宮澤伊織のレビュー一覧

  • 神々の歩法-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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     わたしには人間の気持ちがわからない。覚えることも考えることも、それから数えることも、わたしはずっと一人でやっていて、これを誰かに譲り渡すなんて想像もできない。
    (P.373)

     成長したあの子だと言われればきっと信じるだろう。そう思ってしまうくらい青年はあのときの少年の面影を引き継いでいる。しかし他ならぬその彼が、大人びた声で、あの子がもういないことをわたしに告げている。
    (P.391)

    (「私を数える」/高島雄哉)

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    2019年07月03日
  • 裏世界ピクニック 1巻

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    ネタバレ

    「百合が俺を人間にしてくれた」という名インタビューの宮澤さんの原作を、漫画化。
    くねくねハンティング。八尺様サバイバル。
    ネットロアについてはなかなか参入できないなー。

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    2019年06月26日
  • Genesis 一万年の午後

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    魅力あふれる6つの異世界。没入した頃に物語が終わるので現実世界に取り残された気持ちになる。
    年1,2回ペースで続刊予定ということで楽しみ。

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    2019年04月27日
  • 裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

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    ファンタジー。SF。冒険。連作短編集。
    「八尺様サバイバル」「ステーション・フェブラリー」はSFマガジンで既読。
    挿絵もあり、ほぼライトノベル。
    SFとしては、ストルガツキー兄弟の『ストーカー』が近いか。
    ホラー、怪談、百合、ガンアクション(?)の要素もあり。
    気軽に読むには良さそう。

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    2019年04月05日
  • 裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ

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    シリーズ第三弾はまだまだ物語が続く予感を見せて終わった。主要キャラの語られていない過去もありそうで。ただ今回はいわゆる裏世界滞在は短め。その代わり現実世界でのバトルが堪能できます。

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    2019年02月01日
  • 裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト

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    作者が百合について語るネットのコラムで知り、気になって読んでみた。

    ライトノベルが苦手な身なうえ、ホラーもいまいちわからないタイプなので読み切れるか不安だったが、比較的読みやすかったように思う。
    ホラー・オカルト的な事象の裏に少しずつSF的な裏付けがされていたり、有名なネットロアが下敷きになっていたりして、興味深く読めた。
    おそらく、同世代で同じようにネット文化に触れてきた人には、元ネタだけでなくギャグや軽快なテンポも合って楽しめるだろう。

    それぞれ独立したエピソードが軽妙に語られていくので、気軽に何か読みたい気分のときにおすすめ。
    キーとなる人物「鳥子」についてはまだまだ謎が深まるかぎりなので気になっている。


    【内容】
    ・きさらぎ駅(1巻の続き)
    ・リゾートバイト/須磨海岸にて
    ・猫の忍者
    ・コトリバコ

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    2018年11月11日
  • 裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト

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    ネタバレ

    裏世界にかかわる人や新事実や謎が増えてきて裏世界ワールドが広がってきた。女子たちの軽妙なやり取りが暴走してキャラ寄りになりすぎることなくSFホラーものとして十分読み応えあり。早く続きが読みたい。

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    2018年10月20日
  • 裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト

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    百合に一家言を持つ宮澤伊織の百合ホラー。
    ネットの怪談を題材にして死と恐怖と不合理の裏世界を探検する話。

    2冊目にして裏世界を研究する(していた)機関も出てきて、裏世界の影響で人間ではなくなってしまった被害者が収容されていたりする。たぶん誰もがハンターハンターの外の世界から帰還した人間を連想したのでは。

    百合的には、主役二人に強烈な依存関係はあるけど、百合だと思って読まないとあんまり百合ではないという絶妙なラインを突いていくので素晴らしいです。

    ホラーとしてはもうあっちこっち怖いんだけど、怖ろしいモノと表裏一体な場所でビーチ遊びでキャッキャウフフしてる女子大生という絵面が一番怖かったです。

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    2018年08月06日
  • 神々の歩法-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    読むものに迷ったらつい手を伸ばすSF短編集いつもお世話になっています。なので『Φ』『薄ければ薄いほど』『ホーむ列車』は既読でした。高島雄哉さん『わたしを数える』が一番良かった!他の作品も読んでみたいと思いました。草上仁さん『スピアボーイ』好みの話過ぎて先が読めてしまいましたがそれでも良かった!御馳走様でした。

