ケン・フォレットのレビュー一覧

  • 大聖堂(下)
    読書の醍醐味!違う時代の人々の人生にどっぷりと浸かることが出来た。中巻で幸せになってほしいと願ったアリエナは幸も不幸もあり波乱万丈。フィリップもジャックもジョナサンも登場人物皆それぞれに幸不幸があり、物語の奥行が素晴らしかった。老人になったとき、苦い悔悟の味を噛みしめ、これまでの人生がすべて虚しかっ...続きを読む
  • 大聖堂(中)
    ぼろぼろのアリエナ。父との別れと約束。本当に厳しい環境を羊毛を売り立て直す。彼女は強い! しかし束の間の浮上と幸せはあっという間に消えてしまった。トムは大聖堂建立を始める。エリンも戻り安泰かに見えたが人生とは、なんと無常な……。トムの息子アルフレッドとジャックは相変わらず仲が悪い。男の嫉妬恐るべし。...続きを読む
  • 大聖堂(上)
    カナダ人の先生に薦められて読みました。3冊で1500ページくらいあり、正直読み終えるのに半年かかるかもしれないと思いましたが一カ月で読めました。
    こんなにページ数が多いのは描写が細かすぎるんだ!
    と半ギレ状態でしたが読み終える頃には気になる事もなく。→感想・中巻に続く
  • 大聖堂(中)
    王の覇権争いでの醜い覇権争いもさることながら、教会内での覇権争いも醜くく、聖職者でも人を蹴落としたりお金に汚い。平和になったかと思ったらすぐにそれも打ち壊されたり。
    この小説の日本の題名でもある「大聖堂」を建てるという事を軸に様々な人間模様が絡み合って面白い。
  • 大聖堂(下)
    イギリス〜フランス〜スペインまでキリスト教の繋がりも垣間見え壮大なスケールを感じた。
    また親と子、姉と弟、兄妹、夫婦の小さな関係の描写も面白かった。
  • ネヴァー(下)
    イスラム原理主義者の親玉をアフリカで探すCIA。チャドとスーダンの対立からバックにつく米中へも飛び火。北朝鮮でクーデター勃発。現実派の米大統領と中国国家主席。しかし好戦的な幹部もいる。第三次世界大戦はあるのか?

    うおー!ザ面白エスト。

    今まさに起こりそうなリアルな政治、軍事的状況。

    米中韓北朝...続きを読む
  • 大聖堂―果てしなき世界(下)
    ついに読み終わりました。登場人物のやりようにムカつく場面は多々ありますが、それを含めて4人の主人公と共に、中世の時代にドップリと浸って、面白く読め、しばらくは『大聖堂ロス』です。引き続くペストの猛威に関しては一旦収まっては、またぶり返す様は、まるで今のコロナとシンクロし、興味深く読めました。最後はカ...続きを読む
  • 火の柱(中)
    プロテスタントとカトリックの抗争は激化の一途。エリザベス女王のために働くネッドと、フランスの貴族ギーズ家で地位を得たピエールを中心として物語は展開していく。
  • 火の柱(上)
    『大聖堂』シリーズ3作目。イングランドの女王メアリー・チューダーの時代。
    今作はキングズブリッジだけでなくフランスやスペインなどでも物語が展開されていく。カトリックとプロテスタントの争いなども出てきて興味深い。
  • 大聖堂(下)
    主人公はたくさんいるけれど,やはり,本当の主人公は大聖堂か。主人公側が必ずしも完全な善人ではなく色々な欠点を備えているところもしっかり描いている。肉食人種の旺盛な欲が興味深い。
  • 大聖堂(上)
    エリス・ピーターズの『修道士カドフェル』シリーズ好きなら絶対ハマること請け合いの、上・中・下三部作。評者は絶対ハマるタイプなので、文句なしの星5とした。

    ウェールズの平民で孤児だった修道士が、己の知恵と、仲間と、あらゆる伝手によって大聖堂建立するまでのお話。
    そこに、登場人物それぞれの謎や諸事情が...続きを読む
  • 大聖堂(下)
    12世紀のイングランドを背景にしたあまりにも壮大な物語。
    愛と憎しみ、野望と貪欲、欲望と怨恨と復讐(作者のあとがきより)。
    たまには、こういう長い小説もいいな。
  • 大聖堂(中)
    次々と訪れる不幸に言葉も出ずウンザリしてしまう。
    なのに、読むのを止められない。
    ジャックとアリエナは幸せになれるのでしょうか。
    下巻へ。
  • 大聖堂(下)
    勧善懲悪。
    素晴らしい。
    慈悲深い行いも、理解できないと思う人がいたとしても、寛大な心で受け入れてあげれば、将来的に自分に返ってくるんだね。
    愛だね、愛。
  • 大聖堂(中)
    頑張れ、アリエナ。
    高貴な生まれで、美人で、聡明で。
    そんな彼女が、何故あんな馬鹿な選択を。
    エリンと同じく、呪われろと思ってしまった。
  • 大聖堂(上)
    ずっと読みたかった。
    入りから完璧。
    悪人の悪人らしさが絶妙。
    さて、この悪人どもはどういう最期を迎えるのやら。
  • 大聖堂(下)
    少し時間はかかったが全完読破。心地いい疲労感と満足感。
    歴史背景を反映させた世界観、次が気になる展開、個性豊かな登場人物たち、絡み合う人間関係。
    中世ヨーロッパの知識がなくても全く問題なし。エンタメ的にも、群像劇としても十分楽しめる。
  • 大聖堂(下)
    アリエナが旅をしジャックと再開するまでの物語が感動的。
    アルフレッドはもうちょっと何とかならなかったのか。父親が人格者だっただけに残念。
    リチャードは一時活躍したけど、最後はしょぼかった。何で権力を持つとケチ臭くなってしまうのか。
    ジョナサンの父が判明するところが感動的。
    ウィリアムは当然の報いを受...続きを読む
  • 大聖堂―果てしなき世界(下)
    ペストとの戦いやラルフの暴虐にも決着がつき、よい終わり方だった。でもなぜか、グウェンダとアネットの和解のシーンで胸がいっぱいになった。
    それにしても、マーティン、ちょっとモテすぎじゃないかい?w
  • 大聖堂(下)
    情景描写がくっきりと脳裏に焼きつかれるような臨場感と共に、その時の時代を鮮やかに表現しているケンフォレットの書き方は、これまでの長大スケール連続小説初心者の自分としては度肝を抜かれた! 上巻から読み始める時、大聖堂なんぞという興味もわかないような内容の本を、如何ぞここまで長く書くことができようかとは...続きを読む