戸田裕之のレビュー一覧

  • まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班

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    ネタバレ

    シリーズ第2作 今作ではスコットランドヤードの麻薬取締独立捜査班に配属され捜査巡査部長になったウィリアムは麻薬王のヴァイパーを捕まえるために捜査を開始する。 そして前作も出てきたフォークナーの裁判も同時並行で進んでいく。裁判の展開も面白く、殺人工場へのアジトへの緊迫の突入シーンもハラハラさせられて楽しかった。 次作も最近発売されていて、今作の終わり方からするにフォークナーとの対決もあると思うので楽しみでしかない。

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    2022年11月19日
  • 悪しき正義をつかまえろ ロンドン警視庁内務監察特別捜査班

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    シリーズものだから年一で読むけど、クリフトン年代記のように続きが気になりすぎて原書に手を出すほどではなかった。

    段々と裁判の展開が読めたりとかこいつ絶対死んでないよなーとか思いながらも、えっていう展開もあって結局は一気に読ませてしまうのはジェフリー・アーチャーだなあとは思いました。

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    2022年10月22日
  • ネヴァー(下)

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    面白く読めた。
    核戦争を回避したい米中両国の思惑とは裏腹に暴発する朝鮮半島。

    自分達の意向を無視して他国に侵攻した同盟国が、核攻撃を受けたらどうすべきか?

    北朝鮮でクーデターが起こり、反体制派が核を握るという想定から、米中でタカ派とハト派がせめぎ合い、状況が刻一刻とエスカレートしていく流れや、政治的に引くに引けなくって、否応なく核戦争へと追い詰められていく様子はリアリティがあって一気読み。

    ロマンス過多も、このラストなら仕方ないか。。

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    2022年04月27日
  • ネヴァー(下)

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    米中対立、北朝鮮の暴発といった世界が抱えるリスクを
    題材にした近未来小説。あっという間に読め、勉強になった。

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    2022年01月22日
  • ネヴァー(下)

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    中巻に引き続き一気読み。想像を絶する展開に呆然としてしまった。上巻の最初で「第一次世界大戦が誰一人欲していない戦争」であり「悲劇的な偶発事故だった」と著者は述べているが、まさしく今、それが再現されかねないという危機感が本書執筆の原動力となったのだと思う。世界はどうしようもないが、登場人物のそれぞれに愛する人がいることが救いだった。

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    2021年12月31日
  • ネヴァー(中)

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    中巻に入ってからようやく物語が動き出した。ここまで時間(ページ数)をかけたのはもちろん正当な理由があってのことで、動き始めた物語はおもしろくて(いや、おもしろがってはいけないのだが)読む手が止まらない。個人的な報復の連鎖でさえ怖ろしいのに、それが国家同士で、地球規模で行われたら一体どうなってしまうのかと危惧せずにはいられなかった。

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    2021年12月30日
  • 大聖堂―果てしなき世界(中)

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    この中巻では、徐々に悪役がはっきりと見えてきて、それと共にむかつき度もアップ。修道院長とラルフは中でも最低。でもこの作者、基本的に悪役は女性を強姦するばっかりで、もう少し悪役の作り方を考えてほしいところ。そしてこの巻では、異端裁判が登場。真剣に裁判をする様子に、中世の時代は神に対して非常に敬虔だからこその裁判と思いました。終盤は欧州を席巻するペスト。死者が増える中、悪い奴ほど生き残る。という法則が当てはまるのかどうか、またカリスの運命は?すごく気になる展開で、いよいよ次は最終巻です!

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    2021年12月30日
  • まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班

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    成功が約束されたウィリアムの成長物語の二作目。
    ゴールが分かっているだけに、ロンドン警視庁の様々な部署を経験し、組織内における人脈を作り昇進を重ねる必要があるというような、将来に向けての展開を勝手にイメージしていた。
    よって、本作においても、主人公は、麻薬捜査班のリーダー(一作目にほんの少しだけ登場した記憶が…)のもとに異動し、新しい仲間と共に悪に立ち向かう設定かなと思いきや、見事に違っていたのでいい意味で裏切られた。
    美術担当班が、そのまま麻薬捜査特別班にスライド。畑違いもいいとろ、そんなのありか?と思ったものの、この設定によってメインキャクター達のコア部分がしっかりと確立されいるので、読む側としては安心して、最初から物語に没入できるというもの。
    稀代のストーリー・テラーのJ・アーチャーの真骨頂、展開が二転三転してても大丈夫。読者にとっても優しい。
    騙し合い、裏切り、殺人、隠密捜査、そしてお得意の法廷劇、前作に続く美術品と、とにかくエンターテインメント要素が今回も満載。
    捜査班には期待できそうなニューフェイスも増え、班内における微妙な上下関係や、家族の絆なども読み応えあり、いずれも今後のシリーズの伏線を予感させる。
    長さを感じさせない一気読み必至の一冊。