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    2017年11月03日
  • 神々の歩法-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    高島雄哉「わたしを数える」
    遠藤慎一「恐怖の谷〜」

    が心に残った。

    「人間は頭の中に小さな思考補助器という機械を埋め込んで、それに会話も計算も任せてしまって、今や自分では数えることすらしなくなったという」

    「数えることの本質 〜 数えることは確認することなんだ。そして人間たちは自分で数えることをやめてしまっているのだった」

    「「恍惚の峰」には、進化生物学的にも興味深い問題があることに気づく 〜 圧倒的な知性への反応が一律であることから 〜 ホモ・サピエンスは、進化のいずれかの時点で、我々のような知性体の干渉を受けた可能性がある」

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    2016年10月09日
  • 神々の歩法-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    2014年に発表された日本のSF短篇アンソロジー。素直な作品から実験的なものまで個性的な作品が揃っている。巻末の解説で2014年のSFの概況をまとめているので、これから読む作品を選ぶのに参考になる。なお、本書で個人的に好きなのは、「φ」が圧倒的によかった。他には、「猿が出る」「雷鳴」「スピアボーイ」「薄ければ薄いほど」といったところ。

    以下、各作品の感想。

    ◎10万人のテリー(長谷敏司)
    カードゲーム(マジック・ザ・ギャザリングやデュエルマスター、バトルスピリッツなど)を少しは知ってないと楽しめないかも。私は知っていたので楽しく読めた。囲碁や将棋の次はカードバトルでAIが活躍するのは現実の延長線上にあると思う。

    ◎猿が出る(下永聖高)
    面白い。多重人格ものかと思いきや、どちらかというと生物の神秘に触れた作品と言った方がいいかもしれない。それとも輪廻転生ものか。

    ◎雷鳴(星野 之宣)
    巨大な恐竜がどのように活動していたのか、その体重をどのように扱っていたのか、納得する理由を説明してくれるマンガ。恐竜が鳥の祖先である説があるので、このような体の作りであることが納得する。非常に面白い。

    ◎折り紙衛星の伝説(理山 貞二)
    物語の風景は頭の中に浮かんでくるのだが、だから何? という感想。辛口かもしれないが、オチがないのである。もしくは、私がオチに気づかないのである。

    ◎スピアボーイ(草上 仁)
    西部劇風のエンタテインメント小説です。理屈なんかいらない。スピアを操る老齢なスピア乗りと血気盛んな若いやつとの決闘シーンなど、ただ楽しむのみ。

    ◎φ(円城 塔)
    円城塔さんの作品にしては読みやすいなと思っていたら、この作品での本当の意味、実験内容に気がついたのは、一段落の長さが一行を切ってからだった。実験内容に気がついた時、冒頭まで文章を遡った。震えた。なんだこれは! 実験までして内容が面白いなんて、ずるいよ。

    ◎再生(堀 晃)
    手術という非日常を見事に表現した作品。私も手術の経験があり、やはり非日常を感じた。一方で病院側はというと手術は日常なので、何の特別感もなく手術は終わった。分かるよこの感じ。

    ◎ホーム列車(田丸 雅智)
    意外な始まりに意外な結末。ものすごく短い作品だが、きっちりと楽しませてくれる。面白い。

    ◎薄ければ薄いほど(宮内 悠介)
    最後の一行に胸を打たれた。ホスピスという人間の死が日常にある舞台で物語を展開するのは、ある意味卑怯である。誰もが自分や肉親について考えさせられるから。でも、良い意味で言ってます。SFの要素よりミステリの方が強いけれど、胸に響く作品です。

