戸田裕之のレビュー一覧
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ネタバレ続編のジンクス、全くなし!
むしろ『大聖堂』よりおもしろかったんじゃないかと思う。
舞台は『大聖堂』の約200年後。ペストの流行する中世ヨーロッパ。この作品でも当時の時代の空気感や時代背景がよくよく調べ上げられたうえで表現されている。このケン・フォレットという作家さん、何でここまで幅広い知識がおありなのか。建築について当時の生活についてペストについて。。。まるで見てきたかのように表現されていて、まずそこに引き込まれてしまう。
そして、これもこの作家さんの特徴と思うが、登場人物についても、これまた見事に描いている。『大聖堂』の登場人物の子孫たちを中心として書かれているが、今回も心理描写や人間 -
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12世紀のイングランドを舞台に王室・豪族・教会そして主人公の建築職人が織り成す壮大な物語。
上巻では、職を失いながらも当時の建築業務の中ではダントツの威容を誇る教会建築の仕事を求める建築職人のトムがキングスブリッジ修道院院長のフィリップと出会うことから物語が始まる。大聖堂を建てたいという思い、家族、雇い主である修道院院長や副院長の間の確執さまざまな要素が絡み合いながら中巻へ続く。
教会建築の面では11世紀に生まれたロマネスク様式(ヴォールトという天井構造の荷重を厚い壁で受ける方式)が12世紀後半に生まれたゴシック様式(フライングバットレスという外壁の外側からアーチをかけ側壁の荷重を支える方式 -
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大聖堂の続編です。
今回も、不幸が「これでもか!」と連続で来る、ケン・フォレットの力業は健在です。
前作では、主人公たちを中心にしてのいろいろな対立と対比をかなり意識して書いていたと思うのですが、今回は、対立はあるのですが、前回ほど明快ではなくて、混沌としています。
修道院も、かなり腐敗していて、かつてのような理想に生きる人はいない感じです。
そんな中で、それでも、それぞれの思いや、欲望に振り回されながら、たくましく生きている感じが素敵です。
本の後ろのあらすじは、けっこう重要なことまで書いてあります。
特にこの時点で、下巻のあらすじを読んだのは、失敗だったかも……。
まあ、結果だけ知 -
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波乱の物語も終盤。
フィレンツェはペストで滅びたようになり、マーティンは帰国する。
ところがやがてイギリスもペストが流行り始め、キングズブリッジを猛威が襲う。
マーティンもペストにはかかったが回復した経験を生かして治療に協力する。
ゴドウィン修道院長は修道士達を率いて街から逃げ出し、程度が知れ渡る。
神に見捨てられたような気分になった人々は放埒となる。
街にとどまって治療に奮戦するカリスは信頼を集め、余所の人間から聖女とも言われる存在に。
混乱する状態で、マーティンとも半ば同棲しているような生活になるが、事態が落ち着くと女子修道院長としてはそれが出来なくなる皮肉。
伯爵と跡取りが同時に亡くなり -
Posted by ブクログ
どちらへ向かうかわからない、はらはらの中巻。
大聖堂を中心に発展してきたキングズブリッジの街。
土地と持たない貧民の娘グウェンダは、恋したウルフリックに捨て身で尽くす。
橋の再建を巡って、修道院とギルドは対立。
建築職人のマーティンらは、ロンドンに半年以上滞在して、民事裁判の結果を待つ。
橋がなければ人が集まらなくなって大きな市は寂れ、国王へ払う税金も少なくなると訴える羊毛商人のエドマンド。
エドマンドの娘カリスは、父の片腕となっていた。
1年遅れて橋の建設はやっと始まるが、修道院長のゴドウィンは執念深い性格で、何かと対立する面々を陥れようとする。
カリスは命の危機に。
魔女裁判にかけられ、魔