッジを主な舞台に、62年間のネッドとマージュリー二人の波乱の人生を見事に描き切った物語である。下巻はその内、1566年~1606年の40年間の出来事を史実を背景にして語る。訳者あとがきによると、これまでのケン・フォレット作品の最高傑作と激賞している。
どうしても本書と比べてしまうのが、パールバック著の『大地』である。主人公、王龍が死を迎えるまでのおよそ40〜50年間(父子三代の変遷)を描いている。一方、こちらはカトリックとプロテスタントによる宗教戦争の激動のヨーロッパを生き抜いた主人公、ネッドが80歳を迎えるまでの物語となる。読 -
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山下達郎の楽曲「メリー・ゴー・ラウンド」をyoutubeで聞いていて、この曲は今読んでいる『火の柱』中巻の雰囲気にピッタリだと...主人公イングランドのネッド、その兄バーニーの波乱の人生と二人の恋愛模様がステキ過ぎる。抗えない現実を乗り越えて強く生き抜く女性像は男性からすると、理想の母親のイメージと重なるのかもしれない。中巻で主人公ネッドは運命の人シルヴィーをみつけ、兄バーニーは8年越しにベラの元へ、迎えに来ると信じて待っていた彼女だったが...そこにはなんとバーニーの息子が。
単純に国を二分するカトリックとプロテスタントの争いだけを描くのではなく、当時の残酷な歴史を背景にして、若い二人の恋 -
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大聖堂シリーズ、ここに完結! と表紙にあり、キングズブリッジシリーズの最新作である。このシリーズは最初の作品でゴシック様式で建造が始まったキングズブリッジの大聖堂あたりを舞台とするシリーズであり、続きものではない。『大聖堂、夜と朝と』だけは一作目の前夜譚のようだが、他は作を重ねるごとに時代が新しくなり、この作品でワーテルローの戦いが終わったあたり、つまり近代までたどりつく。
18世紀末のキングズブリッジでも紡績紡織の機械化が始まり、産業革命の荒波が押し寄せてくる。その状況での群像劇である。テキスタイル業界の話であるので、貧農の服装から裕福な御婦人のドレスまで描写が細かく、そのあたりも面白い。 -
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キングズブリッジシリーズの完結にふさわしい、大団円という感じでしょうか。登場人物たちがそれぞれ、幸せそうで何よりです。戦争も終わり、労働者と資本家との争いもその妥協点が見えてきて、明るい未来が待っていそうな予感です。
とはいえ、実際の歴史では、これからもっと恐ろしい戦争が待っていますし、現在においても労働者と資本家の対立が解決したとは言えません。そう考えると、いったんのハッピーエンドですが、これで何もかもが解決したとはいえない、そういう余韻もありました。
今作「光の鎧」は、これまでのキングズブリッジシリーズとは違い、勧善懲悪というわけではないのも興味深いです。むしろ善人チームとされる人たち -
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スペイン無敵艦隊との対決は、かなりハラハラさせられました。各陣営視点の描写あり、それがくるくると入れ替わりますので、その度にどちらが優勢なのかわからなくなります。
カトリックとプロテスタントとの対決が決着しましたが、果たしてこれがネッドの目指していたことだったのか、という心からスカッとできない感じが何とも言えません。
全ての決着がついて、一応はめでたしめでたしという感じです。しかしこれまでのキングズブリッジシリーズのような、勧善懲悪という感じはなく、なんというか全体的に、人間の愚かさとかそういうものが流れている感じがしました。
結局現在の世の中でも、この時代に問題となっている点は解決しき -
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イギリスの政治家・作家ジェフリー・アーチャーの長篇ミステリ作品『まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班(原題:Hidden in Plain Sight)』を読みました。
ジェフリー・アーチャーの作品は昨年1月に読んだ『レンブラントをとり返せ―ロンドン警視庁美術骨董捜査班―』以来です。
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全英1位! ジェフリー・アーチャー、圧巻の警察小説。
スコットランドヤードの若き刑事ウォーウィックがロンドンで暗躍する顔のない悪党紳士を追う!
・27作が全英ベストセラー第1位!
・97カ国33言語で出版!
・総発行部数2億7500万部突破!