    ◎教室(矢部 嵩)
    食事中に読んでしまった。後悔。

    ◎一蓮托掌 R・×・ラ×ァ×ィ(伴名 練)
    ラファティをほとんど読んだことがないので、この作品の面白さを味わえなかった。奇想天外な物語であることは分かったが、そこまで。ラファティ作品を読んだことがある人はきっと楽しめるのだろう。

    ◎緊急自爆装置(三崎 亜記)
    こんな恐ろしい装置をよく想像できたなというのが正直な感想。あまりにも死が軽く扱われていて気持ちが悪い。作品としては悪くないし、アイデアもいい。でも納得してはいけない気がする。

    ◎加奈の失踪(諸星 大二郎)
    実験マンガ。途中で不自然な台詞があるなと思っていたら、なるほどそういうことかと納得。内容が面白いかどうかは問わない。

    ◎「恐怖の谷」から「恍惚の峰」へ〜その政策的応用(遠藤 慎一)
    シンギュラリティ後の人間がAIに対する印象を研究した架空の論文である。リアリティを増す効果はあったと思う。

    ◎わたしを数える(高島 雄哉)
    舞台は怪談だが恐くはない。突飛な世界でおこる“数える”という行為は、時たまついていけなくなることもあったが、楽しめた。

    ◎イージー・エスケープ(オキシ タケヒコ)
    静かに始まり大きく終わる。とてもSFっぽい作品。本格的だが気軽に読める。ハードSFとして読むと、いろいろ突っ込みたくなる部分もあるので、物語として素直に読むのがいいと思う。

    ◎環刑錮(酉島 伝法)
    悲しい物語なのだが、主人公がミミズのような生き物だと思うと、個人的にはあまり好きではない設定である。物語としては面白いので、映像ではなくてよかった、小説として(文字として)楽しめたのは自分にとってよかった。挿し絵があったけど、そこは我慢した。

    ◎神々の歩法 (宮澤伊織)
    第六回創元SF短編賞受賞作として収録されている。作品自体はラノベチックなところ(ニーナのキャラ設定であるなど)もあるが、普通に楽しめる作品である。続編も期待できる。物語の展開が想像の範囲であるので、読後の驚き範囲少ない。

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    2016年08月23日
  • 神々の歩法-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    ネタバレ

    長谷敏司「10万人のテリー」★★★
    下永聖高「猿が出る」★★★
    星野之宣「雷鳴」★★★★
    理山貞二「折り紙衛星の伝説」★★
    草上仁「スピアボーイ」★
    円城塔「Φ」★★★
    堀晃「再生」★★★
    田丸雅智「ホーム列車」★★★★
    宮内悠介「薄ければ薄いほど」★★★
    矢部嵩「教室」★★★
    伴名練「一蓮托掌(R・×・ラ×ァ×ィ)」★★★★
    三崎亜記「緊急自爆装置」★★★
    諸星大二郎「加奈の首」★★
    遠藤慎一「「恐怖の谷」から「恍惚の峰」へ~その政策的応用」★★★★
    高島雄哉「わたしを数える」★★★
    オキシタケヒコ「イージー・エスケープ」★★★
    酉島伝法「環刑錮」★★★★
    宮澤伊織「神々の歩法」★★★

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    2015年07月15日
  • 僕の魔剣が、うるさい件について

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    ネタバレ

    じいちゃんが死んで
    遺品整理で倉の掃除をしてたら日本刀を発見.
    手に取るとその日本刀が喋り出して….
    その剣,刀の所有者たちの殺し合いに巻き込まれていく.

    そこそこ面白かったよ.
    しゃべる魔剣の話は最近?他でも読んでたんでアレなんだけど.
    これからどんどん血沸き肉踊る展開をしていくのでしょう?

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    2012年06月18日
  • 裏世界ピクニック8 共犯者の終り

    匿名

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    今回は空魚と鳥子の関係性が主題

    今回は空魚と鳥子の関係性が主題で裏世界関連が薄過ぎて萎える。

    別に空魚と鳥子が付き合うかに、ここまで紙幅必要ない。
    むしろ裏世界へ行け!

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    2023年07月18日