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    2021年12月18日
  • 大聖堂―果てしなき世界(上)

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    続編ものですが、まずページを開けて目についたのは、前作と比べて登場人物の多さ。あれだけ面白かった前作を上回れるのか。読む前からこちらが心配してしまいましたが、全くの杞憂でした。前作は登場人物も少なく、誰が悪い奴かもはっきりしていた反面、今回は登場人物が多いため人間関係も遥かに複雑で、まだこの時点では前作と違い、圧倒的な悪人もおらず、まだまだ手探りで読んでいる感じです。次に期待です!

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    2021年12月04日
  • まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班

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    プルーフ版を読ませていただく機会を得ました。ロンドンが舞台になる他の作品と違ってカラッとした明るい印象。腹黒い詐欺師や麻薬王が登場し、どす黒い雰囲気になりそうなのに妙にコミカルさが漂うのは、アーチャー氏の筆致によるところが大きいのでしょう。主人公家族の温かさも伝わり、ミステリを読んでいるとは思えない微笑ましさも感じられました。非常に生々しい扱いをされますが、たくさんの美術品が出てくるところも楽しめました。前作があって続編のようですが、こちらから読んでもさほど支障はなかったかな。でも前作読んでたらもっと楽しめたかも。スリリングな悪党捜査と重厚な法廷劇が登場し、一冊で二倍楽しめる美味しさがあるのもおすすめどころ。ラストに向かうにつれてそんなことある?と思う展開が訪れます。こうなると先を読まずにいられなくなりますよ!

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    2021年11月14日
  • まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班

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     発売前、構成前のプルーフ本を、例によって先読みさせて頂いた。

     ぼくはジェフリー・アーチャーの模範的な読者ではないし、シリーズ作品をいきなりこの第二作から読み始めたことによる当惑を感じないではなかったが、キャラクター描写にとても時間をかけている作者なので、それぞれの個性は第二作からでも十二分に味わえる。否、むしろ第一作も、さらに第三作、第四作と続く本シリーズをすべて読みたいという誘惑の方が激しいかもしれない。

     さて、本作のメイン・ストーリーは、主人公ウィリアム・ウォーウィックが新たに配属された麻薬取締独立捜査班が、麻薬王ヴァイパー率いる組織を壊滅、頭目を逮捕という目的に向かって捜査を進めるものなのだが、同時並行的に前作でのライバルである美術品窃盗詐欺師マイルズ・フォークナーの逮捕と裁判が同時進行形で行われる。しかも後者はおそらくシリーズのサブ主役級の宿敵扱いで、別格級の悪玉みたいに描かれている。

     マイルズの裁判そのものが法廷ミステリーとしての面白さを十分に見せてくれるのだが、そちらの主役はウィリアムの父と姉である。また、ウィリアムの婚約者ベスと、マイルズの離婚係争中の妻クリスティーナが親友、という複雑な関係性を持ているところが可笑しい。つまり、ウィリアムの知人や敵がクロスして関係した家族物語、としても楽しく読めてしまうところがこのベテラン作家の抜け目ないところなのである。

     同時進行形の二人の強敵を相手取りながらも、前作を引き継ぐ(らしい)美術品の争奪戦が、未だ新たな局面を見せて丁々発止のコンゲーム的面白さを見せてくれるあたり、サービス精神と仕掛けに満ちた、まるでおもちゃ箱みたいなのである。

     残酷で暴力的な犯罪と、善悪の闘いを描きながら、どちらのサイドにも癖のある個性的キャラを配置して、なおかつどこか楽しく笑えてしまう明るい表現には一度ならず苦笑を禁じ得ない。

     主人公の未来を見据えた成長ストーリーを軸に、関係する家族それぞれの人生模様がシリーズらしさを匂わせつつ、最後には、とっておきのハイテンポでアクション満載のクライマックスに引きずり込んでゆくエネルギー。猫の目のように視点を変えるジェットコースターなみのスピード感を含めて、流石、手練の描写力というしかない。

     巨匠による描写技術の粋を尽くしたエンターテインメント&スリラーの醍醐味を、是非とも手放しで味わって頂きたい。 

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    2021年11月09日
  • まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班

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    プルーフ頂きました、ありがとうございます。
    相変わらずのアーチャー節全開で楽しめた。読書が楽しくなって仕方ない。
    (当然製品版も買います)

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    2021年11月06日
  • 火の柱(上)

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    ネタバレ

     16世紀後半、約40年にわたって繰り広げられた、フランスのカトリックとプロテスタントの内戦=ユグノー戦争が小説の舞台。史実をもとに、プロテスタントのイングランド女王エリザベス1世、カトリックのスコットランド女王メアリー、カトリックのスペイン王フェリペ2世等、実在の人物を配置しながら、サン・バルテルミの虐殺、ナントの勅令、スペインの無敵艦隊の敗退等も扱っている。
     愛と救いをもたらすべきはずの宗教が、憎悪をかきたて殺戮を生む宗教となる。感情の爆発が、火刑をはじめとした拷問となり、そこに殉教者が生まれる。宗教を背負って実行される殺戮は、無神教の国に生まれ生きてきた人間には、頭で理解できない以上に、実感しにくいが、歴史は宗教戦争の歴史であり、今も世界は宗教を背景にする争いが絶えない。
     プロテスタントとカソリックの家の間で仲を引き裂かれる二人、暗躍するスパイ・密告者とそれを阻止しようとする人々の抗争、宗教戦争を背景に命の奪い合いの闘いになる二人の女王異母姉妹、とんでもない悪役も配置され、登場人物を不条理に襲う死も描かれる。上中下1600ページを超える長編も、読み物としての魅力は満載で、長さを感じさせないで、読み切ることができる。世界で2000万部を超えるとされるベストセラーとなった12世紀のイングランド舞台の「大聖堂」「大聖堂-果てしなき世界」より、本書の方がおもしろかった。新型コロナウィルスの行動自粛の中で、お薦めの長編。

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    2020年05月14日
  • 火の柱(下)

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    最終巻は、世界史に残る出来事の連続だ。2人の女王・エリザベスとメアリーの争い、スペイン無敵艦隊、そしてエリザベスの後に王となったジェームズ1世の治世……。中でも、スペイン無敵艦隊とイングランド海軍の海戦が手に汗握った。歴史物語で、エスピオナージで、恋愛もので、さらに海洋冒険小説まで組み込まれているとは思わなかった。圧倒的なヴォリュームと、多彩な登場人物に翻弄されながらもなんとか読み切った。面白かったが、前2作の続編をイメージしていたので、やはり肩透かしをくらった感は否めない。……もし次作があるとしたら、アメリカが舞台になるのか?

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    2020年05月05日
  • 大聖堂―果てしなき世界(中)

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    聖職者ですら悪意を持って世の中を牛耳る世界…なんて未開でいやな世界なんだ。こんな時代に生まれなくてよかった。今の時代はまともだし…と、読んでて思うが、今から500年後の世界の人から見たら、2000年代はなんて不自由な生活をしていたんだ、と思うのだろうか。

    そして大きなターニングポイントのペスト。はたしてキングズブリッジでは誰が生き残れるのか…。(誰を作者が残すのか)

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    2016年12月14日
  • 大聖堂―果てしなき世界(上)

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    最初は人間関係を把握するのが大変だった。マーティンの話の糸とグウェンダの話の糸が絡み合って進んでいくような構成のようだ。あともう一つの糸があるとすればゴドウィンの糸かな。こっちはそこまで後々まで絡んでくるかはわからないけど。
    雪だるま式に物語への興味が増大していく…!

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    2016年12月09日
  • 大聖堂―果てしなき世界(下)

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    前作に負けず劣らず面白かった。
    この長大な物語を飽きさせることなくえがく手腕がすばらしいと思った。

    無駄な性描写が時々挿入されるのは要らないけどな。
    前作からそうだったっけ・・・

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    2016年04月24日
  • 大聖堂―果てしなき世界(下)

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    英国中世大河第二部もこれにて終了。
    ペストの脅威に晒され続けた暗黒の14世紀にも人々の営みと叡智が輝いていたのだと。
    城壁を閉めペスト禍から街を救い、無知と保守の巣窟となった修道院を封じ込め、ルネサンスを迎えるまであと数世紀と。

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    2015年08月20日
  • 大聖堂―果てしなき世界(中)

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    百年戦争、ペストを背景に中世英国都市キングスブリッジを舞台に描かれる中世絵巻第二部中巻。
    主人公が現代視点の知識持ちすぎとかご都合主義とかそういう批判はしてはいけない。純粋に歴史エンターテイメントを楽しむべき。引き続き無茶苦茶面白い。

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    2015年08月19日
  • 大聖堂―果てしなき世界(下)

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    橋の落下による災害やペストの流行を経て、大聖堂の立て直しをする物語。
    羊毛商人の娘カリスと、貧しい労働者の娘グウェンダ。二人の少女は生き生きと力強く描かれていて、それぞれ全く違う生き方ではあるものの波乱万丈に、彼女たちと共に時に怒り、喜び、そして夢中になって読み進めている。

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    2014年01月15日